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2007.03.18[日]
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Gibson SG Special - DoromPATIO
■ dpGuitarSystem2 その15:再び考察
2007.03.21[水]追記
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
ZOOM PD-01 PowerDrive=2台直列

前から感じていたことがある。ゲイン・ブースト用のZOOM PD-01 PowerDriveをONにすると音量アップとは別の意味で「音の張り」あるいは「サウンドのクォリティ」が明らかに向上するのである。

と言う話はさて置き、最新版のdpGuitarSystem2を持ち込んで、2007年からスタートした全く新しいバンドの第一回の練習で使ってみた。結論から言うと、前回のレポート(前ページ)のようにdpGuitarSystem2を単独で鳴らしているときと比較すると、明らかに「線が細い感じ」がする。前回と今回を機械的に正確に比較すると、接続するシールド・ケーブルを全て本番用の長さにしているので、ケーブルの長さがおよそ4mほど長くなっていると言うこともある(書くまでもないがシールド・ケーブルの総延長は短いほどよい)。だがとにかく「線が細い」すなわち「明らかな音痩せ」を感じるのだ。単独で鳴らしているときは感じなかったのに、バンド・サウンドの中で鳴らすと、特にソロを弾くときなどにハムバッカーなのにシングルコイルみたいなトーンに思えるのである。これは筆者としては到底、許せることではなーい。とにかく、これだから「エフェクターのサウンドは実際にバンドで使ってみないと判らない」と言うことなのだ【爆】。

そこで試しにブースト用のPD-01を常時ONにすると非常に具合が宜しい。それだけで、大問題である「音痩せ感」みたいなものが、ものの見事に解消しちゃうのである。しかし、そのままでは使えない。何故ならソロを取るときの音量差がギター側のボリュームでしか付けられなくなってしまうからである。と言うわけで第一回の本番テストはそのまま終了したのだが、問題の解決は余計な出費無しで行えると言うことにすぐに気が付いた。何故なら、ZOOM PD-01 PowerDriveはもう1台、余っているからである♪ しかも、ボードの改造はフットボード側だけで良い。AC電源の分配にも余裕がある。だったらやるっきゃない。それが冒頭の実体配線図である。

ちなみに、このようなシステムにすると「音痩せ対策」は三段構えになる。つまり
  • Xotic RC-Booster@メインボード(元々、Xotic RC-Boosterは「シールド引き回し時の音痩せ防止」が売りのひとつである)
  • KORG DT-7@メインボード(KORG DT-7はバッファーアンプを内蔵している)
  • ZOOM PD-01 PowerDrive@フットボード(往復で10mのシールドの先にあるフットボード上で、ラインドライバーとして機能させる)

以前から述べているように、エフェクター類をまとめてラックに組み込み、切換えなどのコントロールは全てMIDIシステム任せとすれば、シールド・ケーブルやパッチ・ケーブルは必要最低限の長さに出来るから音痩せなどの問題を根本的に解決できることは判っているが、それは予算が許さない。そこで、Xotic RC-Boosterによってケーブルの引き回しによる問題を解消する予定だったが、現在のdpGuitarSystem2は不可避的にケーブルが非常に長くなる構成なので、さらにZOOM PD-01 PowerDriveを噛ませないと無理だったと言うことなのだ。

それと、これまた書くまでもないことだが、今と全く同じエフェクター機器を以前のように(あるいは一般的な方法に従って)全て一枚のボードに組んでしまえば、それだけでシールド・ケーブルの総延長は半分に出来る。しかし、それでは使い勝手が悪い。だから、幸いにして余っているZOOM PD-01 PowerDriveを復活させるのは合理的でとても無駄がないと言うことであーる。

なお、全部で8台のエフェクター(とチューナー)が直列に並ぶし、そのうちの6台は常時ONなので、シーとかサーとか言うノイズはやはり発生する。これはKORG DT-7のMUTEスイッチをON/OFFすれば非常にはっきりと判る。これを避けるにはノイズサプレッサーを噛ませるしかないわけだが、演奏中には判らないわけだし、曲と曲の間は筆者がきちっとギターのボリュームを下げればよいことである。とにかく、録音に使うわけではないのだから問題はないということで納得しよう。

かくして構成と組合せとON/OFFに関係は下表のようになる。相変わらず「タップダンス」は一切、不要である。これ重要。
アイテム
ボード
機能/目的
ON/OFF
EBS MultiComp
main
コンプレッサー
常時ON
Xotic RC-Booster
ラインドライバー
KORG DT-7
チューニング
Xotic AC-Booster
floor
オーバードライブ
OFF
OFF
ON
ON
ZOOM PD-01
ブーストアップ
OFF
ON
OFF
ON
ZOOM PD-01
ラインドライバー
常時ON
BOSS CH-1
main
コーラスサウンド
BOSS DD-6
ステレオピンポンディレイ
用途
(1)
(2)
(3)
(4)
使用頻度

(1)

クリーン/クランチのバッキング用(歌バン用の必須セッティング)
(2)
クリーン/クランチのままのブーストアップによるソロ
(3)
ロック/ハードロック/フュージョン系のバッキング用、または(1)から切り替えてのソロ用(曲やバンドの傾向によってXotic AC-Boosterのゲインとトーンを調整)
(4)
ロック/ハードロック/フュージョン系のソロ用
(1)クリーン ⇔ (2)クリーン+ブースト
(1)
(2)
(1)クリーン ⇔ (3)オーバードライブ
(1)
(3)
(3)オーバードライブ ⇔ (4)オーバードライブ+ブースト
(3)
(4)

ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
セパレートしない状態での実体配線図

でだ。何がどうであるにせよ、音痩せは少ないほど良いに決まっている。また、本来、あるサウンドを作るのに必要のないエフェクターはOFFになっている方が良いに決まっている。以上を大前提として、可能な限り余計な出費をせずに音質向上を図るにはどうしたらよいかと言うことを一応、考察してみよう(まただよ【爆】)。

現時点のdpGuitarSystem2は「常時ONのエフェクターがやたらと多い」と言う潜在的問題点がある。そして、常時ONになっているエフェクターは基本的に全てクリーン/クランチ系のサウンド用のエフェクターである。逆に言えば、ハードロックだけを演奏するのならXotic AC-BoosterとZOOM PD-01 PowerDriveだけで話は済むのである。但し、この場合、PD-01は2台とも接続して、1台は常時ONにした方が音がよい。

てなことを考えると、ハードロックをやるときには関係のないEBS MultiCompとXotic RC-Boosterを(ここ暫くはお蔵入り状態の)Custom Aoudio Japan Multiple Line Selector MLS-2を引っ張り出してきて、まとめてON/OFF出来るようにするというのも有りである。勿論、その論法で行けば、BOSS CH-1 SuperCHORUSとBOSS DD-6 Digital Delayも純粋なハードロックなら無くったって良いのだが、これらはステレオ接続だから話は簡単ではないのでとりあえずは今回の考察から除外する。そして、ついでだからKORG DT-7もこのループに入れてしまう。と、そう言う考え方で実体配線図を起こすと下図のようになる。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
思ったよりは整然としているのだが……

この状態でも、演奏中にタップダンスを踏む必要はない。何故ならば……は下表参照である。なお、この考察は音痩せ対策でもあるのでボードは一枚とする。つまりシールド・ケーブルの長さを必要以上に長くしないと言う点にも考慮するわけである。
アイテム
機能/目的
ON/OFF
C.A.J. MLS-2
EBS MultiComp
コンプレッサー
ON
OFF
Xotic RC-Booster
ラインドライバー
KORG DT-7
チューニング
Xotic AC-Booster
オーバードライブ
OFF
OFF
ON
ON
ZOOM PD-01
ブーストアップ
OFF
ON
OFF
ON
ZOOM PD-01
ラインドライバー
常時ON
BOSS CH-1
コーラスサウンド
ON
ON or OFF
BOSS DD-6
ステレオピンポンディレイ
用途
(1)
(2)
(3)
(4)
使用頻度

(1)

クリーン/クランチのバッキング用(歌バン用の必須セッティング)
(2)
クリーン/クランチのままのブーストアップによるソロ
(3)
ロック/ハードロック/フュージョン系のバッキング用、または(1)から切り替えてのソロ用(曲やバンドの傾向によってXotic AC-Boosterのゲインとトーンを調整)
(4)
ロック/ハードロック/フュージョン系のソロ用
(1)クリーン ⇔ (2)クリーン+ブースト
(1)
(2)
(1)クリーン ⇔ (3)オーバードライブ
(1)
(3)
(3)オーバードライブ ⇔ (4)オーバードライブ+ブースト
(3)
(4)

この方が音が良いのは間違いない。だから考慮に値するわけだ。
  • シールドケーブルの総延長が半分で済む(→ その分だけ、ゲイン落ちやハイ落ちを回避できる)
  • 不要なエフェクターをバイパス出来る(→ その分だけ、ゲイン落ちを回避できる。特にオーバードライブサウンドのメリハリ感が向上する)
  • BOSS CH-1 SuperCHORUSとBOSS DD-6 Digital Delayをケース・バイ・ケースで足元ですぐにON/OFF出来る(ライブハウスや練習スタジオの様々な状況に現場対応できる)
  • (その気になった場合には)BOSS DD-6 Digital Delayをタップド・ディレイ・モードで使うことが出来る(が、面倒だからやらないだろう【爆】)
  • もしも必要なら全てのエフェクターをONに出来る(特定の曲の必要性から究極のサステインを求める場合などに限るが)
なお、音質とは関係ないが、セッティングもこっちの方が簡単ではある。但し入れ替わり立ち替わりのライブ・ステージで置きっぱなしには出来ないが。

しかし、もしそうするならまたしても完全な作り替えになる。つまり、いわゆるひとつの「振り出しに戻る」ってぇ奴である。また、これまでの様々な試行錯誤で判っている下記の欠点もある(だから、今のセッティングにしているのだ【爆】)。
  • 足元でかなりの場所を取る(六本木ケントスのステージは奥行がとっても狭いのだ)
  • ギターからのシールの捌きに問題がある(何度も書いているように、ギターからのシールドはギタリストの後ろに行くべきである。前に廻ると邪魔だからである)
  • 横幅の関係でこれまで使っていたソフトアタッシェケースに入らない可能性が高い

つまりオールインワン方式にはそれなりに欠点はある。だったら、どーせ組み替える前提なんだから、もうちょっと考察=いつも通りの試行錯誤遊び=をしてみよう。ややこしいからC.A.J. MLS-2は省略する。「行って帰って」もやめる(ケーブル総延長が長くなり過ぎるのは、やっぱり宜しくないし、現場での配線作業が結構、面倒であることが判ったから)。すると順列組合せは下記の4通りに集約される。
1
2
3
4
EBS MultiComp
足元側
アンプ側
アンプ側
足元側
Xotic RC-Booster
KORG DT-7
足元側
Xotic AC-Booster
足元側
ZOOM PD-01
ZOOM PD-01
BOSS CH-1
アンプ側
BOSS DD-6

それぞれの組合せの特徴は下記のようなことになる。

  1. 全てを一枚のボードの載せてしまう、一般的な方法論
  2. クリーン/クランチの基本音色をアンプ側のボードで作る。ギターからのシールドは身体の後ろに回る。それ以外の全ては足元のボードにセット
  3. チューナーもアンプ側にセット。チューナーの使用頻度や使い勝手を考えると悪くないレイアウト。dpBassSystemに近い考え方
  4. 空間系だけをアンプ側にセット。ラック式に近い考え方。但しコーラスのON/OFFは演奏中には出来ない。つまりコーラスとディレイは掛けっぱなしと言うこと

例えば「4」は下図のようになる。これは頭の中で考えているうちは結構良さそうだったのだが、作図してみたら中途半端な感じ。何故ならば、これだと空間系だけは演奏中にON/OFF出来ないわけで、なんか変だからである。その前の段階の大胆なセパレート案(「行って帰って方式」の場合)はギターアンプ側の一式は一切ON/OFFしないと決めているからそれなりに納得できるのだが、こうやって空間系だけ分けちゃうと、やっぱりコーラスはON/OFF出来た方が良いだろうと思ってしまうからである。だからと言ってデジタルディレイだけべつにしてもあんまり意味はない(しかも、その割りにディレイにはケーブルを2本繋がないとコーラスがステレオにならないからケーブル総延長が伸びてしまう)。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
空間系とそれ以外で分けた場合。△ですな

「3」は下図のようになる。アンプ側のボードは殆どdpBassSystemと同じである。足元側のボード(図の下段)は本当はエフェクターを横一列に並べて奥行を狭くしたいところだが、それだと横幅的に常用のアタッシェケースに入らないはずなのでとりあえず作図上は二段にしてある。右上の空きスペースには(図では省略している)ACアダプターが来る。
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem
基本と応用で分けた場合。多分◎だ。

このセッティングの場合、ギターアンプ側のボードはスラントタイプでは無い方がよい。何故ならば……
  • ギターアンプは背が低いのでスラントタイプだからと言って操作性や視認性が良いとか言ったことはないのを練習スタジオで確認済み(ベースアンプは背が高いのでスラントタイプが最適であるのとは大違いなのだ)
  • KORG DT-7はそれ自体がスラントしているので低い位置のスラントタイプのボードにセットするとかえって見づらい(2段階にスラントするので下を向いてしまう)
  • スラントタイプは組み立て式なので、そうしなくて良いなら、当然、その方がセッティングが簡単になる
なので、最初から一枚物とし、同じく最初から「下駄を履かせる」のが良いかも。「下駄」とはギターアンプ上面のキャリングハンドルの凸凹を避けるための足である。

しぃかぁしぃ。最大の問題は、やっぱりとにかく、もしもこの考察を実現するのであれば、またしても完全なる組み直しになると言うことである。つまり、またしても「趣味の半日仕事」になる。しかも、相変わらず両面テープで固定するといういつもの方法を前提とするならば、元に戻すなら再びみたびの作り替えになってしまう。さーどうしよっかなぁ〜……なのであるのであるのである【爆】。まぁ〜いいや。いまのところ、dpGuitarSystem2を本番で使うことが確定しているのは12月だから【笑】。
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