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2002.01.30[水]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 首相の決断と無責任巨泉
眞紀子ちゃん vs 宗男くん騒ぎがアフガン復興会議のNGO参加不参加問題からぐちゃぐちゃになって、更には外務官僚側のキーパーソン野上君を巻き込んでの参院予算委員会での泥試合となり、そしてとうとう、小泉首相苦渋の決断発動となって一件落着せず、いよいよ日本の政治行政システムは混迷の度合いを深めるばかりというのが2002年1月の構図である。おまけとして大橋巨泉の辞職騒ぎがあったのだが、数時間後の眞紀子ちゃん・野上くん更迭騒ぎに埋もれてしまったのが何とも笑える。

まずは「首相の決断」の方から。問題点は最初から明かであった。なんたって登場人物それぞれがそれぞれにとぉ〜っても判りやすいキャラクターだったからである。
  • 眞紀子ちゃん:お嬢ちゃん。演説技術ピカいち。協調性皆無。政治的実績特になし。結局アフガニスタンに行かなかったことでも判るように、口は立つが行動力はたいして無いみたい。但し人気は抜群
  • 野上くん:典型的エリート外務官僚。組織防衛の権化。眞紀子ちゃんと妥協する気は最初っから最後まで皆無。髭の生えた自尊心
  • 宗男くん:典型的族議員。死ぬまで守旧派。いわゆる抵抗勢力そのもの。外見的コンプレックスから独裁横暴に走る類型的パターンそのまんまなのは見ての通り。アホの坂田に似ているが、本当に頭がよいのはアホの坂田の方である(って関係ないか)
  • 小泉くん:良くも悪くも所詮は自民党の人。良くも悪くも所詮は二世議員。改革、改革と言っても、所詮は体制内改革。ブレーン不足、党内の味方不足と思われる
今回の事件を通じて明らかなのは、まず「言った・言わない」に関して言えば、NGO代表者の発言から「宗男くんが外務省に圧力を掛けていたのは事実」なんだから、つまり、嘘を付いているのは宗男くんと野上くんであること。この件に関して、眞紀子ちゃんは正しい。しかしお嬢ちゃんなのは例えば「録音」などの証拠を残していないこと。だからマスコミも評論家も絶対に断定的発言をしない。最近は名誉毀損裁判でマスコミが負けることが多いからに違いない。
次に明らかなのは外務省(=外務官僚エリート集団。いわゆる一つの伏魔殿の人々)は全く反省しておらず、結果的に眞紀子ちゃんが更迭されちゃったんだから、つまり眞紀子ちゃん vs 外務省の戦いは外務省の勝ちだって事。野上くんが更迭されたって代わりは幾らでもいるんだから、外務官僚エリート集団からすれば痛くも痒くもない。彼等には国民からどう思われているかなんて発想もない。
宗男くんも国民にどう思われるかなんて事は全く気にしていない輩だし、議院運営委員長を辞任したって何も困らない。議員を辞める訳じゃないんだから。彼は外交族であると同時に北海道の地盤さえ守っていればいいと思っているに違いないのだ。それにしてもインタビューで人権と人格を言い間違えたりするぐらい程度が低い。

眞紀子ちゃんは「外務大臣と言うブランド」と「小泉首相の全面的バックアップ」と「国民的眞紀子人気」だけで外務省組織改革が出来ると勘違いしたらしいが、方法は拙速であり一方的、高圧的過ぎた。勿論、今までの「何にも専務」ならぬ「なんにもしない外務大臣」よりは(目的意識的には)良かったのかも知れないが、しかし7ヶ月の在任中の外務大臣としての外交実績が何にもないんだから、改革の実績も皆無だったことも含めて、実務者としての政治家と言う意味では、やっぱり失格と言うことになるだろう。所詮、田中角栄とは器が違うと言うことだ(これは長島茂雄と一茂あるいは三奈を比べるようなものである)。

そして決断の小泉くん。ただ今現在も国会ではぐだぐだとくだらない質疑応答をやっているわけだが、認識が甘かったというのが本質ではないだろうか?
つまり「外務省のことは外務省で解決」それが逸脱して予算会議にまで波及したから喧嘩両成敗にしたというのは正論に聴こえるが、普通ならトップは腹心の部下に調整を委ねるはず。それが出来ていなかったのは事実。と言うことは、石原行革大臣などの若手を別にすると、結構、裸の王様状態にある可能性があるかも知れない。つまり小泉くんには自民党内の強力な応援団が居ないのではないか。
と言うのも、例えば福田官房長官の出すコメントはいつもどんな事件・事象に対してもクール一徹あるいはブラックユーモア100%なわけだが、常識的には首相と官房長官はもっと密接で一体感があるべきなのに、首相は首相、官房長官は官房長官なわけで、つまり、自民党という魑魅魍魎跋扈の怪獣動物園の中で、痩せたライオン=小泉首相=を表に出して喋らせ語らせ旗を振らせながら、痩せた狸=福田官房長官はシニカルな発言に終始し、後ろに控える動物園の住人はひたすら檻の補修に精を出すという構図に見えるのである。
逆に言えば、小渕 → 森のあと、代打逆転サヨナラ満塁ホームランのように鮮やかに「異端の小泉」を首相にしちゃうのが自民党のしたたかなところなのである。自分の所の異端者が結果的に失敗しても「主流派」は傷付かないと言う見事な計算と戦略と言う構図である。

で、大橋巨泉。この大橋巨泉と言う人物は参院選への出馬さえなければ、筆者個人としては子供の頃からファンだった存在なのであるが、出馬した瞬間から嫌いになった。昔から超越的なアウトサイダーみたいな存在だったタレントとしての成功者が何で今更政治に世界に入るのか?まして存在価値のない民主党からってのはまるっきり理解の外だったからである。そして6ヶ月後の突然の辞職。そりゃないだろう。
大橋巨泉は物凄く頭の良い人の筈なのに、実際に政界に身を置くまで、政治の世界のグチャグチャが判らなかったなんて事があるだろうか?
と言うわけで、またしても民主党は馬鹿をやった。

それにしても、大橋巨泉の辞任会見は二重の意味で不快だった。自分と民主党内の問題を説明するなら判るが、冒頭から延々と小泉首相批判を語るのはどう考えても筋違いである。その自分勝手な大橋巨泉が喋り始める前に民主党と社民党の議員が「辞めないで下さい」とすがる姿は茶番を通り越して噴飯ものだった。
これじゃ自民党の思う壺である。
要するに日本の政治は変わらないと言うことである。
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