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筆者のES-335Proと等価交換でやってきた複数のギターのうちの1本である。シリアルナンバーを調べてみると1994年製のGibson SG Special。カラーはフェラーリ・レッド。
譲り受けた時点ではYAMAHAのギターシンセのアタッチメントが両面テープで固定されていたり、Appleのステッカーが貼ってあったり、そしてネックも若干反り気味だったりとバッド・コンディション。たまたま家の近所にある非常ぉ〜に風変わりなギターショップに持ち込んで、ネック調整とオクターブチューニングを実施。
それが完了してから、ステッカーやシンセ関係の部品を全て外し、その他、外せる物は全部外して分解清掃。
組み立て直して弾いてみたら、当たり前の話だがLes Paulよりもハイポジションが弾きやすいし、軽くて持ち運びに便利なので早速、メインギターに昇格した。
しかしそうは言っても気に入らないところは多々あるから、すぐに始まる改良・改造作業の数々。
まず、SG Specialは最初からピックアップカバーとエスカッションが付いていないが、スタジオ練習でがんがん弾いていると、ボビンの角に弦が引っかかることが判明。早速、黒のエスカッションを買って来たが、構造上、Les Paulのようには取り付けられない。仕方がないからエスカッションそのものを切ったり削ったりしてから、3Mの超強力両面テープを駆使して無理矢理邪魔にならないように取り付けた。ネジ穴の位置は合わせてあるのでピックアップの高さ調整はこの状態でもちゃんと可能。この結果、弦が引っかかるという大問題は見事に雲散霧消した。 |
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次はコントロール系。
30年間Les Paulをメインにしている人間とすると、トグル・スイッチの位置が悪い。しかしこれは構造上、変えられない。せめて操作性を改善しようと言うことで動作角度を変更した。普通は上下に動くのだが斜めに動くようにしたのだ。こうすれば右手のストロークと同じ向きになるのね。微妙な変更だし、ナットをゆるめて角度を変えて締め直すだけだけど、全然使い勝手が良くなるだ。(同じ改造は335にも施してある)
次にSGは大きく分けて軽くて振り回す系のギター(まぁピート・タウンジェントみたいなことは出来ませんが雰囲気としてはLes Paulよりは)であるから、絶対にノブが4つも要らない。そもそも、トレブル側のトーンは永久にフルアップのままだから外しちゃえばいいし、ウーマントーンは今どきはマルチ・エフェクターでどうにでもなる。
また、SGはLes Paulよりも4つのノブが全体に下に付いているので、特にトレブル側のノブは立って演奏している場合に手が届きにくい。まして筆者はLED ZEPPELIN狂い=Jimmy Page命だった人だからストラップは目一杯長くして、右手はほぼ伸びきった状態で弾くので、Les Paulなら届くけど、SGでは事実上届かない。だったら使えない。だったらヴァン・ヘイレンのようにワンボリュームにしちゃえばいいわけだ。
思い立ったが吉日。早速、ボディ背面のカバーを開けて、半田ゴテで配線を一度全て外し、リズム側のボリュームとトグルスイッチ以外を全て取り去った。
そしてシンプル極まりない回路にしたのがこのページの一番上の2枚の写真の状態。
なお、そのままだと穴が三つあいちゃうので、SONYのオーディオ用の端子カバーを填めてある。色が赤だからちょうど良い。 |
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