宇宙戦争【2005】米国[トム・クルーズ主演]:鳴り物入りの大宣伝攻勢と興行的な失敗の相関関係が不明だった「宇宙戦争」だが、観て判った。こりゃあかん。「インディペンデンスデー」の方が1000倍面白い【爆】。基本プロットはH・G・ウエルズの原作通り。落ちも同じ。ところが、話のメインがトム・クルーズ扮する出来の悪い元父親と前の家族のややこしい家族愛。元父親に反発しまくる息子と娘とのヒステリックな喧嘩がストーリーの90%。歪んだ家族愛を縦軸に最高レベルの特撮満載の宇宙人の地球侵略シーンをちょろちょろと絡めるという展開だからインディペンデンスデーのような迫力や爽快感が全くない。しかも最後はH・G・ウエルズの原作通り驚異的な科学力を持つ宇宙人があっさりと地球上の各種病原体で勝手に死滅=自滅する(人間は免疫を持っているから元々、平気)と言う盛り上がりに全く欠ける落ちだから、もしも映画館で観たら欲求不満のはけ口皆無になること請け合い。なんでもかんでも家族愛に持って行くのはやめて欲しいと怒鳴りたくなるに違いない。と言うわけで、要するに滅茶滅茶金を掛けた駄作である【きっぱり】。 |