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気が付けばひな祭りと春一番。今年もあっと言う間に終わってしまいそう。それほどに月日の経つのが速いのは老化の証拠なのかも知れないが、とにかく早くも3月である。
世相的には景気は相変わらずデフレデフレの低迷中迷走中で、そろそろ就職シーズンが近いが新卒の求人率は戦後最低記録を更新中らしい。筆者が就職したのは昭和51年＝1976年で、これはちょうど第二次石油ショックにあたり、とんでも無い就職難と言われたものだが、今はその時代とすら比較にならないほど厳しいらしい。ちなみに、その1976年には東大卒が初めてワコールに就職したと言って（筆者はレナウンに就職したからアパレル業界では）物凄く話題になったのだが、今や一流大学を出てもどうなるか判らない。
何しろ、日本の一流企業そのものがやばいんだからリストラなんだから定期昇給なんか無くなっちゃうんだから役職定年制なんだから実力主義なんだから……。 |
一時期のジャパンドリームの具現者であった筈の個性派経営者＝藤田田（ふじた・でん）が日本マクドナルドの会長職から完全に退任。息子も退任。かくて藤田ファミリーは（株は保有したままだろうが）すっかり元気の無くなった日本マクドナルドをまるで見捨てるかのように手を引いてしまった。一消費者からすれば、これは一種の敵前逃亡ではないか？と思えなくもないのだが、世襲が前提じゃ北朝鮮みたいだからなんとも言えない。言えることは自分で価格破壊しておいて、それを否定して、また破壊して、結局やぁ〜めたでは消費者からは見限られて当たり前と言う出来事。
勿論、今更日本の文化風俗からハンバーガーが無くなるわけはないので日本マクドナルドも適当な業績には落ち着くのだろうが、それにしても有為転変のテンポが早すぎるのが今日この頃の企業の浮沈。 |
その意味で一番極端なのはやっぱりユニクロであろう。突然、藤原紀香をテレビＣＦに起用し始めたが、誰がキャラクターをつとめようと、既にユニクロの客層は完全におぢさんおばさん、あるいは普通のファミリーになっているわけだから、イメージアップよりは店舗数の適正化が先ではないか？
実際筆者のようなおぢさん（後二ヶ月で51歳）達が複数で話していると、大抵はほぼ全員がユニクロの愛用者。何故ユニクロかと言えば「安い・品質は充分満足できる」と言う点に尽きる。ファッション性は関係ない。今更ファッションに凝る年齢ではないし、かと言ってユニクロは一応はオンタイムの商品なので着ていて恥ずかしいようなものではない。サイズは豊富。そして、購入時期はシーズン商品が見切り商品になった後。スラックスで言えば3本＝2,980円になってから。 |
更に言えば、ユニクロを一番最初に買ったときは品質については誰もが半信半疑。価格が安いから一年持てばいいやと言う発想で取り敢えず買ってみる。ところが買って着てみると、二年目になっても何ともない。ダイエーあたりの衣料品とは大違いであることに納得する。しかし逆に言えば、だからこそたまには買うけど毎月のように買う訳じゃない。しかも前述のごとくバーゲン価格にならないと買わない。
こうなるとユニクロとしての売り上げは落ちて当たり前なのである。 |
しかしおぢさん達はちょっと前までは百貨店のそれなりのブランド品を買っていた。それが大量にユニクロに流れちゃったんだから百貨店が辛いのは当たり前。無意味なワッペン一つで定価を最低30％も高くしたインチキ商売＝キャラクタービジネス or ブランドビジネス＝が崩壊したのは喜ばしいことだけど。
ちなみに最初にそれ（アーノルド・パーマーの笠マーク）で成功したのは筆者が三年半だけ勤めていたレナウンだったりするわけだが【苦笑】。しかし、そのレナウンは既に昔日の面影はなく、我が同期で残っているのはたったの三人だし、前にも書いたけど株価は筆者がいた頃の1/15ぐらいである。
それにしても藤原紀香のTVCF起用はどう考えても金の無駄だと思うのだが。 |
| そんな中、全ての企業の中で孤高の一人勝ちはトヨタ。30年だか50年だか一度も赤字を出したことが無く、完全無借金経営でキャッシュフローは銀行がすぐに作れるほどあるんだそうな。てぇことは下請け会社が死ぬほど泣いていると言うことでもあるが、泣けば仕事が来るんだからどうしようもないのだろう。 |
閑話休題。
北朝鮮のチキンゲームがいよいよエスカレートしているようだが、それはさて置き、話は飛躍するのだが、筆者はどう考えても北朝鮮という国家は二代目の金正日の時代で終わるのだろうと思えるのだが。根拠は幾らでも考えつくが取り敢えずは省略。 |
スポーツニュースはすっかり大リーグ一色。松井がいきなりホームランをかっ飛ばしたもんだからテレビ的にも新聞的にも滅茶滅茶美味しい展開。こうなると日本プロ野球はまるで影が薄いこと夥しい。
ほんの10年前ぐらいまではこんなことになるなんて全く想像も出来なかったが、あやゆる局面で時代は変わったのである。 |
| 時代は変わったと言えば、先日のＮＨＫスペシャルの中国特集には（大袈裟に言えば）背筋が寒くなった。12億の労働力と世界中の資本の集中により、地球規模の価格破壊を推し進める共産中国のエコノミック・パワーは正に向かうところ敵なしの様相。これじゃ日本の将来はマジで暗いとしか思えない。 |
ところで全然全く関係ないが、三菱コルトのＣＭソングの元ちとせが歌う「虹の彼方に」が耐えられない。ああ言う名曲は普通に歌えってぇんだ、まったく。しかし何でああ言う歌い方の歌手が素晴らしい評価を得て人気があるんだろう？
さっぱりわからん(-"-) |
| 追記：その後の報道でユニクロは英国に展開中の店舗の大半を閉鎖して体制立て直しとのこと。この閉鎖に伴い英国ユニクロは50億円の赤字を計上。つまり海外事業も失敗らしい。そう言えば、確かユニクロは有機野菜の販売も始めたはずだが、こっちはどうなっているんだろう？とんと話を聞かないと言うことは駄目なのかな？ |
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