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2003.7.27[日]
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映画三昧 - DoromPATIO
■ 出色の出来=T3、他
筆者が映画を評価する基準のひとつは「劇場で1,800円払ってみる価値があるかどうか」である。本来映画というものはやはり設備の整った一番館(って死語?)の大画面&大迫力サウンドで観るものである。子供の時に(2003年6月末で閉館となった)東急文化会館の中のパンテオンや日比谷映画で観た大迫力のハリウッド映画(「アラモ」「史上最大の作戦」「ナバロンの要塞」「初期の007号シリーズ」などなど)は未だに劇場での感動体験がそのまま記憶されている。同じ映画をテレビ画面でしか観ていなければ、同じだけの感動が記憶されているはずがない。
しかし映画館で観たら金返せって作品の方が遙かに多いのである。
だから最近は絶対に間違いのない作品の時にしかわざわざ映画館にまで足を運ぶことはないのである。
勿論、家に36inchのHDTVとDVDプレーヤーがあると言う意味で昔と環境が違うという面も見逃せないが。

ターミネーター3:大ヒットのT2から12年ぶりの三作目。今度の敵は女性ロボットのT-X。実際の身長が181cmの女優が演じるので存在感抜群。個人的にはジョン・コナー役がT2の子役(まるでジョディ・フォスターみたいな美少年)と全く繋がらない醜男なのが興醒めではあるのだが、シュワちゃんはとても当年取って56歳とは思えない肉体美でひたすら頑張るのである。なお、T2で強い女の典型を見せつけたジョンの母親=リンダ・ハミルトンは白血病で死亡したという設定(←これは恐らく、ヒール役の女ロボットと強い女と言うキャラが被るから脚本をシンプルにするためにそうしたのであろうと想像するわたし)。
結論から言うとマトリックス リローデッドより遙かに明快で遙かに迫力があり、この夏最大のお薦め作品であると断言出来る。アクションシーンとCGの出来栄えは当然のように文句の付けようのない出来。
一番特徴的なのは(最近誰にしても)些か食傷気味(である筈)のワイアーアクションを排除したストレートな格闘シーンの迫力。ロボット同士の格闘はこれじゃなくちゃいけない。重量感が違うのだ(後述のマトリックスは逆にワイアーアクション+CGを更に極めてはいるのだが、どうしてもマンネリ感が強いし、香港映画的冗長さがあるのでアクションの途中で飽きて来るのだ)。
もう一つの見物(みもの)は前半の山場であるカーチェイスシーンのもの凄さ。後述のマトリックス リローデッドのカーチェイスも確かに凄いのだが、T3のものは(詳しくは書かないが)これまたロボット同士のカーチェイスと言う前提条件を見事に反映した出来上がり。余りにも何でもかんでも滅茶滅茶に破壊し尽くすので途中で笑いが出ちゃうほどのど迫力が堪能出来るのである。
なおエンディングは「えっ?」(あるいは「あらぁ?そう来るのぉ?」)と言う終わり方なので、絶対にT4が作られるはず。と言うか、シュワちゃんの肉体が年齢的=ビジュアル的に堪えられる限り、T5でもT6でもどこまででも作っちゃって欲しいシリーズである。
とにかく、ここ数年で一番すっきり出来た映画(^^)v
なお、たまたま早起きしちゃったので10時の回を見ようと8時40分頃に家を出て9時過ぎに到着したら「今なら9:05の回が見られます(渋東シネタワーはT3はこの時期は2館時差上映)」と言うことですんなり入場出来た。やっぱり早起きは三文の得である。この結果、T3の後、昼食と買い物を済ませても帰宅は13時前。お蔭で先週は飲み会で前半を見損なったフジ721のイギリスGP生中継の再放送をゆっくり見直せるのである(先週のF1はレース中のコースに異常者が乱入した混乱で上位の順位が目茶苦茶になったため、途中から見た筆者は訳が判らなかったのだ)。

マトリックス リローデッド:公開スタートから随分経過してから渋谷エルミタージュと言う小さめの映画館でやっとこさ鑑賞。しかし、しっかり満席。客層は圧倒的に若いアベックが多い。ストーリー展開的に中年以上には辛いのかも知れない。幸い筆者は(要はバーチャルリアリティ空間=コンピュータ関連の話なので)何の問題もなく楽しめたが。
さて前作に続く「リローデッド」だが、大ヒット作の続編だから当然のように制作予算が増えてCGだなんだかんだの凄いこと凄いこと。中でも圧倒的なのは、わざわざそのために建設したという3kmの高速道路を駆使した14分間のカーチェイス・シーン。これは凄い。どこまでが実写で、どこからがCGなのかが判らない演出が見事で、とんでもないスピード感を味わえる。
その他、従来通りのワイアーアクション、宿敵がやたらと増えちゃうCG合成など、アクション的な見所満載。前述のカーチェイス・シーンだけで1,800円の価値はある。
但し、ザイオンの洞窟での集団舞踏の長廻しやヒーロー&ヒロインのだらだらしたラブシーン、中途半端なベッドシーンは興醒め。格闘シーンもやや冗長。この辺をもっと短く編集すればもう少しテンポが良くなったと思う。
なお、この「リローデッド」で、キアヌ・リーブスは完全にスーパーマンになってしまったのだった(←見れば判ります)。

荒野の七人:言うまでもなく黒澤明の「七人の侍」を下敷きにハリウッドで作られた名作。たまたまテレビ東京の昼間の映画タイムに「荒野の七人」「続・荒野の七人」「新荒野の七人・馬上の決闘」「荒野の七人・真昼の決闘」を立て続けに放送したからついつい見ちゃったのだが、少なくとも第一作である「荒野の七人」はエバーグリーンな名作であることを改めて確認出来たし、主題曲は過去の全ての映画音楽の中でもベストテン入りは確実な名曲である。

この「荒野の七人」を見て気が付いたのだが、これほどまでに連作が作られたヒット作は「世界共通のストーリー・パターン」ってのがあるのだな。黒澤明はつまり、そのパターンの一つを創造したから偉いのだ。
どう言う事かと言えば「七人の侍=荒野の七人」のシチュエーションは下記に集約されるわけだが、これなら亜流を作っても面白いと言うことなのである。
  • 一癖も二癖もある主人公と、もっと癖のある(場合によっては明らかに犯罪者達の)集団(合計7人)
  • はっきり言えば同情に値しない弱者の救済
  • 圧倒的に強い敵集団
  • 主人公集団の大半は殉死
これを完全なハッピーエンドにして主人公集団が誰も死なない設定にすれば「オーシャンと11人の仲間(リメーク版は「オーシャンズ・イレブン」)」になる。
同じ事は007にも言える。シチュエーションの基本は前に書いたから省略するが、007の更に原点(原典)はドンキ・ホーテになるだろう【笑】。
その007をパッと見は冴えないアル中刑事に変えれば、これまた大ヒットシリーズの「ダイ・ハード」になる。
最近よくあるのは(これまた前に書いたが)CIA(等の政府系情報機関)を辞めた(あるいは辞めさせられた、あるいは逃亡した、あるいは任務中死亡したはずが等々)超凄腕エージェントと国家との対決。「ロング・キス・グッドバイ」「ボーン・アイデンティティ」そして最新作の「ハンテッド」などがそうである。このバリエーションは多くて、スティーブン・セガールの最近の作品は大抵がそうだし、ショーン・コネリーがいい味出しまくりだった「ザ・ロック」も同じ。
目を国内に転じれば「大岡越前」も「水戸黄門」も「仕事人」も「赤穂浪士」も「パターン」と言う意味では同じことである。

トリプルX:その世界共通のストーリー・パターンを逆手に取った作品。ベースは完全に007シリーズなのだが、主人公はスケボー、MTB、バイク、スキーなどのカリズマ的ヒーローでもある悪ガキ。通称=トリプルX。敵は旧ソ連軍崩れの無政府主義者。敵は強力でアメリカが送り込むエージェントはことごとく殺害される。かくて悪には悪をぶつけようと借り出されるのがトリプルXと言うわけ。全体のノリはパンクで、音楽もパンクと言うかラップと言うかヒップホップと言うか何と言うか破茶目茶。
どこかリュック・ベンソン監督の「TAXI(シリーズ)」にも通じる独特の雰囲気。設定の割りにテンポがイマイチもたつくのが惜しいのだがDVDで見たのだから良しとしよう。つまり面白いことは面白いのだが劇場で観るほどの作品ではないと言うこと。

スパイキッズ&スパイキッズ2:こちらは同じスパイものでも更に異色。主人公は子供達。イメチェン(あるいは芸風の拡大)を狙ったらしいバンデラスはまるで冴えない役だしコミカルな演技も巧くないので、まるでスタローンのコミカルものみたいな感じ。こう言う場合はシュワちゃんのコミカルもののようにペアで演技力抜群の名脇役を付けてやらなければいけません。
全体のノリはファンタジーに近い。劇場で観たら金返せだがテレビで見たら結構楽しめると言う程度の作品。

バイオハザード:ゾンビ大活躍のTVゲーム=RPGのヒットシリーズ映画化作品。ヒロインは「フィフス・エレメント」や「ジャンヌ・ダルク」で一躍人気の出たロシア系美人のミラ・ジョボビッチ。映画的にはやっとこさB級程度なのだがミラ・ジョボビッチのファンなので許す。

コンバット(DVDボックス・シリーズ2):名作はどんなに昔の物でも名作という証拠みたいな作品。ほんと、今見ても面白い。本当の名作は時代を超越するのだ。

マイノリティー・リポート:トム・クルーズ主演のバニラスカイといい勝負の駄作。トム・クルーズが醜男に変身するシーンがあるのもバニラスカイと共通する。彼は醜男願望があるんだろうか?

チャーリーズ・エンジェル:新作公開に合わせたテレビ放映で見た旧作の方。前にレンタル・ビデオで一度見ている。この映画は真面目に観てはいけない。ストーリーはあってなきがごとし。実写版の漫画だと思うこと。元々のテレビ・シリーズとも殆ど関係がない。たまたまこれを観た翌日、同期会があったのだが、全員「なんなんだあれは」とご立腹。みなさん真面目なのである。
だから、新作を劇場で観る気は特になし。1年か1年半後にテレビで見れば充分であると思われる。まぁ、漫画だと割り切ってみれば面白いとは思うが。

蛇足:女性が主人公の映画と言えば、T3の時に予告をやってた「トゥーム・レイダー2」が面白そう。ララ・クロフトことアンジェリーナ・ジョリーが大活躍するRGPが原作の実写モノだが、相当にパワーアップしているから期待出来そう。「1」はDVDでしか見ていないので「2」は劇場で観たい。
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