DoromPATIO DoromPATIO
topPage
information
That's談
Link
来夢&来喜日記
日々雑感
Guitars
Macintosh
DoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIODoromPATIO
2001.09.30[日]
topPage
2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010
日々雑感 - DoromPATIO
■ プロ野球:歴史の転換
新しい歴史:イチロー90年ぶりの大記録
歴史の終焉:長嶋監督勇退
2001年9月28日。日本では長島茂雄読売ジャイアンツ監督が突然の引退を発表した。同日、アメリカではシアトル・マリナーズのイチローが大リーグの新人最多安打記録を90年ぶりに破った。日本プロ野球の大いなる歴史の終焉と日本人メジャーリーガーの新しい伝説の始まりである。

昭和27年(1952年)生まれの筆者は昭和33年プロデビューの長島茂雄選手の現役時代を知っている世代である。だからON時代も知っているし、金田投手の凄さも知っているし、そして勿論、巨人軍V9を知っている。だから筆者にとってプロ野球とは長島茂雄と同義語であった。
その結果、その長島茂雄選手が現役を引退したその時からプロ野球への興味を失った。我ながら極端ではあるが、実際に全く興味を失ってしまったのである。それ以来、今に至るまで、プロ野球ニュースは見ても野球中継は見ない。

長嶋が監督で復帰した時もプロ野球に対する興味は戻らなかった。だから原もクロマティも中畑もいしいひさいちの漫画でしか知らない【笑】。やがて監督を解任され「文化人」となり、かの有名な「ヘイ!カール!(世界陸上生中継中)」などの超迷言を楽しみながら相変わらず長嶋のファンであったがプロ野球はどうでも良かった。但し興味はなくても巨人ファンではあった。この辺の心理は分かる人には分かるが分からない人には全く分からない。要するに巨人が勝ってさえいればご機嫌なのである。
そして二度目の復帰。時期はちょうどJリーグのスタートと重なり、それがきっかけとなってプロ野球ニュースが欠かせなくなった。長嶋監督の超迷言と迷采配は変わらずメイク・ドラマ、メイク・ミラクルを間接的に楽しんできた。

しかしミラクル・アゲインならず(本日=9月30日現在、だろうと思われる)の勇退である。だが、今回のリタイアは過去の引退とは意味が違う。もう現役復帰はないのである。もう二度とユニフォーム姿で巨人軍を率いる長島茂雄を見ることは出来ないのである。春季キャンプの甲高い声でハッパを掛ける地獄のノックも、名前を平気で間違える投手交代コールも、あんな球が何で打てないんだと首をひねるブルペンでの姿も見ることは出来ないのである。
かくて日本のプロ野球は新しい時代に入った。現役時代から数えれば43年間も長島茂雄の「オーラ」に支えられてきたプロ野球は新しい牽引力を探さなければならない。しかし、それは不可能である。日本のプロ野球にとっての長島茂雄の存在は、PGAツアーで言えばアーノルド・パーマーとジャック・ニクラウスとトム・ワトソンとグレッグ・ノーマンを全部あわせたぐらいに大きかったのである。
しかしPGAで言うところのタイガー・ウッズ、つまり日本プロ野球の至宝であるイチローは大リーグに行ってしまった。それに続く新しい時代を担う筈の日本プロ野球の若きスター選手達の目も既にアメリカ大リーグに向いてしまっているのである。

日本のプロ野球選手の大リーグへの挑戦は以前からあったが、やはりイチローの活躍は余りにも劇的である。7年連続首位打者を獲得した日本のスーパースターは大リーグでも何の問題もなく通用した。通用するどころか、大リーグのレベルにおいてもスーパースターであった。彼は本当の本物だった。イチローと女子マラソンの高橋尚子とアイススケートの清水宏保は例外的に世界レベルなのである。
そして大リーグは、そしてアメリカのファンはイチローを喜んで受け入れた。かくてイチローの「新しいオーラ」が日本プロ野球の若手選手を強烈にモチベートするのは当然の成り行きである。昭和33年に長嶋が衝撃的なデビューをした瞬間から日本の子供達が競ってジャイアンツの野球帽を被り背番号3にあこがれたのと全く同じ現象である。スポーツや音楽の世界では長嶋やブルース・リーやビートルズのようなエポックメイキングな存在が現れると、一種の超自我共有現象が起きて、オーラに感染した子供達若者達のベクトルが一斉にある方向に向かうのだ。

かくして、野球またはベースボール(この二つは全く異なるスポーツであると言うことは既に言い尽くされている)については43年間の長嶋茂雄の呪縛的オーラが解けて、新たにイチローあるいは大リーグというベクトルが成立した。
この結果、日本プロ野球はどうなっていくのか?筆者は予想屋でも予言者でもないが、優秀な選手が最初から大リーグを目指すのは当たり前のことになるだろう。実際、既に高校球児が直接大リーグという流れもあるようである。そうなれば、近い将来、大リーグ側が考えている環太平洋リーグ構想(大リーグ、日本プロ野球、台湾プロ野球、韓国プロ野球の統一リーグ化構想)の実現が夢ではなくなるかも知れない。
要するにナベツネのような前近代的経営者の「自分の所の新聞を拡販するためには巨人だけが勝ち続けなければいけない」と言う狭量で身勝手で時代錯誤で将来的な見通しのない方法論は過去のものとして葬り去られると言うことである。大東亜共栄圏はオレンジ計画には勝てないのである。
プロ野球は大相撲ではないのである。

これからのことはさて置き。長島茂雄さん、超ぉ〜〜長い間(これはもちろん洒落)本当にご苦労様でした。前時代的ナベツネがあなたに勝手に与えた「専務取締役・終身名誉監督」なんて陳腐な肩書きは一切無視して、今まで通り自由闊達自然流長嶋流の超越的コンセプトで、これからも色々な分野で思いっきり我々凡人では想像も出来ないような活躍してください。
猫 チンチラ 来夢&来喜
←
↑
↑

MacBook Pro
iPod and iPhone
Mac OS X
Tips of Macintosh
レシピ, recipe
書籍, 本, books
映画鑑賞, 洋画, movies
旅行, トラベル, travel
七不思議
Guitar, ギター
Bass, ベース
Effector, エフェクター, ペダル
Tips of Guitars
pageBack
http://company.insight-dp.com/ http://murmur.insight-dp.com/
(c)insight, inc. All Rights Reserved.
無断転載複写を禁ず