手元にクルマを置かないライフスタイルになってから1年半が経過した。この間に必要があってクルマを使ったのは僅かに3回。そのうちの2回は荷物運び。後の1回は夏休みの草津往復。荷物運びの1回は愛車ルシーダを使い（電車でルシーダが置いてある実家へ行き、用事が済んだらルシーダを戻して電車で帰ると言うこと）それ以外はレンタカー。
日常的移動は全て電車（私鉄、地下鉄、ＪＲ）。遅い時間並びに荷物（と言っても100％ギターだが）が多いときはタクシー。
このライフスタイルに別段の不便を感じない。経費効率は使用頻度を考えれば明らかにクルマが無い方が経済的。実際にはルシーダがあるわけだが、これは実家に置きっぱなし。別の人間がたまに使うだけ。筆者個人としては無くても何も困らない。もしも現在の居所用に新車を買えば駐車場を借りる必要も生じる。そのクルマをどれぐらいの頻度で使うかというと、筆者個人としては殆ど使わないと思う。せいぜいワイフの買い物に付き合わされるだけだろう（免許を持っているのは筆者だけ）。それにしても免許を取って以来30年目にして、クルマに興味を失うことになるとは思わなかったのだが、この傾向は実はルシーダを買って暫くしたぐらいから感じてはいた。
そもそも東京都内に住んでいる場合。そして、大きく分けて出不精の場合。クルマが無くて困ることは実は殆ど無いのである。タクシーで運べないほどの荷物を移動しなければいけない機会は滅多にあるものではないし、幕張のコストコに買い出しに行くような大家族ではない。現在の居所は明大前だから渋谷も新宿も駅から10分以内だし、自宅の隣はミニストップだし、徒歩15分以内には京王ストア、三浦屋、ドンキホーテがあるし、下高井戸のオリンピックまではタクシーで10分ぐらいである。
都内の慢性的渋滞が解消する可能性は筆者が生きている間は無いだろうし、出掛ければ、そこで駐車場を探さなければならない。つまり電車で出掛けた方が時間は正確だし、余計な心配は一切いらない。また筆者の場合、幸いにして重い荷物を常時携行する商売ではない。もっと単純な話。今の新車で欲しいクルマがない。まるでときめかない。
もちろん、今でも運転することは好きだし、ハンドルを握れば結構なペースでかっ飛ばすが、しかし昔のようなリスキーなことはしない。これは歳のせいだろうが。と言うわけで、間違ってジャンボ宝くじが当たるとか、そう言うことでも無い限り、これから先も当分はクルマのない生活を楽しむことになりそうである。
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