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2002.10.30[水]掲載
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DoromPATIO
2006.07.25[火]更新 / 11.25[土]追記 / 2007.01.03[水]写真追加 / 10.21[日]追記 / 2008.05.14[水]追記
2010.01.27[水]追記
2010.10.15[金]追記
2010.11.22[月]追記
2011.06.11[土]追記
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
高校の頃にお茶の水の中古楽器屋でグレコのヘフナー・タイプ(ポール・マッカートニーと同じバイオリン・ベース)の格安品を買い、細かいところをThe Beatlesの写真を参考に塗装したりして、ポールのとそっくりにしたことがあるが、音が悪いので当時のクラスメイトに譲り、ヤマハのSB-5Aと言うソリッド・ベースを買って、ステレオでロックから歌謡曲まで、自分の好きな曲を鳴らして、それに合わせてベースを演奏するのが楽しかった時期がある。

元々、小さい時から音楽を聴いていると楽器がバラバラに聴こえたし、特に中学生でThe Beatlesに填ってからは、信じがたいほどメロディックなポールのベースを頭の中で抽出して聴いていたので、いつの間にか、余程コード進行が特殊な曲でない限りは、初めて聴いた曲でもベースなら何となく合わせて弾けるようになった。だから、ギターを弾く場合もコード進行は大抵の曲ですぐに判る。何故ならベースは基本的にルート(根音)を拾うわけだから、後はメジャーかマイナーか7thか等を判別すればコードは判っちゃうからである。
しかし、このシーケンスで判るように、先にベース(ルート音)ありきだから、ギターの場合は初めて聴いた曲、コード進行を知らない曲だと一拍遅れる場合があり得る。
と言うわけで、実は筆者はベースの方が自然に弾けるのだ。
Yuming以降の音楽なんかだと、ベース・プレーヤーが巧すぎる(編曲が高度で複雑とも言う)ので単純な1度、5度フレーズではないので大変だが、筆者が高校の頃にレコードと合奏していたのは判りやすいポピュラーや歌謡曲が中心だから、結果的には極めて自然に一般的なベースの弾き方のパターンを指と耳で憶えてしまったわけである。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
購入3年後の最新状態。トラスロッドカバーを
Mac OS X購入時のノベルティだったアルミプレートに貼り替えた

しかし大学時代はバンドを組み、リード・ギターを弾いていたからベースには触らなくなり、ヤマハのベースもこれまた人に譲ってしまった。それから20数年。一昨年の客演バンドのライブでは曲によってベースを弾いたら気持ちが良かった。
また、ついこの間(2002年2月10日)同期仲間のコンサートの二次会でセッションをやることになり、ベースを弾いたらやっぱり気持ちが良かった。

と言うわけで超・久々にベースをマジで弾きたくなった。マジと言っても遊びに変わりはないが、要するにベースを入手しようと言うわけである。
昔っから好きなベーシストはポール・マッカートニーを別格とすると、BS&Tのジム・フィールダーやリーランド・スクラー(The Section。1976年からはYumingのアルバムの殆どにも参加している)なので、好きなサウンドはFender Jazz Bass系。プレシジョンの「ずぅ〜ん」も嫌いじゃないが、ジャズべーのずびぃ〜ん」はもっと好きと言うこと。
これを基準にインターネットで色々と調べてみると、Fenderジャパンのジャズべーなら3〜7万円ぐらいで手に入ることが判った。そこで別の用事で吉祥寺に行った時に、東急百貨店の裏の方にある山野楽器(大昔から変わらずFender正規代理店である)に寄ってみた。すると、そこには嫌なものが。
それは最近発売されたばかりのFender USAのFender Custom Shop製のCustom Classic Jazz Bassなんて高級な奴。ついでにギターマガジンの姉妹紙であるベースマガジンを買ってみたら、これについての記事まであった。作りも中身もまるで違うのである。しかし定価は330,000円。こっちの予算と一桁違う。

こんな高い物を買う気は全くない=否、そんなお金はない【涙】。だからと言って、中途半端なFenderジャパンも何となく嫌。となると、考え方を変えて、TUNEやIbanezの安い奴がいいんじゃないかと、再びインターネットで色々と調べてみた。
それで判った最近のエレキ・ベースの商品動向あるいは傾向はと言うと………
  • 今どきのベースは圧倒的にアクティブサーキットが主流である
  • 各社の5〜6万円以上のものはみ〜んなアクティブサーキット
  • 5弦ベースもやたらとポピュラーになっている
  • 国産でも10万円前後というのは殆ど無くて、それ以下と、20万円以上の高級品のどっちかに二極分化している
なのだ。ところが筆者はアクティブ・サーキットは嫌いなのである。ギターもベースもコントロール系は単純なのがよいのだ。まして5弦ベースなんて全く興味はないのだ。そもそも、5弦ベースなんて弾き方が判らない。
そして最初から高い物を買う気は全くないのだ。あくまでベースはお遊びなのである(勿論、ギターもお遊びですが)。

ジャズべーじゃないとすると、デザインはどうでも良くなる。つまり実は何でもいいのだが、しかしオーソドックスなものに越したことはない。出来ればピックアップはジャズべーと同じ横長の8ポールピース・タイプがよい。となると実は選択肢は非常ぉ〜に狭くなる。事実上、IbanezのSR-380しかないのである。

と言うわけで渋谷の楽器店をぐるっと4件廻って、最後のKEYで、やっと現物を発見。見た目は定価38,000円とは思えない作りと仕上げ。早速試奏。ネックが細くて弾きやすい。音も良い。フレット音痴も無し。30%OFFなので速攻でゲット。電車で帰ったが、肩に掛けてもLes Paulより確実に軽い。その点もグッド。重いベースは立って弾くと疲れる。元々腰痛持ちだし。ちなみにIbanez SR-380は3.3kgしかないが、Les Paulは4.1kgもある。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
購入直後の状態

帰宅すると、すぐにDigiTech RP2000を引っ張り出してきて、ヘッドフォンを被って鳴らしてみる。かなり良い。どうせだからと色々と調整して、アンプ・シミュレータをCLEAN TUBEにして、イコライザーで低域をブーストして、ちょっとコンプレッサーを掛けたら物凄い良い音。ど迫力の重低音。ギターを繋ぐと色々と不満も出てくるフルデジタル系のエフェクターだが、定格性能は完全に高級オーディオ機器並み(内部処理は全て24bit)のDigiTech RP2000はベースの方が遙かに相性が良いと言うことを発見。
考えてみれば、定評のあるベースアンプ(SUN、AMPEG、ACOUSTICなど)は、どれもみんなギターアンプとは違って、オーディオアンプ&スピーカ的な設計である。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
昔と違って高性能ヘッドフォン+デジタル機器のお蔭で、特大音量でベース・サウンドを満喫出来るのはマンション住まいとしては実にありがたいことである

そして次にDigiTech RP2000とPowerBook G4を繋ぎ、PowerBook G4側のiTunesで色々な曲を鳴らして一緒に演奏するわけだが、せっかくだからiTunes側のグラフィックイコライザーをいじって、曲(MP3)の方のベースの音域を少しカットしてやることにする。もちろん、このプリセットは保存する。
ベースをコピーするなら別だが、「楽しく合奏」の場合はこの方が聴きやすい。

かくて殆ど30年ぶりに「なんちゃってベーシスト」を楽しんだのだが、とにかく気持ちがよい。その理由は、なんたって音が良いからである。すびん♪ばびん♪ずびぃ〜ん♪と、とってもジャズベーライクな良好なる音質で「合奏」出来るのは実に宜しい。
こりゃ当分填りそう。
ちなみに本日は後で計算してみたら4時間 → 夕食 → 2時間、つまり延べ6時間もベースを弾いていたのだった。ギターをこんなに長く弾くことは絶対にない。

なお楽器としての評価をまとめておくと下記の通り。
  • ネックは薄くて細くて握りやすくとっても弾きやすい
  • カッタウエイがかなり深いので24フレット仕様と相まってハイポジションも弾きやすい
  • 買ったままの状態で調整がほぼ完璧。弦高やオクターブチューニングも無調整で特に問題はない。但しピックアップの高さを除く(後述)
  • ブリッジはダイキャスト製なのでジャズベーなどより安心感がある
  • 比較的軽いので立って演奏する場合に楽
  • 「角(つの)」が長いのでバランスが良く、立って演奏する場合にヘッドが下がってくる心配がない
  • ピックアップはジャズベータイプ。高域が良く出る。音も間違いなくジャズベー系である
  • 細かい部分の仕上げなども実にちゃんとしており、とても実売3万円以下で買えるベースとは思えない
  • 唯一気になるのはフレットの両端の仕上げが完璧ではないことで、やや引っ掛かるが使っているうちに適度に摩耗するだろう
なお、低価格品だから高級な弦を張ってあるとは思えないので、数時間弾いた後で、KEYで一緒に買い求めたベース弦(店員が薦めたDRのライト・ゲージ)に張り替えた。

ところで。Ibanez SR-380のピックアップのセッティングは買った状態ではかなり低めである。そこでアジャスト・スクリュー(要するにネジ)を回したらピックアップが少しも上がってこない。
仕方がないので、せっかく張ったばかりの弦を緩めて、ピックアップごと外してみた。すると(下の写真で判るように)ピックアップの裏側には穴のあいたスポンジが貼ってあり、そこに1組のコイル・スプリングが差し込んであるのだが、このスプリングが縮んじゃっていて用をなしていないことが判った。
仕方がないからコイル・スプリングを外して両手の指先で強引に引き延ばし、再度装着してから、ピックアップを取り付け直した。この状態だと、弦を張った高さより遙かに上までピックアップが飛び出すわけだが、そこからアジャスト・スクリューで締め込めばよいのだから所期の目的は達したわけである。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
結局、一度は分解しなと気が済まない筆者(^^;;

以上の作業の結果、ピックアップを各弦にばっちり近付けることが出来た。それからチューニングし直してDigiTech RP2000+ヘッドフォンで試奏・試聴したらピックアップの感度がまるで変わった。ピックアップと弦の距離と出力の関係は距離の二乗に比例するから効果は大きい。調整する前と同じボリュームで強めにピッキング(筆者はベースを弾く時は100%、指弾き)するとしっかり歪むようになったし、音は明らかに堅くなった。つまり高域が上昇したのである。
勿論、ピックアップを弦に近付けすぎると磁力によってポールピースの真上に「弦振動の支点」が出来てしまい、ハイポジションで音程がおかしくなるのだが、そうならない程度には下げてあるので問題はない。

もうひとつ。ベースを指弾きする場合、筆者はフロントのピックアップの上部に右手の親指を置いて安定させる。意図的に柔らかいサウンドを得る場合はネックの終端に親指を置くこともあるし、人によっては4弦に親指を置く場合もあるが、筆者はフロント・ピックアップに親指を掛けるのが好みなのである。
さて、この状態で長時間の演奏をしていると、ピックアップカバーは角張っているから親指の腹が痛くなってくる。これを避ける改造の方法は、ざっと三通りある。
  1. 親指の当たる部分にスポンジやフェルトを貼る
  2. 親指の当たる部分を滑らかな形状に削る
  3. 親指を置くための「部材」を別途、取り付ける
例えばプレシジョンなどの場合、大昔は親指でベースを弾く場合があった名残なのか、上記と反対に親指以外の指を引っかけるための「フィンガー・レスト」が下側に付いていたり、わざわざ、その部品のネジ穴を残したリイッシュー・モデルまであるが、これは時代錯誤で意味がない。Ibanezの「Gary Wills Signature Model」(既に製造終了)ではアイデア賞ものの大きなフィンガーレストが付いていて弾きやすそうであるが、これはおいそれと改造で真似出来る構造ではないから参考にならない。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
ラウンドシェイプのネック側
無改造のブリッジ側

と言う話はさて置き。筆者の場合はカッターとサンドペーパーでピックアップの角を丸く加工することにした。改造に要する時間は10分弱。フェルトやスポンジはすぐにぼろぼろになったり剥がれたりするので、こっちの方が実用的だからである。
こうして、弦を張り替え、ジョンソン・プレッジで磨き、ピックアップの高さを調整し、更に「フィンガー・レスト加工」を施すと、物凄く「自分のためだけの楽器」という気分になれる。
最後に手を加えた部分を箇条書きにしておこう。
  • ストラップピンのネジの増し締め
  • マシンヘッドのナットの増し締め
  • ブリッジ固定ネジの増し締め
  • 1弦の弦高を数ミリ高くする(ビビリ止め)
  • 弦の張り替え
  • ピックアップの高さ調整(本文参照)
  • ネック側ピックアップのフィンガーレスト加工(本文参照)
  • ポット固定ナットの増し締め
  • ノブの位置の調整
  • ヘッドの裏に来夢ちゃんステッカーを貼る(^^;;
前の方で「買った状態で調整はほぼ完璧」と書いたが、このような問題は必ずあるのである。それにしても、このIbanez SR-380は良い買い物である。


追記(1):スラップ(昔で言うチョッパー)奏法をやる場合、調子に乗って右手の動きが大きくなり過ぎると、振り下ろした親指がネック側のピックアップの下の角に激突して、とってもとっても痛いと言うことが判った【苦笑】。かくて、フィンガーレストだけでなく、その反対側も角を削って丸くしてしまった。

追記(2):KEYでIbanez SR-380と一緒に買った弦は店員が薦めるままのDRのライト・ゲージ(.045 - .065 - .085 - .105)だったのだが、筆者の好みで言うと1弦が細すぎる感じ。そこで別の機会に渋谷に寄ったついでに、今度はKEYのすぐ近くのイケベ楽器でD'Addarioのレギュラー・ゲージ(.050 - .070 - .085 - .105)を買った。D'Addarioにも色々な種類があるが「SLOWOUND」と言うのにした。
パッケージの裏側に3ページに渡って延々と書いてある説明によれば、D'Addarioの創業者のコンセプトに従ったハンドメイド感覚の製造法による製品らしい。名前からすると、多分、芯線の周りに巻き線を巻き付ける時の専用工作機の動作速度を落として、特別に精度とテンションを向上させたものと言うことだろう。
実際問題どうかというと、まず第一に指の当たりが良い。普通のラウンドワウンドより凸凹感が少ないのである。サウンド的には大人しい。弦というものは普通は張った直後は「びぃ〜ん」と高周波が響くものだが、それが殆ど無い。逆に言えば、張って一週間ぐらいして落ち着いた時の状態が最初からって感じ。要するに普通のラウンドワウンドとフラットワウンドの中間の感じである。チョッパーギンギンの人には向かないかも知れない。1,2弦の「.045 - .065」と「.050 - .070」のゲージの違いも大きい。筆者には太い方が弾きやすいし、音も好ましい。
まぁ、弦は最も手軽に色々と試せる部分だから試行錯誤すればいいのである。この「SLOWOUND」は2,850円だった。
D'Addario SLOWOUND

追記(3):ところでベースを弾き出してから右手の人差し指と中指の爪を左手と同じく、ぎりぎりの深爪にしてしまった。そうしないと人差し指と中指を素早く交互に動かして速弾きする場合に爪が引っ掛かってうまく弾けないし、そもそも爪が伸びていると余計な高調波が加わるのが嫌いだからである。
但し右手の薬指だけはかなり長く伸ばしたままである。これが無いとシールを剥がしたりと言った、日常的シチュエーションで大いに困ることになるし、ギターをピック弾きする場合に、この薬指の爪で装飾音を入れる癖があるので、切るわけには行かないからである。ビリー・シーハン(最近はビリー・シーンと言う表記が多いが、どっちなんだ?)ではないから三本指で弾くことはないのだし。そう言えば、ギターでアルペジオをするのは「天国への階段」をフルコピーで演奏する時だけだが、それには多少、困るだろうなぁ。

追記(4):ベースのトーン(音色)についての蛇足。Jimmy PageはLed Zeppelinの一枚目のアルバムではFenderテレキャスターを使ってLes Paulっぽい音を出していた。逆にステージではLes Paulでテレキャスターみたいなトレブリーな音だった。かつて成毛茂も指摘していたJimmy Pageの「天の邪鬼」な一面である。別にそれを真似するわけではないのだが、筆者の好むベースの音はネック側のピックアップを使って、パッシブなトーン回路でハイをカットして、ジャズベー(系)なのにプレシジョンっぽいサウンドである。
このセッティングだと、必要な場合にトーンをいじるか、あるいはネック側のピックアップを活かせば、いつでもリーランド・スクラー(一番判りやすいのはYumingの「中央ハイウエイ」の「びぃ〜ん」と言うサウンド)にもスラップ系にも対応出来る。
ジャック・ブルースを代表とするぐしゃぐしゃ系のベース・サウンドは全く好みではない。あの手のサウンドはアンプを二台使うとかしないと重低音がどっかへ行ってしまうからである。以前から流行っているモジュレーション系(主としてコーラス or フランジャー)サウンドはソロっぽいフレーズを弾く時には快感なので、とっても好きである。またコンプレッサー/リミッターは必須。テクニック不足による音量のばらつきを見事に押さえてくれるからである。
と言うわけで自宅練習用のDigiTech RP2000にはIbanez SR-380用にそれらのパッチを用意したが、バンドで演奏する場合用にベース用コンパクト・マルチ・エフェクターが必要になる日は近いだろう【苦笑】。

追記(5):なんて思っていて、いつもの某スタジオでの某私大同期バンド・セッションがあるので、一度ぐらいはまともにでかい音を出したいからIbanez SR-380を担いで出掛けて行って、二時間以上ギンギンにベースを演奏したのだが、常設のベースアンプは流石に今話題のHARTKE(ハートキーと読むらしい)。これには何とコンプレッサーは最初からビルトイン。見かけは小柄なのだが、とんでもない重低音と大音量が出る。機種はCombo Amplifiers 2155である。真空管とソリッドステートの二種類のプリアンプ、グラフィックイコライザーなど、機能も豊富。しかも某スタジオにはIbanez SR-380の上位機種があるので、次回からはそれを使おう。毎回ベースを担いでいくのは腰に良くない。

追記(6):その後、某スタジオ常備のSR-640(だと思う)を弾く機会があったのだが、これはネック側のピックアップがプレシジョン・タイプ(ブリッジ側はジャズべー・タイプ)で、ピックアップの形状が違うから親指を乗せるのにはまるで適さないと言うことが判った。弦もライト・ゲージだから筆者の好みから言うと1弦が細すぎる。
楽器でもMacでもクルマでも、筆者は自分用に完璧に調整(アジャスト)されたものじゃないと使えない人なのでこれでは困る。と言うわけで、結局、某スタジオでベースを弾く必要がある時(少なくとも毎月一回はある)には自分のSR-380を担いでいくしかないと言う結論に達した。まぁ軽いから腰の方は大丈夫だろう。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
ライブにて♪

追記(7):2年ほど経過しての追記。以下、箇条書き。
  • 我がIbanez SR-380はとっくの昔に生産中止。今はSR-400がローエンド機種。これですらアクティブ・サーキット。本文中の記事にある通り、筆者はアクティブ・サーキットは大嫌い
  • 暫く(ほぼ10ヶ月)使っていなかったのだが、年末(2004年)のライブの練習のために引っ張り出してきたら弦が錆びていた。当たり前だ
  • そしてネックをチェックしたらもろに順ぞりがきつくなっていた。ベースの場合は10ヶ月も弦を普通のチューニングで張りっぱなしにしてはいけません(反省)
  • と言うわけでトラスロッド調整をして解決
  • 弦はD'Addarioのハーフラウンド。この弦、暫く店頭で全く見かけなかったのだが、たまたまどこかで見つけた時に慌てて買っておいたもの。但し以前とはパッケージデザインが変わった
  • ネック調整でトラスロッドカバーを外したついでに、カバーの代わりにMac OS X 10.3 Pantherのおまけについて来たアルミ製のプレートを貼り付けた
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
特に意味があるわけではないMac OS Xのプレート
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
ベースは左手のワイドスプレッド(ストレッチ)が大事です
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
2005年夏。自宅にて

追記(8):Fender系の構造のブリッジは弦高を下げると六角ネジが飛び出す。ここに掌をぶつけると痛い。場合によっては怪我をする。そこで裏に粘着テープの着いた刺繍などに使う黒いフェルトをワイフから貰って下の写真のように綺麗に巻き付けた。2弦と3弦の間には巻いていないのは弦高を上げているので六角ねじが飛び出していないからフェルトを巻く必要がないからである。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
これで掌を怪我することもない♪

なお、最近張っている弦はD'AddarioのHALF ROUNDS。SLOWOUNDは店頭で見かけないし、D'Addarioのサイトにも無いので廃版のようである。なおゲージは相変わらずレギュラー・ゲージ(.050 - .070 - .085 - .105)である。つまり普通よりは特に1弦が太い。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
全く意味のない自作小物を張り付けたの図
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
某私大同期ライブ@2005にて。ヘッド部には更にATOKのステッカーが加えられている。筆者は実はステッカーをベタベタ貼るのが大好きなのだ。この写真はベンチャーズ・コピー・バンド客演中のものなので手前にモズライトのヘッドが【笑】

追記(9):ベースのメンテについての補足。ベースはギターに較べて遙かに弦のテンションが強いので暫く弾かないなら弦は緩めておいた方が良いと思う。但し、それから暫くした状態を見るとネックは逆ぞりしている。だがしかし、チューニングすればちゃんと元に戻る。それと、ベースはこれまたギターとは比較にならないほどの振動をボディに与えるので、Ibanez SR-380のようなボルトオンネックの場合は肝心要のネックを固定しているネジをこまめにチェックして増し締めする必要がある。そう言うことを全然していないと、びっくりするぐらいネック固定のネジが緩んでいる場合があるはずである。なお、同じ理由からストラップピンの固定ネジなどもチェックする習慣を付けると良い。

追記(10):Ibanez SR-380が製造中止になってローエンド機種もアクティブ・サーキットになっちゃったと書いたが最近(2006年初頭?)GSR300と言う、型番で判る通りSR-380よりも安価な機種が出た。実売は20,600円(イケベ楽器調べ。初心者用6点セット付き)。店頭で確認したわけではないが中身はSR-380と全く同じものの筈だから、とりあえずベースを始めるなら絶対のお勧め。筆者の持論として、エレキベースはちゃんと調整して、ちゃんとしたアンプに繋ぎ、ちゃんとした弦を張り、適切なエフェクターを噛ませて、しっかりと弾けば絶対に良い音がするんだから。何しろ、我が30,000円のSR-380は、いつでもどこでも「いい音だねぇ、そのベース」「3万円だよ」「嘘!!」ってなるんだから。これ、本当。

ちなみに。筆者の廻りのベーシストが使っているベースは99.99%=Fenderの本物。モデルは80%がJazz Bass。残りがPrecision Bass。彼等は筆者と同い歳前後の初心者が殆どだから買ったのは最近。彼等の可処分所得からすれば(腕前とは関係なく)新品のゴルフセットと同じぐらいの価格である本物のFenderを買うという構図である。なかには前述のFender Custom Shop製のCustom Classic Jazz Bass=330,000円そのものを買った初心者君も居る。但し全員に共通しているのはベースとベース・アンプは直結=つまり、エフェクターの類は一切、使っていないと言うこと。その理由は単純。彼等は今のところ、運指の練習や読譜や暗譜に忙しく、今どきのプロ(&ハイ・アマチュア)ベーシストのほぼ100%が、なんらかのエフェクター(一番多いのはコンプレッサー/リミッター、そしてDI)を使っているなどと言うことを(ベース専門誌などで)把握する余裕がないのである。別の言い方をすれば、色々な曲のベースを聴けば、それがアンプ直の音ではない場合が殆でであることは判るはずなのだが、彼等がベースを習得するシーケンスは「ベース教室に通う」か「コピー譜を買ってくる」のいずれかであり、決して耳コピではないので、サウンドの違いには気が付かないのである。まぁ確かに、かなり音感が良くないと(あるいは若い頃から音楽を聞き込んでいないと)ベースの音色と音程の抽出は出来ないとは思うけれども(←という問題はギターでも同じである)。
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
dpBassSystem
dpBassSystem@六本木ケントス
Ibanez SR-380 - DoromPATIO
2006.12.17[日]@六本木ケントス
毎年年末恒例某私大同期ライブにて。実は筆者、ベースを弾きながら歌うのはこれが初めてだったりしたりして。演ったのは超定番:Sunshine of Your Love。後方にdpBassSystemが見える
dpBassSystem
2007.12.16[日]@六本木ケントス
毎年恒例某私大同期仲間年末ライブ会場=六本木ケントスの常設ベースアンプ=トレース・エリオット君の上に鎮座在したdpBassSystem。以前との違いは左上にDIが増えたこと。今どきはライブハウスもみんなDIが常識になりつつあるようだ
追記@2010.01.27[水]:長年の懸案であった弦高の高さを解消する改造を実施:
DoromPATIO
追記@2010.10.15[金]:昔から気に入らないのがFender Jazz Bass(通称:ジャズベー。以下同様)の操作系である。ジャズベーはネック・ピックアップとブリッジ・ピックアップそれぞれのボリュームが別々になっており、両方のピックアップを使っている場合には、例えば曲が終わった瞬間に直ちにベースのボリュームをゼロに出来ないのがとても不便なのである。
Ibanez SR-380はボディ形状こそオリジナルだがピックアップのタイプと構成、そして操作系はまるっきりジャズベーと同じなので、この不便さもこれまた全く同じである。

ボリュームが別々でピックアップの切り替えスイッチを持たないと言うジャズベー独特の構造の意図は分からないが、瞬時に音色を切り替えることも不可能だし、とにかく不便・不合理極まりないと筆者は思うのだ。
なので以前から、だったら配線を変えちゃおうと思ってはいたのだが、実際の作業はIbanez SR-380を購入してから8年目の本日になっちゃったのだった【笑】。

さて、作業そのものは簡単である。新たに必要なパーツはピックアップの切り替えスイッチだが、これはPeavey HP EXPから外したGibsonタイプのトグルスイッチがあるので、それをそのまま流用すればよい。ボリュームは1個になるので、外した所に、そのトグルスイッチを取り付ければよい。

と言うわけで、別ページのPeavey HP EXPの配線変更作業と同日に連続して作業。あっと言う間に終わってしまった。
日々雑感 - DoromPATIO
Ibanez SR-380を購入してから8年目にして初めて開けたバックキャビティ。ちなみに、左に黒い塗料がはみ出すように塗ってあることから、最廉価版のIbanez SR-380でもちゃんと導電塗料を使っているらしい。こうすればキャビティ・カバーの裏側のアルミ箔と導電塗料が通電し、アースが取れるからである
日々雑感 - DoromPATIO
まずは不要なブリッジ・ピックアップ用のポットを外す。外したポッドの裏面には何の記載もないので、あとで困らないように油性フェルトペンで仕様を書いておいた
日々雑感 - DoromPATIO
そのままではトグルスイッチが入らないのでザグって穴を広げる
日々雑感 - DoromPATIO
トグルスイッチが収まったところ
日々雑感 - DoromPATIO
配線完了。トグルスイッチの動作角度はチェック済み

配線変更作業完了後、全てのワイアリングを綺麗にまとめて出来上がり【♪】こんなに簡単な作業なら、もっと前に済ませておけば良かったと我ながら反省……するほどのことでもない。
日々雑感 - DoromPATIO
ケーブル類をしっかりとスティフナー(結束バンド)で固定して完成
日々雑感 - DoromPATIO
操作性もバッチリ【♪】
日々雑感 - DoromPATIO
装飾もバッチリ【♪】
日々雑感 - DoromPATIO
ヘッドの装飾もバッチリ【♪】

日々雑感 - DoromPATIO
Ibanez SR-380@2010.10.16[土]現在の状態
追記@2010.11.22[月]:ネックの裏はサテン・フィニッシュが好きである。滑りが良いからポジション・チェンジが楽だからである。SR-380は以前に自分でサテン・フィニッシュ処理をしたはずだが、その時はかなり番手の細かいサンドペーパーで控えめに行ったらしく、経年変化で普通の状態に戻ってしまった。

そこで、ふと思い立って作業したのが下の一連の写真。肝はちゃんとマスキングすることと、サンドペーパーを均等に掛けることだけ。番手は320番とかの、かなり粗めのもので全く問題ない。
日々雑感 - DoromPATIO
何よりもまずマスキングである
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粗研ぎの途中の写真
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写真の中央が7フレット辺り。粗研ぎで粉を吹いた状態になっている
研ぎ具合が均一になるように、ざっと削ったら空拭きして状態をチェックすること。それを何度か行えば実に見事なサテン・フィニッシュの出来上がり。そこで再度、丁寧に空拭きし、ジョンソン・プレッジ(スプレー式の家具磨き)で仕上げればバッチリである【♪】
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空拭きしてからジョンソン・プレッジで磨き上げた後の状態
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ピッカピカに見えるがサテン=艶消しなのである
日々雑感 - DoromPATIO
ハイポジションが妙に弾きやすいジョイント部分の構造であるところのIbanez SR-380君


追記@2011.06.11[土]:最近の曲はベースのローDを必要とするものが結構ある。そう言う場合は5弦ベースを使うわけだが、ドロップDチューニングと言う方法もあるし、あるいはドロップDチューナー=ワンタッチで4弦だけをEからDに下げる仕掛けなんてものもある。
しかし、ヒップショットと呼ばれるドロップDチューナーは、それだけで1万円以上する。
必要な場合に4弦だけDに下げた場合、困るのはテンション。デレデレになるわけである。それを避けるために4弦だけフレットが2個分だけヘッド側に食い込んだデザインのベースなんてのもある。

オールマイティにするには5弦ベースを基本とすればよいのだが、筆者はアラカン世代=旧世代なので、やはり4弦ベースの方がしっくり来る。
そこで妙なアイデアを思い付いた。
4弦ベースの1〜4弦に5弦ベースの2〜5弦を張るのである。つまり「EADG」を「BEAD」にするわけだ。
日々雑感 - DoromPATIO
サウンドハウスで見つけた良さげなベース弦=リチャード・ココ

実験に必要なのは新品の5弦ベース用の弦。そこで上のリチャード・ココってのをサウンドハウスで購入して、実際にIbanez SR-380に張ってみた。
4弦のナット部分だけは若干広げないと5弦が入らないので少々加工し、弦のテンションが強くなるのでネックの反りの問題が起きるかも知れないので張ってから丸一日様子を見てみたが問題は無し。これは意外。

でまぁとにかく、その「BEAD」状態で試奏してみた。
結論としては駄目【苦笑】。
やっぱ弾きにくい。これまでの筆者のレパートリーを弾く場合に困ること多し。4度ずらせば良いとは言え、高い方=本来はGである1弦を多用する曲=の場合はハイポジションに逃げるしかないからである。

そう言う部分だけをオクターブ下げて弾く手もあるが、それだと感じが変わっちゃう。
やっぱ、ローDなどが必要な場合は5弦ベースを使うしかないらしい。
う〜みゅぅ〜〜。。。。
日々雑感 - DoromPATIO
Ibanez SR-380御近影♪ 写真では全く分からないが、BEAD状態である
日々雑感 - DoromPATIO
ボディ部の最新の装飾状態♪
日々雑感 - DoromPATIO
ヘッド部の最新の装飾状態♪

なお、当たり前だが「モッタイナイ」から張った弦を丁寧に外し、通常のEADGに張り直し、余ったB弦は(将来的に使うことは無いだろうが)袋に入れて仕舞った。
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