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2003.02.27[木]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ HUIS TEN BOSCH(ハウステンボス)倒産・他
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2001年夏に行ったときの正面ゲートの写真をちと加工♪
その時のレポートはこちら

長崎の巨大テーマパーク=HUIS TEN BOSCH(ハウステンボス)がとうとう(あるいは、やっぱり)2,289億円と言う巨額の負債を残して倒産した。但し会社更生法を申請して営業は続けるらしい。旧・興銀=現・みずほホールディング・カンパニーは既に引当金を用意してあると新聞に書いてあるから、つまり、かなり前から倒産は織り込み済みだったというわけだ。
最近では米倉涼子まで使って広告していたが、そんなことは実は何の意味もなかったのである。

このハウステンボスには2001年夏に行ったのだが、倒産に至るのは当たり前だと言うのが正直なところ。一度行った人間から言わせれば「二度と行きたくない」し、「絶対に誰にもお勧めしない」と言うのが結論だから駄目なものは駄目なのである。どこがどう駄目かは上記に詳細に書いてある。

さらにハウステンボスはテーマパーク・ゾーンの周辺にリゾート住宅地が隣接して開発されており、そのトータルなデベロップメント事業で最終的な収益を図る構造になっていた。つまり、企画そのものが物凄くバブリーなのである。
倒産しちゃったってぇことは当然のように、このリゾート住宅開発も失敗に終わったに違いない。とにもかくにも馬鹿なことをやらかしたもんである。

と言うわけで、結局、我が国のテーマパーク事業は東京ディズニーランドとディズニーシーの一人勝ちである。他はおしなべて駄目。USJもトラブル続きでかなり駄目。他は全然駄目。閉園・閉鎖が相次いでいるのである。

では何故、東京ディズニーランド&ディズニーシーだけが孤高の一人勝ちを続けられるのか?
「ディズニーにはノウ・ハウがあるからである」と言ってしまえばそれまでなのだが、そのノウ・ハウが簡単に真似が出来るようなもんじゃないのである。たまたま知り合いが東京ディズニーランドを作っているときに仕事で関与していたりしたので余り新聞や雑誌には露出していない話を知っているので少し披露してみよう。

東京ディズニーランド&ディズニーシーの売り物の一つが「ゴミはポイ捨てして下さい」である。ポイポイやってもお掃除係がちゃんと掃除するから良いというのである。これは「思想」みたいなものであると同時に、従業員が沢山居ると言うことでもある。今時の流行の人員削減は東京ディズニーランド&ディズニーシーには関係ないのだ。
ところで、東京ディズニーランド&ディズニーシーに一度でも行ったことがあるなら思い出してみて欲しい。施設のどこかのペンキが剥げているとか壊れているとかテントが破けているとか、そう言うのを見たことがないでしょ。
ところがこれまた思い出して欲しいのだ。豊島園でもどこでもいいのだが、東京ディズニーランド&ディズニーシー以外のテーマパークや遊園地のアトラクションの入場を待つ順路の手すりなんてものは、普通は毎日毎日みんなの手に触れるから多少はペンキが剥げているのが普通だし、雨よけのテントだってそれなりに汚れているのが当たり前。
そう言う意味では百貨店だってスーパーだって新店オープンしてから暫くすれば汚れたり剥げたり壊れたりしてくるものなのである。
ところが東京ディズニーランド&ディズニーシーはいつ行ってもオープン当時と同じ状態でピッカピカなのである。
それは何故か?

簡単である。毎日のように施設を点検し、必要があれば毎日のように補修するからである。ペンキが剥げていれば塗り直すし、テントが破けていれば取り替えるのだ。では何故、東京ディズニーランド&ディズニーシーにしかそれが出来ないのか?
それはお金がかかるからである。
つまり好循環と悪循環の対比みたいな話なのだ。

その意味で東京ディズニーランドの売り物の一つである夜の電飾満載のパレードも凄い。あんなに沢山の巨大な「山車(だし)」がいずこともなく現れ、パレードを行い、そしてまたどこかへ消えてしまう。
あれは一体全体どうなっているのか?
実は東京ディズニーランドのシンデレラ城の下は広大な地下室になっているのだ。そして、そこには原子力空母と同じ規模の巨大な昇降機(エレベーター)があり、それを使って沢山の巨大な山車を出し入れするのである。
そう、東京ディズニーランド&ディズニーシーはお金の掛け方の桁が違うのである。

最後にもう一つだけ。東京ディズニーランド&ディズニーシーの従業員(確か「キャスト」と総称する筈)は実に様々な種類の制服や着ぐるみを着ている。そして、制服は全て正にプレスしたばっかりと言うぐらいにバリッとして綺麗なのである。着ぐるみだって染み一つ無い。
何故そうかと言えば、それは勿論、全てのユニフォームや着ぐるみには着替えがあり、毎日取り替えるし、着たものは毎日クリーニングするからである。
しかし東京ディズニーランド&ディズニーシーのユニフォームは数100種類あるという。と言うことは毎日クリーニングする量は1,000着以上となる。
だから東京ディズニーランドをオープンする前に、オリエンタルランド(東京ディズニーランド&ディズニーシーの運営会社)は日本最大手のクリーニング会社である白洋舎との契約を結ぼうとした。しかし白洋舎の答えは「毎日そんな沢山のクリーニング処理は出来ません」と言う情けないもの。
それではオリエンタルランドはどうしたか?
東京ディズニーランド専用のクリーニング工場を作っちゃったのである。この工場は東京ディズニーランドの裏手に隣接しているので誰でも外から確認できる。

全ての設備・施設を毎日点検し、必要であれば毎日補修する。非日常的な大電飾パレードをイリュージョンのように出し入れするシステムを最初から作っておく。キャストに清潔なユニフォームを毎日着させるために自前・専用のクリーニング工場を建ててしまう。
湾岸戦争の時の事前準備と同じく、徹底的に金を掛けて来場者の満足度を高める。
そして更にリピーターなら誰でもご存じのように半年も過ぎれば必ず新しいアトラクションが増える(あるいは入れ替える)。大電飾パレードだってどんどん企画が変わる。そして勿論、東京ディズニーランドの成功を基盤にディズニーシーを作る。更に直営のホテルが間もなく三つ同時オープンする。
沢山お金を掛けて、沢山お金を回収するシステム=ノウ・ハウなのである。こう言うことはアメリカのお家芸であり、日本(人)はそれを得意としていない。

ちなみにオリエンタルランドは東京ディズニーランドだけの時代にアメリカのディズニー本社に毎年50億円のロイヤリティを払っていた。今はディズニーシーがあるから100億円かも知れない。
しかしそれを払ってもバッチリ儲かるだけの事業なのである。

以上のようなことを考えると、豊島園以下の日本のテーマパークや遊園地じゃ喧嘩にならないってことが良く判るであろう。

この結果、日本の遊園地の最近の流行は「温泉」である【笑】。結局、日本はこれっきゃないらしい。後楽園も豊島園も多摩テックもお台場もどこもかしこも急に温泉リゾートである。
絶叫マシンは飽きられる。設備投資には限りがある。若者相手の商売は安定性がない。そこで温泉なのだ。多摩テックの場合、温泉目的の来場者の半分以上は近隣の老人らしい。しかしその方が商売的には安定するからいいと言うことなのだ。

さもなきゃ「食」である。池袋サンシャインシティ内のナムコ・ナンジャタウンは餃子スタジアム=日本全国の餃子屋さんのテナント大集合と言うラーメン博物館みたいな企画=になってから多少は息を吹き返したようである。ナンジャタウンを作っているときにはナムコの仕事をしていたので、これまた内情を色々と知っているのだが、テーマパークをイチから作るときのコンセプトメーキングというのはRPGと同じで目茶苦茶大変で何年もかかる。まるで大河小説を書くようなものなのである。
しかし、それがテーマパークとして商売的に成功するかどうかは前述のような「投下資本と上がりのバランス」が全てなのだ。だから大抵はコンセプト倒れになる。やがて設備は朽ち果てる(悪循環)。ナンジャタウンの投資額はなな何と85億円だがじり貧気味なので設備メンテナンスは完璧じゃないし、池袋サンシャインは駅から遠いから最初から集客に難がある。
ところが「餃子スタジアム」にコンセプトなんて要らない。良いテナントを選ぶだけである。そして入場料を下げる。フリーパスポートなんて要らないのだ。
これでそれなりに成功しちゃうんだとしたら、あのコンセプト・メーキングの苦労は何だったんだろう?と悩んでいる人達が沢山居るに違いない。
全く全くご苦労さんm(_ _)m

なお、RPGの専門家集団でもあるナムコの名誉のために言えば、ナンジャタウンにはちゃんとしたコンセプトやストーリーがある。キャラクターの設定もある。これに対してハウステンボスやスペースワールド(その他、バブル期に日本中に出来た様々なテーマパーク)にはそんなものはない。つまりコンセプトも運営もどっちもまるで駄目なのである。
だから、そう言ういい加減なテーマパークがやがて閉鎖の憂き目に会うのは当たり前の流れなのである。
閑話休題。
民放各局の北朝鮮報道が目に余る。射程60kmの旧型シルクワーム・ミサイルの発射実験をしたぐらいで騒ぎ過ぎである。毎日毎日「喜び組」じゃ飽きる。冷静客観的に必要な報道だけをして欲しい。

東急百貨店が500人の希望退職を募ると発表した。同じ日に西武百貨店が当初予定800人に対して1,100人超の希望退職数になったと発表した。
百貨店という商売は流通業であると同時にサービス業であると思うのだが、それが正社員を減らすんだったらいっそのこと百貨店という商売そのものを辞めた方がよいと思うのだがどうなんだろう。

そう言えば、うちのすぐ近くの「すかいらーく」にはフロアに大抵、女性が一人か二人しかいない。だからちょっとでも混むと大混乱になる。前から大したことはない味は更に落ちたし、飲み物はドリンクバーと言う名のセルフサービスになっちゃった上に、サービスまで低下じゃ全くもって話にならない。ある時期あれだけ持て囃されたファミレスという業態がいつの間にかここまで落ち込んでしまうのは不思議というか何というか……。

ところが新しくなった丸ビルは昼も夜もおばちゃん達で満員だそうな。最近よく行く渋谷の今風居酒屋(「魚真」や「えん」)はいつでも満員。流行っている店は満員。駄目な店は閉店。負け組と勝ち組のオペレーションの差違は微妙だがとても大きい。結果はもっと大きい。
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