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2001.02.26[金]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 二輪車が売れない
1982年に329万台だった国内二輪車販売が、昨年=2000年度は僅かに78万台にまで落ち込んだ。4分の1以下への激減である。各メーカーは工場ラインを減らしたり新車を投入したり配送事業を共同で行ったり人員削減をしたりと必死になっているが今年も低迷状態であることに変わりはないだろう。

筆者はずっと、いわゆるカーキチであったし子供の頃は早く18歳=免許取得年齢=になりたかった口であるが、しかし、生まれてからただの一度もバイクに乗りたいと思ったことはなかった。
どう言う訳か仕事については昔からバイク関係が多いし、今年の3月までは全日本ロードレースの公式HomePageを作り毎日のメンテをしていたぐらいなのだが、しかしバイクそのものには全く興味がない。但しレースに関しては二輪の方が競り合いが多いのでWGPなどはそれなりに面白いとは思うが。

その二輪が何故に売れないのか?
これは多分、経済成長と関係があるのだと思う。終戦後の焼け跡の中で自転車にエンジンを付けた「バタバタ(原付の元祖)」が作られ、やがてそれがスーパーカブに発展して今日のホンダの基礎を築いた(ちなみにスーパーカブの累計生産台数は5000万台を遙かに超える)。そのホンダはしかし二輪専業ではなく、やがて四輪メーカーへと発展していく。それと同じように高度経済成長の波に乗って日本が豊かになるに従ってマイカーブームが起き、若者もスカGなどにあこがれるようになっていったわけであるから、戦前の日本には全く存在しなかった概念であるモータリゼーションによって新しいライフスタイルが生まれ、それが例えば湘南への彼女とのドライブなんて言うYuming的世界を創り上げていったのだが、湘南まで彼女とバイクでツーリングと言うのは結局はそれほど一般的な世界じゃなかったと言うことだろう。
もちろん国が豊かになればゆとりが生まれるから四輪の他に二輪も所有すると言う傾向が一時期はあった。それが恐らく1982年頃なのだろう。また、その頃はホンダだけで一年間に二輪だけで42機種の新車を投入すると言う時代でもあった。たまたま筆者はその2年前にアルバイトをしていた会社でホンダの用品開発部と仕事をして、全機種ベタ付けのTシャツ40数万枚の注文を取ったりした。それだけ二輪に元気があった時代だったのだ。
しかしそれも今は昔の物語である。
だが元々、成熟した社会では二輪はスーパーカブのような業務用途と自転車代わりのスクーターのようなシティコミュータ的存在を別とすれば趣味の乗り物であるはずだ。それはアメリカにおけるハーレー・ダビッドソンを考えれば分かる。特別な目的や意志が働かない限りハーレーで通勤したりディナーパーティに行くアメリカ人は居ない。ハーレーに乗るのは、そのことがライフスタイルになっている人達か、はたまた休日の気分転換であるはずである。
全く同じ事は国産の400ccや750ccにも言えるはずである。少なくとも普通の感覚なら子供が生まれた夫婦は二輪しかなければチャイルドシートをきちんと取り付けられる四輪車を買うはずだし、そしていつしか二輪車の使用頻度が減り、それを手放すことになるだろう。逆に言えば、欧米のようにモータリゼーションの歴史が100年間ちゃんと連続している先進成熟国の場合には、過去に異常な二輪車ブームは起きていないはずであり、二輪と四輪の棲み分けは自然に成されているはずである。
ところが日本のように異常な経済成長と急激な民度向上を達成した国の場合にはすべての点でバランスが悪い。ゆえに10年前のEUNOS ROADSTERブームみたいなことも起きる。欧米には昔からオープンカーというカテゴリーがあったのだが、日本ではそれがいきなり現出するから変なことになるのである。

つまり。
二輪車は売れなくなったのではなく、日本の国情に合った正しい販売数量に落ち着いたのである。
これと全く同じ事は例えばまるっきり違うジャンルではあるがピアノにも言える。高度経済成長期に全国の狭い団地の居間を専有したに違いないアップライト・ピアノの販売数量はピーク時の何分の一かになっているはずであるが、これも当たり前なのである。ピアノはそもそも、隣のうちが買ったから買うという代物ではないはずなのだ。ところが、ある時代の日本においては、それが一種の豊かさの証明になっていたのである。その結果、買ってから数年でレースのカバーが掛けられ、そしてまったくの無用の長物と化すわけである。別の例を挙げれば、ここ10年のワゴン車ブームがある。
従来、日本ではワゴン車(及びワンボックス車。最近の言い方ではミニバン)は欧米と比べて(乗用車との比率において)まるで売れない車種であった。その理由はなんと「(ライトバンなどの)営業者・商用車と間違われる(のが気に入らない)」と言うものであった。
周りの目が気になるという、いかにも日本人的な理由であるが、この傾向も最近はやっと消滅しつつある。
しかし、そのワゴン車ブームもそろそろ落ち着いてきた。やがて5〜10年すれば、セダンとワゴンの比率もまた、日本の国情にあった妥当な比率に落ち着くはずである。

結局の所、以前に書いた「百貨店と民度の相関」と同じ結論になってしまったのだが、これらの考察が正しいとすれば、各二輪メーカーが今後成すべきことは、企業規模・生産規模を正常化することである。奇跡が起きても昔の売上に戻ることはないのであるから。もちろん、更に言えば、狭い日本に二輪メーカーは4社も要らないから適当に合併すればなお宜しい。
そして同じようなことは、おそらく全ての業種に当て嵌まるのである。

*その後の推移:2010年現在はと言えば……
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