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2003.06.03[火]更新
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707II | 708II | PD-01 | HL-01 | GFX-5 | GFX-1 | 505LTD | 505II | Oldies
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■ ZOOM 708II BASS
ZOOM - エフェクター - DoromPATIO
オールインワン!! 写真では「*HICUT」になっているが、現在の表示は「*DEEP」にしてある。理由はその方が格好良さそうだからってだけ

超久々にベース(Ibanez SR-380)を買ったらやっぱりベースは面白い。その上、2002年暮れの同期のパーティではメンバーの関係でベースを弾くことになったから余計にベースに填り込む。我がアイドル中のアイドル=Jimmy Pageだって最初はヤードバーズでベースを弾いていたぐらいだ(全然関係ない)。

と言うわけで、その気になって最近の「ベース事情」を調べてみると、今時のベーシストはほぼ100%、何らかのエフェクターを使っていることが判る。本物のプロ連中の御用達はSansAmp Bass Driver DIだが、これはP.A.出しを前提としたラインドライバー兼アンプシミュレータであり筆者にはあんまり関係ない。

となるとまた久々にZOOMの出番である。ZOOMは「実用上充分な性能・とにかくやたらとコンパクト・徹底した低価格の三つが売り物」のメーカーなのである。それに今まで幾つか買ったから操作系には慣れている。
そして都合の良いことについ最近、ペダル一体型の700系シリーズが707IIGUITAR/708IIBASSに進化した(と言うことはあらかじめ調べてあった)。

そもそも何でステージで演奏する時に何らかのエフェクターが必要かと言えば、それはステージにあるベースアンプがどんなものか判らないからである。ギターアンプなら持ち込めないことはないが、ベースアンプとなれば備え付けのものを使うしかないのだ。あんな馬鹿でかくて重いもの(最近のものは比較的小型のものもあるが重さはとてつもない)はとてもじゃないが運べない。第一、ベースアンプなんて持っていない。
つまり、現場に行ってみるまで素性の判らないベースアンプを使ってなるべく自分好みのサウンドを作ろうと思ったらエフェクターの出番なわけである。

ZOOM最新の708IIBASSは500系シリーズにペダルを組み込んだ状態のオールインワン型デザインだからこれだけで全てが済む。使用できるエフェクトの種類も機能も性能も、ここ数年のLSI(DSP)の驚異的な進歩で一昔前ならそれぞれが単品で数万円〜数10万円したものの集大成。ドラムマシンやチューナーも内蔵。それなのに石橋楽器での実売価格はたったの10,800円なんだから嬉しい限り。スマートメディアを差し込めばなな何と最長4分間のサンプリングまで可能。一昔前に1億円したシンクラビアは一体何だったんだろう?ってこれまたあんまり関係ないか。
プリセット・サウンドは何と60種類もあり、その中にはそのまんまとしか言いようのない「MIRROR」「JACOP」「GRAND」なんてのがあって笑える。説明するまでもないが、それぞれ、マーカス・ミラー、ジャコ・パストリアス、ラリー・グラハムまんまのサウンドがペダル一発で再現されるわけである【苦笑】。

さて、筆者が必要な基本的なベースサウンドは以下に要約される。
  • 適度なコンプレッション(音のバラツキを押さえると同時に聴感上のサステインを増やす=音の伸びが良くなる)
  • ハイをカットする(後述)
  • 重低音をブーストして図太い音にする
筆者はエフェクター無しの場合はIbanez SR-380のトーンを3ぐらいまで絞ってしまう。何故かというと、まず第一にトーンが10だと指弾きなのに昔の歌謡曲のピック弾きみたいなビンビンした音色になっちゃうのが嫌だからなのと、もう一つ、自分の弾き方の癖をカバーする関係からである。
弾き方の癖とは休符の部分で無意識的にリズムを取るために右手の指が弦をタップしてしまうことを意味する。この時、トーンが10=音が硬い状態、高音が伸びている状態=だと、タップ音がピックアップノイズのような「バチッ」と言う感じになり、それがはっきりと聴こえてしまうのだ。これは非常に宜しくない。だから、トーンを絞るのである。そうすると、タップ音はドラムのような「トンッ」と言う感じになり、ベース側の休符は大抵はドラムのスネアのタイミングと一緒なので全く気にならなくなるのである(どころかリズム・アクセントを強化する効果もある)。但しトーンを一杯に絞ると肝心のベース・サウンドの音程感が希薄になるので0にはしない。

ところが、このベース・ギター側でハイをカットする方法には幾つかの欠点がある。ベースにはギターのようなピックアップ切換えスイッチがないので、瞬時に音色の切換えが出来ないわけだが、例えば曲の途中にスラップ(昔で言うチョッパー)をやろうとすると困るのだ。スラップは高域が出ていないとパーカッシブな独特の音色にならないのである。
もっと困るのは他のエフェクターを掛ける場合である。例えばコーラスやフランジャーを掛ける場合、ベース・ギター側のハイが伸びていないと掛かりが悪くなるのだ。

そこで、考え方を変えて、ベース・ギター側は基本的にフルアップとし、エフェクターのイコライザーを利用して、通常のプレイに必要な基本的な音色専用のハイをカットしたセッティングを作ることにした。このイコライジングに更に適切なコンプレッションと低域のブーストを加えると、イメージ的にはジョン・ポール・ジョーンズ@Led Zeppelinのような、伸びやかで厚みがあって、しかも殆どの曲で違和感なく使える高域の尖らないサウンドが得られるのである。
実際問題として、筆者の場合、この音色で99%の曲のベースを弾くと言って良い。

後の音色はおまけなので、一応、コーラス系、スラップ系、デフレット系(普通のベースなのにフレットレスベースのように聴こえる便利なエフェクト)などを同じバンクにまとめておいたが本番で使う可能性は殆ど無いだろう。
要するにエフェクターがない場合はトーンを絞って弾けばいいだけのことなのだ。

708IIBASSを購入した翌週、バンドのサウンドチェックの必要があり、2002年12月のライブ会場でちょっとしたギグ(ミニセッションを意味する米俗語)を行ったのだが、会場のトレースエリオットのベースアンプからはちゃんと好み通りの厚みのある朗々としたサウンドが鳴った♪
Ibanez SR-380とZOOM 708IIBASSは両方を合計しても消費税込みで4万円ちょっとしかしない「安物の組合せ」なのだが、そもそもエレキ・ベースのサウンドの90%(=低域の周波数特性と音圧感)はベースアンプに依存するので、これで全く問題ないのである。とにかく、ベースに関しては実に無駄の無い買い物をしていると思う筆者なのだった(^^)v
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追記:その後、708II BASSは月数回の複数のバンドのセッションで大活躍中。実用的な音色が色々と出せるのでバンド仲間にも好評の模様。ライブでも実に使いやすかった。と言うわけで最新のセッティングは下記の通り。
Bank
Name
Setting
A
0
POWER* プリセットされた「POWER」をちょっと変更。ローもハイも伸びたサウンド
1
*DEEP* ハイを完全にカットした筆者好みのセッティング。90%はこれで弾く
2
*DFLET プリセットの「JACOP(←説明不要【笑】)」を多少いじったもの。確かにフレットレスベースの音になるのはお見事♪ 多少歪むのでソロにも向いている
3
*DEEP* A1と同じ
4
*SLAP* プリセットの「GRAND」をベースに更にハイを上げたスラップ専用セッティング
5
*DEEP* A1と同じ
6
POWER* A0と同じ
7
*DEEP* A1と同じ
8
POWER* A0と同じ
9
*DEEP* A1と同じ

「*DEEP*」(と「POWER*」)があちゃこちゃに配されているのには意味がある。
708II BASSはフットスイッチが二個しかないから、あるセッティングを基準にワンタッチ(=ひと踏み)で選択出来るサウンドは基準セッティングと、その前後の2種類である。つまり通常は三つの選択肢で考えるのが合理的なのである。
だから、普段のDefaultは「A1:*DEEP*」としている。ソロを弾くときは右のフットスイッチを踏んで「A2:*DFLET」にする。ソロが終わったら左のフットスイッチを踏んで「A1:*DEEP*」に戻る。そこから「A0:POWER*」にはすぐに行ける(「A0:POWER*」はディープパープル向きの音)
同じように「A3:*DEEP*」を基準にした場合は、ソロ(「A2:*DFLET」)あるいはスラップ/チョッパー(「A4:*SLAP*」)にすぐ切り替えられるわけだ。
A5〜A9を「*DEEP*」と「POWER*」の交互にしてあるのは「使わないが間違って踏んじゃった場合に変な音がしないため」である。
なお「Bank Name」に付加したアスタリスク(*)は自分で作ったセッティングであることを明確にするための印である。
いずれにせよ、ベースの場合、普通はギターのように曲中に何度も音色を変えることはないので、このセッティングが一番合理的なのだ。
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