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ここ数年、キムチ鍋が流行っている。スーパーやコンビニでもキムチ鍋の素やレトルトを売っている。しかし筆者は世の中にキムチ鍋と言う言葉がなかったぐらい昔から自己流のキムチ鍋を作って賞味していた。これを作るのにキムチ鍋の素は不要だし、自分でちゃんと作った方が遙かに美味しい。用意する材料はざっと以下の通り。分量は食べる人数で適当に調整して欲しい。
- ゴボウ(泥付き)
- 白菜
- 生椎茸
- エノキ
- しめじ
- しらたき(糸蒟蒻)
- 豆腐
- ニラ
- 豚こま
- 瓶入りのキムチ
- キムチもやし(無ければ普通のもやし)
- 出汁醤油(瓶入りの出汁の元)
- 出汁昆布
- うどん(生タイプ)
材料は上記以外にも入れられそうなものは何でも大丈夫。
レシピは簡単。
- ゴボウはピーラーで一皮剥いてから、同じくピーラーを使って笹掻きゴボウにする。アク取りはし過ぎないこと
- 野菜やキノコは食べやすい大きさに切り分けておく
- 家族団らんを楽しむ場合は電気式の鍋、そうではない場合は適当な大きさの鍋に水を7分目弱ぐらい入れる
- 出汁昆布、笹掻きゴボウ、椎茸を入れて沸騰させる
- 出汁昆布だけを取り除き、白菜の茎の部分、椎茸類、しらたきを入れ、煮立たない程度の火加減で煮る
- 白菜の茎の部分が透明になってきたら、長葱以外の残りの野菜を加える
- 温度が上がったら、豚こまを1/4ぐらい入れる
- 豚こまに火が通ったら出汁醤油で味付けをする
- 続いてキムチをがばがばと入れる。量は辛さの好みで調整するが、4人家族なら標準的なサイズの瓶入りキムチの2/3〜全部
- 再び温度が上がったら、残った豚こまと豆腐を入れる
- 豚こまに火が通ったら最後にニラを入れて出来上がり。ビールと良く合う
ポイントは笹掻きゴボウにある。焼肉屋でチゲ鍋を食べれば分かることだが、韓国の鍋には必ずゴボウが入っている。これが実によい出汁を出すのである。この隠し味と、キムチに死ぬほど含まれている各種のアミノ酸=うま味成分と、出汁醤油と、そして豚肉のうま味のミックスがキムチ鍋の味の醍醐味なのである。野菜と肉をたっぷり食べた後はうどんを入れてざっと煮込む。これがまた抜群に美味い。冬の寒い日に抜群の栄養価に加えて最も体が温まる料理であると言えるだろう。なお瓶入りキムチは買って来てすぐは美味しくない。発酵が進んでいないからである。買って来たらすぐに封を切って蓋を開けて空気に触れさせ、それから2週間ぐらいたった状態がベスト。キムチは日本の漬け物と違って動物性のアミノ酸や牡蛎などの魚介類のエキスを多量に含むので、牛肉と同じく、腐る寸前が一番美味いのである。 |
追記@2009年3月12日[木]:いわゆる「鍋後(なべあと)」であるが。某テレビ番組で画期的アイデアを見て試してみたら、これが大正解。食べるまでは「絶対に嘘だ」と思ったが本当だったのである。と言うわけで、それを紹介(最近はTVCFでも紹介しているから知っている人も多いかも)。 |
- キムチ鍋を食べ終わったら出汁以外の具を丁寧に取り除く(網が簡単確実でありましょう)
- 7mm角ぐらい切ったトマト(中=2個分ぐらい)を入れる
- 適量のご飯を加えて、トマトがグズグズになるまで沸騰させる
- いわゆる「とろけるチーズ」をまんべんなく振り掛ける
- 完成♪
- 好みで乾燥バジルや乾燥パセリを掛けると宜しい
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嘘のようだが、トマトがキムチ鍋の辛さを全て吸収・中和させてしまう。その結果、旨み成分だけが残り、つまりは極上のトマト&チーズ・リゾットが出来上がるのである。騙されたと思って是非トライしてみましょう。 |
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