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小泉政権が誕生し、改革改革と言うものだから、結果的に野党(特に民主党と自由党)の立場がなくなったのは笑える事実として置いといて、困るのは外務省に代表される官僚の抵抗と、族議員、自民党守旧派の反発である。例えば地方交付税の見直し。地元利益誘導と関係業界への公共事業投資予算誘導が唯一の存在価値であると思っている守旧派の連中は自分の田舎に整備新幹線や高速道路や立派な橋や建物が出来ることが全て。地元講演会ではそれが出来無い総理は取り替えるとまで発言する。正に馬鹿丸出し。こういう輩が居る限り土建屋国家は低迷を続ける。
ついでに、この「地元に高速道路」について言及すれば、はっきり言って、こんなもの要らない。国道県道地方道をちゃんと整備すれば事足りる。九州をドライブしたとき。別府の先から湯布院までの高速道路。平日ではあったが約30分ほどかっ飛ばしている間、抜いた車もなければ対向車線で見かけたのもほんの数台。こんな稼働率利用率ではわざわざ立派な高速道路自動車専用道を作る必要性は全くない。GWぐらいは多少は混むかもしれないが大金をかけて高速道路網を通す必要はない。これからの時代、交通量が増えるとも思えない。一般道を整備した方が低コストであり、かつ余程、交通環境そのものが便利で安全になるはずなのは誰が見たって考えたって分かることなのだ。外務省のゴタゴタに関してはいささか泥沼劇の程度が酷すぎる。田中眞紀子も外務官僚もお互いに意地の張り合いになっているので小泉首相も困っているようだ。話の順序から言えば、まず外務官僚が「時代が変わっちゃったこと」を早期に自覚すべきだろう。田中眞紀子も飴と鞭を使い分けるべきだし、旧悪も罰すると言う方針を当座は撤回すべきだろう。じゃないと官僚は保身しか考えないんだから話が先に進まない。 |
松下と日立の提携と言うニュースが流れたが、そんなことは本来は当たり前なのである。提携合併統廃合はもっともっと行われるべきである。冷蔵庫の選択肢が数社なら普通だろうが、国内メーカーだけで松下日立東芝サンヨー三菱シャープ等々となるのは異常である。国内の行きすぎた同質競争は高度成長期には切磋琢磨による品質向上をもたらし、それはつまり輸出商品としての圧倒的パワー(=高品質低価格)に繋がったのだが、もうそう言う時代ではない。1970年代のオーディオ・ブームの時に全てのメーカーがマニアックなオーディオ製品を出した結果どうなったか?柳の下にドジョウが数10匹もいるわけがないのだ。あらゆる国内産業はこの点を明確に認識して、無意味な競争と無駄を無くすべきである。
大体、雪印事件を思い出しみれば、業界第一位の雪印の商品がスーパーから消えても誰も困らなかったではないか。であるならば家電店から日立の冷蔵庫やサンヨーのエアコンが消えたって誰も困らないと言うことである。SONYの製品が無くなったりホンダの車が無くなったら困る人は沢山いる。しかし全くそうではないどうでも良い類似商品が多すぎるのである。
過渡期あるいは成長期の市場が過当競争になるのは理解できる。しかし、そうではない成熟市場にとっくの昔になっちゃっている日本なんだから、さっさと諦める会社は撤退して無駄を省くべきである。
それにしてもいくら成長期なら理解できると言っても、ミニペットボトル入りの日本茶だけで10数種類もあるのは馬鹿げていると業界の人間は誰も思わないのだろうか?大手スーパーの再建策として登場するオリジナル・ブランドがどれもこれもまるっきりユニクロのコピーであることを恥ずかしいと思わないのだろうか?
日本人には人と違ったことをしようとする感性は無いのだろうか? |
貴乃花の涙の優勝劇はスポーツの常識から言えば噴飯モノ。あれだけの怪我なら試合に出られるわけがない。相手の武蔵丸だって困るだろう。しかし相撲はスポーツではなく伝統芸能興業であると割り切れば、きっと問題はないのだろう。
その昔、力道山とデストロイヤーが四の字固めの応酬(四の字固めはひっくり返すと技をかけた方が痛いのだ)で死闘を演じたとき、思いっきり足を痛めたはずの試合後の両者はそれぞれ同僚レスラーに両肩を支えられてやっとの事で控え室に戻ったものである。しかし翌日。力道山は本当に病院に入院してしまったが、デストロイヤーはと言うと、にこにこ笑いながら自分の脚でしっかりとタラップを駆け上がってアメリカに帰国したのだった。
アメリカ人にとって、レスリングはショーである。 |
たかがラーメン、されどラーメン。しかしやっぱり、たかがラーメンである。これは蕎麦や饂飩も同じ。
何を言いたいかと言えば、妙に高尚なラーメン屋なんてあり得ないという話。小腹が空いたときに気楽に食べられて、そして、それが美味しいから良いのである。
ところが最近の(と言うかここ10何年来の或いはもっと長いのか?)グルメ・ブームに伴うマスコミの過剰報道・過剰演出特番によって、どうも話が変な方向に行っちゃっているような気がするのである。
はっきり言ってラーメンはどんなに頑張っても王侯貴族のメインディッシュにはならないのである。どんなに美味しくても、それは目黒の秋刀魚なのである。
であるならば、それなりの食べ方、楽しみ方があるわけであり、店の方もそう言うスタンスで居るべきなのである。
とにかくまず第一に偉いのはお客である。味が分かろうが判るまいが金を払う方が偉いのである。だから、かの荻窪ラーメンみたいな店は最低である。何処の世界に金を払ったお客が店主に遠慮しながら「たかがラーメン」を食べるなんて変な店があるんだ? それにしても痛快なのは最近のインスタント・ラーメンの進歩。売筋の各種インスタント・ラーメンに負けちゃうラーメン屋が幾らでも存在するって事実は笑うしかないのである。 |
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