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直輸入ぅ〜♪
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とことんやり尽くして最終的には「The All-in-One II」にまで至っちゃった「dpGuitarSystem2」であるが、しかし、やはり、The All-in-One IIは大袈裟である。構成を考えてもオーバードライブ=3台はやり過ぎだろう。結果、エフェクターが増えすぎてBOSS NS-2 Noise Suppressorまで入れる羽目になっちゃったのは本末転倒もいいところ【爆】。Providence PEC-04=プログラマブル・ルーティング(スイッチング)・システムは便利だが、それこそが「大袈裟なシステムの最大の要因」でもある。自作のケースに収めて軽量化を図ったとは言え、それはそうじゃない場合との比較なのであって、とにかく大袈裟=大きくて複雑であることに変わりはないのである。 |
でだ。原点に帰って、これまでの筆者のバンドの実際のライブステージでの演奏を考えると(=振り返ってみると)複雑大袈裟なるThe All-in-One IIの全ての機能を使うことは事実上皆無。もっと単純素朴なペダルボードで事は済むのであーる。 |
と言う話はさて置き。筆者がこのところ填っているYouTubeのチャネルがある。 |
http://www.youtube.com/profile?user=ProGuitarShopDemos&view=videos
「ProGuitarShp.com」と言うアメリカの楽器店のチャネルなのだが、ここの紹介ビデオは量・質共に文句なく素晴らしいのである。主要な製品は殆ど網羅されており(大半はエフェクターだが、ギターアンプやギターも多少はある)、解説は実に的を射ており、特に(主たる解説者である)アンディ君が気に入った商品の場合は明らかにそれと判る説明をしてくれるし、逆に大して気に入らないのであろうエフェクターの場合は妙にあっさりとした解説になるので、バイヤーズ・ガイドとして実に役に立つのである(何でも誉める日本のギター雑誌の新製品紹介は何の意味もない【きっぱり】)。附記すれば、ややこしいエフェクターの操作方法の解説も、とても判りやすい。しぃかぁしぃ〜。そう言うサイトであるから、気になるエフェクターをじっくりチェックできちゃうし、当然のように欲しくなっちゃうものも出てくるわけである。あれ?【苦笑】。 |
それで引っ掛かったのが「Lovepedal ETERNITY」と「Lovepedal Echo Baby」の二つ。それぞれに関する解説はインターネットで探して貰うとして、前者は去年(2008年初頭)ぐらいから、国内のあちゃこちゃの関連サイトなどで話題になっていた、いわゆるブティック系オーバードライブ。マーシャル・プレキシの再現を基本とし、クリーン・ブースター、トレブル・ブースターと言う面も併せ持ち、ピッキング・ニュアンスにも抜群に優れると言うペダル。しかし、国内価格は(既に廃盤の旧型だと)45,000円強ぐらい、新製品で36,000円弱ぐらいと、かなり、お高い。 |
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Lovepedal ETERNITY。何ともシンプルなデザイン
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Lovepedal Echo Babyの方はLovepedalが最近発売したミニライン・シリーズの一つで、ワンノブ、(筐体が小さすぎるので)電池使用不可(正確には電池の内蔵不可。電池アダプターを使えば006P乾電池で駆動することは可能)と言う思いっ切り割り切ったデザインのアナログ・ディレイ。しかも、ちっこい筐体なのにモデュレーション・ディレイ(ディレイにコーラス or ビブラートがかかる)も可能という意欲的な商品。国内販売価格は25,000円ぐらいと、これまた大きさの割りにはお安くはない。 |
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やたらと小さいLovepedal Echo Baby
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内部トリマーは全部で3つ。左上がリピート回数(左一杯に回し切ればゼロ)。その右がフィードバック・ボリューム(ディレイ音量。左一杯ならディレイはゼロ。右一杯なら弱く発振)。そして左下がLovepedal Echo Babyそのものの出力(出荷状態だと明らかに音量が上がる)
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リピート回数とディレイ音量のトリマーを裏蓋を開けずに調整できるように穴が開けてある
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で、とにかく、このLovepedal ETERNITYとLovepedal Echo BabyのProGuitarShop.comのデモ映像がやたら目鱈と購買意欲をそそる内容だったのであーる。しぃかぁしぃ〜。両者の国内価格の合計はざっと6〜70,000円。インターネットを調べまくった一番安い価格で61,000円。アンプが買えるぞ【爆】。 |
しぃかぁしぃ〜しぃかぁしぃ〜。たまたま筆者には米国在住の商社マンの某私大10年後輩と言う滅茶苦茶強い味方が居る♪ そこで、直ちに彼にメールを入れて現地の実購入価格を調べて貰った。そして数回のメールの往復で発注。あれ? そして、それから僅か1週間後にはLovepedal ETERNITYとLovepedal Echo Babyは筆者の手元に届いちゃったのだった♪ しかも、送料と日本への通関時の消費税などを全て含めても40,912円だったのだったのだったのだった。後輩万歳♪ 円高万歳♪ らっき〜♪ |
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後輩がメールで送って来てくれた「手元に届きました報告」の写真
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もうひとつ。コーラス・ペダルはどうせステージでは大した差は出ないから安物=Danelectro FAB Chorus D5=で良いと以前に安易に断言したが、気持ちが良いコーラス・サウンドの気持ちよさはギタリスト冥利に尽きるものであるのも事実。ほいでもって、これまた例によって例のごとく、サウンドハウスのサイトをチェックしていたら、かの有名なElectro Harmonix Small Cloneがやたらめたらと安価であることを今頃になって発見。エレハモ日本サイト記載の定価は26,040円(税込)だが、サウンドハウスなら9,800円(税込)!! これだったら日本で買うのが一番安い♪ |
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15年前から変わらない、でっかい筐体のElectro Harmonix Small Clone
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しかし、いつの間にかちゃんとトゥルーバイパスに改良されていた
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写真の通り、今は亡きカート・コバーンが使っていた頃とは違って、ちゃんとトゥルーバイパスに改良されていたが、相変わらずACアダプター端子は何故かミニのピンプラグ対応という妙な規格のまま。なので、サウンドハウスの当該ページの下の方に御親切にも記載されている「VISUAL SOUND 1SPOT C35 MINI(380円)」を買わないと通常のACアダプターが使えない……から、勿論、同時購入。 |
よせばいいのに更にもうひとつ。モノはチューナー。KORGの比較的新しい製品であるKORG Pitchblack。標準のストンプボックスのサイズ。トゥルーバイパス。ONにするとチューニング・モードになるが、同時に出力がミュートされる。つまり、とってもライブ向き。これまで愛用していたKORG DT-7はチューニング精度とチューニングのし易さ(=メーター動作の振る舞い)は完璧だが、トゥルーバイパスではなく(バッファーアンプ内蔵)、ストンプボックス・タイプではないので爪先でのMUTEのON/OFFは出来ない構造。サイズも左右に大きいのでペダルボードへの収納には向かない。 |
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小さくてトゥルーバイパスだから新規購入しちゃったKORG Pitchblack
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以上の「新規導入組」に(手持ちの)「Xotic RC-Booster」と「Samson AirLine(ワイアレス・レシーバー)」を加えると「新しい考え方のシンプルでコンパクトで実用的なペダルボード」、つまり「dpGuitarSystem3」の出来上がりであーる。をいをい。。。それって、またしても『君子豹変す』じゃんか【爆】。 |
まぁーいい。相も変わらずの筆者の人生の標語=趣味は無駄の追求(言い換えれば「自分にだけ意味があれば良い」)=なのだ【きっぱり】。と言うわけで、組立はいつでも出来るので、その前にまずはこの「dpGuitarSystem3の使い方」を考察することにする。非常に大袈裟に言えば思考実験という奴である【苦笑】。 |
全ての組合せ
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4つのエフェクターとチューナーのON/OFFの順列組合せは2の4乗根+1だから17通り。それらのうち、チューニング時を除くと4種類の組合せを主に使うことになる筈?
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組合せ/エフェクター
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1
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Mute/Tuning
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2
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Clean (All Off)
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3
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Clean with Delay
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4
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Clean with Chorus
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5
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Clean with Chorus/Delay
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6
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Crunch
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7
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Crunch with Delay
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8
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Crunch with Chorus
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9
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Crunch with Chorus/Delay
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10
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Overdrive1
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11
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Overdrive1 with Delay
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12
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Overdrive1 with Chorus
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13
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Overdrive1 with Chorus/Delay
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14
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Lead/Overdrive2
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15
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Lead/Overdrive2 with Delay
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16
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Lead/Overdrive2 with Chorus
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17
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Lead/Overdrive2 with Chorus/Delay
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上記の全17通りから使える組合せだけを抽出すると以下のようになる。話を単純にするためにRC-Boosterは常時ONとし、アンプ直(ギターアンプだけ)での音作りは考えない。と言うことはつまり、いつもの通り、使用するギターアンプが何であれ、ギターアンプのセッティングはクリーン・トーンとするわけである(ディレイ/コーラス系つまり空間系を=アンプのSEND/RETURN端子を使わずに=そのまま直列で使用する関係からも当然ではある)。 |
実際に使用する組合せ
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どわっと整理すると実際に使用する組合せはわずか5通りであることが判る。但し予定は未定にして決定にあらずであり、どう組み合わせるかはサウンド次第であるが
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組合せ/エフェクター
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0
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Mute/Tuning
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KORG PitchblackをONにするとミュート状態になる。つまり「All Off」である。ライブの曲間でのチューニングなどに便利だし、ライブなら出番以外、練習スタジオなら休憩時間などにも超便利なモード
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1
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Crunch with Delay
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ポップス系や「踊らせる系」の時に使うモード。Lovepedal Echo Babyがリズム的に邪魔な場合はOFFにする
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2
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Crunch with Chorus/Delay
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ポップス系、歌モノ系で多用するモード。使用頻度は1と同等。Lovepedal Echo BabyのON/OFFも同様
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3
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Lead/Overdrive2 with Delay
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RC-BoosterとLovepedal ETERNITYのパラメータが煮詰まれば、オーバードライブ系は基本的にこれだけで済むのがベスト。音量/音色はギター側でコントロール
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4
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Lead/Overdrive2 with Delay/Chorus
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使用頻度は低いが、例えば「While My Guitar Gently Weeps」みたいな曲でドンズバになるモード。この場合、Small CloneのモードスイッチはDEEP側にする。ジミヘンにも使えるかも
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RC-Boosterを常時ONと決めてしまえば、上の組合せでまず大抵の曲の切り替えはタップダンス無しに行えることになる。「1 ⇔ 4」だけは二度踏み必須だが「『3 ⇔ 4』+『ギター側のボリュームを一挙に下げる』」の同時動作で対処できないことはないし、そもそも4は使用頻度が低い(「1 ⇔ 4」の切り替えが必要な曲をロック系から探せば、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」がそうである)。但し、Eric Johnsonの「Manhattan」のように、「(本当の)スーパークリーン+コーラス」と「バイオリン・トーン(ファズ系のディストーションでギターのブリッジ・ピックアップのトーンを絞った状態)」を切り替えるのは無理である(当たり前だ。Eric Johnsonはクリーンとディストーションではアンプまで切り替えている)。しかし、幸いにして筆者が「Manhattan」を人前で弾けるほどモノに出来ることは無いだろうから、こんなのは完全なる杞憂である【爆】。 |
と言うわけで、方針は決まった。後は工作と試奏とセッティングの追い込みである。あららんらん。 |
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