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■ 外を眺めるめいちゃん
めいちゃんは典型的家猫である。猫の飼育関係の本を読むと、家猫は純粋に家猫として育てるのがベストで一生を家の中で過ごすのが一番幸せであると書いてある。多分、そうだろう。特にチンチラなんて生き物は長年愛玩動物として純粋培養されてきたのだから、自然の中はもちろん、大都会で生存していけるわけがない。
犬と違って散歩の必要もないから本質的に外に出す必要もない。しかし外界への興味は全く別の問題であって、めいちゃんは時々、窓から外の景色が見える場所に陣取って、ずぅ〜っとずぅ〜っとクルマの流れや家並みや人通りを眺めていることがある。じゃあ外に連れて行くと喜ぶかというと、それはそれでまた全く違う話なんだそうな。知人から聞いた話だが、飼っている愛玩犬(確かヨークシャーテリア)はこれまた典型的なインドア系で、たまに家族の用事でクルマで出かけるときに一緒に連れて行くと、外も眺めず不機嫌になり、しまいにはクルマに酔ってぐじゃぐじゃになってしまうのだそうな。つまり究極の内弁慶状態なわけだな。確かに、外の景色を眺めるのが好きなめいちゃんであるが、玄関のドアが開いていても、絶対に外に出ていこうとはしないもんね。なお、これを書いている只今現在、めいちゃんはベッドの下の暗くて狭い空間で単三乾電池を転がして遊んでいる。やっぱり家猫は家猫であるのがベストなのに違いない。 |
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