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2001.11.19[月]更新
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毒林檎談義:iPod & iPhone
iPod
Copyright 2001 Apple Computer, Inc.
PowerBook G4、そしてiBook(Dual USB)以降のAppleのデザイン・トレンドに沿ったパッケージ。本体はもちろんだが、あらゆる点でApple社のデザイン・センスは今も昔も抜群である。但し、ジョン・スカリーの時代とポリバケツを除く

11月10日発売の筈が一週間ずれたiPodが、ぴったり17日土曜日に例によって例のごとく福山通運によって届いた………のだが、実はそれは何故かiBook(Dual USB)だった【笑】。つまり誤配送。気が付かないで(「やけに箱が、でかいな」とは思ったが)外箱を開けたら中の化粧箱に「AirMac」のアイコン。iPodは絶対にAirMacとは関係ない。だから、おかしいと思って外箱の横のシールを改めたら、そこには、うちと町名までは同じだが、番地は全く違う別の人宛の配送シールが………。
と言うわけで福山通運に電話して、そして待つこと40分。やっとiPodが届いたのだった。

と、最初は見事に肩すかしを食らったわけだが、とにかく今、Macの世界では話題沸騰(なのかな??)のiPodであるのであるのである。期待に胸をふるわせて茶色い外箱を開けると見事にデザインされた銀色の立方体の化粧箱が現れた。
iPod
ご開帳ぉ〜〜〜♪

流石はApple。ジョブスのこだわりは半端じゃないのはいつものこと。そして中箱を出して二つに開くとiBook(Dual USB)のデザイン・コンセプトそのまんまのiPodが現れた。思ったより小さいし軽い。マニュアルに該当する物は折り畳んだB4ぐらいのカラー印刷が一枚だけ。触れば誰でもすぐに使えるというAppleの自信の現れか?
ラスベガスで標準のバイシクル社のトランプ(の紙ケース)と同じ大きさというのは本当。厚みはKENTのハードパッケージより少し薄い程度。つまりワイシャツの胸ポケットに問題なく収納できる。ちなみに重さは185g。上の画面表示はMacとFireWireで接続され充電中であることを表している

で、取り敢えずは物の順序として、同梱のiTunes2のCD-ROM(正式バージョンは「2.0.2」)をインストールして再起動。そして、いよいよiPodを付属の真っ白なFireWire(IEEE1394)ケーブルで繋ぐ。
一瞬の間の後、こっちは何もしないのに、自動的にiTunes2が起動し、さらに「同期しますか?」と言うダイアログがPowerBook G4の画面に表示される。OKすると後は完全自動で下の画面のように次から次へとPowerBook G4上に既にあるiTunesデータ(この時点では全部で902曲=4.09GB)をiPodへ自動転送するプロセスが始まる。こっちは「こりゃ便利だぜ」と呆れながら、ひたすら黙って見ているだけ。
オートシンクでPowerBook G4のiTunes2データをFireWireでiPodに転送しているの図
iPodを接続すると自動的に右下の一番左にiPodのアイコンが追加される

このオートシンクのプロセスの大雑把な時間を計ったら転送=同期完了まで約17分。と言うことはやっぱり滅茶滅茶早い。
17分
1,020秒
1,020秒
÷
902曲
1.13秒
MP3=1曲を1秒ちょっとで転送するわけである。
そして、一度、シンクロが完了すると、それ以降は差分コピー(または削除。とにかくPowerBook G4側と全く同じにする)だから一瞬で終わるのだ。とにかくFireWire装備のMacintosh専用のApple純正ハードウエア=iPodと純正ソフト=iTunes2だから使い勝手は滅茶滅茶良いと言うわけだ。

ところで、筆者のように現在の居所には音楽CDは基本的に一切、置かず、全てPowerBook G4上のiTunesデータベースにMP3でぶっ込んじゃうと言う極端な人の場合、幾らiPodの5GB内蔵HardDiskは「1,000 songs in your pocket(c)Apple」が可能であると言っても、将来的にはPowerBook G4側のデータが5GBを遙かに越える可能性は捨てきれない。
となるとオートシンクしたくても出来無い事態が起こりえる。
また、PowerBook G4上のデータの中にはiPodに入れる必要のない物も幾らでもある。
しかし、当然のようにAppleはちゃんとそこまで考えているのである。
既にiTunes(iTunes2)を使っていれば判ることだが、iTunesには「プレイリスト」と言う機能(メニュー)がある。これは自分で好きなタイトルを付けて、そこに「自分なりのカテゴリーで曲をまとめた物」を幾つでもでも作れると言うもの。曲順もプレイリスト内ではDrag&Dropで好き勝手に変更できる。要するにポップスでもロックでも歌謡曲でも、自由にお好み選曲リストが作れるわけである。
そこで、iTunes2(=FireWireを装備したMacintosh側)とiPodをシンクロさせるオプションに下図のように「無条件に完全にMacintosh側と同じにするモード(「すべての曲とプレイリストを自動的にアップデート」)」と、「選択したプレイリストのみ自動的にアップデート」があり、後者を選べば、余計な物はiPodに行かなくなるのである。
iTunes2のiPodアイコンをクリックすると初期設定が表示される。ここで「選択したプレイリストのみ自動的にアップデート」を選べば、iTunes2=Mac側が何GBあろうと、iPodの方は持ち歩きたい曲だけ=5GB(正確には約4.63GB)以内でシンクロできるのは超・便利♪

筆者の場合、iPodが来ていきなり、とりあえずは「すべての曲とプレイリストを自動的にアップデート」しちゃったわけだが、後でオプション設定を「選択したプレイリストのみ自動的にアップデート」に変更してからFireWireでiPodを繋いだら、あっと言う間に、余計な曲を削除して「プレイリストだけのシンクロ」が完了してしまったのだった。
こう言うこともまるっきり自動で行われるんだから、まったく良くできているのである。
オートシンク完了
全598曲、トータル演奏時間=37時間37分03秒=2.52GB
これなら一週間ぐらい旅行に行っても充分だ♪

次なる興味のポイントは肝心要のiPod本体の音質と操作性である。シンクロが終わっているから、早速、付属の「Appleイヤフォン」を両耳に装着し、iPodを手に取ってみる。
この時点ではスリープしているから液晶画面下のホイールのどこでもいいから軽くプッシュすると目覚める。すると一番最初だけは「使用言語の選択」画面になるので迷わず日本語を選ぶ。そしてAppleオリジナルの円盤型の操作系(スクロールホイールとその周囲の4つのスイッチと、そして中央のセレクトボタン)が日本国中のどんな最新携帯電話より遙かに判りやすいし使いやすいことが数秒で理解できる。しかもフォントはしっかりとChicagoとOsakaだから英語に関しての画面表示は美しいの一語。日本語モードで操作しても曲名などは英語が多いので、これはとっても大事なことなのだ。
そして取り敢えず再生スタート。
はっきり言って、想像以上に音質が良い。想像以上にボリュームを上げることが出来る。物は試しとSONYの高級ヘッドフォンであるMDR-Z900を繋いだら勿論、更に素晴らしい。しかし、Appleイヤフォンで充分にマジな音楽鑑賞に堪える。流石はApple。
ジョブスが声高らかに「これからのMacintoshはデジタル・ハブを目指す」と宣言したのは嘘ではない。超簡単なシンクロ機能はハブそのものだし、接続されたiPodの音質は必要にして充分なものなのだ。もうMDやCDを使うウォークマン系商品は完全に過去の遺物であると断言できる。
なお、本当に本気でピュア・オーディオを満喫するというなら話は全く別。ピュア・オーディオはヘッドフォンでは味わえない。そう言う場合は実家へ行ってJBL4333をフルボリュームで鳴らす。そうではなくて、デジタル環境で日常いつでも誰の迷惑にもならず、しかも快適な利便性を味わうというのなら、MP3で充分だという話である。以上、念の為。
そのついでに言えば、iPodに関する評価記事でAppleイヤフォンに不満があるので色々なヘッドフォンを試す云々と言う記事が多いのだが、そう言うことを言い出したら、じゃMP3化するときは最高音質にしてとか話がどんどんややっこしくなるのである。だから筆者としてはあくまで「Apple's Default」を基準に考えたい。そうじゃなきゃiPodの良さは理解できないとも思う。

それにしてもAppleにはやっぱりインターフェース設計に関する天才が居るに違いない。
iPodにはホイール以外の可動部分はたったの一個しかない。それはスライド式のホールドスイッチで、iPodをポケットに入れている時に誤動作を防止するものである。普通に考えたらボディサイドにボリュームとかが付くのが当たり前だが、そう言う考え方を徹底的に排除して、あくまでホイールと液晶画面で操作を行うのである。だから結果として世界中で一番デザインの良いMP3プレーヤーが出来上がるのである。

そのiPodが到着してからわずか40分後には家を出て、iPodを聴きながら某スタジオでのジャムセッションに向かった筆者は、当然のようにみんなに見せびらかした【苦笑】のだが、見た人全員、異口同音に………
  • デザインがよい
  • 音質は充分。全然問題なし
  • で、幾ら??
なわけである。プロを含む音楽好きが充分という音質で、しかも必要ならFireWire(IEEE1394)接続のHardDiskとしても使えちゃうのだから、これは買うっきゃないのである。

ところで、iPodの登場と共にバージョンアップしたiTunes2はiPodとのシンクロ機能の他にグラフィックイコライザーが搭載されたのが目新しい。最初から沢山のプリセットが用意されているのだが、PowerBook G4の内蔵スピーカの「低音絶無&超ハイ上がり」をそこそこ改善してくれるのは嬉しい。例によってAppleらしく、プリセットを変更すると、まるでスタジオの調整卓のモーターで動くスライダーのように、もわっと設定が変わるビジュアル・エフェクトも遊び心溢れ、見ていて楽しいのはいつも通り。
iTunes2で追加されたグラフィックイコライザー
PowerBook G4の超ハイ上がりのしょぼいサウンドを多少は改善できる
グラフィックイコライザー
プリセット群。自分の設定を複数記憶させることも勿論可能
ZoneTime
グラフィックイコライザーの設定は曲ごとにプリセットできる。数曲をまとめて一度にプリセットすることも出来る。だから、どうしてもサウンド・バランスが気にくわない曲だけグラフィックイコライザーを掛けるなんてことが簡単に出来るわけだ。ちなみに上は25年前の自分のバンドの録音

初期設定を見ると「エフェクト」というタブが増えている。
クロスフェード再生をオンにすると曲間が途切れることなく、文字通りラジオの音楽番組のようにクロスフェードされるが、フェーダーを右にやり過ぎると前の曲のエンディングにもろに次の曲のイントロが被るので中央より右にしない方が良いだろう。
もう一つの「サウンド拡張」と言うのはリアルタイムのステレオ・エンハンス処理のようで、ヘッドフォンを被りながら色々とやってみた結果では、右側(=「高」=効果大)にすると位相制御と周波数制御でステレオ感が強調されるもの。一番右にすると明らかにやり過ぎで高域に高調波が乗ってしまう。だからDefault(真ん中)ぐらいが結局はちょうど良いだろう。
しかしとにかく、色々と細かい調整が出来るのは良いことである。しかも、それらは普段は隠れているのだから操作性=インターフェースデザインが煩雑になることがないと言う点がボタンだらけの国産オーディオ機器や携帯電話のようでなくて素晴らしい。日本のメーカーはまだまだAppleから学ぶことが沢山あるのだ。
Default(真ん中)がベスト

そう言えば、一ヶ月前ぐらいに「Appleから画期的な周辺機器が発売されるらしい」と言う噂が流れ、それが「要はMP3プレーヤーじゃん」と揶揄されてから暫く経つわけだが、しかし、やっぱりiPodは画期的である。何が画期的かと言えば、それはiPodそのものの操作性のことでは無く、MacintoshとiPod、つまり「コンピュータと周辺機器」の「親和性が異常に高いこと」にあるのである。逆に言えば、本来、周辺機器はそうでなければいけないのだ。
そう考えれば、今現在世の中にあるデジカメやプリンターやストレージディバイスや通信機器はどれもこれも大抵は落第である。何故なら、いずれの場合も、全くの初心者がマニュアルを見ないでいきなり自分のコンピュータとデータのシンクロをしたり、用紙や設定を考えずにプリントしたり、あるいはインターネットに接続したりは出来無いからである。世の中の主婦は新しい洗濯機や冷蔵庫を使うのにマニュアルなんか絶対に読まないが、ちゃんと使える。そう言う意味ではコンピュータと、その周辺機器は産業革命後の歴史上でも、希に見る欠陥商品なのである。
ところがiPodは本当に「Plug and Play」である。繋げばすぐに使えるのである。宅急便で届いて40分後には4GBのデータを移し終わり、使い方も判った上で外出したのは事実だし、行った先でいきなりデモが出来たのである。往復の電車の中では快適なサウンドを楽しめたのである。
と言うわけで、今年二度目の「君子豹変す」である。
筆者はこれまでウォークマンの類は一切関係ないと無視し続けていたのである。
なお今年の一度目の豹変はPowerBook G4の購入。それまでノート型なんて全く無視していたのである。
ちゃんちゃん♪
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