バブル期以降ずっとグルメブームが続いており、最近はそれが安価なグルメ、価格破壊なグルメに変化してきたが、フランス語のグルメ(美食家)はグルマン(大食漢)と実は同じ意味だそうで、つまりグルメは必ずグルマンなのだ。
そりゃそうである。旺盛なる食欲がない限り、フランス料理のフルコースなんて食べ切れるもんじゃないのである(日本で食べるフランス料理は味以前に量が違う=本場よりも全然少ない=と言うことをお忘れ無く)。
その意味で筆者はグルマン=大食いではないから、つまりグルメでもない。しかし幸いにしてうちの母親は料理がうまいし、その割には両親とも外食好きなので子供の頃から色々なものを食べたから美味い不味いは完璧に分かる。遺伝的に酒も強いので酒の味も分かる。
しかし食べたいものを求めて旅行したり行列したりする趣味はない。
だがしかし美味しいものは美味しい。不味いものは不味い。不味ければ食べない。平気で全部を残したりもする。外食の場合、金を払っている方が偉いんだから、食べたくなければ食べる必要はないのである。
そんな中でも感動するほど美味しいと思ったものはしっかりと記憶に残る。それにこだわり続ける気はないが色々な場面で本当に美味しくて感動した食べ物について少々書いてみよう。 |