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2007.06.28[木]初出
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ Ornetts GM8R(GLD) その16 レバースイッチに変更 (1) 木工編
2007.07.03[火]再編集
Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIO
何故か、レバースイッチが【笑】

ナットの問題を応急処理して出掛けたバンド練習。実はその数日前にGM8RのGibson式トグルスイッチとボリューム・ポットの位置を再び逆にしていた。つまり手前(ネック側)がトグルスイッチで、ブリッジ側がボリューム・ポットである。操作性はやっぱり、その方が良い。しかし、案の定、演奏中にちょっとしたはずみでトグルスイッチが動いてしまう場合がある。これは非常ぉ〜に宜しくない。この問題の根本的解決は(位置に拘るなら)トグルスイッチをストラトのようなレバースイッチに変えるしかない。前から書いているようにレバースイッチならちょっと触れたぐらいでセンター位置に動いちゃうことは決してないからである。要するに、弦より下に付けるスイッチはレバースイッチの方が良いのだ。
筆者はストラトが苦手である。何故ならばストラトのボリューム・ポットは、その位置が弦に近すぎるからである。なので、筆者がストラトを弾くと、必ずボリューム・ポットに(無意識的に)触ってしまい、フルテンの筈が絞られていたり、絞っているはずがフルテンになっちゃったりする。そうしないように意識すると演奏がおろそかになる。世の中に何100万人も居るストラト使いの人は良く触らないで済んでいると不思議に思うほどに違和感があるのだ。そして、これと全く同じ意味で、GM8Rの既存位置のトグルスイッチは勝手にポジションが変わることがあるからとっても具合が悪いのである。

Ornetts GM8R(GLD) - DoromPATIOそこでまたインターネットを色々と調べると、GM8Rの「まんま元ネタ【爆】」である「超高級ギター=PRS(Paul Reed Smith)」にレバースイッチのものがあるのを発見(右の写真)。デザイン的に全然問題なく違和感なくフィットしている(但し、写真のモデルはレバースイッチがもうひとつあり、ピックアップはシングルコイルを5つ搭載と言う凄いモデル。二つのスイッチの切り替えによる順列組合せは13通りだそうだ)。しかし、穴開け加工は相当に面倒なはずだし、元もと空いている穴はどうするんだ?などなど、GM8Rにレバースイッチを搭載しようとする場合の懸念材料・問題点も山積である。さてどうしよう……等と、またしても(よせばよいのに)「GM8R新規改造計画」で頭の中が一杯になる悪い癖が出始めた筆者【爆】。

その数日後。たまたま、友人から国産ストラト・コピーモデルのオーバーホール&改造を頼まれた。その関係で必要なパーツを買いに吉祥寺のロックインへ。地階売り場のパーツ棚を見ていると、見慣れたロゴの付いたブリスターパックを発見した。下の写真の「Xoticのレバースイッチ」である。パッケージには「4-Way Switch」と書いてある。ストラト用の「3-Way」と「5-Way」しか知らない筆者としては「4-Wayって何だ?」である。しかも店頭にあったXoticのスイッチ部品はこれだけ。これがGM8Rに使えるものなのかどうなのかすら判らない。しかし何となく衝動買い【苦笑】。ブランドは重要だ【爆】。Xoticは筆者のメインのエフェクターだからである。そのついでFender純正のストラト用のノブも購入。要するに、いわゆる「駄目もと」みたいな極めていい加減な買い物をしてしまったのである【爆】。
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左のXoticのスイッチを吉祥寺ロックインで見付けたのが間違いの元

帰宅後、インターネットで詳しく調べてみると、このスイッチはテレキャスター専用のもの。だからレバー部の幅が広く、そのままではテレキャスターの「ごっついノブ」しか取り付けられないし、配線もかなり特殊であることを知った。やっぱ無駄な買い物だったのか?(調べる前に買う筆者が悪い【爆】)
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テレキャスター用なのでレバー部の幅がとっても広い

……と、一度は諦めかけたのだが「どうせ駄目もと」の延長で「何とか使ってみちゃお〜」と決めて、まずはワイアーカッターでレバーの幅を切り詰めてストラト用のノブが入るように加工。いささか雑に切断したのでセンターがずれちゃったが実用上の問題はない。
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ワイアーカッターでレバーの幅を狭くする
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テレキャスター用スイッチ」+「ストラト用ノブ」
補足:レバーの先を細くするとストラト用のノブはスカスカになって簡単に抜けてしまうので、ワイアーカッターで細くしたレバーの先端に更に浅い切れ込みを入れて先っぽがV字状に開くようにして、そこに無理矢理レバーを差し込んで抜けないように加工した(勿論、ノブを無理矢理差し込んだのは組み付けた後。なお、外す場合は傷が付かないようにタオルなどくるんで、ニッパーなどで挟んで引っこ抜けばよい)。

でだ。そんなことよりも問題なのは「このレバー・スイッチはちゃんとGM8Rで使えるのか?」と言うことである(再び書くが、あくまで確かめる前に購入する筆者が悪い)。しかし、Fender方式のレバースイッチは標準的な3-Wayも5-Wayも、そして、この4-Wayも取り付けサイズは全く同じだから、穴開けだけを先行することは可能である(←超・安易)。つまり、駄目なら後で取り替えればよいのだ【爆】。と言うことで「工作好き&思い付いたらもう止まらない」と言う性格気質が災いして、気が付いたときには既に木工作業は始まっていた。馬鹿だ>筆者

てなわけで、まずはオーバーホール中の友人のストラト・コピー・モデルのピックガードに透明シートをセロハンテープで固定して、レバースイッチの二つのビス穴とレバーの入る溝を油性フェルトペンでなぞって「型紙」を作ることから始める。ストラトもテレもレバースイッチのピッチは同じ筈だからである(事前に確かめたわけではないが、結果はその通りだった)。
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透明シートの型どりはストラトのピックガードから起こす。上の写真は裏面

この「型紙」をGM8Rのしかるべき位置にセロハンテープで固定して、精密加工用のドリルでまたしても大胆にも新たなる穴を開けちゃうわけである。ビス穴はそれでいいが、レバーの可動範囲である「溝」については、筆者は糸鋸や溝切り鋸は持っていないので、幾つかの穴を開けて、後は平ヤスリで加工するしかない。詳しくは写真参照のこと。まぁ、木工に自信と経験が有ればそれほど難しい作業ではない。
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透明シートに油性ペンで描いた通りに加工する
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糸鋸がないので穴を沢山開ける
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ここから先はヤスリの出番

ヤスリを掛ける前に型紙用の透明シートを剥がし、新しいセロハンテープを溝の幅に貼り付けてガイドラインを作り「曲がらないように・削りすぎないように・凸凹しないように」注意しながら溝を切るのであるのであるのである。そして、最後は両端にテーパーを掛ける。つまりレバーを左右それぞれ一杯に倒したときの角度に合わせて斜めにするのである。つまり溝を横から見ると上底が過程より幅広い台形になるわけである。
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ヤスリで真っ直ぐ加工するためにセロテープでガイドを作る

さて、問題は完成後の「見てくれ」である。当初は下の写真のように薄手のポリスチレンボードのカバーを被せる予定であった。勿論、サイズや形状はミニマムにするのである。
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当初はこうやってカバーする予定だった。勿論、カットして最小のサイズとし、形状はGM8Rのデザインと違和感の無いように加工するのである

ところが、そうは問屋が卸さなかった。この「4-Way Switch」は本来はテレキャスターの金属プレートに固定するためのものなので、レバーの足が短いのである。つまり木部に取り付けようとすると、バック・キャビティをかなりザグる(削る)必要がある。だからポリスチレンボードの1mmほどの厚みもレバーの動作上は問題になるのだ。だからと言って木部を更に1mm削るのは強度的に不安がある。
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スイッチを仮止め。下方の金色は「穴隠し」のカフスボタンの止め金具
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スイッチが左右一杯に動かないの図

上の写真は作業の途中経過だが、この状態だとレバーは左一杯と右一杯には動かない。つまり「4-Wayスイッチ」ではなく「2-Wayスイッチ」になっちゃうのである【涙】。つまり、板厚が有りすぎてノブの底とボディの表面が干渉してしまうのだ。となれば、強度的にギリギリまでバック・キャビティ側を削るしかない。
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ギリギリまでザグってOKとなった♪

と言うわけで彫刻刀で少しずつ削っては動作を確認すると言う作業を繰り返して、最終的にレバーがちゃんとフルストロークで作動するように板厚を薄く平らに加工した。上に述べた理由で結局、ポリスチレンボードのプレートをビスで挟み込むという方式は諦めた。そして最終的にどうするかは後で考えることにした。なお、ザグリは正にギリギリで、一番薄い部分はGM8Rの特徴である「虎目の付き板」だけが残った状態である【爆】。なお、ボディ強度の観点から(無い方がすっきりしていて美しいが)レバースイッチのビスにはワッシャーを噛ませた。
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ポリスチレンボードは使えず、このままで行くことに決定。写真では判りづらいが丸い部分の廻りにはワッシャーの傷がある。バフィングして目立たなくすれば良いわけだ。ワッシャーは強度に不安があるフロント側に大きめのものを付けてある
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これはこれでなかなかユニークなルックスかも? なお、上の写真はバフィング後だから傷は目立たないのだが、溝の左下=下のビスの左上が微妙に盛り上がっているのが判るだろうか? 板厚がギリギリなので、下の金属部品が付き板を押し上げて変形させているのである【苦笑】。なお、この不思議な形状にもメリットがある。それはノブを付けたままで4-Wayスイッチの取り外しが出来ることである♪
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次ページに詳述した通り、今回の改造を機会にDiMarzioデュアルサウンド配線用の6Pスイッチを外したので、また穴が開いちゃったから、前回の改造と同じく、英国はアルフレッド・ダンヒルのカフスボタンで塞いだ(左下)。手持ちのカフスボタンは後1組。しかもターコイズブルーのものしか無い。つまり、GM8Rとはまるで色が合わないが、まぁーいいだろう。アクセント・カラーと言うことにしておこう[安易]

ここから先は配線作業並びに肝心要のサウンドなのであるが、話がややこしいので別ページに分けた。なので、先に木工関係だけをまとめてしまおう。まず、以上の大胆不敵な木工作業によって見事(←自画自賛)に取り付けが完了したレバー・スイッチの操作性はどうなのか? 試しにカッティングで右手をわざと大きめに振ってもレバーに当たることはないし、切り替えるときは節度を持ってカチャンと切り替わる。先っぽにわざと触れてみたも、Gibson式のトグルスイッチのように簡単にセンター位置に切り替わるようなこともない(だから交換したのだ)。レバーの動作方向には角度が付けてあるのでカッティング時の手の振り(の円弧の延長線)と合っているから合理的である。距離的にもOK。ボリューム・ポットは写真では遠目に見えるが操作上の問題が全く無いことは前回のバンド練習で確認済み。つまり、レバースイッチもボリューム・ポットも、目視せずに手の感触だけで操作できることを確認♪ これで演奏中に余計なことに神経を使わなくて済むと言う、今回の改造の最大の目的は達成されたのであるのであるのである♪
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かくして(外観の)完成である。後は写真を撮って、このコンテンツを書いて、抜き版を作ってと言ういつものルーチンだけである。

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いつもの記念撮影
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レバースイッチの開口部は筆者的にはこのまままで違和感なし

と言うわけで配線については、次ページ参照のこと。
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後日購入した田宮コンパウンド(仕上げ目)

蛇足:筆者は元々はLED ZEPPELIN=Jimmy Pageフリークであり、しかもGM8R購入以前は30数年間、ずっと(事実上)Les Paulだけを使っていた。だから、立った状態でギターを構えるときのストラップはかなり長目=ギターの位置は低めである。Les Paulはシングル・カッタウェイだしLED ZEPPELINの曲では15フレット以上のポジションでのソロなんて殆ど無い。かつて大学時代に三人バンドを組んでいた時に良く演奏したBBA時代のJeff Beckもソロは殆どが12フレットのスケール(Eのペンタトニック)が基本。たまに15フレット(Gのペンタ)があるぐらい。だから、Jimmy Pageに近い低めのポジションでギターを構えても演奏に支障はなかったわけである。
Jimmy Pageのストラップの長さにも変遷があり、一番長かったのは映画:永遠の歌の頃であり、後期LED ZEPPELIN(ネブワースなど)では少し短く(ギターは高く)なっている。筆者の場合は一番長くしていた頃で、その中間である。

これに対して、GM8Rはダブル・カッタウェイでありハイポジションが弾きやすいから買ったわけだが、これまでの立ち位置でのポジションは(今までの慣れがあるので)Les Paulよりは高いがそれでも結構低めだった。

ところがである。最近の曲をコピーして演奏するってな場合は、例えば平気で22フレットでチョーキングなんて部分があったりするわけだ。あるいは17フレット(Aのペンタトニック・スケール)でのソロなんてのも当たり前。また、最近のプロギタリストが使うギターの(感覚的に)80%はストラト(またはストラト・タイプ)だが、ストラトは比較的水平に近く、しかも高目に構えると言うのが基本。つまり(パンク・ロックなどを除けば)リッチー・ブラックモアもインギーもエリック・ジョンソンもギターを構える位置はほぼ同じと言うことである。筆者が崇拝するスティーブ・ヴァイはIbanez使いだが基本形状はストラトと同じ系統。そのヴァイだっって抱える位置は低くはない。

つまり、従来の筆者のGM8Rのポジションは(ハイポジションの)演奏性の観点からは低すぎると言うことなのだ。なので、今回の改造を機会に久々にストラップの長さを調整して、立ち位置でのGM8Rのポジション(構える高さ)を少し高くなるように変更した。この手のことはとにかく「慣れ」の問題なので最初は(ポジションとしては弾きやすくても感覚的には)とってもとっても違和感があるものなのだが、当然、高く構えればハイポジションは遙かに弾きやすくなる。高すぎれば見た目が格好悪い。違和感という意味では、高く構えると左手の運指は楽になるが、右手のカッティングは肘を曲げる角度と手首の角度が変わるので最初は結構(前述の慣れの問題からこれまた)とってもとっても違和感がある。だから、姿見の前に立ち【笑】弾きやすさと格好良さの妥協点を探ること数10分(こう言うことは時間が掛かる)。結果、納得できるポジションを決めて、ストラップの長さを調整し直した。

ちぃなぁみぃにぃ〜。ベースに関して筆者は昔はBS&Tのジム・フィールダーのように滅茶滅茶低く、そして立て気味に構えていたのだが(その理由は格好いいからである【爆】)今はティム・ボガートのように高く構えている(ジャコよりはちょっと低いぐらい)。そうじゃないとスラップ(チョッパー)が出来ないし、テクニカルな左手の運指がやりにくいし、右の指(筆者はベースは100%=指弾き)が弦に直角に当たらないからである。

要するに。「Les Paul+LED ZEPPELINの曲」なら、ストラップを目一杯伸ばしてもいいのである。何故なら、そのまま弾けるからである。何故弾けるかと言えば、その昔、限界まで低く構えて立って弾く練習をしたからであり【爆】、前述の通り、それで弾ける範囲までしか(LED ZEPPELINの)曲中にハイポジションが出てこないからである(完全な例外はWhole Lotta Loveの途中のオブリガードぐらい)。逆に「GM8R+今どきの曲」の場合は、ほぼストラトと同じぐらいの位置に構えて、ハイポジションも楽に弾けるようにすれば良いのである。無理に低く構えることに拘らなければ良いと言うだけの話なのだ。人間には「慣れ」と「先入観」と言う精神的障壁(大袈裟)があるので、この手のこと(=自分にとってのテーゼのようなもの)を変更するには何か切っ掛けと自己認識が必要だという話である。

後日談:ストラップを短くしてから初めてのバンド練習で3時間ほど弾いていたら完全に慣れた。カッティングも、ハイポジションのソロも、そして、操作系=つまりボリュームポットとピックアップ・セレクター・レバーの操作にも完全に慣れた。はっきりしていることは、今までの長目のストラップよりもGM8Rを弾く場合は遙かに弾きやすい・操作しやすいと言うことである。
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