フレットの摺り合わせ - Ibanez SR-380 - AriaProII AVANTE - DoromPATIO
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2010.01.27[水]
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Ibanez SR-380 | AriaProII AVANTE | Leveling the flets
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■ フレットの摺り合わせ
フレットの摺り合わせ - Ibanez SR-380 - AriaProII AVANTE - DoromPATIODoromPATIO
まずはマスキングから始まるフレット摺り合わせ作業

悲しいかな、筆者は高級なベースを所有したことがない。現在のメインのベース=Ibanez SR-380はIbanezの(購入当時の)最廉価版モデルだし、もう1本のAriaProII AVANTEも似たようなクラス。他に実際に弾いたことがあるベースはと言えば……。高校の時に神田お茶の水界隈の古道具屋で買ったGrecoのバイオリンベースと、その後購入したYAMAHAのソリッドモデル。そして友人・知人のもの数本と練習スタジオの貸しベース。それらの殆どはFenderのジャズ・ベース。その中の1本はカスタムショップ製の高級品(40万円弱)だが、そんなに素晴らしいとは思わなかった……と、それはさて置き、それら全てのベースに共通している(共通していた)ことは、エレキギターと比べると(否、比べるまでもなく)やたらめたら弦高が高いと言うことである。だから筆者はずぅ〜っと、ベース・ギターは弦高が高いのが普通であると思い込んでいたのである。

しかしである。元祖超絶技巧系のビリー・シーン、あるいは最近の超絶技巧系の代表であるヴィクター・ウッテンのような連中のソロプレイをDVDやYouTubeでじっくりと観察すると、どぉ〜〜考えても彼等が使っているベース・ギターの(特にハイポジションの)弦高が(筆者がこれまで知っている or 使った or 使っているベースのように)高いわけがないのであ〜る。アクション(弦高)が相当に低くない限り、幾らテクニックがあったって、あんなことは出来っこないのである。

勿論、これまで筆者が使っていたベースは全て弦高調整はしている。今の2本も入手してすぐに筆者が自分でネック調整をし、ブリッジ調整をして弦高を下げようとしたのだが、しかし、下げすぎれば色々なフレット・ポジションでビビり音(Buz)や音詰まりが起きるので、結局は大して低くならなかったのである。

しかししかししぃかぁしぃ〜。つい先日、筆者のギター=Peavey HP EXPの究極の弦高下げ作業=フレットの摺り合わせを行ったのであるが、その結果が余りにも見事なほどに効果絶大だったので、だったらベース・ギターにも同じ加工を行うべきであろうと思い付いちゃったのであ〜る。勿論、そうすれば、筆者のベース・ギターもまともな弦高になるはずであるという目算=目的あってのことである。というわけで、早速、作業に取り掛かる。やらない理由がないからである。既に1度、作業済みであり、手順は頭に入っているので全ては自分でもビックリするぐらいに順調であった。よって、ここから先の記述は大幅に省略しているので、手順を詳しく知りたい場合はPeavey HP EXPのフレット摺り合わせ作業を参照のこと。

まずはIbanez SR-380から。ベース弦はギターのようには劣化しないし、値段が高いからモッタイナイと言う判断で張り替えることはせず、緩めてネックの裏でまとめてしまう。下の写真のようにすればフレットの摺り合わせ作業の邪魔にはならないのである。
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弦は切らず外さずネック裏に退避させる

こうしてベース弦の非常に強いテンションが無くなると、ネックは下の写真のように逆ぞり状態になる。高級なベースやSteinbergerのようなカーボンネックならどうなのかは知らないが、AriaProII AVANTEについても同様で、ここまで逆ぞり状態じゃないと弦を張ったときにネックが真っ直ぐにならないのである【涙】。
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弦を外すとネックは激しく逆ぞり状態になる。Adobe Photoshopで作図した白い直線と指板とネックの接合部の境目の線のずれを比較すると、ヘッド近くでグニョッっと曲がっているのが判るだろう

でまぁとにかく、まず、この逆ぞりをトラスロッドを使って修正し、可能な限りネックを真っ直ぐにする。そして、Peavey HP EXPと同じく指板をマスキング・テープで保護する。
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ローポジションのマスキング状態
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ミドルポジションのマスキング状態
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ハイポジションとボディ、ピックアップのマスキング

そして、これまたPeaveyでの作業と同じくJIS規格の直定規を使ってフレットの凸凹をチェックし、油性フェルトペンで印を付け平ヤスリを使って直定規のカタカタがほぼ無くなるまで削る。この時点で注意するのは削りすぎないようにすることである。それが済んだら全てのフレットをフェルトペンで塗りつぶし、それを目安として(ついさっき、近所のホームピックで買って来た)#320の耐水ペーパー(を貼り付けた板)で均等な力加減で大胆に全てのフレットを削る(研ぐ)削る(研ぐ)削る(研ぐ)。耐水ペーパーはすぐに目詰まりを起こして削れなくなるので、都合、3回張り替えて作業完了。このあと、ほんとうはより目の細かい#1000の耐水ペーパーで仕上げるのだが、見た目で充分に奇麗に磨き上げられているので問題なしと判断し、いきなりスチール・ウールで最終仕上げ。この辺はかなり雑というかいい加減だが自分の楽器なんだから所有者がOKなら、それでいいのだ(c)赤塚不二夫。

これにて、フレットの摺り合わせは完成なのでネック裏にまとめてあった弦のストッパーを外して弦を張り直し、純ぞりに戻ったネックをトラスロッド調整で(決してやってはいけないらしいが)強引に真っ直ぐに戻し、チューニングし、一端、ブリッジを思いっ切り下げてからBuzと音詰まりが無くなるところまで、各弦のブリッジの2個ずつのイモネジを六角レンチで調整。結果は下の写真の通り。
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1弦=12フレットで1.5mmちょうど
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4弦=12フレットで約2.2mm

なんと1弦=12フレットで1.5mm、4弦=12フレットで約2.2mmと言う、ギター並みの弦高にアジャストすることに成功♪ これは素晴らしい。早速、試奏したが弾きやすいなんてもんじゃないし、遙かに弦高が高かった以前にはあった音詰まりやBuz音が雲散霧消してしまった。とにかく、まず1本目のIbanez SR-380のフレットの摺り合わせは大成功である♪

次はもう1本のAriaProII AVANTE Series 5-strings Bass(流石に、ネックを落ち着かせる関係などもあって、作業は別の日である)。このベースは5弦ベースだから弦のテンションはもっと強い。その割りにネックは薄いので弦を緩めた状態の逆ぞりは凄い。トラスロッドは(本来は決してやってはいけないらしいのだが)グルグル回さないと真っ直ぐには戻らない。
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弦を後ろでまとめるのはIbanez SR-380と同じ

こちらの方が元の状態ではIbanez SR-380より更に弦高が高かったので直定規によるチェックを入念に行いマーキングして平ヤスリで削る削る削る。
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AriaProII AVANTEのフレットの凸凹箇所をマーキングしたところ

そして、Peavey HP EXPやIbanez SR-380と同じく#320の耐水ペーパーでフレット全体を摺り合わせる。5弦ベースのフレットは幅が広いので耐水ペーパーは4回取り替えた。それが済んだらスチール・ウールで磨き上げ、すぐに弦を張り、そのテンションで極端な純ぞりになったネックを(繰り返すが、本来は決していきなりやってはいけないのだが)トラスロッドを強引グリグリ廻してに真っ直ぐに修正して弦高を計測。結果は下の写真の通りで、フォークギター並みの弦高が限度であったが、これまでと比べれば別物のベースと言うぐらいに弾きやすくなったのは確かである。
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1弦=12フレットで2mm

実はIbanez SR-380も全く同じなのだが、ブリッジを下げる限界は1弦と2弦それぞれの特定のフレットでのBuzによる。他のフレットは何ともないのだが、あるフレットだけで引っ掛かるわけである。だから、本気で弦高を下げるなら、その問題のフレットだけをもう少々だけ慎重に削れば更に弦高は下げられるはずである。ちなみに、インターネットで調べると調整後の弦高=1mmを謳っている工房があるが、素人である筆者がかなりいい加減に調整しても1本は1.5mmまでBuz無し、音詰まり無しで下げられるんだから、経験豊富なプロが丁寧な作業を有料で行えばそれは当然可能であろうと推測できる。素人考えでも、フレットの摺り合わせだけでなく、ネックの仕込み角度の微調整(Peavey HP EXPはセットネックだから出来ないが、Ibanez SR-380とAriaProII AVANTEはボルトオン・ネックだからやろうと思えば出来る)なども弦高調整には影響するであろうから、その辺の試行錯誤的ノウ・ハウが豊富な工房なら究極の弾きやすさに調整することは出来るだろう。

しかし、とにかく、今回の作業はここまで。凝る出すと切りがないからであるし、それをやるとなれば、再び、弦を完全に緩めてネック裏でまとめ、マスキングをして……と言う作業をやり直さなければならないからである。幾らなんでも、それは面倒である。いずれ気が向いたときに更に低い弦高に挑戦すれば良いことである。趣味は無駄の追求なのである。弦高が下がったって筆者がビリー・シーンやヴィクター・ウッテンになれるわけじゃないが、所有する楽器は可能な限り弾きやすいに越したことはない。要するにそれだけのことなのである。とにかくとにかく、フレットの摺り合わせ……別の言い方をすると「フレットの頂部を結んだ仮想線の直線性はギターのネック調整の肝である」ことが良ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く判った今回の一連の作業なのだったのだったのだったのだった♪

■ 参考:ギター=Peavey HP EXPのフレット摺り合わせについてはこちらを参照:
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