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世間では「振り込め詐欺(旧称:おれおれ詐欺)」や「架空請求(詐欺)」が話題になっているが、とうとう筆者のところにも、その「架空請求」が来た。
- 2005年1月某日午前中、思い当たる節のない書留郵便到着
- ついつい受け取ってしまう
- 中身は「催告書」
- いかにもそれらしい縦書き和文タイプをコピーしたもの
- 内容は「平成16年10月1日よりいついつまでの食材代金40何万なにがしを至急払え云々」みたいなものが数件
- 合計金額は80数万円
- 差出人は見たことも聞いたこともない法人と代表者名
- 電話番号の記載は無し
- 食材代金云々について当方で思い当たる節は全く無し
- ちなみにどこそこへ振り込めと言う銀行口座などの記載も無し
こりゃ「今はやりの架空請求だな」とは思ったが初体験だから念の為に警察に電話。係の人曰く
- 典型的な架空請求詐欺です
- 一切の返事、返信は不要です
- そのまま放っておいて下さい
- 万が一、再度の連絡があった場合は「警察に届けました」と答えて下さい
- 今後、似たような書留が来た場合は「受け取り拒否」して下さい
- とにかく無視すれば大丈夫です
つまりこう言うこと。
- 疑うことを知らない人の場合、例えば104で電話番号を調べる
- あるいは思い当たる節がない云々という内容の文書を返信する
- すると、こちらから出した文書や封筒にはこちらの会社の電話番号などが書いてあるから電話が掛かってくる
- こっちから電話を掛けちゃった場合も言葉巧みに色々なことを聞き出す
- うちみたいな個人企業は筆者が思い当たらなければそれまでだけど、規模が大きければ他部署などで架空請求内容に思い当たるようなことが偶然あるかも知れない
- 相手は詐欺師でありヤクザだから、そこに突っ込んでくる
……と言う仕掛け。相手=詐欺師側=は返事が来るのを待っているのだ。
- だから無視すれば取りつく島がないからそれっきり
- だから一番良いのは書留が来た時点での受け取り拒否なわけだ
- ところが返事をしちゃうと様々な言質を取られる可能性が出てくる。
- それが進むと裁判所からの支払い命令が来ちゃうケースもある
- こうなると無視すれば被害者の負け
- 無効請求をしなくちゃならなくなる
ちなみに警察の係の人曰く……
- 目茶苦茶多発しているし住所は架空が殆ど。
- ところが安易に連絡しちゃう人がいるのでややこしくなる。
- だからカバーしきれないのです。とにかく無視して下さい。
- 無視すれば心配ないのです。
……なのだそうな。正直な話、筆者も最初は104で電話番号を調べるかして連絡を取り、文句を付けようと一瞬、思ったのは事実。ところが、相手はそれを待っているのだ。
と言うわけで今回のケース(パターン)は「半端な規模の法人向け」なので該当者は参考にしましょう。振り込め詐欺も同じだが、無視すれば何の問題も起きないということなのである。それにしても、詐欺師というのは頭の良い連中であるとしか言いようがない。
なお、最近の統計では大阪では振り込め詐欺の被害が全国平均に比べて極端に少ないとのこと。流石は金銭感覚に厳しい大阪ど根性と言うことか【爆】。 |
コンビニの売り上げが5年連続のマイナスだそうである。しかし、それでもコンビの総売上(約7兆円強)は間もなく百貨店の総売上(同じく7兆円強)を追い越すらしい。その百貨店はとっくの昔に量販店(スーパー)に追い越されているが、その量販店の総売上は約14兆円。しかし量販店の売り上げも百貨店の売り上げも長期低落傾向にある。つまり既存業種はおしなべて駄目と言うこと。
大体、コンビニだってマイナス成長になるのは誰が考えたって当たり前。都心部またはその周辺に住んでいれば明らかなことだが、あれだけ沢山のコンビニがまるで隣接するように競合出店していれば、共食い共倒れは当然だし、既に市場が飽和していること(≒出店すべき場所がもう見あたらないこと)は明らかだからである。
企業というものは相変わらず「柳の下に土壌が百匹」を信じ、市場は必ず右肩上がりという信仰に溺れているらしい。 |
最近後輩から聞いたベンツに関する面白い話。ベンツは三代前のモデルまでは構造計算の基礎は全て実車のクラッシュテストを基準にしていたが、二代前からは他社と同じくコンピュータ・シミュレーションに変更したのだそうである。勿論、その理由はコスト削減であるが、この方法論の差=つまり、実際の安全性の差違は非常に大きいらしい。
例えば三代前までのベンツは大クラッシュをしてもサンルーフ部分は絶対に外側にめくれ上がるようになっていたが、最近のベンツは絶対にそうなるかどうかはぶつかってみないと判らないというのである。つまりコンピュータ・シミュレーションはあくまでシミュレーション(模倣実験)だから統計確率の世界であり、絶対的ではないのである。 |
クルマと言えば、トヨタが2年連続で世界No.2であることが確定した。かつてのビッグ・スリーは今やGMだけが別格で、クライスラーはベンツと合併して生き残っただけだし、フォードは相変わらず商品政策が時流を外しているので巨大ではあるが低落が続いていると言う事情はあるにせよ、純益が一兆円とか、全く想像の出来ないレベルの超巨大企業として我等がトヨタが頑張っているのは日本人として誇らしい。
しかし、セルシオはどう見たってベンツだし、次から次へと出す新車はどれもこれも特徴がなく名前も覚えられず、スポーツ・タイプは全て格好悪いし、F1は全く勝てないってのはどう言う事だろう?
トヨタ車が商品として素晴らしいことは今までに全部で6台のトヨタ車に乗ってきた筆者が保証するが、免許を取ってからの35年間に乗り継いできた全部で17台(馬鹿だ)のクルマの中で圧倒的に印象に残っているのはアルファ・ロメオのアルフェッタなのは何故なのか?(商品としてのアルフェッタは点数を付ければ30点ぐらいだが)
いずれこの辺のギャップを埋めることが出来れば、その時のトヨタは本物だろう。その端緒はプリウスに観られるような気はするが。 |
ラーメン・ブームとやらが相変わらず続いているが、どうも変。何が変かと言えば、有名と称されるラーメン屋がちっとも美味くないからである。最近の店の味の特徴はどこもかしこも足し算やかけ算のやり過ぎ。豚骨醤油が主流になってから、基本のスープにどれだけ沢山の食材を足すかの競争になっているような気がするのである。結果、どこのラーメンも味が濃く、塩気もきつくて、毎回スープを残さず飲んでいたら確実に心臓病か脳溢血の世界って感じなのである。要するに食後の気持ちよさに欠けるのだ。口の中がぐちゃぐちゃなのだ。
テレビ番組などで絶賛される店にわざわざ足を運ぶことは殆ど無いが、たまたまロケーション的に行きやすい有名店は何軒か入ってみたが、どれもレポーターと称する芸能人が誉めるほどの味じゃない。それどころか、明らかにまずい店だってある。
もっとも、どんな世界でも悪貨は良貨を駆逐する。言葉を換えれば営業力や宣伝力は商品力より遙かに強い。さもなければβマックスがVHSに負けるわけがないし、昔は確かに日産の方がトヨタよりクルマは良かったし、Mac OSはWindowsより全然使い易いのである。これと同じようにラーメン・ブームだ回転寿司だと毎日のようにテレビや情報紙で煽られれば一般大衆はそちらに流れていくのである。さもなければマクドナルドのハンバーガーみたいな「営業効率が良く世界中で同じ味を提供出来るが、美味しいかまずいかは完全に二の次」のファスト・フードが世界中のファストフード市場を席巻出来るわけがない。
と言うわけで、とにかく、非常に不思議なことにインスタントラーメンより美味しくない有名ラーメン店が一杯あるのである。そこに行列が出来ているのである。明らかに何か変なのである。 |
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