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2003.03.11[火]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 究極の能天気国家@日本
これを書いている3月11日[火]から一週間か二週間で米英連合軍がイラク攻撃を開始するのはまず間違いないだろう。各メディアの世論調査では日本国民の80%は戦争に反対だそうである。世界的にも似たようなものらしい。しかしブッシュもブレアもやる気であることだけは間違いない。
ちなみにアンケート調査的に言えば、筆者は少数派に属する。

ついさっきやっていた「タケシのTVタックル」ではおよそ先進国で日本だけに存在しない「スパイ防止法」についての侃侃諤諤の大騒ぎをやっていたが、こう言う問題にしろ、イラク問題にしろ、拉致事件にしろ、能天気国家=日本だからこそ成立する滅茶滅茶な討議はいい加減アホらしくなるのである。

地下鉄サリン事件が発生したその日。筆者は恵比寿に住んでいたから人ごとではなかった。実行犯の一人は恵比寿駅から逃走したし、うちの子供達はたまたま学校が創立記念日で休みだったからいいようなものの、そうじゃなかったら日比谷線で事件に遭遇した可能性だってあったのである。しかも、オウム真理教(当時)の東京総本部は当時の我が家から徒歩で15分ぐらいのところにあったのである。

事件当日のお昼。当時は渋谷にあった我が社の事務所のすぐ隣の洋食屋で昼食を取った。当然、話題は地下鉄サリン事件だったわけだが、筆者が「犯人はオウムに決まっているじゃないか」と言ったら、洋食屋のおばさんは「そんなわけないじゃない」と言い張ったのを今でも鮮明に覚えている。思わず筆者は「あんた馬鹿じゃないの?」と叫んでしまったが、とにかく当時の一般人の認識はそんなもんだったのである。

そう言う意味で言えば、朝鮮総連が拉致事件について「全く知らなかった」のは一部では本当だろう。金親子を信じ切っている馬鹿が居たという意味でではであるが。
旧社会党(現・社民党)が同じように北朝鮮や旧ソ連を信じ切っていたのも同じ事だろう。そして彼等はアメリカは信じない。そしてそして安保を否定し平和平和、戦争反対を連呼し、憲法9条を金科玉条絶対不可侵神聖化する。
馬鹿はどこまでも馬鹿だから馬鹿なのであるが本当に馬鹿である。
その上、馬鹿なマスコミはつい最近も識者に「北朝鮮が攻めてきたらアメリカは本当に守ってくれると思いますか」だと。それが安保=安全保障条約なんだってば。

時計を60年弱巻き戻して思い出してみよう。
大日本帝国は連合軍に徹底的に叩きのめされて太平洋戦争に敗北した。マッカーサー率いるGHQは日本を完全占領し、旧大日本帝国憲法を廃止し、新しい日本国憲法を日本に押し付けた。新憲法には二度と日本が自発的に戦争を起こさない(起こせない)ように憲法9条が盛り込まれていた。しかし太平洋戦争=第二次大戦終結と同時に始まった東西冷戦、そして5年後に勃発した朝鮮戦争を踏まえて、日本列島を地政学上の防共の砦とするために安全保障条約を結び、大量の米軍が常時進駐するための基地を設置した。

だから新憲法と安保は政治戦略的なギブ・アンド・テイクの上に成り立っているのである。
  • 日本に二度と自発的侵略戦争をさせないために武装解除する
  • 新憲法第9条でそれを明文化する
  • しかし防共の防波堤の為に必要な自衛権は容認する
  • 自衛隊の暴走を避けるためにアメリカの軍事戦略に組み込む
  • 日本は同時にアメリカの生産基地でもある(あった)から、防共の防波堤との二重の意味で安全保障条約で完全に軍事的な保護を与える
つまり、憲法9条と安保はセットになっているのである。それがアメリカの戦略であり、日本はアメリカ無くしては手も足も出ないように規定されているのである。その結果(そのお蔭で)敗戦の焼け野原から驚異的な復興を成し遂げることが出来たのである。すぐ近くにどこまでも物騒な北朝鮮や(今より遙かに不安定で危険だった)共産中国やソ連があったのに、それらのことを何も心配せずに、徴兵制度もなく、ひたすら経済発展に専心できたのである。

これを国粋主義的に捉えれば「TVタックル」でハマコーが言う「日本はアメリカの属国である」と言うことになるわけだが、しかし、この見方は全く正しい。石原慎太郎が幾ら強気の発言を繰り返しても、アメリカの智恵と戦略の方が上なんだからどうしようもないのである。

しかしハマコーも慎太郎も馬鹿ではない。現状を正しく把握している上での発言である。ところが社民党の馬鹿共の発言はピント外れなんてもんじゃない。
上で述べた通り、憲法9条と安保はアメリカの戦略上、セットで日本に提供されたもの(あるいは押し付けられたもの)だと言うのに、土井たか子以下、みんな揃って憲法9条は人類史上最高の理想の憲法条項であると祭り立て、護憲護憲と絶叫すると同時に、安保は絶対反対だとこれまた絶叫するのである。

冷戦時代のソ連の傀儡であった社会党であれば話は簡単。ソ連から日本を見た場合
  • 憲法9条を厳密解釈して自衛隊を無くしたい
  • 安保を破棄してアメリカの核の傘を無くしたい
そうすればソ連の思うツボであるのは言うまでもない。それをそのまま鵜呑みにして、ずぅ〜っと信じちゃっているのが社民党の大馬鹿連中と言うことである。

ところが。社民党レベルまでの大馬鹿ではなくても、アメリカの保護があまりにも完璧だった故なのか、自民党まで含めて日本全体が能天気になっちゃっていることが実は最大の問題なのである。
だからスパイ防止法が無いんだし、オウム真理教に破防法を適用できなかったわけだ。6000人の被害者を出した大都市での人類史上初の毒ガス散布テロを実行したカルト集団に適用できないなら破防法と言う法律は存在している意味がない。
これを能天気と言わずして何なんだってことである。

話は変わって最近の日本のプロフェッショナルの怠慢について。ここで言うプロとは職業人という意味である。例えば頻発しているJRの運転士のミス。居眠り、オーバーラン、急停車など。警官の不祥事も同じ事。大企業が大赤字を出すのもこれまた同じ事だろう。
長すぎた平和は全てに関して悪影響を与えているのだろうか?

またまた話は変わって、いよいよF1シーズンが始まった。超ワンマンなバーニー・エクレストンのルール改革の結果なのかどうなのか、第一戦オーストラリアGPで、フェラーリとシューマッハの表彰台記録が見事に止まったわけだが、あれだけぐしゃぐしゃだった緒戦なのでなんとも言えない。フェラーリ+シューマッハの優位が変わったとは思えない。
そんなことより問題なのはフジテレビの「何とか一般視聴者にもF1に興味を持って貰いたい大作戦」である。この結果、地上波はタレントと素人アナウンサーがビデオ画面を見ながらの放送と言うとんでも無い内容になっちゃったのである。
じゃあ、川合ちゃん&今宮くんはどうなったかと言えば、なな何と有料放送のフジテレビ721に全面移行。こちらは全戦衛星生中継。
つまり素人系とマニア系を完全に分けたのである。
こうなってはマニア系の筆者としてはたまらない。早速、J-COM BroadbandのHomePageからフジ721&739の有料契約(700円@月)を申込み。そうしたら12時間後にはちゃんと見られるようになっていた(^^)v

かくて来週はオーストラリアグランプリの川合ちゃん&今宮くんの解説入りの再放送を観て、そして再来週のマレーシアGPからは全戦予選一回目から全て生中継で観ることが出来るというわけである。

今を去ること約40年前。某私大附属中に入った筆者はご学友を通じてカーグラやオートスポーツという自動車&自動車レース専門誌を知り、F1を知り、そして数ヶ月遅れのGPレポートでグラハム・ヒルを応援しながら一喜一憂したものである。
それが今や、全戦衛星生中継が月額たったの700円で36インチのワイドテレビで観られるのである。これぞ時代の進歩と言うものである。
これは比喩的に言うならば、大正10年生まれのうちの父親が押入を暗室代わりにして酢酸の匂いをプンプンさせながら現像に填ってから60数年後にデジカメ+エプソンで写真品質のカラープリントが出来ることで嬉々としているのと同じ事なのだ。
恐竜みたいなオーディオ装置でしかめっ面で音楽を聴いていた時代が嘘みたいで、いつでもどこでもiPodで2,000曲が持ち歩けちゃうってのと同じで、こう言う時代の進歩はどんどん行っちゃって欲しいのだ。
そこへ行くと、政治家と金の問題とかってのはどうして全く進歩がないのだろう?

最後に超ど〜でもいい話題。今のところ横浜近辺に住み着き住民票まで保有する「タマちゃん」をアメリカの野生動物保護団体が捕獲しようとする騒ぎがあった。依頼したのは地元の「タマちゃんを想う会」。捕獲に反対の姿勢が「タマちゃんを見守る会」。結局、捕獲には失敗。
こう言う全くどうでも良い「事件」をNHKまでお昼のニュースでやっていたが、それこそ馬鹿じゃなかろか。
ついでに言えば主としてアメリカ系の環境保護団体(その代表は言うまでもなくグリーンピース)とかのお節介ぶりは普通じゃない。自分たちの価値観が絶対に正しいという前提で例えば捕鯨禁止を叫ぶ叫びまくる。日本人は鯨もタコも食べるのである。海岸に打ち上げられた鯨を必死になって海に戻す労力は全くの無駄と言うもので、日本人的に言えば「らっき〜♪」と食べちゃうのが正しい。だからタマちゃんは勝手に迷い込んだだけなんだから放っておけばよいのである。捕獲しようとする方も住民票を発行する方も暇としか言いようがない。
他にすることが幾らでもあるだろう。
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