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2001.06.11[月]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 精神障害者もどきによる小学生殺傷事件
2001. 06.15[金]追記
痛ましいとしか言いようのない事件が起きてしまった。精神病歴を持ち、更に傷害事件も起こしていた犯人による小学生8人殺害を含む殺傷事件である。犯人は現行犯逮捕されたが、そのことは何の足しにもならない。

この事件が発生した結果、主として学校側及び政府はまず(小)学校の保安・警備強化対策を検討すべきであると言い出した。それはそれで正しいが、原因と結果と言う当たり前の観点から言えば順序が逆である。小泉首相が言及した精神障害者の管理をどうするかの再検討が先である。しかし、そうするとすぐに「人権派」と呼ばれる連中が余計なことを言い出す。既に麻生政調会長が首相発言に対して人権を考慮した上で云々と茶々を入れている。

学校の保安警備は日本の現状を考えれば、今までは事実上無きに等しいのだから、強化する方が良いことは確かである。しかし。出来ることには限度がある。学校というものは一般的に言って、保安警備がやりにくい構造をしている。何故なら学校は刑務所ではないのだから、元々、開かれた作りだからである。門扉も塀も低いのだから鍵をかけたところで侵入は容易である。だからアメリカ式に警備員を常駐させる方が効果的だろう。また同時に教員には護身術訓練を義務づけるべきだろう。幸いにして日本の場合はアメリカやネパール王室のように、学校の中で自動小銃が乱射される可能性はまず無いのだから、護身術、あるいは各教室に護身用の武器を用意することは保安警備上効果的であるに違いない。

しかしである。繰り返すが、これでは話の順序が逆である。まず最初に考えなければいけないのは精神障害者をどう管理(隔離)するかである。より正確に言えば、他人に被害を及ぼす恐れのある精神障害者、常習粗暴犯を国家がどう管理するかである。過去には精神病院を正式に退院したその日に殺人事件を犯したという例がある。今回の犯人も精神病院を退院している。退院したと言うことは病院側は問題がないと判断したわけであるが、これはとんでもない間違いだったことは既に証明されている。
つい先日も我が家のすぐ近所で翌日から精神病院に入院する予定の男性が公園で小学生を刺したという事件があった。刺したぐらいではニュースにもならなかった。精神障害者に限らず、傷害事件や強姦事件の犯人が出所後に最初の被害者をもう一度襲撃した事件も起きている。
ニュース番組などの解説では、昨今の精神病治療はなるべく入院(隔離)させないで社会の中でケアを行うというのが大方針なんだそうだが、それで小学校二年生が8人も殺されてはたまらない。
と言うことは、精神病歴を正しく判定して、社会から隔離すべき患者は永久に閉じこめておくしかない。猫を殺し子供の首を切断した酒鬼薔薇聖斗だって今の法律では間もなく社会に出て来る。女学生を数ヶ月監禁暴行しコンクリート詰めにして殺害した少年たちは、とっくに社会復帰している。しかも人権並びに更生思想の観点から彼等の氏名は公表されず、出所後、酒鬼薔薇聖斗などがどこに住むことになるのかも判らない。つまりある意味では隣がオウム真理教の研修所だと判っているより始末が悪いのである。我々は殺戮系サスペンス映画の被害者側登場人物ではないのだ。

何でこう言うことにになるのかと言えば、その直接の原因はやはり「人権派」と呼ばれる連中の存在だろう。
この手の人種は「護憲派」と同じで、その思想と信条に柔軟性が無く、極端なまでに狭量である。
判りやすく言えば、人権派と呼ばれる連中は世の中の他のどんな事柄よりも人権(を守ること)こそが金科玉条一番大事なことだと信じ切っている。だから、今回の場合で言えば一般の人も直接の当事者=被害者家族も真っ先に考える「小学校二年生が8人殺された事実」が、人権派にとっては二の次のこととなる。「お子さんたちが殺されたのは判りますが、人権は地球より重いのです」と平気で言う。高位の哲学的思想で言えば「罪を憎んで人を憎まず」は正しいのだが、原因(粗暴性攻撃性のある精神障害者の放置)と背景(小学校は基本的に外敵攻撃に対しては全く無防備)と結果(大量殺傷事件の発生)がここまで明らかな場合は話は別である。しかし、この当たり前の事実が人権派には通用しない。彼等の中では人権という抽象的概念が大量殺傷という大事件よりも遙かに優先するのである。

しかも今回の犯人は事件前に自分は精神病歴があるので何をしても捕まらないと嘯いていたという。昨今の不良少年どもが自分は16才未満なので殺人を犯しても平気だと語るのと全く同じである。つまり法律や仕組みは完全に侮られている。人権派が考える理想的思想に基づいた暖かく優しく人間は必ず更生できると言う考え方を前提としたシステムは、このような現状では全く機能しない。
しかし人権派は理想主義者であるから絶対にその考え方や前提を改めようとはしない。この結果、必要な法整備はなかなか進展しない。

となれば話は振り出しに戻って、結局は防御しかないと言うことになる。今回の犯人はかなり以前から居住地の近隣で問題を起こしていたとのことだが、それだけでは隔離は出来無い。ストーカー事件でも事前には滅多なことでは警察は動かない。痴漢が多ければ取り締まりを強化するのが筋だが、実効的には女性専用車両を設けた方が効果的である。
全く、変な世の中になったものである。そして、その程度はどんどんと悪い方向に加速している。
問題が明らかなのにそれが解決できないのは最悪である。そう言う社会が厭世的になり活力を失うのは当たり前である。小学生のうちは夢もあろうが、就業年齢あたりから将来への漠然とした不安を抱くのも当然。この結果、フリーターが増えるのも必然である。若者の殆どを占める健常者の大半は希望を失うか、個人的内省的小市民的趣味的ライフスタイルを採る。少数の粗暴的性向の人間は直情的に犯罪を犯す。漠然とした不安感から暴走族や犯罪組織に帰属したがる場合もある。社会を司るべき体制派は何故フリーターが増えるのかすら理解できない。彼等の時代には夢も希望もあったが、今はないのである。それが判らない判ろうとしない。だから対策が立てられない。とにかく困ったことである。しかし、どの問題も今のところ、解決の可能性は全くない。

追記:その後の取り調べなどで宅間容疑者が意図的に精神病患者を語り罪を逃れようとしていたことなどが明らかになってきた。全く持って極悪非道自分勝手の極み。極刑以外無いが、出来ればイスラム法典方式が良い。つまり被害者家族による包丁を使ったなぶり殺しである。そう書きたくなるほど、この犯人は異常である。
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