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2002.09.08[日]
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日々雑感 - DoromPATIO
■ 相変わらずの残暑に日々雑感
今年の残暑はとんでもない。いつまでたっても気温が下がらないし湿気が物凄い。既に残暑ではなくて夏が長くなったと考えた方が健全であると言うぐらいに蒸し暑いのだ。地球規模の温暖化、エルニーニョ、ヒートアイランド現象、その他云々色々と原因はあるんだろうが、台風到来時期の異常などから考えても、いよいよ人類の、そして地球の未来は明るくないぞ、多分。

2002年8月27日[火]。とうとう or ついに or やっとSONYがベータマックス方式の生産中止を発表した。ここ1年の売り上げ台数がたったの2,800台だったんだから生産していた方が不思議だとも言えるが、とにかく「(民生用の)ベータは完全に終わった」のである。

既に世の中はDVD-RだHardDiskレコーディングだの時代だから今更ベータ方式のビデオカセットがどうなろうと関係ないのだが、しかし、筆者の世代としては極めて感慨深い出来事ではある。
まず、我々の世代が生まれたのはテレビと同時で、その頃は放送局にもビデオと言うものはなかったからテレビ番組は全て生放送だったのである。ニュースやスポーツ中継は当たり前だがドラマもバラエティも何でもかんでも全部(フィルム収録の物を除けば)まるっきりの生放送だったのだ。やがて米国(確かアンペッグ社)がビデオを発明・実用化してから今日のテレビ文化・テレビ風俗の発展を後押ししたのである。そう言った中で日本のSONYは「Uマチック方式」という画期的なテープ・ローディング方式を発明し、業務用ビデオの世界で確固たるシェアを築き始め、やがて、そのUマチックを応用した「ベータマックス方式」のカセット式ビデオシステムを開発して家庭用ビデオという当時としては夢のような製品の実用化に目処を付けた。
ここまでは良かった。ところがである。
当時のSONYの首脳部は出来上がったベータマックス方式を家電業界の帝王である松下幸之助つまり松下電器つまり最大のライバル会社(と言うか、当時の比較では巨人と鼠みたいなもんだが)に持ち込み「どうです。素晴らしいでしょう。うちじゃなきゃ出来ないんですよ=真似した電気こと松下電器じゃ作れないんですよ。だから製造ライセンスを売ってあげますよ」的なプレゼンテーションをしたらしいのである。
松下幸之助が本当に頭の良い人だったらプライドを捨ててベータマックス方式を導入し、その後、消費者である我々や関連業界は「ベータ vs VHS戦争」に巻き込まれることなく無駄な消費や設備投資をせずに済んだはずなのだが、実際にはそうはならなかった。
プライドを傷つけられた松下翁はSONYの高圧的な申し出を拒否し、傘下のビクター(はビクターで一所懸命に家庭用ビデオを開発している最中だった)に大号令を掛けたのである。

開発が完了していたSONYは直ちにベータマックス方式の家庭用ビデオを市場に出した。爆発的に売れた。あっという間に世界中の市場を席巻した。必死に開発期間を短縮して市場に出たVHS方式は動作原理的にベータマックス方式に劣るので画質が悪く、操作性にも欠けた。具体的に言うと一時停止画面がちゃんと静止画像にならないのだ。これこそがSONYのUマチック方式の優れたところなのだ。だからやがてベータマックスの上位規格であるベータカム方式による放送機材用ビデオシステムは完全に世界市場を席巻した。

しかし松下連合は諦めなかった。VHSを捨てて原理的に優れるベータマックスを導入する気は全くなかった。逆に一般消費者の心理をくすぐる別の手段に出た。それがVHSの3倍モードである。当時のビデオテープは今から考えると信じられないぐらいに高かった。当初は1時間録画のテープで1万円ぐらいしたのである。価格が下がって行ってもまだまだ高かった。一本数千円は当たり前だったのである。その高額なテープで1時間なら3時間、2時間なら6時間の録画が出来ると言うことは画質なんか関係ない一般消費者に強烈にアピールしたのである。
筆者は画質にこだわる非・一般的消費者だったからVHSなんて忌み嫌ったものであるが、どうでも良い番組の留守録をするなら確かに3倍モードで問題はない。だからどんなに画質が良く、一時停止でちゃんと画面が静止画になる※ベータマックスと言えども店頭で苦戦するようになった。
※蛇足:当時はメモリーという概念がないので、UマチックではないVHSで一時停止にするとテープローディング方式の原理的な欠陥から滅茶滅茶画面がぶれた状態だったのだ。

SONY=ベータ連合の弱点は長時間録画だけではなかった。当時、SONY直系の販売店は全国に3,000店。しかし松下系は30,000店なのである。ビクターだサンヨーだと言う大きく分けて松下系を入れればもっと多い。これでは商売的には喧嘩にならない。世界的規模なら販路の差はもっと大きかったに違いない。
また長時間録画は海外でもSONYの致命傷となった。日本人より遙かに画質に無頓着な一般的アメリカ人にVHSの3倍モードが受けまくったのである。アメリカの放送局の全ては自国のアンペッグ製を捨ててSONYの業務用βカム方式の機材を導入し、それは今でもそうなのだが、一般家庭は圧倒的にVHS優勢になっちゃったのである。SONYブランド神話は崩壊したのだ。

更にコンピュータの進歩が追い打ちを掛けた。純粋に機械的な原理でベータマックス方式がVHS方式とは比較にならないぐらい優れていても(筆者に言わせればDOHCとOHVぐらいの違いはある)コンピュータ制御、メモリーによる静止画像の一時記憶などを併用すれば、最終的にベータとVHSの差が吸収されて目立たなくなってしまうのだ。そうなれば答えは明らかである。画質同等、音質同等(音に関してはベータもVHSもFM変調方式などで同じように進化した)なら、長時間録画可能なVHSの方がメリットが多いのである(ベータマックスはUマチック系故に逆にVHSのような長時間録画、超高速ワインディングが出来ない)。

なんて歴史は今やどうでもいいのである。筆者にとって問題だったのは、筆者がベータ派だったから、そして家庭用ビデオ機は「ベータ vs VHS戦争」の関係で一時期、異常なまでの改良が行われたから、何回も何回もSONYベータマックスを買い換えたのに、最終的にそれらを(録音済みのカセットごと全て)捨ててVHSに鞍替えせざるを得なかったことにあるのである。

日本の企業間の実にくだらない近視眼的なエゴにより、世界中が巻き込まれて一時期は店頭(家電売り場、ソフト売り場、レンタルビデオ店)にベータとVHSのハードとソフトが両方大量に並ぶという馬鹿みたいなことが行われたのである。そしてベータ派だった人(やメーカー)は大損をこいたのである。
その昔、オランダのフィリップス社がカセットテープを開発した時、偉大なるフィリップスはライセンスを無償公開し、しかしフィリップスが決めた規格を厳守させた。このことがやがてはSONYのウォークマンの「発明」に通じ、ひいては今のモバイル文化を生み出したと言っても過言ではない。ハードウエアを普及させるには規格統一は絶対条件なのだ。
だからこそ「ベータ vs VHS戦争」で懲りたSONYはフィリップスと共同開発した「CD」では徹底した統一規格の世界普及をはかったのである。もしもCDが二種類存在したらこんなに急速に普及するわけはないのである。

ところが今、DVDの次世代規格ではまたしても二重規格が成立しようとしている。それを主導しているのは当然のように日本のメーカーの大馬鹿どもである。馬鹿なことはおやめなさい。ベータ vs VHSの愚挙は日本の恥さらしだったのである。欧米合理主義的な「スタンダード」と言う言葉の意味するところをもう一度、じっくりと考えて欲しいのである。
なお、筆者の実家の我がオーディオルームには未だにベータマックスが一台、ちゃんと置いてある。捨てられない大事なベータ方式で録画したビデオカセットが100本以上あるからである。

女子プロテニスの世界は4大大会3回連続ウイリアムズ姉妹同士の決勝対決である。これでは女子プロテニスは興行的に崩壊すると思うのは筆者だけではないだろう。ウイリアムズ姉妹の一般的男性を遙かに凌駕する筋肉の盛り上がった肉体はヒンギスをしてかなうわけがないと素人にも判る。筆者は人種差別主義者ではないが、あれでドーピングしていないなら人種的なポテンシャルの問題としか言いようがない。

ベビーカーが電車のドアに挟まれて緊急停止して云々と言う騒ぎがあったが、ニュースも新聞記事も一番肝心な問題に触れていない。何でこんな事故が起きたかと言えば、それは非常識な母親がベビーカーごと駆け込み乗車をするという暴挙に出たのがいけないに決まっているのだ。パチンコ屋やゲームセンターの駐車場で放置死になる赤ちゃんの事件と同じで悪いのは親なのである。乳母車がドアに挟まれた場合の対応に問題があるとか無いとか、そう言うことじゃないのである。

小泉くんの訪朝問題は結果が出ないと訳が判らない。裏で何処まで話が進んでいるのかが判らないからである。株価が最安値を更新すると銀行が貸し渋りになってデフレスパイラルが加速して云々かんぬんもさっぱり判らない。USJも日ハムも東電も、と言うことはつまり大抵の企業がインチキをやっていると殆どの消費者が思っているような時代に株価が上がるわけはないし、ユニクロは何処の店ももう昔日の勢いは皆無でガラガラだし、それと全く関係なく表参道に出来た世界最大のLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー・グループ)の総合ファッションビルは大盛況と言う目茶苦茶な日本なんだからまともな経済評論、時流評論は不可能なのだ。
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