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dpGuitarSystem2 Ver. 11.1
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友人のペダルボード作りを頼まれた際に、その友人用に注文したGuyatone MD3 Micro Digital Delayを何故か2台注文してしまった筆者【爆】。リード・ギター用のパッチの時にXotic RC-Boosterと一緒に深めのディレイを掛けようという魂胆【笑】。この関係で、またしてもDigiTech DigiDelayとProvidence PEC-04以外の全てのパーツを外して「難解なるパズル」に嬉々として挑戦してまとまったのが上の写真【苦笑】。 |
なんで「難解なるパズル」かと言えば、前回、ボードの大きさをギリギリまで切り詰めているので、幾らGuyatone MD3 Micro Digital Delayが名前の通りとっても小さいとは言え、全部のパーツを合理的にしかも筆者的に美しくレイアウトするのは至難の業だったからであーる【爆】。 |
かなり無理繰り【笑】
ほいでもってGuyatone MD3 Micro Digital Delayであるが、これはなかなかに宜しい。小さいが中身は本格的でフットスイッチはトゥルーバイパスだし、ディレイ音の高域は適度にまるまっているので使い易い。そして、グヤトーンがわざわざ「世界最小のデジタル・ディレイ」と謳うだけのことはあると言うサイズは本当に本当に小さい。下の写真で判る通り、同じコンパクト・デジタル・ディレイであるDigiTech DigiDelayの横幅と、Guyatone MD3 Micro Digital Delayの高さが大して変わらないぐらいだし、同じく「小ささが売り」のDanelectroのFABシリーズのFAB Chorus D5より完全に一回り小さいのだ。しかも価格はサウンドハウス価格で7,500円である♪ デジタル・ディレイは15,000円以上が普通だから価格も画期的である。 |
ところで。今回の改良(改造)=Guyatone MD3 Micro Digital Delayの追加=でとても大きな問題が発生。何かと言えば、MD3を加えたら消費電力がProvidence PEC-04の電源供給容量を超えてしまったのだ。Providence PEC-04は220mAまでDC電源を給電できるが、それを越えるとオーバーロード・インジケーターがピコピコするようになっている。で、MD3を繋いだら見事にオーバーロードになってしまったのである。こりゃまずい。MD3は小さいがデジタル・ディレイだから、しっかりと電気を喰うのである(定格消費電力はDigiTech DigiDelayと同じ)。 |
さて困った。仕方がないのでBOSSのACアダプターとVISUAL SOUNDのパラケーブルをサウンドハウスで追加発注し、電源供給を2系統に分けることで解決した。但し、BOSSのACアダプターはどこをどう工夫しても載せるスペースがないので、別付けである【涙】。 |
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別の電源ユニットは載せ切れず【涙】。クリックすると拡大
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とまぁ、色々あったのだが、とにかく完成。後はGuyatone MD3 Micro Digital Delayのパラメータの追い込みと、各エフェクターのパラメータの更なる煮詰めに邁進すればよいわけである。つまり、これから先大事なのはdpGuitarSystem2 Ver. 11.1を使い倒すことである。 |
なお、スチール・パイプ製のキャリアーでdpGuitarSystem2とGM8Rを運ぶのは楽なようで楽ではないし、そもそもdpGuitarSystem2を剥き出しで運ぶのは本来は論外(雨が降ったらどうするの)なので、渋谷の東急ハンズのバッグ売り場で、でっかくてリーゾナブル・プライス(2,560円)のいかにも丈夫そうで肩からも掛けられるトートバッグを購入した。これならdpGuitarSystem2とGM8Rを両肩の振り分け荷物でも運べる筈であるから、次回はそうしてみよう。 |
追記@2008.07.06[日]:トートバッグを買ってから約1ヶ月後にバンドの練習で実際に「左肩にGM8R、右肩にdpGuitarSystem2の振り分け荷物状態」で、「久我山 ⇔ 用賀:電車&徒歩往復」を実践したのだが、結果として、キャリアーで運ぶのとどっちが楽かと言えば、まぁ〜どっちもどっちかな【苦笑】。 |
どっちにしろ、dpGuitarSystem2を裸で運ぶのは本来ではないので、ケースとしてのトートバッグは無駄にはならないのだが、このトートバッグ君は持ち手が細いので肩が痛くなる。となると選択肢は二つ。ひとつはトートバッグの持ち手に巻き付けるパッド(東急ハンズで売っている)を買うこと。もうひとつは軽量のキャリアを買うこと。但し、あんまり軽いのは華奢だから問題。 |
全然別の話。前日のバンドの練習で初めてdpGuitarSystem2 Ver. 11.1を使ったわけだが、そこで「Guyatone MD3 Micro Digital Delayの面白い使い方」を発見してしまった。その使い方は本末転倒というか本来なら何なんだって話なのだが結果はオーライの典型だったので書いておこうっと。 |
そもそも、Guyatone MD3はソロの時にだけ動作する「リードギタリスト(筆者だ)自己満足陶酔用追加型ディレイ」である【笑】。しかし「勢いで購入しちゃった時点【苦笑】」から「DigiTech DigiDelayと被るから、実際問題どうなるんだろう?」って危惧があった。で、実際に練習スタジオで音出しをしてみたら、やはり効果よりも弊害の方が大きい【涙】。本来的にはバッキングとソロでディレイ(のレベル=掛かり具合)そのものが切り替わるのが正しいと言うことである。 |
と言う話とは全く別問題として、(ミッド)ブースターであるXotic RC-Boosterの(ブーストアップする)レベルが足りないってことも(色々な曲を演奏しながら調整していて)明らかになってきた。Xotic RC-Boosterをクリーン(ゲイン=ゼロ)のままでブーストアップに使う場合はまだしも、ゲインを上げた場合は音が潰れるからXotic RC-Boosterのボリュームをフルテンにしてもレベルが足りなくなるのである。 |
しかしXotic RC-Boosterは驚くほどにノイズレスなので、ボリューム=フルテン、ゲインを10〜11時ぐらいにするとブースターとしては完璧なサウンドが得られる。足りないのはレベル=絶対的な音量=だけ。さぁ〜〜〜困った……と悩むこと数秒。dpGuitarSystem2を見つめながら、ふと、あることを思い付いた。 |
Guyatone MD3 Micro Digital Delayのレベルを上げ、ディレイタイムは最小(20ミリセカンド)、フィードバックはゼロにするのである。デジタルディレイは原音に対して、内部的にPCM録音された極めて原音に忠実なディレイ音を付加するエフェクターである。レベルをフルテンにしてディレイタイムを最小にすれば、近似的には音量は倍になる(ルート2倍かも)。最小のディレイタイム=20ミリセカンドなら聴感上はディレイとしては聴こえない。つまり、デジタル・ディレイをクリーン・ブースターとして使ってみたわけである。結果は超ぉ〜バッチリ♪ Xotic RC-Boosterで足りない分を補って余りあるブースト量が確保できちゃうのである。 |
しかも副次効果まである。Guyatone MD3のディレイ音は適度に丸めてある。つまり高域を落として自然なディレイ音になるようにしてある。その丸め具合は結構絶妙なのだが、この変則的な使い方の場合は単純にブーストアップするのではなく、「GM8R+Samson AirLine=本質的にややヒステリックな高域」をうまく補正する方向に働くのである。と言うわけで「練習スタジオの現場での思い付き的応急対処大作戦=Guyatone MD3をブースターに使うこと」は超結果オーライだったのである♪ |
となれば(前日の練習では時間が無くてそこまで追い込めなかったが)Guyatone MD3とXotic RC-Boosterの両者について以下のような点を調整すれば非常に宜しいと言うことになる。 |
- Xotic RC-BoosterとGuyatone MD3の両方のレベルを調整するとややこしいのでGuyatone MD3のレベル=フルテンと決めちゃう
- Guyatone MD3のフィードバックを美味く調整すると、もしかしてもしかすると「究極のサステイナー」になるかも知れないかもしれない。何故ならレベル=フルテン、ディレイタイム=最小でも、フィードバックをフルテンにすると発振するからである
- Xotic RC-Boosterは、その後段にさらにブースターがあることを前提に細かく調整して追い込めばよい
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さらにも〜ひとつ。Danelectro FAB Chorus D5は安物【爆】だけあって音抜けがイマイチである。なのでdpGuitarSystem2の初段に配したJetter Gear Gain Stage Blue Pedalのキャラクタースイッチを「『II』=ハイ上がり」にすると、いかにもストラトにコーラスを掛けたみたいなサウンドになってちょうど良い。しかし、そうなると、今度はJetter Gear Gain Stage Blue Pedal単体(Providence PEC-04のパッチの1=クリーン)の時に音が固すぎる(細すぎる)。しぃかぁしぃ。この問題の解決は実は単純明快簡潔至極であると気が付いた。 |
何故ならば、最近、筆者が使う練習スタジオ並びにライブハウスの常設アンプは全てFender Twin Ampであり=つまりローランドJC-120を使わなければならない悲しいシチュエーションは存在せず=だったら、クリーンはアンプ直でいいからである。となれば、以上全てを踏まえた(含めた)Providence PEC-04のセッティングは下記のようになる。 |
組合せ/エフェクター
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1
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クリーン/クランチ
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Fenderアンプを使う前提のセッティング。現場にJC-120しか無い場合はJetter Gear Gain Stage Blue Pedalを噛ませた状態に変更すればよい
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2
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コーラス
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Jetter Gear Gain Stage Blue Pedalでストラトっぽいサウンドを作っておくとDanelectro FAB Chorus D5の効果が引き立つ
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3
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オーバードライブ
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Xotic AC-Booster(だけ)で作るオーバードライブ・サウンド。間違いなく、最も使用頻度が高い設定。DigiTech DigiDelayのタップテンポ入力を忘れずにきちんと行っていないとリフやカッティングで違和感があるので要注意
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4a
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リード
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Xotic RC-BoosterとGuyatone MD3の二段構えのスーパーミッドブースト♪
セッティングの決め手はパッチ=3とパッチ=4の音量差の付け方
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4b
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クランチ系リード
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off
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使用頻度は低いが、クリーン/クランチ系のリードを取る必要のある曲では予めXotic AC-BoosterをOFFにしておけば良い
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ついでに書くと、Danelectro FAB Chorus D5で最大限のコーラス効果を得ようとすると、ミックスはフルテンが良いのだが、それだとコーラスオフ(普通のクリーン)に対して音量が上がり過ぎるという問題がある。FAB Chorusには出力レベルの調整がないので、これまではミックスレベルを若干下げるしかなかったのだが、上のセッティングだとFAB Chorusは必ずJetter Gear Gain Stage Blue Pedalと組み合わせて使うわけだから、だったらFAB Chorusのミックスはフルテン、それで音量が上がりすぎる分だけ、Jetterのレベルを下げて、クリーン・サウンドとのバランスを取ればいいのである。 |
と言うわけで、非常ぉ〜に変則的と言えば変則的なのだが、出てくるサウンドは実に気持ちが良い状態に落ち着いたのであるのであるのであるのである♪ |
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