2000.10.20[金]
May the cat
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Lum and Cookie the Cat
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めいちゃん永眠
めいちゃん生前、最後の写真
右のパイプは保温機の配線
2000年10月20日金曜日午前4時頃。めいちゃんは静かに息を引き取った。昨夜の時点では多少の元気はあった。しかし目つきなどが段々とおかしくなり、たまに痙攣症状を起こすようになった。当然、歩けないので寝床でぐったりしたまま。保温機のエリアから動かない。たまにトイレに行こうとするが結局無理。実際には少しずつ尿漏れも起こしていた。だからお尻の部分の毛は抗生物質のせいで黄色くなっていた。午前2時頃からは俯せのまま殆ど動かなくなった。僅かに胸の辺りが呼吸のために動くのが分かるだけ。呼吸も浅くて早い。時たま、突然起きあがり、周りをきょろきょろしたりするが目の焦点が合っていないのが分かる。そして口からは涎を垂らし、そのせいで前足が両方ともぐっしょりと濡れている。
そしてまたうつぶせのまま寝てしまう。しかし目は開いたまま。瞬きは全くしない。正常な猫は目元に触ると瞬きをするのだが、その反応も殆ど無くなる。その直後、急に身体を反らせながら苦しそうに今まで聞いたことのない鳴き声を少し上げる。それが二回ほど。
猫の飼育の本などに寄れば、FIP(コロナウイルス)が神経系に回るともう手の施しようが無く、間もなく死に至ると言う記述があるが、痙攣、目の動き(猫独特の瞳孔反射もほとんど無くなっていた)あるいはトイレの躾が全くおかしくなってしまったことなどから、とうとう脳神経までコロナウイルスに冒されていることはもう確実と判断するしかない。しかしやがて落ち着き、早くて浅い呼吸のままの状態を保つようにはなった。だから、この時点では、昼間、アリーズ動物病院の助川先生とした「明日も注射を打ちに来ます」と言う約束を実行するつもりだった。しかし午前3時ぐらいに人間の方がうとうととしてしまったのだが、それから暫くして気が付くと、めいちゃんの呼吸は停止していた。
まるで眠っているようであり、しかも目を開いたままであるし、まだ暖かいし、とにかく死んでいるとはにわかに信じられない状態であった。
詳しく観察すると、口からは血の混じった吐瀉物があった。胃が相当にやられていたのだろう。残された側として幸いだったのは入院時点で詳しいインフォームド・コンセントが行われていたから基本的には助からないと言う覚悟があったこと。もちろん、余りにも早すぎるが。何しろ退院からまだ、たったの16日目である。
それと、めいちゃんは確かに具合が悪くて大変だっただろうけど、痛みや苦しみはほんの一瞬だったらしいこと。治療には尽くしたこと。
そして、病気になる前も、なってからも、めいちゃんのことを誰も一度も怒ったことがないわけで、つまり、めいちゃんはわずかに7ヶ月と2週間の命だったけど、そしてうちに居たのは(とてもそうとは信じられないぐらい長いと今でも感じているんだけど、実は)たったの4ヶ月だけど、でも、その間は天衣無縫天真爛漫やりたい放題好き勝手乳母日傘我が侭女王様状態で過ごすことが出来たのだから、きっと幸せだったに違いないと信じられること。
合掌
抱っこされためいちゃんの最後の写真
今見ると、白目が黄疸のせいで黄色いのがわかる
最後は保温機から頭だけ出して寝ていたりもした
頭だけ熱かったのだろうね