2009.04.13[月]
■ dpGuitarCraft:友人のストラト改造 その2
DiMarzio DP218 SuperDistortion S
サウンドハウス商品ページ
以前にオーバーホール他一式を請け負った友人のトーカイ製ストラトの再度の改造を頼まれた。今度の作業は「リア=ブリッジ・ピックアップを大出力にしたいんだけど、どうすればいいの?」である。これ、つまりは今の主流の「S-S-H」改造に他ならない。
この場合、本格的にはブリッジ側のピックアップを本物のハムバッカーに変更するわけだから、ピックガードの加工(あるいは交換)とボディの加工(ハムバッカー用にボディをザグる)という大作業になってしまう。そこで提案したのは「シングルコイル・ピックアップと同サイズのハムバッカーがあるよぉ」である。この改造は前に人から貰ったフェンダー・ジャパンのストラトでやったことがあり、結果が保証できるからである。友人は知識がないので「任せます」の一言。
そうなれば話は簡単。サウンドハウスに該当品である「DiMarzio DP218 SuperDistortion S」を注文し、取り付けるだけの話である。
と言うわけで、ある日の平日、作業に取り掛かった。まずは弦を外し、ピックガードを外し、ピックガードをくるっとひっくり返す。
改造開始直前の状態
ストラトはピックガードに全ての電気パーツが取り付けられているので作業はとても簡単であーる
オリジナル(左)とDiMarzio君
ところで、このストラトまがい君は前回の改造でSonicのターボ・ブレンダーと言う回路を取り付けてある(詳しくは
こちら
)。なので、この回路とDiMarzioの相性が問題となる。そこで仮配線をしてみたら、やっぱり駄目。だったらオリジナルに戻せばよい。
仮配線をしたところ。結果は×
DiMarzio自体は先に取り付けてしまってOKである
更に。そのついでに、ストラトで問題となる欠点を直しちゃうことに決めた。勿論、筆者のギターではないので本人に確認。あっさりと了解を得た。で、その欠点とは何かと言えば、前からあちゃこちゃに書いているのだが、ストラトのボリュームの位置の問題のことである。根っからのストラト使いには関係ないのだろうが、そうではない筆者の場合、ストラトのボリュームの位置は幾らなんでも1弦に近すぎる。だから、不用意にボリュームに触ってしまうのである。ちなみに、友人も、元々はテレキャスター(こっちは本物)の人なので、筆者と同じく、ストラトのボリューム位置は理解できない派であった。
前の筆者のストラトの場合は三つあるポットの真ん中(本来はフロントのトーン)の位置に(マスター)ボリューム・ポットを移動し、他の二つは外してしまったのだが、今回はボリュームポットの位置は同じく真ん中だが、他の二つはダミー=我が家のデッドストックのポットを配線せずに取り付ける=ことにした。これなら、見た目は何も変わらないからである。
配線完了。両側のポットは配線をしないダミー
と言うわけで、とっても簡単に作業完了。やろうと思えば、DiMarzioにタップスイッチを付けることも出来るが、使用する本人はややこしいことは苦手なタイプなのでやめた。但し、
DiMarzio社の配線バリエーション参考図
(←クリックするとPDFが別ウインドウで開きます)を参考に、5ポジション・セレクターでセンターとリアのハーフトーンを選んだときだけは、DiMarzio君がオートタップするようにはした。しかし、ご本人は多分、ハーフトーンそのものを使わない(使ったことがない)筈ではあるのだが【苦笑】。
真ん中の白いポットだけが生きている
とにかく、これにて無印ストラト(本当はトーカイ製だが、ヘッドのデカールが無いのである)はシャキシャキ系のカッティングからハードロックまでOKのオールマイティなストラトに変身したのである。ちなみに、その友人はギタリストとして4つのバンド(ポップス系、ボサノバ系、ベンチャーズ・コピーバンド、ロック&ポップス系)に関わっているので、この無印ストラトが1本あれば、全てに対応できるはずである♪
完成ぃ〜♪