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2001.10.15[月]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 秋の日々雑感
TVチャンピオン
TBSが金の力でテレビ東京から引っ張ったに違いないプリンス小林くん
Copyright (C) 1996-2000 TV TOKYO. All rights reserved.

日本で最初に「大食い」をネタにした番組を放送したのが何処の局であるかは知らないが、それをブームとし、「完食」なる造語まで普及させたのはテレビ東京(東京12ch)「TVチャンピオン」の功績である。そして、その「TVチャンピオン「大食い選手権」(及び「早食い選手権」)」が生んだ最大のスターが『プリンス小林』である。彗星のごとく現れたビジュアル系の彼は、大食い選手権のチャンピオンになるだけに止まらず、アメリカに渡ってホットドッグ早食い選手権において20分で50本という驚異的な記録を出したのは記憶に新しい。

ところが、そのプリンス小林は、何故かこの秋の「TVチャンピオン」の「大食い特番」に欠場した。しかし、欠場の理由は翌日すぐに判明した。「TVチャンピオン」は木曜日放映だが、翌金曜日放映のTBSの特番「フードバトル」に前回チャンピオンとして華々しく登場したのである。これでは誰が考えたって「TBSがプリンス小林を金で買った(引き抜いた)」ことはミエミエではないか。
しかも二週連続で放映された「フードバトル」は他の選手を無視するがごとくプリンス小林だけを中心に据えた演出を行い、最後の最後で、そのプリンス小林が負けた時も、優勝者である「ジャンボ白田」と、38歳にも関わらず頑張った「皇帝・岸」の存在を全く無視して、ただひたすらプリンス小林が負けたことだけをクローズアップしたまま番組を終えたのである。

しかも、この「フードバトル」は番組自体、実にどうしようもない。まず着想がテレビ東京「TVチャンピオン」であることは誰にでも分かる。全体的な演出はフジTV「料理の鉄人」。味付けは自局の「筋肉番付」。さらに会場レポーターは「料理の鉄人」と同じアナウンサーと言う恥さらし的オリジナリティ欠如番組。
『それがTBSだ』と言えばそれまでだが、とにかく、実際の選手のレベルの高さ、大食い内容の途轍もない物凄さが際立つだけに、余計に頭に来るのである。
まさに『それがTBSだ』である。

長島茂雄が電撃的に引退し、原新体制が発表された。かくて我が日本プロ野球への興味は永久に失われた。原には何のカリズマ性もないし、巨人軍史上最低の4番打者だっただけの選手なんだから、後は皆さんご苦労さんとしか言いようがない。
と言うわけでさようなら日本プロ野球(^^)/~~~

田中眞紀子外務大臣の評判が最近の株価や地価以上のハイペースで落ちまくっている。ただの衆議院議員である間はボロが出なかったが、本当に責任のある立場になった途端の体たらくである。
中でも最悪だったのは米国同時多発テロ後の米国国務省の一時的な緊急避難場所を記者団に漏らしたこと。後で田中眞紀子は米国大使館からの連絡書類には特に極秘の印はなかったという物凄い言い訳をしていたが論外である。
これ以来、それまで旗色の悪かった外務官伏魔殿の逆襲が始まったようで、先週の緊急閣議も招集さえされず、何と田中眞紀子自ら運転してきたと言ってまた批判された。こうなると、もう辞任や罷免は時間の問題だろう。要は切っ掛けだけじゃないか。今のところは主婦層・女性層からの人気というファクターがあるし、馘首にしても、じゃあ選んだのは誰だ=小泉首相だ…と言う「とばっちり」が怖いから、じゃあ聾桟敷(これって差別用語?)にしておこうと言う構図だろう。
勿論、外務省伏魔殿の連中も論外である。現代の特権階級として既得権益保持に懸命の最低の連中である。
しかし田中眞紀子は我々の想像を遙かに超える我が侭で協調性が皆無で父親の田中角栄とは違って人心掌握術は皆無のお嬢ちゃま育ちおばちゃんだったのである。
つまりどっちもどっちなんだから、どうにもならない。

第二のテロと思われる「炭疽病菌粉末入りの手紙爆弾」と言うとんでもないものがアメリカを襲っているが、そのとばっちりで「白い粉」ならなんでもパニックを引き起こしているらしい。それと類似の体験を20数年前にイタリアの港町で経験したことがある。
大学の時に丸一ヶ月、欧州団体旅行をしたのだが、その途中でマルタ島から船でイタリア南部の港町に上陸した。時間は深夜。団体はざっと60人。この通関時にトラブルが起きた。団体の中の女性のトランクが開けられた。その中から小袋に入った白い粉が大量に見つかったのである。飛び交う激しいイタリア語。泣き出す女の子。必死に弁明する添乗員。
一体全体何が起きたかと言えば、イタリアの税官吏は麻薬を見つけたと大騒ぎし、添乗員は通じない下手なイタリア語と英語のチャンポンで、それは粉石鹸だと必死の説明を試み、単にパニクった女の子は泣きわめいた結果、税官吏はますます疑ったというお話。お蔭で筆者を含む他の全員はホテルでのんびりする時間がどんどん遠ざかるのでイライラしたという次第。不可抗力であるとはいえ、その女の子がど顰蹙者として、それ以降ずっと疎まれたのは致し方のないことなのであったのだった。

狂牛病騒ぎについてはAIDS入りの血液製剤事件と同じくお役所の隠匿体質と事なかれ主義が全てであると思う。なお政治家連中の焼き肉試食パフォーマンスは数年前の貝割れ大根パフォーマンスと同じで馬鹿丸出しとしか思えない。

話は全く変わって、最近ふと思ったこと。
筆者の世代の日本人は子供の頃テレビで見た「パパ大好き」などに代表されるアメリカ製TVドラマを通じてイメージした「豊かなアメリカ」が一生忘れられない。家は広く、ガレージには豪華なアメ車が鎮座ましまし、馬鹿でかい冷蔵庫には馬鹿でかい牛乳パックが何本もストックされ、朝食は美味しそうなコーンフレーク、夕食はこれまた美味しそうなローストビーフやローストチキン。それから40年。我々の親の世代、次は我々の世代が一所懸命働いてアメリカに追いつけ追い越せを目標に頑張ってきたけれど、しかしやっぱり日本はまだまだ全然アメリカの文化水準に全く追い付いていない。
その事実を理解しやすいのが、これまたテレビの世界である。昔も今も、アメリカのテレビ番組(誰でも知っていて分かりやすいのは「刑事コロンボ」だろう)に出てくる「悪役の邸宅」は物凄い。豪華絢爛華麗にして広大。実際にも「忍者もの」で活躍したにせよ、世界的に大ヒットしたとは思えないショーン・コスギのビバリーヒルズの豪邸だって充分に物凄い。日本の演歌界の大御所である北島三郎の「豪邸」がウサギ小屋に感じるぐらいに桁が違う。つまり、アメリカのテレビ・ドラマに出てくる邸宅は実在するし、そこに住む金持ちはエスタブリッシュメントから成金までゴマンと存在するのである。しかし、狭くて汚いと言いながら案内される刑事の家だって日本を基準にすれば驚くほどに広いのだが。
これに対してバブル期に流行りに流行ったトレンディ・ドラマに登場した若き独身サラリーマンとOLがドラマ中で生活していた億ションは全くの虚構である。何故ならバブル期も今もまともな給料だけではあのような住環境は我が日本では(特に東京では全く)望むべくもないからである。つまり番組内容はインチキなのである。

アメリカの刑事物で必ず出てくる台詞が「来年で退職だから、これから気楽な年金生活だ」。その気楽な年金生活の中身は「自前のクルーザー」を使ったフィッシングだったりする。ところが日本人のイメージする年金生活は碁会所通いかゲートボール大会か犬の散歩だし、今やそれも怪しい。年金受給年齢はどんどん上がっているし、今まで真面目に働いていて急にリストラされたおぢさん達は最悪はホームレスになるしかない場合だってある。
アメリカは確かに様々な矛盾を内包しているが、国がやるべきことはやっているように思える。これに対して、日本(の政府・政権)は本来やるべきことをやってこなかったことだけは確かである。
やることをやらないと言えば、人類の歴史上初の都市部での毒ガス散布事件を起こしたオウム真理狂ことオウム真理教は未だに存在する。野党の馬鹿どもが反対したせいもあるだろうが、日本以外の何処の国だって、あんなことがあれば直ちに解散そして全員逮捕監禁即刻裁判で重罪になる。野党の馬鹿どもは破防法と言うと目くじらを立てるが使えない法律なら無くせばいい。法曹界ではもしも麻原彰晃が死刑にならなければ日本は死刑廃止になるだろうと言われているそうだ。法治国家が聞いて呆れる。
あれ?全然違う話になったぞ………。
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