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2001.02.05[月]更新
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■ 蘊蓄&Tips@2001:発想の転換またはFXの考察
PowerBook G4
Copyright 2001 Apple Computer, Inc. All rights reserved.

今までの筆者にとって、コンピューティング=コンピュータ(Macintosh)を操作すると言うことは、すなわち、きちっとOAラックに収まったMacとCRTディスプレイと周辺機器の前の人間工学的OAチェアに座り込むことを意味した。
ところがワイフ用に購入したiBookをセッティングのために1週間以上触っていたら、その思いこみが怪しくなってきた。食堂テーブルでテレビを見ながら、ついでにiBookを触るのも悪くない。しかもiBookはAirMac環境にあり、つまりワイアレスでInternetと繋がり、同じくワイアレスでプリントアウトも出来る。
更に……ダイアモンドトロン・フラットの19inch大型モニターよりも、iBookの液晶画面の方が明らかにピントがよい。発色についても、ちゃんと調整してやれば何の問題もない。
こりゃ、そろそろ発想の転換をしないと時代に遅れるぞと思い出したのである。

そもそも筆者が最初にコンピュータに触ったのは1982年3月に富士通オアシス100Jと言う当時出たばかりの業務用ワードプロセッサーを会社で導入した時からである。これは富士通として二番目のワープロで、不格好でセンスの悪い筐体と親指シフトキーボード、そしてワイアドット・プリンターのセットであった。当時のワープロは(パソコンもそうだが)5.25inchのフロッピーが唯一の外部記憶装置であり、その容量はたったの640KBだったから、オアシスの近くには大量のFDを収納する脇机が必須だったし、筐体もプリンターも大きいので縦形のOAラックにセットしないと収まりがつかなかった。
わずか4日で親指シフト・キーボードを憶えてからは可能な限り何でもかんでもオアシスで仕事が出来るように環境を整えた。故に仕事をするときは殆どオアシスの前に座るのが当たり前となった。やがて自宅にも小型のオアシスを導入したが、FDや周辺機器あるいはモデムとの接続などの関係から、オアシスを置く場所は当然のように固定されていた。その6年後にMacに宗旨変えしてからも状態は同じであった。MacになるとHardDiskベースにはなったが、やはりFDやMO、あるいはモデムやプリンターとの配線の問題があるから固定スペースが当たり前だったのだ。
だからとにかく「コンピュータ(オアシス or Mac)が設置してあるところが筆者の居るところ」と言う公式は会社も自宅も全く同じだったわけである。逆に言えば、会社も自宅もレイアウトを考えるときはまずコンピュータの置き場所から考えるのが当たり前だった。

昔は出張に行くことが多かったので、オアシス時代はポータブルタイプを購入したこともあった。内蔵モデムを使えば当時SysOpをやっていたNIFTY SERVE(現在の@nifty)FCAR自動車フォーラムの管理業務も問題はなかった。
しかし、可搬型のオアシスはあくまでサブ機に過ぎなかった。機能が限定されるのはもちろん、一番致命的だったのは単語登録辞書の共用が出来ない点だった。この時代のポータブルワープロはFDベースだから、単語登録容量はせいぜい500語ぐらいしかなかったので、これではとてもじゃないがスムーズな日本語入力は出来なかったのである。
だから出張先でも実際には殆ど使わず、すぐに無用の長物と化した。

MacになってからPowerBookを購入しようと思ったことは一度もなかった。何故ならPowerBook G4以前のすべてのPowerBookはいつも性能や機能が筆者にとって中途半端だったし、機種によっては明らかな欠陥商品の場合すらあり、それなのに価格はDeskTop機に比べて不当に高価だから購入対象としての検討に値しなかったからである。
また、当時(そして数年前まで)会社や自宅など3カ所に全く同じ性能のDeskTop型のPowerMacを用意してあったから、自分が住んでいるところ仕事をするところ立ち寄るところには自分専用のMacが置いてあるのであり、また、たまの出張はせいぜい2泊までなので、やはりPowerBookの必然性は皆無だったのである。

ところで現在、筆者が使っているMacは古いPowerMac(8500)をG3カードで強化したもので、Mac OS XはインストールできないしFireWireも無い。USBボードは増設したし通常の使用では問題はないまでにチューニングはしてあるが、残念ながら将来性はない。
元々内蔵のFDはもう数年間使ったことはない。Macの世界では見事にFDは過去のものとなった。
後で内蔵したMOも最近は全く使わなくなった。Macを複数箇所に複数台所有していた時は、それらのシンクロのために毎日常用していたが、今はMacは一台に集約したからその必要はないし、得意先などにデータを渡すならCD-Rの方が便利確実である。何故なら、今どきCD-ROMドライブを装備していないパソコンはあり得ないからである。小さなデータならE-Mailの添付書類でこと足りる。このため内蔵CD-ROMを取り外してCD-Rドライブを入れたが、とても便利である。
SCSI接続のスキャナーが繋がっているが、デジカメを買ってからは使用頻度が極端に落ちた。仕事でポジをスキャンすることがあったので透過原稿ユニットも買ったのだが、今年からはそれを使う必然性が無くなった(同じ仕事をしているデザイナーが透過原稿ユニット付きのスキャナーを買ったので、そちらに任せれば済むからである)。
また、我が家にはリコー製の業務用大型カラーレーザープリンター兼コピー機(IMAGIO)があり、これを使えばA3までの反射原稿のスキャンはEthernet経由で出来ちゃうのである。
シリアル接続でラベルプリンターとモデムが繋がっているが、前者の使用頻度も減った。何故なら元々はMOのラベルをプリントするのが主たる用途だったからである。
モデムはFaxSTFでMacからダイレクトに得意先にファックスを送るためのものだが、最近は殆どE-Mailでことが済むので、こちらの使用頻度も著しく低下した。
以上を総合すると、まるっきりの白紙で考えれば、現在手持ちの旧タイプの周辺機器は無くても全く困らないと言うことになる。

今年の3月24日に迫ったMac OS X時代を踏まえれば、新しいPowerMac G4あるいはPowerBookG4が我がFX(MacIIfxではない。次期候補機種の意味である。元々は次期主力戦闘機を意味する軍事政治用語)となる。
筆者の場合は大画面が必須なのでiBookやiMacはFXにはなり得ない。G4 Cubeは欠陥騒ぎですっかり嫌気が差したのでこれ又、除外となる。
ここで従来の=つまりiBookを導入する以前の=筆者だったら迷うことなくPowerMac G4だったのである。例えば今なら旧モデルのPowerMac G4は、たったの138,000円で手に入る。
今現在のPowerMac 8500/G3と入れ替えれば済む。モニターなどはそのまま使える。
先ほど述べたようにシリアル接続機器は処分すればよい。モデムも内蔵だしFaxSTFも標準でインストールされている。スキャナーはアダプターを噛ませばよい。
しかしである。
ワイフ用のiBookを導入する以前の筆者は、実は同時にPowerMac G4(それ以前のG3も)にも全く興味がなかった。
何故なら、そもそも、あのデザインが嫌いなのである。これは致命的。
また、8500/G3と取り替えても違いは処理速度が向上するだけであって、筆者がMacに必要とする性能としては8500/G3で充分過ぎるぐらいなのだから、新機種導入の必然性が無かったのである。DTVはやらないし、数百MBの画像をAdobe Photoshopで処理するなんてこともしないのだから、PowerMac G4の性能は生産性を向上させることは確かだが、それによって何か画期的革命的な変化が起きるわけではないのである。
つまり比喩的に言えば、今乗っているクルマが5〜10年前のクラウンだとして、それを最新型のクラウンに買い換えたら、確かに色々な面で性能やクォリティが向上してはいるだろうが、クラウンであることに違いはないのだから、ラフロードをかっ飛ばすことは出来ないし、もちろん、空は飛べないのである。しかも新型の方のスタイリングが嫌いなら買い換える必要はないわけだ。

我が琴線に触れたのは、だからPowerBook G4だったのである。
まずデザインが良い。従来のPowerBookユーザーには反発があるようだが、前述のように、筆者は今までのPowerBookは基本的に全てデザイン的にも機能的にも嫌いだった。古いものは論外だったし、去年までのPowerBook G3でさえ、大きすぎるし重すぎると感じていた。黒を基調とした丸みを帯びたデザインも好きじゃなかったのである。
しかし、今度のPowerBook G4は違う。超スリムでシャープでクォリティ感がある。PowerBookらしくないと言う意見があるようだが、筆者には何の違和感もなく大歓迎である。
性能は全く問題がない。説明するまでもない。
それより何より気に入ったのは画面の大きさである。今現在、筆者は19inchモニターを1152 x 870 pixelで使っている。今度のPowerBook G4は1152 x 768 pixelである。横長の特殊なプロポーションとなるが、これだけのサイズがあれば、筆者の必要とする作業領域として、何の支障もない。
細かいところではスロットローディング式のDVDドライブが右手前に来たのも嬉しい。従来機種やiBookなどのように右横だと、マウスを使う場合にとっても邪魔なのである。
そして一番大事なのは、これらの要素を全て含んだ上にAirMac対応だと言うことだ。
これまた比喩的に言えば、10年前のクラウンから、最新型のセスナかパイパーコマンド(小型飛行機)に買い換えたようなものである。空を飛べるのである。PowerMac G4では空は飛べない。AirMac対応には出来るが持ち運べないんだから意味がない。デスクトップ機をAirMac対応にしても、それではまるでプロペラは付いていても翼がないようなものなのだ。

しかも、USB接続のCD-R/RWドライブは2万円ちょっとで手に入る。数年前にSCSI接続のCD-Rドライブを買った時とは大違いに価格がこなれて来ている。
気に入っているIntelliMouse Explorerはそのまま使える。
スキャナー(EPSON GT-7000S)を残す場合はアダプターを買えばいいが、IMAGIOでもスキャンは出来るから人に譲ればいい。もちろんモデムは内蔵だからpre-installのFaxSTFも使える(AirMacベースステーションに内蔵のモデムが使えればもっと簡単なのだが、FaxSTFがネットワーク経由でファックスを送れるかどうかは現時点では筆者にはわからないが多分無理だろう)。
PowerBook G4には400MHzと500MHzがあるが、400MHzで充分。HardDiskはAppleStoreのBTOで20GBにすればこれまた充分。Mac OS X用を含む複数のパーティションを切ってもお釣りが来る。
メモリーは256MBを増設して384MBでこれまた充分。
後はAirMacカードを内蔵すればよい。PowerBook G4はiBookと同じく、はじめからボディの左右にAirMac用のダイバーシティ・アンテナを内蔵しているのだ。
前述のごとく、今更MOは不要。ラベルプリンターは処分。外付けのモデムも処分。必要なデータを移してしまえば、実は8500/G3と巨大な19inchモニターも不要となる。日本は狭いのであり住環境は劣悪なのだから場所を取るモノはなるべく処分した方が良いのは言うまでもない。
すると幅も奥行もあるOAラックそのものが不要となり、そこにはスリムで奥行の浅いブックシェルフなどが置ける。AirMacベースステーションやブロードバンド・アクセス・ルーター、そしてハブなどはそのブック・シェルフの上の方に置けば邪魔にならない。
この結果、SOHOスペースのレイアウトの自由度が画期的に向上する。
しかもPowerBook G4なら、室内のどこにいても仕事が出来る。E-Mailが使える。HomePageを閲覧できる。FTPも使える。速度はブロードバンド規格でである。もちろん、PostScriptレベル3対応のプリンターにもそのまま出力できる。ゲームも出来る。テレビを見ながらエッセイも書ける。PowerBook G4にDVDソフトを入れれば映画や大好きなロックのコンサートを楽しめる。S端子(蛇足だが、これは今やMacには無用の長物となりつつあるADBケーブルで代用できる)でテレビに繋げばPowerBook G4はDVDプレーヤーにもなる。Macの設置場所にとらわれる必然性は消滅する。
長期の出張があれば、そのまま持って出掛ければよい。2.4kgなら苦労はない。いつも持ち歩くわけではないのである。
知らなかったのだが、最近はEthernetで常時接続に対応したホテルがどんどんと増えている。
昔は工具と鰐口クリップ持参で出張して(大きな声では言えないが)ホテルの客室の電話機を分解したこともある筆者としては、こう言う極めて実質的なIT革命は大歓迎である。
但し、実際には出張や旅行の時ぐらいはコンピュータから離れたいので持参する可能性は低いが。

と言うわけで、後はAppleStoreにアクセスするかどうかだけである。
さぁ〜〜どうしましょう………?

………と書いた時点では実は既にAppleStoreに注文をしていた筆者(^^;;
そのAppleStoreからのE-Mailでの連絡では2/12の週に出荷開始されるロットらしい。首が長くなるぅぅぅぅ………。
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