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戦後55年間で3人しか知事が居なかったと言う超封建的閉鎖的談合的ムラ社会的（なんだろう）長野県の冬季五輪後の閉塞感を打破するために「官」 vs 「地元経済界＆民」と言う図式から担ぎ出された作家の田中康夫が大差で次期長野県知事に当選した。東京や大阪で始まっていた自民党一党支配体制崩壊の兆しがいよいよ地方にも飛び火した形。そのトレンドをまるで生かし切れない中途半端な民社党と言う構図も全く同じ。
つまり既存の政治家はまるっきり少しも民意あるいは、そもそも時代が分かっておらず、世の中は確実に21世紀に向かって変化をしはじめていると言うこと。その田中康夫という人は「何となくクリスタル」から知っているわけだが、その小説が文学賞を取ったときは笑った。
何故なら「何クリ」の内容は、要約すれば「腰の軽い青学のおね〜ちゃんと、同じく腰の軽い某私大ボーイの何の変哲もない軽い軽い中身のない恋愛ストーリーに東京ファッショントレンド情報をちりばめ、しかも、そこに出てくるブランドや店名の全てについて巻末に索引と解説を付けただけ」のもので、東京生まれの東京育ちで実際に青学のおね〜ちゃんと仲良くなりすぎたこともある某私大ボーイの筆者としては「当たり前のことを書いて小説の体裁にしただけのもの」なのに、文学賞の選考委員の先生様方は全員年寄りでトレンドにうといから、この「何クリ」の形態と情報量に新鮮な感動を覚えちゃって投票しちゃったってのがミエミエだったからである。もっと嫌なことを書けば、これは田中康夫が一橋だから出来たことである。某私大ボーイにとって「何クリ」に書いてあることはそのまま日常生活であるから憧れも感動も何もないので小説にするわけがないのである。
ま、それは置いといて… モービル石油に入った田中康夫は3ヶ月で退社し、同じくあっと言う間に離婚したはず。その後は作家やエッセイストやコメンテーターとして活躍する一方、あちゃこちゃの風俗系の店などで写真週刊誌ネタになっていたような気がするが、何故か阪神大震災のボランティア活動で一躍脚光を浴びた。一部には批判もあったようだが、とにかく、彼は日本人にしては珍しいぐらいのマジで積極的なアクションを実践したのである。こう言う点は素直に偉いと思う
要するに彼は女性に関しても政治に関してもボランティア活動に関してもマジであり、そしてとにかく徹底的にマメなのである。さて、田中康夫が青島幸夫や横山ノックになることはないと思われるので、これを機会に地方行政に風穴を開けるべく頑張って欲しい。政治の閉塞状況などについては書くと長くなるのでいずれ別稿にて。 |
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