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ギター仲間の友人が新型iMac=iMac LCDを買った。それまで使っていたのが6100だから、中古の軽自動車から最新型のフェラーリに乗り換えたようなものである。で、例によって例のごとくセッティングをするためにうちに納品されたので簡単なインプレッションをば。 |
既に色々なサイトで様々な評価がなされているiMac LCDだが、確かに最初はかなり違和感のあるデザインではある。しかし暫くすると慣れてしまう。液晶を支えるクロームの支柱の動きはスムーズかつ確実だし、全体の設計は極めて合理的。「底面の直径26cmの本体部分+液晶の張り出し分+キーボードスペース」は結構な奥行になるが、それが問題なく置ける場所があり、かつ、固定=据置きで使うなら価格対性能比的に現状のMacintoshのラインアップから選べばiMac LCDがベストであるのは確かだ。G4/1GHzデュアルの新型クイックシルバー・ポリバケツは普通のユーザーには必要がないからである。だから……
- 据置きで使うならiMac LCD
- 室内で自由に使うならPowerBook G4+AirMac
- 持ち運びも考えるならiBook+AirMac
………と言うのが現在のMacintoshの選択肢となる。 |
PowerBook G4を基準に考えると、iMac LCDの印象は次のように要約される。
- 音が良い:付属の透明小型スピーカーは筐体からは想像出来ないほど豊かな低音が鳴り響く。iMac LCDはスピーカの買い換え・増設であれこれ悩むことがないコンピュータである
- 液晶が明るい:PowerBook G4に比べると格段に明るい
- 体感速度は大差ない:G4/400のPowerBook G4とG4/800のiMac LCDだから、相当に速度差があるのかと思ったら、そんなに大きな差はなかった。二次キャッシュはPowerBook G4が倍だし、内部バスもPowerBook G4の方が早いので、その辺の関係があるのかも知れない。但し、色々なApplicationを試したわけではない。いずれにせよ、現時点で当分、遅くて困ると言うことにはならないと断言出来る快適な操作感と言うこと
- I/Oが豊富なのがよい:USB×3、FireWire×2なら普通は足りなくなることはない
初代のiMacは画面解像度が800x600 pixelだったし、CRTは金魚鉢(フラットではない)で、いかにも子供っぽいスタイルで入門機と言う印象だったが、iMac LCDは本格的なデザイン業務にも使える性能を持つと言うことである。 |
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後ろ姿。FireWireが2系統、USBが3系統というのは良い
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試しにNortonのSysteInfoで性能チェックをしてみたのが下図。SysteInfoを走らせる場合、本当はカラーを256色にし、仮想記憶とAppleTalkを切らなければいけないが、面倒なのでそのまま実行した。しかし、ご覧の通り、充分すぎるほど高速なマシンである。ちなみに、このiMac LCDの搭載メモリーは512MBに拡張してある。 |
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「現在のシステム」がiMac LCD。テスト用に最適化すればもっと速い結果が出るが、ノーマル状態でも充分に速いことが判る。PowerBook G4とiBookは設定を変えた状態それぞれとメモリー増設後など、複数のテスト結果がある |
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G4/800MHzなんだから一番速いのは当たり前
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このテストが一番、純粋なCPU性能を表す
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NortonのSystemInfoの評価で最高のビデオ性能を出すためには256色モードにする必要がある。だからPowerBook G4が一番になっているが、iMac LCDを256色にすれば当然、一番速くなる筈 |
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ディスク性能は何故か以前に使っていたPowerMac 8500/G3のSCSIのHardDisk(9GB)が一番になったが、体感上の速度はiMacやPowerBook G4のATAの方が全然速い |
コンピュータの性能は半年ごとにほぼ倍のペースで向上し、価格はどんどん下がる。我がPowerBook G4は買ってからまだ1年経っていないのに、二度もモデルチェンジしているぐらいだ。だから新しいiMac LCDが旧型とは次元の違う性能になったのは当たり前。PowerBook G4と比べてもCPUクロックが2倍、HardDisk容量が3倍、VRAMに至っては4倍である。
とにかく据置きで使うMacを買うなら今ならiMac LCDしか無い。 |
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