自分として時間を切る：
前述のように筆者の場合は「売れるものは業者」それ以外は「あげちゃう」か「捨てちゃう」と言う三分割で処理した。その理由も書いたが、実際には時間的制約からそうしたというのもある。
逆に言えば「なるべくなら売るものの比率を増やし」さらに「売るなら高く売りたい」とは誰でも思うことだろうが、そうするには（あるいはその可能性を求めるのであれば）必然的に時間がかかるのである。何故ならば、例えば書籍を処分する場合。複数の業者、複数の個人、複数のオークションサイトに提示、掲示して、一番高く買ってくれるところで処分しようと思えば、それは当然、筆者のように、ある程度決め打ちで業者を決めて、その業者の言い値で売ってしまうと言う方法よりも時間がかかるのは当たり前だからである。しかし一番最初に書いたようにリストラ（この場合は処分）で大事なことは当事者のモチベーションである。時間が長くかかりモチベーションが下がったり、あるいは「こんなに高値で売れそうなら、じゃやっぱり売らないで（処分しないで）持っていようかな？」では本末転倒となるのである。

要らないものは要らないのである：
600枚のLPレコードや数100冊のカーグラを処分した話をすると「もったいない!!」と後から言われることがある。あるいは、数年前の企画書でも「たまたま必要になることはあるじゃないか」と言うことを理由に絶対捨てない事務所は多い。
それぞれに一理あるが、しかし、確率的統計学的（大袈裟）に考えれば捨てるに越したことはないのである。例えば筆者の場合で言うと処分前の10年間でLPレコードを聴いたのは数回であり、しかも、それは全て数枚の同じレコードだった。だから、そのレコードはちゃんと処分せずに取ってある。カーグラは今更読むこともないし資料としても価値がない。どうしても必要なら二玄社が有償サービスをしている（していた？）し、今後はHomePageでどうにかするだろう。だから筆者個人が保有している意味はない。場所を取ることのマイナス面の方が大きいわけである。書籍も同様。企画書に関して言えば、筆者の会社ではMac導入以降の全ての企画書はMacで作成したから、その全てはCD-Rに焼いてあるので現物は不要。オアシスで作っていた頃の企画書は今や12年以上前のものだから全く不要。だから個人的な思い入れを捨てれば、同時に企画書も捨てられるわけである。仕事や趣味の資料はどうか？
これも確率的統計学的に考えれば答えはひとつ。ほとんど参照しないのであれば不要と判断できるのである。それでも保存するのはコレクターの世界だから筆者には縁がない。筆者が今まで色々なものを保存していたのは置く場所に困らなかったからであるというのが最大の理由だったことに処分してから気が付いた。結局はそんなものである。

それでも残したければスキャンする：
このHomePageから直接リンクしている筆者の会社のサイトの「Worksディレクトリ」を見れば分かるが、業務実績に関係する資料などについては、今はスキャナーと言う便利なものがあるのだからデジタル化してしまえばよい。立体物ならデジカメである。それをCD-Rに焼けば全く場所を取らない。さらにHomePage化すれば会社案内だって不要である（手前味噌）。CD-R版は高画質のまま保存しておけば、いざと言うときにもちゃんと使える。

暮れの大掃除は正しい習慣である：
ごっそりばっさりすっきり個人的大掃除が完了しても、それで全てが終わったわけでは決してない。
普段の生活を考えれば分かるとおりゴミは毎日出る。逆に言えば不要品あるいはいずれ不要になる筈のものは毎日増えているのである。
だからと言って日常的に「これは捨てるべきか？」と悩んでいては本末転倒である。整理整頓捨てまくりは手段であって目的ではない。
だから暮れの大掃除と言う習慣は正しいのである。しかし、それでも溜まるものは溜まる。であるから、たまにはばっさりともっとドラスティックな大掃除をすると良いと思うのである。何しろ日本は狭いんだから。