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2006.05.17[水]
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読書三昧
■ 読書三昧 その7
出掛けるときはiPod、公筆者にわたり2003年〜2005年は2005年連合三田会大会で忙殺。以上の理由から読書量が激減。かくて読書三昧コンテンツはまるで更新が出来なかったが2005年連合三田会大会が終わったら少しは読むようになったので久々の登場。ちなみに前回はちょうど三年前の2003年5月の記載だ【爆】。

タイトル

作者

評価

墜ちた工作員
テッド・オールビュリー
クロスキラー
マーセル・モンテシーノ
警視の死角
デボラ・クロンビー
XXX
極秘制裁
ブライアン・ヘイグ
教皇暗殺(1〜4)
トム・クランシー
自爆政権
トム・クランシー
&スティーヴ・ピチェニック
クルドの暗殺者(上・下)
スティーヴン・ハンター
シャングリラ病原体(上・下)
ブライアン・フリーマントル
タイムライン
マイケル・クライトン
ナチス狩り
ハワード・ブラム
アメリカの刺客
ジェイムズ・セイヤー
射程圏
J・C・ポロック
屍体配達人(上・下)
ブライアン・フリーマントル
ユーロマフィア(上・下)
ブライアン・フリーマントル
ワルシャワ大空戦(上・下)
R・ハーマン
イエスのビデオ
アンドレアス・エシュバッハ
第三次世界大戦(上・下)
ジョン・ハケット将軍
モスコウ・クラブ(上・下)
ジョゼフ・フィンダー

上の僅かばかりの読書三昧から敢えてコメントするとすると、一番気になるのはトム・クランシーがつまらなくなっちゃったこと。「教皇暗殺」はジャック・ライアン・シリーズの最新作で、シリーズ全体の流れとしては「パトリオット・ゲーム」の後の時期に戻った話なのだが、テンポは悪いは、スケール感は無いは、そして何より「アメリカの価値観こそ最高である(別の言い方をするとトム・クランシーの病的なまでのイギリス嫌いの発露)」と言う論理の押売りが政治から洗面所の蛇口の構造やコーヒーの味に至るまで暴論に近い形で書き連ねられるのは耐えられない。また、ヒストリー・チャネルでトム・クランシーのバイオグラフィーを見たら作家としての大成功の後の離婚で筆者生活が乱れたらしいのだが、そう言う影響なのであろうか、この作品でも家族との時間が取れないことで主人公=ジャック・ライアンが苦悶するシーンがやたら多いし、オプセンターものの別シリーズ(「自爆政権」)も主人公たるフッドの悩みは家族の崩壊。こっちがトム・クランシーに期待するのはそんな内容じゃない。と言うわけで、この人、テクノ・スリラーの第一人者と言う位置付けは過去のものとなったような気がする。全く困ったもんだ。まぁ、慰謝料を払っても孫子の代まで喰えるだけの印税収入があるだろうからモチベーションが下がるのは判らないのでもないが【爆】。なお、以上の読書は実際には2003年〜2004年前半に行われたもの。

さて、以下は2006年になって久々にBOOK・OFFに行ってまとめ買いしてきたもの。内容はバラバラ。共通点は全て「100円均一」であること【笑】。

タイトル

作者

評価

日本史の反逆者 〜筆者説・本能寺の変〜
井沢 元彦
言霊の掟
ミカドと世紀末
猪瀬直樹・山口昌男
黒船の世紀 〜ガイアツと日米未来戦記〜
猪瀬 直樹
◎◎◎
死を見つめる仕事 〜日本凡人伝〜
香港領事 佐々淳行
〜香港マカオ暴動、サイゴン・テト攻勢
佐々 淳行
平時の指揮官 有事の指揮官
あなたは部下に見られている
PLATONIC SEX
飯島  愛
東京いい店やれる店
ホイチョイ・プロダクションズ
タレント文化人100人斬り
佐高 信
漫画韓国現代史 コバウおじさんの50年
金星換・植村隆
「反日韓国」に未来はない
呉 善花
ミグ25事件の真相
闇に葬られた防衛出動
大小田 八尋
ビジネス裏極意 商神の教え
荒俣 宏

かつての大ベストセラー(例えば「PLATONIC SEX:飯島愛」)が100円と言うのは実に素晴らしい。しかしBOOK・OFF躍進の陰で一般の古書店が廃業に追い込まれているらしい。だが競争原理は資本主義の宿命。我々消費者には有難い限り。以下、寸評。

井沢元彦のに作品は連載ものをまとめたものなので筆が粗すぎる。「ミカドと世紀末」は対談だが文中の補足資料を読まされるのがうざいのと、対談する二人のマスターベーション的な内容に終始するので△。佐々さんの香港領事日記は面白いが、危機管理本の方は押し付け道徳みたいで企業管理職には良い教科書だろうが筆者のような組織に属さない人間には途中で飽きてくる【苦笑】。但し阪神大震災の時の村山首相の能天気加減に関する記述は迫力がある。まったく最悪の時に最も不適切な人間が最高権力者だったなんて日本のシステム的欠陥の根は深い。

飯島愛の超ベストセラーは男が読んでもあんまり意味がない感じ。文中のAV女優時代の記述に明らかな嘘があるので、他の内容もどこまで事実かは少々疑わしい。ホイチョイのおちゃらけなガイド本はお買い得。但し文中のレストランで今まだ生き残っている店がどれだけあるかは筆者には判らない。佐高信の辛口論評は痛快ではあるが後半ぐらいになると貶しすぎで嫌になってくるのも事実。韓国もの二冊は失敗。ミグ25事件ものは大失敗。荒俣先生のはなかなか面白かった。

今回のBOOK・OFFまとめ買いで抜群に面白かったのは猪瀬直樹の「黒船の世紀」。テーマ的な着眼点と取材の徹底ぶりが凄い。但し猪瀬直樹は全く持ってテレビ向きじゃないのにテレビに出過ぎなのは本人にとって損であることに早く気が付いて欲しいものである。ちなみに、前述の佐高信は「タレント文化人100人斬り」の中で猪瀬直樹をボロクソに貶しているが、その理由が全くわからない。きっと何か個人的で特別な理由があるだろう【笑】。

ところでBOOK・OFFで本を買ったり、BOOK・OFFに本やCDを売ったりすると現金還元のレシートをくれる。このレシートはBOOK・OFF全店で使える。と言うわけで後日、手持ちのそれで手に入れたのが下記。場所はBOOK・OFF吉祥寺店。フォーサイスのネゴシエイターは以前にも読んだことがあるが現金還元レシートだからいいのである。ダ・ヴィンチ・コードはワイフが読んだ後に借りたものなので、これだけはBOOK・OFFではない。

タイトル

作者

評価

ニュースの冒険「昭和が消えた日」
猪瀬 直樹
ネゴシエイター(上・下)
フレデリック・フォーサイス
◎◎◎
七人の愛国者
スティーブ・ソマー
◎◎◎
うまくやってる人のクルマの秘密雑学
土屋圭市
首都消失(上・下)
小松左京
大山倍達、世界制覇の道
大山倍達
真相はこれだ!「昭和」8大事件を撃つ
祝康成
田中角栄 政治の天才
岩見隆夫
昭和天皇に背いた伏見宮元帥
生出寿
ノモンハンの夏
半藤一利
雑学全書
エンサイクロネット編
怪しいお仕事!
北尾トロ
うめぼし博士の 逆(さかさ)・日本史
昭和→大正→明治
樋口清之
ダ・ヴィンチ・コード(上・下・中)
ダン・ブラウン

まだ上のリストの全てを読み終わっていないが、あっさりと読了したダ・ヴィンチ・コードだけ先に感想を書いておくと
  • 実は話がとっても直線的=単純で工夫がない
  • 各種の蘊蓄は殆ど、知っていたことばかり
  • 途中で犯人や「落ち」の殆どの推測が出来てしまう
  • 結末(エピローグの前)の盛り上がりの無さは何なんだ

と言うことで、世界的ベストセラーにしては内容がお粗末すぎる。映画の方も予告だけで推測できてしまうような内容であることは先ず間違いないと思うが、大画面で見る各種の建造物などにだけ期待ということか?とにかく評価としては限りなくXに近い△であるぞと【苦笑】。


もうひとつ。読んだのは文庫版だが、妙に活字が大きく、上・中・下の三巻に分けて、1冊=580円と言う設定は明らかに暴利。通常の文庫本の活字サイズなら厚めの1冊に出来るのは明らか。つまり極めて露骨な売上稼ぎ。とにかく、内容的にはBOOK・OFFで105円(税込)になってから読めば充分な出来なのである【きっぱり】。と言うわけで、幸いにしてまだ読んでいない人は間違っても新刊で買わないことをお薦めします。

そこへ行くと、105円で買ったのに(しかも二度目なのに)フレデリック・フォーサイスの「ネゴシエータ」は(幸いにして歳のせいですっかり内容を忘れているせいもあるが)抜群に面白かった。それ負けず劣らず面白かったのが、何となく手に取った「七人の愛国者」。これは、正に掘り出し物と言える秀作。

小松左京の「首都消失」はストーリーに軸が無く、何を書きたかったのかが判らない駄作。ドリキン(ドリフト・キング)こと土屋圭市の「うまくやってる人のクルマの秘密雑学」は99%=ゴースト・ライターが書いたものであろう駄本。「うめぼし博士の 逆(さかさ)・日本史」は、まとまりと言うものが全く無く、様々な既述はは全て作者の決めつけなのでまるで説得性がない単なる雑談みたいな内容。
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