参院選は予想通り小泉自民党が圧勝だったが、相変わらず次から次ぎへと田中眞紀子ちゃんがトラブルを起こしている。選挙の応援演説での戒告処分に関して言えば、あの応援演説は口が滑ったとか眞紀子節だとかそう言う範囲はとっくに逸脱した内容だから仕方がないだろう。外務省人事問題については詳細が分からないから何とも言えないが、しかし決着寸前に外務省の連中を集めて訓示を垂れる神経は理解できない。人事は専管事項であり同時に秘密厳守の最たるもの。訓辞とは結びつかないのである。
でだ。田中眞紀子ちゃんの父親、つまり田中角栄は日本国2000年の歴史でも確実に(最低でも)10本の指に入るほどに優れた政治家・指導者・権力者だと筆者は思うのだが、その一人娘である眞紀子ちゃんは当然のように典型的お嬢様である。田中角栄には妾腹に二人の男の子がいるのだが、角栄の死後、専制的お嬢ちゃまである田中眞紀子ちゃんはこの血の繋がった二人を切り捨て、一円の遺産も渡さなかったそうである。これを評して昭和の水戸黄門こと後藤田老が「人間の情や機微が分からない奴に政治家は出来無い」と発言している。
だからである。田中眞紀子ちゃんには他人の立場でものを考えるなんてことは全くできないのである。そう言う風に育っていないのである。しかも父親譲りの弁舌と、ハーバード仕込みの英語力がある。結果的に人気はある。だから根拠無き自信がある。
かくてこういうぐっちゃぐちゃの事態を招くのである。「民が飢えております。パンも買えません」「だったらケーキを食べればいいじゃないの(c)マリー・アントワネット」ではないが、きっとそう言うことなんである。
と言うことは、もしも眞紀子ちゃんをどうしても政権内で活用するならアメリカ大統領府で言う報道官みたいのがいいと思う。日本は官房長官がやっているがそう言うのじゃない。
とにかく外務大臣はとてもじゃないが無理だと言うことは既に就任数ヶ月で誰にでも分かることである。 |