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2011.09.02[金]
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ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
■ dpGuitarSystem3 その18 - The Final Answer - 微修正・微調整
おまけ その1
おまけ その2
追記@2012.11.12[月]
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 2.5.1
Ver. 2.5と2.5.1はまるで違うように見えるが基本コンセプトは同じ。違いはノイズへの配慮だけ
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苦節6年8ヶ月【爆】。とうとう「The Final Answer」となったdpGuitarSystem3であるが、ど〜しても気になるところが2箇所【爆】。音作りという意味では結論が出たので基本の考え方についてはそのままだが、それとは別に改良しておいた方が後々の精神衛生上宜しい点があると言うこと。
何でならば、気になることはいずれも「ノイズ絡み」だからである。

まずひとつめはElectro Harmonix Small Cloneの欠陥対策。
Small Cloneは機械式トゥルーバイパス・スイッチだが、電源に繋いで最初の一発目にONにした時にかなり大きなポップノイズが出る。ガチャガチャと数回のON/OFFを繰り返しておけば、それから小1時間は大丈夫だが、また暫くするとポップノイズが出る。
回路のどこかに余計な静電気が溜まるのだろう
トゥルーバイパス・スイッチの動作時のノイズは原理的に仕方が無いらしいが、ノイズの音量は機器によって差があり、Xotic RC-Boosterのノイズは鈍い小さな音だから目立たないから問題は無いが、Small Cloneのノイズはかなり大きいので何らかの対策が必要なのである。
練習スタジオならまだしも、ライブで客席にノイズを聞かせることは絶対に避けなければいけない演奏者のマナーである【きっぱり】。
だからといって筆者の電気的知識は小中学生レベルだし電子的知識は無い。つまりSmall Cloneの回路をどうのこうのすることは出来ない。
そこで、KORG Pitchblackでミュートしておいて、その状態でガチャガチャ……では駄目なのだ。何故ならdpGuitarSystem3 Ver. 2.5ではペダルの先頭がPitchblackだから、それよりも後のペダルで発生するノイズをミュートすることは出来ないからである。
なのでミュートしておいて、更にBoss LS-2 Line SelectorをBチャネルに切り替えてSmall Cloneを信号ラインから外した上でガチャガチャ(数回のON/OFFを繰り返す)と言う面倒な二度手間になる。

もうひとつもKORG Pitchblackの接続順に関係がある。
最終的にdpGuitarSystem3 Ver. 2.5を組み上げる前にテスト的に作成して練習スタジオで試したdpGuitarSystem3 Ver. 2.4.1では先頭がBOSS ST-2 Power Stackであった。
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 2.4.1再掲。BOSS ST-2 Power Stackが先頭なのが正解だったのだ【苦笑】

この(上の写真の)状態を自宅のヘッドフォン・システムでチェックしたときは非常にノイズが少なかった。勿論、練習スタジオでも同様であった。
しかし、最終的にdpGuitarSystem3 Ver. 2.5を組むときは「操作するペダルだけを前列に並べる」と言う前提(固定概念【苦笑】とも言う)があったのでPitchblackを前列に出して接続順も先頭にし、ST-2は後列に下げたわけである。
しぃかぁしぃ〜。
この状態だとノイズが若干増えると言うことに組み上げた後で気が付いたのである。
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 2.5
右手前のKORG Pitchblackを接続の先頭にしたのは間違いであった【爆】

純粋文化系の筆者にはPitchblackとST-2の接続順を変えるだけでノイズの量に違いが出る正確な理由は分からないが、恐らくはBOSS ST-2 Power Stackに組み込まれているBOSSお得意のバッファーアンプが良い方に作用しているからだろうと推測する。
先頭がST-2なら、それ以降の信号はバッファーアンプを通って全てローインピーダンスとなり、つまりはノイズに強くなると言う理屈である(文化系の素人発想だから全然違うかも知れないが、理由はどうであれ結果オーライならそれで良いのだ【苦笑】)。
とにかく、間違いなく「Pitchblack → ST-2」よりも「ST-2 → Pitchblack」あるいはとにかくBOSS ST-2 Power Stackを一番最初に持ってくると格段にノイズが少なくなることだけは確かなのである。

と言うことは、以上のふたつの理由から……
  • 初段はBOSS ST-2 Power StackがMUST
  • KORG PitchblackはElectro Harmonix Small Cloneよりも後ろがMUST

……のふたつは絶対的な必要条件と言う結論になる。
つまり下図の接続順がベストなのだ【きっぱり】。

Guitar
Amp
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Guitar

Ch. B
Boost
(Level Up)


実体配線図を作図すると下のようになる。スペースの都合から、再びPitchblackは斜めレイアウトになる。RC-Boosterは前ページに書いたようにつまみのパラメータ(位置)が一目で判りやすいように斜めにせず横倒しとする。
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 2.5.1

この結果、常時ONのBOSS ST-2 Power Stackが右手前に来るが、ST-2の4つのつまみの微調整はその日の気分でちょくちょく行うことなのでアクセスのしやすい手前にあった方が遙かに好ましいし、初段=先頭と言うことはつまりギター(dpTL GoldTop)からのシールドを刺すのだから、この位置以外に有り得ないのだ。
また、筆者は練習スタジオでもライブでもチューニングは最初の一発しか行わないのが普通なのでKORG Pitchblackが後列で何の問題も無い。そもそも、ちゃんと調整されたギターのチューニングは1音半チョーキングとかを多用したって、そんなに狂うもんじゃ〜ないのであ〜る【きっぱり】
と言うわけで操作上の順列組合せは下記だがPitchblackが移動しただけのことなので、音作りについては(前ページ記載のVer. 2.5と)全く同じである。
接続順と組合せ
組合せ/エフェクター
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Ch. A
Ch. B
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
← 信号の流れ ←
0
Tuning / Mute
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
1
Clean / Crunch / Over Drive
*Wide Range*
with Delay
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
うるさいことを言わなければ基本的にJ-POPからハードロックまで全てをカバーできる基本サウンド
2
Clean / Crunch / Over Drive
*Wide Range*
with Chorus and Delay
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Small CloneのDEPTHは浅い方での爽やかなコーラスサウンド。LS-2のひと踏みでコーラスをOFFって音圧アップのソロに移行できるのがポイント。要するにEric Johnsonの方法論のエッセンスだけを参考にした考え方。但しギター側をフルテンにし、Small CloneのDEPTHを深くしてのジミヘンっぽいサウンドもありである(ジミヘンのウニョウニョはUNI-VIBEだがSmall CloneのDEPTH深めで似たような感じは出せるのだ)
3
Clean / Crunch / Over Drive
*Wide Range*
with Delay
add Boost Up
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ソロの音圧・音量が足りないときのブーストアップ用。後段にRC-Boosterがあるので音圧だけで無く、ゲイン=歪みも多少加わるのがミソ。LS-2のプリアンプの特性なのか高域が若干暴れ気味になるのもソロには向いているので◎
4
Clean / Crunch / Over Drive
*Narrow and Fat*
with Delay
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ハードロックに最適な分厚いオーバードライブサウンド。但し、ギターのボリュームを絞ればマイルドなクリーン/クランチもOK。1の状態から切り替えてハイポジションでのファットなリードサウンドを得ると言う使い方もある。それで音圧が足りなければLS-2をBチャネルに切り替えれば良い。この辺は臨機応援に操作すれば良い。ペダルボードは楽器の一部である
5
Clean / Crunch / Over Drive
*Narrow and Fat*
with Chorus and Delay
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Small CloneのDEPTHを深めにすると気持ちが良いが、ジミヘンを演るにはファットすぎるのでdpTL GoldTopをタップする必要がある。とにかく使用頻度は低い。強いて挙げれば哀愁のヨーロッパのBメロ部分にはピッタシ
6
Clean / Crunch / Over Drive
*Narrow and Fat*
with Delay
add Boost Up
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ファット&ゲインアップでGary Moore気分に浸れるサウンド♪ サステイン/フィードバックも自由自在。但し、自己陶酔しすぎるとバンドの他のメンバーから嫌われる公算大【苦笑】

なお、前ページの記載内容と重複するが、筆者がとうとうdpGuitarSystem3 Ver. 2.5.1で辿り着いた音作りの肝は下記に集約される。
  • 基本サウンドはBOSS ST-2 Power Stackで作る♪
  • そのST-2とXotic RC-BoosterとLovepedal Echo Babyの三つは常時ON
  • ST-2の「焦げ茶色サウンド♪」(←勿論、EVHのブラウン・サウンドへのリスペクト)にRC-Boosterで腰と艶を与え、Echo Babyで良い意味でのダークなテイストと充分なディレイを付加する♪
  • この結果、ギター側のボリュームコントロールとピッキングの強弱だけで「クリーン/クランチ/オーバードライブ」を自由自在に操れる♪
  • よりヘビーでファットなサウンド(またはギター側のボリュームを絞ってのウォームでジャジーなトーン)が必要なときは更にLovepedal ETERNITYをONにする♪
  • ETERNITYを適切なパラメータにすることによって、ST-2とETERNITYとRC-Boosterと言う3台の歪み系ペダルが同時ONでもノイズは増加しない♪
  • バッキングで効果を発揮するSmall Clone独特のハイ上がりで瑞々しいコーラスサウンド(DEPTH=Normal)はST-2との組合せで得る♪
  • Small CloneのDEPTHをDEEPにすればユニバイブっぽいサウンドとなりジミヘンを演るのにバッチリとなる♪
  • ソロでゲインと音圧が足りないときはBoss LS-2 Line Selectorのプリアンプを使って、いつでもブーストアップすることが出来る♪
  • ソロで高域の細さが気になる場合はETERNITYをONにすればファットになる♪
  • その状態を更にLS-2でブーストすればGary Moore気分に浸れる♪
  • KORG PitchblackをONにすればSmall Cloneのスイッチング・ノイズを消すことが出来る♪
日々雑感 - DoromPATIO
例によって固定していない各つまみの位置は実際のセッティング状態とは異なる

細かい改良点もふたつほどある。
ひとつ目は、横倒しのXotic RC-Boosterのつまみの取り付け角度を90度左にずらしたこと。RC-Boosterのつまみはネジ止めなので好きな角度に変更できる。
下の写真で判るように、この方がより見やすく判りやすいからである。
日々雑感 - DoromPATIO
通常のままのつまみの状態。Volume&Gain=ゼロ、Treble&Bass=センタークリック=つまりフラット
日々雑感 - DoromPATIO
つまみの基準位置を左に90度ずらした状態。パラメータは上の写真と一緒

もうひとつはボードの補強。dpGuitarSystem3 Ver. 2.5.1はこれから末永く使うので強度的な不安を解消したのだ。
そもそも、dpGuitarSystem3のボード=底板部分は低発泡プラスティック板であるから簡単にたわむ。強度を取るために2枚重ねにしてあるが、それでも、両側のハンドルで持ち上げればペダルの重さでたわむ。
勿論、床に置けばフラットだし、フットスイッチを踏む位置=力の掛かるところ=の真裏には滑り止めをかねたクッション材を貼り付けてあるので実用強度的には全く問題が無いように作ってあるのだが、重量増にならない範囲での補強はしておいた方が良いと思った次第。
そこで、下の写真のように「たわみ止め」となる補強材をゼリー状瞬間接着剤で貼り付けた。これもまた、AA型の筆者の精神衛生上の観点からのオプションであることは言うまでも無い【苦笑】。
日々雑感 - DoromPATIO
エフェクターの側面同士を「壁」で繋ぐわけだ
日々雑感 - DoromPATIO
昔のレーシングカーがエンジンを強度部材としていたのと同じ発想であると言えなくも無いかも【笑】
日々雑感 - DoromPATIO
こちら側は二重にした補強材を横に長くベタッと貼り付けた
日々雑感 - DoromPATIO
この写真では判りにくいがPitchblackは前と同じく下駄を履かせて高くしてある
日々雑感 - DoromPATIO
補強板と、RC-Boosterの出力側のプラグ及び電源端子が干渉するので「壁」の角を微妙に削ってあるが、この写真では判らない

とにもかくにも、これにて完成ぃ〜♪
再再度の組立て完了後、あらためてヘッドフォンでチェックをしたが、残留ノイズは全部のエフェクターをONにしても非常に少ないことを確認。これならハイゲインで弾いていても(ちゃんとした録音をするなら話は違うが)練習スタジオやライブハウスで使う程度なら、ノイズ・サプレッサー(ノイズ・ゲート)などは全く必要が無い。
日々雑感 - DoromPATIO
特に意味があるわけでは無いがEcho Babyは横向きに戻った

日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 2.5.1 趣味の抜き版画像



Appendix 1↑
dpGuitarSystem3に搭載しているペダルの筆者的寸評集:

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3KORG Pitchblack:2009年7月購入。以前のKORG DT-7からの買い換え(実際には買い増し)。筆者の感想としてはチューナーとしては旧モデルのDT-7の方が優れていると思うが、ペダルボードに組み込む場合はPitchblackの方が便利。小さいし、フットスイッチがあるからである。DT-7は標準ではフットスイッチが無いのでつま先でのMUTEが出来ないのだ(エクスプレッション・ペダルの接続が可能)。表示モードを切り替えられるのが売りのようだが、実際に使い物になるのは標準モードだけである【爆】。DT-7と違い、フットスイッチを踏んでMUTE状態にしたときだけチューニングできるのだが、DT-7のように常時通電している方が合理的だと思う。他のエフェクターに電源供給できるのは便利で、実際にそれを利用している。なお、低域の感度が悪くベースには使いにくい。だからベース用のペダルボードには今でもDT-7を組み込んである。
  • これから買うなら奨めない。この原稿執筆時点のお薦めは(高くて良いなら)SONIC RESEARCH ST-200 Strobe Tuner Stomp Boxか?

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3BOSS ST-2 Power Stack:2011年6月購入。前ページで詳しく解説してあるとおり、BOSS最新のデジタル技術で作られた新世代のペダル。オーバードライブ・ペダルと言うよりは、Marshallの3段スタックのシミュレータだと思った方が良いかも。非常にレンジが広く、しかも高調波がしっかりと出ているので、ギター側のボリュームを絞ってもトーンが丸まらないのが嬉しい(=使いやすい)。デジタルとは言えマルチでは無いのでレイテンシは皆無。うまくセッティングを煮詰めれば音が引っ込むと言うことも無い(音作りのコツはBassとTrebleのさじ加減)。セッティングが決まればEVHのブラウン・サウンドもどきになるのでオールマイティに使えるのが非常に宜しい。だからこそ、dpGuitarSystem3最終形の基本サウンドとして常時ONにしてあるのだ。
  • ハードロック好きにはお薦め品。
  • Roland Music Navi:ST-2紹介

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3Lovepedal ETERNITY:2009年7月並行輸入にて入手。その時点での国内通常価格は確か45,000円ぐらいだったと記憶しているが、およそ半額でゲット。こちらも前ページで詳しく解説してあるわけだが、いわゆるブティック系ペダルなので、本来は高級なギター(しかも、なるべくはストラト系=シングルコイル)と高級な真空管のギターアンプに繋いで使わないと真価を発揮しないと思われる。つまみを回す時にガサガサとノイズが出るが、それは仕様だと説明書に断り書き有り。このあたりも大量生産品とは考え方が違う。BOSSなどで同じ事が起きたらクレームになってしまうだろう。2年間の試行錯誤の結果、BOSS ST-2 Power Stackの後に繋いで使うことになったわけだが、結果としてST-2とETERNITYの直列接続によるサウンドは実に満足できるものである。但し、ETERNITYはそのため専用のセッティングになっているので、単体で鳴らすと「嘘?」ってぐらいに情けない音である。そう言う意味では実に不思議な特性のペダル。
  • エフェクター初心者は絶対にやめた方が良いと断言する種類のマニア向け製品。

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3Boss LS-2 Line Selector:2011年6月購入。つまりST-2と同時。ネットで調べ得ると音質が悪いという評価も多いが幸いにして筆者には全く気にならない。実に色々な使い方が出来るが、筆者の場合には完全に割り切って、モードはA ⇔ Bだけ。AチャネルにはSmall Cloneだけを接続。Bチャネルには何も接続せずにLS-2内蔵のプリアンプによるブーストアップ専用として使用。これにより、コーラスサウンドからフットスイッチ一発でコーラス無しのリードトーンへの切り替えが可能。勿論、ソロを弾き終わればLS-2を一発踏めばコーラス・サウンドでバッキングに戻れるわけだ。ブーストアップも含めて使用頻度が高いのでBOSS独特の電子スイッチによるノイズレスの切換えは非常に大きなメリットとなる。
  • BOSSが嫌いじゃ無い人にはお勧め品。

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3Electro Harmonix Small Clone:2009年7月頃購入。サウンドハウスの価格にビックリ。定価は26,040円。大抵の楽器店では18,000円ぐらいなのに、サウンドハウス価格はなな何と9,800円【爆】(最近、調べ直したら他店も対抗上、同じ9,800円にし始めたようだが、サウンドハウスなら2011年9月4日現在で7,900円【!!】)。今は亡きカート・コバーン愛用で有名だそうだがニルバーナなんて聴いたことも無い筆者。そんなことはどうでも良くて、レイトつまみとDEPTHスイッチだけの潔さが気に入った。幾らなんでも筐体が大きすぎるのと、ACアダプター端子がミニジャックなのは大いに気に入らないが仕方が無い。サウンドは言うこと無し。何とも清々しく、あるいは瑞々しいコーラス・サウンドは極上。DEPTHを深い方にすると、まるでジミヘンのユニバイブ・サウンドみたいになるのも◎である。
  • Small Cloneの大きな欠点=フットスイッチのポップノイズが大きいことは本文中で触れたとおりである。
  • 実はもうひとつ欠点がある。それは塗装が剥げやすいこと。筐体がステンレスなのが原因だろう。
  • これから買うなら新製品の(中身は同じでサイズが小さくなった)Neo Cloneが良いと思う。ACアダプター端子も普通のセンターマイナスである。価格はサウンドハウスで8,980円也。

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3Xotic RC-Booster:2006年9月頃購入。何と、もう5年も使っているわけだ。RC-Boosterの「RC」は「Real Clean」の頭文字だそうだが、それに偽りは無く、本当に無歪みでブーストできる数少ないペダル。ONにしてもレンジが狭まったりすることは全く無いハイファイ設計。但し若干のコンプレッション効果はあり、その結果、サステインが若干伸びるが、これは好ましいことである。トレブルとベースのトーンコントロールの効きも非常に良く、しかも、かゆいところに手が届く感じのF特に設定してあるのが実に宜しい。但し、ゲインを上げたときの歪み方はまるで筆者の好みでは無く、グシャッとなって単体では使い物にならない。ありとあらゆるセッティングを試してみたが、結論として、なるべく最終段近くにセットして、最後の締めみたいな感じでペダルボード全体のサウンドのクォリティアップをはかるのが正解だと思う。ゲインを少しだけ上げるとサステインが更に伸びる効果も重要。隠し味的な地味な効果のペダルだが、あるのと無いのとでは大違いなのである。
  • 1台持っていて損は無いペダル。

  • ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3Lovepedal Echo Baby:2009年7月にLovepedal ETERNITYと同時に並行輸入で入手。これも当時の国内相場の半値近くでゲットできた。非常に癖のある変わったディレイ。つまみはタイムだけ。リピート回数とミックス量は裏蓋に開けられた小さな穴から精密ドライバーでトリマーを調整する必要がある。出力レベルも変えられるが、その調整は裏蓋を開けないと出来ない。フットスイッチを長押しするとディレイにコーラスが掛かる。だから普通の人には勧められない。使いにくいったらありゃしないからである。しかし筆者は無茶苦茶気に入っている。何故ならば、ONにするだけで、まるでマエストロ・エコープレックスのプリアンプを通したような微妙な歪みを伴ってサウンドがファットに変身するからである。タイムはピンポイントで決め打ちして、つまみを半固定してあるが、恐らく400msぐらいになっている筈。ディレイのミックス・レベルはかなり大きめ。リピート回数もかなり多めにしてある。とにもかくにも常時ON。過去にアナログ・ディレイを1台(大学時代。多分、MAXON製)デジタル・ディレイを4台も購入したが(大学時代のBOSS DD-3、最近になってのBOSS DD-6DigiTech DigiDelayGuyatone MD3 Micro Digital Delay)そのいずれと比べても、筆者的にはダントツにLovepedal Echo Babyがベスト。逆に言えば、原音が変わっちゃうことを許容できないひとには絶対に駄目なタイプのディレイ。
  • 少なくともエフェクター初心者にはお勧めできない製品の代表格のひとつ。



Appendix 2↑
エフェクター全般に関する大して意味のない蘊蓄雑学雑記私見集

  • 音痩せ:筆者が高校・大学時代(1970年代前半)の頃のエフェクターは繋いだだけで音痩せした。1台でもそうなのだから、複数台を並べれば悲惨だった。音痩せどころか、明らかに音量が下がっちゃうのだ。中を調べてみるとフットスイッチの端子は3つしかないものが殆ど。信号線だけ切り替えてアースは共通で落としちゃうからである。BOSSは当時から電子スイッチでバッファーアンプ内蔵だったが、今のものとは明らかに回路やパーツが違い性能も劣っており、これまた酷い音痩せだったことをはっきりと憶えている。仕方がないからPMPと言うメーカーの水色のでっかい筐体のバッファーアンプまで購入したりもしたが、根本的な解決にはならなかった。だから昨今の機材の音痩せの少なさにはビックリする。イマドキのエフェクターのフットスイッチはトゥルーバイパスが当たり前。是正に隔世の感有り。

  • トゥルーバイパス or バッファーアンプ内蔵: しかし、トゥルーバイパスで全てが解決するわけではない。かの有名なハンドメイド・エフェクター・ボード作成のカリズマ=ピート・コーニッシュのWebサイトには「トゥルーバイパスでは無い」と明記されているぐらいである。複数のペダルを直列に繋げば何らかの音質変化(劣化)、ノイズの増大、ゲインの低下が起きるのは当たり前。だったらバッファーを噛ませた方が余程良いと言うのがピート・コーニッシュやBOSSの考え方だが、これはこれで見識だし、まして世界中を相手に商売をするBOSS(ローランド)のような大きな会社の場合には電子スイッチでノイズレスにすれば、それだけでクレームが減るのだから前述のLovepedal ETERNITYのように「つまみを回すとノイズが出るのは仕様です」なんてやり方は有り得ないのだ(そもそも殆どのユーザーはマニュアルなんて見ないんだから)。
  • 筆者のdpGuitarSystem3の場合、BOSSの2台は電子スイッチ=バッファーアンプ内蔵。他の5台は全てトゥルーバイパスだが、方式は違う。Xotic RC-BoosterとElectro Harmonix Small Cloneは機械式スイッチだが、それ以外のKORG Pitchblack、Lovepedal ETERNITY、Lovepedal Echo Babyは、いずれもリレー式のフットスイッチである。機械式のフットスイッチはガチャンと言う踏みごたえがあるのに対してリレー式はやたらと軽いのが特徴。電子スイッチであるBOSSはお馴染みのパコンと言う鈍い金属音を伴う。
    いずれにせよ(本文記載通り)BOSS ST-2 Power Stackが常時ONだから、最初からバッファーアンプを通っているのだし、基本のサウンドはST-2で作っちゃっているんだからフットスイッチの方式なんて関係ないと割り切ってしまうのが精神衛生上一番宜しいと思う。
    スイッチング・システムを使ってのAB比較などはやっていないが、搭載された7台のペダルを全部OFFにした状態と、ギターアンプ直結の差は(昔を知るものからすれば)驚くほど小さいことだけは確かである。別の言い方をすれば筆者はこの点については全然気にならないと言うことである。

  • Roland JC-120:世界中のどこに行っても必ずあるとまで言われるJC-120だが、確かに筆者が行ったことのある練習スタジオとライブハウスでJC-120を置いていないところはない(唯一の例外は赤坂のLive Bar Jaka'zと言う70年代ロック系ライブハウスだが、ここにだってJC-90ならある)。何でそうなるかと言えば、それはトランジスター方式と作りの良い頑丈な筐体だからである。つまり壊れないのだ。つまり音が良いから置いてあるわけじゃ〜ないのである。
    逆に練習スタジオに置いてあるMarshallやFenderが完全なコンディションであることは希である。ボリュームや端子がガリっているのは当たり前。酷いところなら真空管がサチっている。しかしJC-120が壊れているケースはまず有り得ない。練習スタジオの健全な経営のためには壊れないギターアンプは必須なのだ。つまり必要悪である。
    なんで「悪」かと言えば、それは音がちっとも良くないからである。そして、更に全く歪まないからである。どんなに大出力のピックアップを搭載したギターだって、JC-120に直結しただけならカキーンコキーンと言う音しか出ない。ディストーションが付いているが、これまた使い物になるような代物では無い【きっぱり】。
    しかし、ものは考えようである。JC-120ならどこにでも置いてあるのだから、それを前提にサウンドは全てエフェクターの方で作っちゃうと決めてしまえば、かえって安心なのだ。練習スタジオもJC-120、急に決まったライブハウスもJC-120。これなら余程耳が悪くない限りはほぼ同じ音が出せる。
    練習スタジオではお気に入りのMarshall、ライブハウスは何を使うか判らない……みたいではいつものサウンドを得るのは不可能なのである。
    更にもうひとつ。JC-120と筆者のメインの歪みペダルであるBOSS ST-2 Power Stackは同じ会社の製品であるから相性が良いのである。これ、物凄く重要。
    参考リンク(ここに書いてあることはほぼ正しい)

  • 自宅ヘッドフォンシステムの調整:大学時代の筆者は音楽的に恵まれすぎる環境にあった。一人っ子なのをいいことに、自分専用のリスニングルームがあり、そこにはオーディオ・システム、ギターアンプ、ベースアンプ、ボーカルアンプ、録音機材(マルチトラックレコーダー)、ドラムセット、ギター(Gibson Les Paul Deluxe、ベースギター、アコースティックギター)、ペダルボードの全てが常備されていたのだ。この状態は社会人になっても暫くはそのままだったので、ペダルボード上のエフェクターのパラメータを好きなだけ煮詰める事が出来た。ライブがあるときはギターとペダルボードとギターアンプ(MUSICMAN 112RP)一式を愛車で運んでいたので現場の音作りで悩むことも無かった。
    今は全く違う。賃貸マンションで音を出すことは出来ないからギターアンプは所有していない。クルマは手放して久しいから練習スタジオの往復もライブも足はバスと電車であるからdpGuitarSystem3の設計上の必須条件で最も重要なことは軽くてコンパクトなことである。
    そして自宅でギターを弾くときは、未だに(2003年6月に12,000円ほどで購入した)ZOOM 707II GUITARがメイン機材である。
    ちなみに拙宅でのヘッドフォン・システムは下図のようになっている。
    ・dpTL GoldTopの出力はdpGuitarSystem3に入る
    ・dpGuitarSystem3の出力は707IIのギター入力に入る
    ・MacBook Proの音声出力は707IIのAUX(外部入力端子)に入る
    ・ZOOM 707II GUITARの出力をSONY MDR-Z900で聴く
    以上の接続により、iTunesで再生した曲とdpGuitarSystem3の出力をヘッドフォンで同時に聴けるのでコピーや練習にバッチリというわけである。
    ここで大事なことはZOOM 707II GUITARで聴くdpGuitarSystem3の音が可能な限り、練習スタジオでJC-120から出る音とイコールになることである。
    ZOOM 707II GUITARは古い製品だが一応はアンプ・シミュレータが入っている。その中には、まんまJC-120もあるが、これを信用してはいけない。色々と試した結果(あくまで筆者の耳の判断では)「FD BLU」と言う名称の設定が最もJC-120と似た音が出る。筆者的には殆どニアイコールと言って良い。これは極めて重要なことで、そうであるからこそ、dpGuitarSystem3のパラメータやdpTL GoldTopのピックアップの高さや弦高の調整などを(練習スタジオで実際に音を出す前に、かなりの精度で事前に)自宅でヘッドフォンで行えるのだ。
    使いこなしの上でもうひとつ重要なのがZOOM 707II GUITAR内蔵のZNRと言うノイズリダクションを使わないことである。このZNRは非常に優秀で見事に雑音だけを消してくれるのだが、その結果、dpGuitarSystem3のノイズも消してしまう。それは気持ちが良いことだが、しかし、それではdpGuitarSystem3のトラブルを見逃す恐れがあるのだ。
    イマドキならPODやBOSS GT-10、あるいはPC直結でのヘッドフォン・システムが普通だろうが、とにかく、どのような機材であっても、自分が練習スタジオやライブハウスで常用する本物のギターアンプから出る音を基準にして、それにヘッドフォン・システムの再生音を可能な限り合わせる努力を惜しんではいけない(と思う)。
    勿論、DTMが基本でライブ(生演奏)はしないというなら話は別だが。

日々雑感 - DoromPATIO
標準的なパラメータ位置に目印のシールを貼り付けた最新状態。全てのつまみの位置はおおよそ通常使用の状態に近いが微調整は気分次第で逐次行うので固定的では無い
日々雑感 - DoromPATIO
その後の微妙かつ趣味の改良後の状態【爆】。パラメータの目安となるシールの剥がれ止めと装飾の両方の目的で、あちゃこちゃに100円ショップのラメ入りのマニュキアを塗布してあると言うだけの話であるが【苦笑】。なお、この状態でミニライブの実戦にも使用したがバッチリ、ノートラブルだった【♪】


追記@2012.11.12[月]:それから1年後。よりシンプルに、より軽くをコンセプトに色々と試行錯誤と改造・改良を重ねてたどり着いた結論が下の写真の「dpGuitarSystem4」であ〜る。
dpGuitarSystem4 - 2011年6月 完成
dpGuitarSystem4の中身♪
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
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