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2005.08.29[月]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 総論賛成各論反対
政治談義などで良く出てくる「総論賛成各論反対」と言う言葉がある。郵政民営化法案の考え方には賛同するが実際の運用を考えると云々……みたいなあれである。しかし、これほど曖昧というかいい加減な熟語もないではないか。何しろ、ひとつの熟語の中に正反対の概念=賛成と反対=が同居しているのだ【笑】。単純な話、じゃあどっちなんだ? 賛成? 反対?

ところがこれ、結論から言えば「反対のこと」なのだ。なのに、いかにも日本的な誤魔化しで「反対のトーンを和らげる為に使う言葉」なのだ……と言うことに最近改めて気が付いたである。

「お説ごもっとも。しかし……」と来た場合、「しかし」の後は完全に否定文が並ぶ。だから、実は「全然、お説ごもっとも」ではないのである。なのに日本的な「和を持って尊しと成す」社会に於ては、切り口上では先ず相手を認めた振りをする。しかし、実は全くそうではない。だったら最初から否定すればいいのではないか?

最近、こう言うことがあった。筆者が属する=ある意味主催する=小さな組織体がある(あった)。その非常に小さな組織体は3年ぐらい同じ目的のあることを進めていたが、その活動が今年になって急に停滞し始めた。筆者はその組織体の一応はリーダーなので状況分析をしてみたが、停滞の原因=問題点は要素として明確に洗い出せるし箇条書き的に連挙出来るものばかりであった。そこで、それを明文化し、解決方法も明記して、組織体の一部に提示したところ、返ってきた答えは正に絵に描いたような「総論賛成各論反対」であった[爆笑]。それはつまり「筆者の分析=◎」しかし「解決策=△ or X」なのである。だったら根本的な解決は出来ないのは明確なのに各論は反対なのだ。だったら組織体の停滞は改善されない。これすなわち事なかれ主義という奴である。まぁまぁ、ことをそこまで荒立てないで丸く収める方向で今まで通り進めましょう、改善は徐々に……と、そう言うことなのである。

現状が気に入らずうんざりしているのに丸く収めようとしたらうんざりは継続する。だったら組織体を維持する必要はないと筆者なら考えるが、そうではない人々は組織体の維持を優先するらしい。せっかく集まった仲間だからなんとか続けていこうと言う発想になるらしい。しかし続けることにすらエネルギーが必要で、組織体の成果物が当初想定を遙かに下回るのであれば手間暇掛ける意味など何にも無いではないか。良く「プロセスを楽しもう」と言う発想があるが、大抵の組織体にとって大事なのは結果である。「終わりよければ全て良し」と言う諺(事実上、格言に等しい)はあるが、「過程を楽しむ」と言う諺はないのである。ことわざや格言は歴史=時間=と言うフィルターを通っているから実証主義的に正しい。

別の言い方をすれば「結果が成功」だからこそ「経過を楽しめる」のであり「経過に苦労があろうと我慢出来る」のである。組織体=人員構成=と運営・運用に欠陥があることが判っており、それを放置したままにしておけば結果が期待通りに行くはずがないし、経過は楽しめず、苦労は徒労となる。継続は力なりという言葉もあるが先が見通せるなら無駄な力など使うべきではない。なんたって時代のキーワードは省エネである【笑】。

ついでに言えば、組織体の実力は構成メンバーの下限で決まる。チームワーク重視の発想をする人なら下限をカバーすることを考えるのだろうが、最初から全員のレベルが高ければカバーする必要がない。チームを作る場合の理想はスパイ大作戦方式である【笑】。

閑話休題。小泉君は変人だが選挙に関してはある種の天才のようである。今度の選挙を一種の国民投票とすることに成功しており、郵政民営化に賛成か反対か?と言う誰にとっても判りやすい〇X式にすり替えてしまった。これでは反対勢力は勝ち目がない。また小泉君は人材登用も見事。BSE問題で一度は大失態を演じた武部君は今やしっかり腹心の部下。人気の安倍君も頑張るしかない。守旧派は非公認で追い出してしまった。総論賛成なら各論も賛成でなければ許さないという明確な論理は潔い。

要するに国民はうんざりしているのである。今までの総論賛成各論反対屋さん達に嫌気がさしているのである。霞ヶ関の論理に拒絶反応を示しているのである。それが判っている小泉君と、全く判らない浪花節系守旧派の亀井君達の時代感覚のズレはどうしようもないのである。

もう一点。小泉方式=ある種のアメリカ方式=の結果、世の中が結果主義成果主義になり、努力した高学歴の少数の成功者と多数の貧乏人になると言う説を唱える人が多いが、これは論理の飛躍と言うか話の順序が違うと思う。将来的にはそうなるのだろうが(その頃には筆者は生きていないからどうでもいいが)その前に道路公団あるいは橋梁談合事件に見られるような税金郵貯その他の様々な資金税金の出鱈目至極な運用濫用浪費をどうにかするとか、改善すべき点は幾らでもある。億どころか兆の単位で無駄遣いが行なわれ続けているなんてことがあっていいわけがないではないか。そんな国は破綻するに決まっている。それを止めるには絶対に総論賛成各論反対では駄目なのだ。

しかし、人間は絶対に自分の立場でしかものを考えられない。大抵の社会人は何らかの組織と関わりがあるからいざとなれば総論賛成各論反対論者になるのである。そう言う意味でも、小泉君は超変人と言えるかも知れない。体制の代表であるはずの自民党の党首なのに体制をぶっ壊すと宣言しているに等しいんだから【笑】。

但し、選挙結果がどっちに転んだところで、日本が画期的に良くなる可能性は無い。守旧派、抵抗勢力、既得権益にしがみつく人々のエネルギーは半端じゃない。一度獲得した「美味しい果実」を自ら手放そうとする物好きはこの世の中には居ない。そう言う発想は政治家や官僚や公務員にだけあるのではなく、企業人にも、そしてごく普通の人にもあるわけだから、笛吹けど誰も踊らない。

道路公団職員8,000人に対して7,000人分が用意された高級社宅の報道を見て自主的に社宅から退去する道路公団職員家族が居るわけがない。大手都市銀行の社員全員が「世間一般から比べて給料が高すぎました」と給与を返上するわけがない。これをどうにかしようと思ったら全体主義、共産主義に移行するしかないが、勿論、そんなことが出来るわけがない。ではどうすればいいのか、なんてことが筆者に判るわけがない【笑】。

最後にどうでもいい話。4ヶ月前に何故か世界中のマスコミが取り上げた「ピアノマン事件」は全くの狂言であることが判ったらしいが、それにしても、最初っから、まったくどうでも良いあの出来事をなんで世界中のマスコミは取り上げたのだろうか?日本のマスコミもわざわざイギリスまで取材に行っている。他に報道することは幾らでもあるではないか。

と言う観点からすると、ほんとニュース(特に夕方の各局横並びのニュース)のネタの取り上げ方はロクなもんじゃない(とは前に書いたはず)。しかも、日本の場合、レッサーパンダが立ち上がれば全社全局レッサーパンダ一辺倒。差別化や局の個性なんて発想は全く無いらしい。

最後の最後にもう一つ。日テレやフジTVの24時間テレビという企画が理解出来ない。その上、丸山弁護士感動の100kmマラソンと来たら、もう何が何だか判らない。それで視聴率過去最高だって言うんだからもっともっと判らないついていけない呆れちゃう。大宅壮一は正しかったのだと改めて改めて再認識する今日この頃である。
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