最後に懐古趣味皆無の筆者の「論理的な懐古趣味否定の根拠」を書いておこう。それは昨今の(主としてエレキ・)ギターの世界の通称「ヒストリカル・コレクション」と呼ばれる、GibsonやFenderの一連のカスタム工房製高級=超高額=ギターのことである。これらのギターの「売り」は下記に集約される。
- 1954〜1959頃の製品のベストコンディションの再現
- 機種はLes PaulあるいはStratocasterが殆ど
これ、別の言い方をするとこう言うことになるのではないか?
- GibsonはLes Paulを超えるギターを作り出せない
- FenderはStratocasterを超えるギターを作り出せない
- 現行製品より50年も前の1950年代の製品の方が良かったことをGibsonもFenderも認めている(ことになる)
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