2007.10.15[月]
■ 鬼怒川温泉一泊旅行 その3
二日目午後:東武ワールドスクエア
超精密1/25の世界へようこそ
鬼怒川ライン下りとロープウェイ観光を済ませて、浅草行きのスペーシアの出発まで後まだ4時間ある。選択枝は幾つかあるが、かなり以前から(一度行ったことのある)ワイフが奨める東武ワールドスクエアに行ってみた。鬼怒川温泉駅から路線バスで5分。料金は210円。近い。
大昔に小田茜をキャラクターに使ったTVCFを見た記憶があるが、正直、ミニチュアの世界の建物を見て何が楽しいのか?ってのが筆者の印象。しかし、とにかく入場料=2,500円なりを払って、いざ1/25ワールドへ。
入場ゲート
http://www.tobuws.co.jp/default.htm
しぃかぁしぃ。とぉこぉろぉがぁ〜...いやぁ〜〜〜百聞は一見にしかず。これは凄い。冗談抜きに物凄い。半端じゃない。見る価値がある。2,500円なら安い。全てのミニチュアの精度、精確さ、こだわり方、何もかも文句なしに素晴らしい。要するに東武グループは異常に宣伝が下手である【きっぱり】。
東京タワー。この写真だけなら本物と見分けは付かない筈
東京駅八重洲口の賑わい。フィギュアは全てポーズが違う!!
東京ドーム。中からは野球の試合の模様のサウンドが聞こえてくる
羽田空港
丹下健三の代表作。東京五輪世代の筆者には印象が深い
竹芝桟橋とふじ丸
首都高湾岸線であるが黄色い橋から向こうはニューヨーク。クルマは動いている
速度違反でつかまったポルシェ・ターボ
入り口付近は現在の日本だが、そこから進むとニューヨークとなる。下の写真の左側の観光客との比較で判ると思うが、1/25ったって摩天楼はでかいのだ。
忽然と現れる自由の女神とハドソン湾と摩天楼のダイジェスト
今は無きワールド・トレード・センターとエンパイア・ステート・ビルとクライスラー・ビルが一堂に会した状態。つまり新旧の摩天楼の邂逅。それにしても良くできている
差し替えられた悲しき銘板
ハーレムではジョージ・チャキリスが踊っている
妙にリアルな交通事故シーン
樹木も盆栽の手法で縮小されている
!!
地下のインフラも見ることが出来ます
高層ビルの窓清掃の様子。とにかく芸が細かい
ニューヨークの先を進むとホワイトハウスがあり、その先を左に曲がると、そこはいきなりエジプトである【笑】。しかし、リアルなことは全く変わらない。下の写真ではピラミッドの遠方にエッフェル塔が見える。
スフィンクスとギザのピラミッド。遠景がなければ本物かどうか判らない
アブ・シンベル大神殿
と言うわけで、この東武ワールド・スクエアは明らかに「滅茶滅茶おたくな担当者」が懲りに凝って作ったのは明らかなのだが、所によってダサぁ〜い一面もある。例えば下の写真。記念写真スポットなわけだが、もーちょっと演出の仕方っつぅ〜ものがあるだろう。
ファニーな記念写真
もっと凄い(=目茶ダサい)のがエジプトエリアのレストラン。いっくらなんでもこれはないだろ〜の典型。看板のデザイン、色合い、陣旗の文字などなど、違和感300%。せっかくの気分がモロに破壊されること間違いなし。あーもったいない。
これはないだろう【爆】
気を取り直してギリシャからヨーロッパへと西へ向かう。いや、会場内を時計回りに徘徊する。いよいよもってミニチュアの工作精度の素晴らしさに呆れた筆者。ワイフが絶賛していた意味がやっと判った。本当に半端じゃないのだ。
パルテノン神殿の偉容
コロッセオの中
サン・ピエトロ大聖堂@バチカン市国
シンデレラ城の元ネタとなったノイシュバンシュタイン城@ドイツ
バッキンガム宮殿の衛兵の交代。我々の影が無ければ。。。
エッフェル塔の偉容
ノートルダム寺院のステンドグラスのアップ。粗がない
!!
でだ。どの建物もあんまりにも素晴らしいから次から次へとCASIO Exilim EX-Z55で撮影していたらヨーロッパエリアでメモリーが一杯になってしまった【爆】。こんなことは滅多にないのだが、とにかく昨日からで218枚を撮り切ってしまったのだ。だから仕方がないから何枚かを削除して以下の写真を撮ったのであった。
アジア・エリアの台湾の高雄龍虎塔
筆者は辰年だから龍には目がないのだ【苦笑】
とまぁ言うわけでアジア・ゾーンの写真はこれしか無いのだが【爆】、紫禁城なども凄いもんであるし、日本の歴史的建造物もお見事なものである。本当に凄いのである。ただただ感心しちゃった筆者。そしてお腹が空いたのでゲート近くのレストランで食事。美味しかった◎
しかしである。東武(グループ)は本当に商売が下手。あるいはせっかくの東武ワールド・スクエアのアピールの仕方が出来てない。まず、東武ワールド・スクエアと言う名称は名は体を表していない。また、東武ワールド・スクエアのホームページの何処にも「なんでこんな凄いものを作ったのか?」「どうやって作ったのか(その詳細)」が載っていない。
食事をしたレストランに豪華想定の写真集の見本誌があったので後で購入したのだが(1,800円)その何処にも、そう言ったことが記載されていない。だから、それだけを見たって凄さが伝わらない。実際に見た人の当然の疑問への解答が用意されていない。だったら、見ていない人には凄さも何にも伝わらない。そう言う事が判ってないのである。
何故こう言うことになるのかと言えば、それは簡単な話である。東武と言う会社はテーマパークの何たるかをまるで判っていないと言うことなのである(これは
以前に行ったハウステンボス
も全く同様)。もっと分かり易く言えば(東京)ディズニーランドが何であんなにリピーターが多く、いつも満員かがまるで判っていないのだ。
東京ディズニーランドには最初から歴史とインフラがある。歴史とは過去何十年ものキャラクター資産、物語資産、映画・絵本・テレビなどでの継続的な露出であり、インフラとはキャラクターや物語が老若男女の区別無く世代を超えて誰でも知っている(知られている・認知されている)ことである。下地と言っても良いだろう。つまり、東京ディズニーランドに来るお客さんは全員が全員「ディズニーランドって何?」「どうして出来たの?」なんて疑問は持たないし、ミッキーやドナルドを知らないと言うことも絶対に有り得ないのである。だからインターナショナル・アーケードを通り抜けた瞬間にウォルト・ディズニーの世界に目を輝かせる=スイッチング効果=が起きるのである。
ところが。東武ワールド・スクエアに来たお客は東武ワールド・スクエアの何たるかを知らないし、キャラ(男女ペアの妖精)なんて見たこともない。せいぜい、かなり昔の小田茜のコマーシャルとCMソングしか知らない。TVCFでは精密さを伝えることは主眼ではなかったし、前述のようにフォローする情報はないんだから、スイッチング効果なんて決して起きない。
しかも、東京ディズニーランドにはスイッチング効果を妨げるようなレストランはひとつもない。飲食設備は全てディズニーのキャラかストーリーと連動しているし、造作や装飾も東京ディズニーランドに自然に溶け込むように出来ている。東武ワールド・スクエアの「レストラン:すふぃんくす」みたいなものがある筈もない。そう言えば、ハウステンボスでも平気でかき氷の陣旗がはためいていたが、オランダにかき氷があるわけがないではないか(もしあるならフラッペである)。なんて話を書いても切りがないが、とにかく東武ワールド・スクエアは素晴らしいのに大事な大事な詰めが甘いのであーる。
とまぁ、それはさて置き、以上を持って今回の鬼怒川一泊旅行のスケジュールを全てこなしたので再び路線バスで鬼怒川温泉駅に戻り、疲れた足を=スペーシアの出発時間ギリギリまで=再び駅前の足湯で癒し、車中は見事に熟睡し、銀座線浅草駅 → 渋谷駅の全線制覇をし、久我山に帰宅した。とにかく、今回の旅行は大正解であった。
それにしても足湯の効果は大きい。沢山歩けば疲れる鬱血する筋肉痛が出るのは当然なわけだが、足湯のお陰で帰りのスペーシアの中でも膝から下のダルさや足の裏の痛さが無かったのである。なお、鬼怒川温泉駅前の足湯は天然温泉の筈だがカルキ(塩素)の臭いはかなりきつい。これは恐らく水虫感染対策で添加しているのだろうと思われる【爆】。
足湯はいいです。実にいいです
今回の旅行のクーポン券やパンフレット、そして参考に唯一購入したムック