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こちらは横浜三越の新聞広告。5階から上のことには触れていない
そして見た瞬間に目立つのはまずユニクロ
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IDC大塚家具の新聞ちらしの告知
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シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子選手が金メダルを取った9.24[日]に有楽町そごうが閉店したが業界に近い人間からすれば感慨も何もない。最初から採算に乗っていない店舗なんだから今まで営業していたのだが不思議なぐらい何だから。
その二日前、横浜三越が全面改装リニュアルオープンしたのだが、これがなんともはぁ〜と言う内容なんだな。
地下から行くと、B2の目玉がこだわり手作り材料専門店富沢商店（ユザワヤみたいなもんですね）、同じくB1がシナボンやドナテロウズ、1Fがイギリスのマツモトキヨシことブーツ、2Fがユニクロ。そして5階から上は全てIDC大塚家具センターなんである。
これのいったい何処が横浜三越なんだ？横浜パルコの間違いじゃないの？三越不動産直営総合流通賃貸ビル横浜店でいいんじゃないの？ どっちにしろ、これで分かることは三越（あるいは百貨店のブランドと機能）には集客力もマーチャンダイジング力も、なぁ〜んにも皆無ってことである。それを自ら認めちゃって開き直っちゃっているんだから老舗もクソもない。
第一、昔っから横浜駅前は横浜高島屋の一人勝ちなんだから、これまで横浜三越が細々と営業を続けて来たことそれ自体、効率とか勝算とか言う意味では理解の外である。いずれこうなることはある時点では分かっていた筈なんだから。それとも日本の企業は60年近く経過しても基本的にミッドウェイ海戦惨敗後の大本営/海軍軍令部みたいな希望的観測最優先体質のままなのか？ とにかく今後、この横浜三越みたいなリニュアルのパターン、つまり百貨店業態が行き詰まって事実上のテナントビル化するパターンがあちゃこちゃで、しかも色々な百貨店で展開されることだけは間違いなさそうである。いや、既にかなりそうなりつつある。数年前に鳴り物入りでオープンした福岡三越だって2階は全部まるごとGAPなんだから。何処の百貨店も集客の目玉はLouis Vuittonなんだから。しかし、そうなると確実に正社員は減るわけである。堺屋太一が何と言おうと失業率は上昇するのである。やっぱ日本の21世紀は大変だぞ。 |
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