2000.06.14(水)
SG
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335
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Strato
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GM8R
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Oldies
■ Gibson SG Special その8
リペアに出したのだ
http://www.fujigen.co.jp/
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SG君が折れてから2週間。今ギター業界では大きな話題となっている「サークル・フレット・システム」を開発した「フジゲン」が良いとの情報を得たので、私はすぐに電話をして、そして早速、そのフジゲンが新たにオープンしたばかりの池袋(と言うか雑司ヶ谷)のカスタム・ハウスに行って来た。
場所は池袋駅から明治通りを南下すること5分ぐらいの所。フジゲンのHomePageには正直に8分と書いてあるが、池袋西武の端っこからならせいぜい5分である。
とってもとっても綺麗なショールームにはフジゲンのオリジナル・ギターと一緒にGibsonのロゴが入っていないLes Paulが沢山置いてある。近くで良く見るとフレットが微妙にラウンドしている。つまりこれらは本物のLes Paulをサークル・フレット・システムに改造して全体をリフィニッシュしたものなのだが、フレットの違いが大きすぎる=音が違うから、Gibsonのロゴは付けていないと言うわけだ。ちなみに、フジゲンはエピフォンのギターを実際に作ってもいる。但しギターらしいシェイプのものだけ。フライングVみたいのは別の所だそうである。
さて、本題。つまり我がネックの折れちゃったSG君のリペアのお話。
応対して貰った金澤さん(名刺の肩書きには「セールス・エンジニア/リペア」とある)にSGを見せる。金澤さん曰く「木目に沿った素直な折れ方(割れ方)だから修理に問題はない」とのこと。料金は塗装込みで4万円。
実はSGの12フレットの裏側あたりは最初からラッカー塗装が変質している。これは筆者の手に渡る以前にギタースタンドのネックを支えるラバー部と化学反応を起こしてそうなっちゃってたってこと。これを直すといくら掛かるかと聞いたら、ネックの修理と込みで1万円アップの5万円。ネック折れの修理にもネックの部分塗装はするんだから大差はないと言うことらしい。
そこで図に乗って、以前から気になっていたことを聞いてみた。
つまり、筆者のSGはポッドとトグルスイッチを全部とっ外してピックガードに移動しちゃっているから余計な穴が5つもあるわけだ。現時点ではそれらはApple社のバッジなどで隠しているけれども、これらを全てちゃんと穴埋めして塗装し直すと更に幾ら掛かるかと言う質問。
すると金澤さん曰く「セットネックのギターの場合、結局、ネックの塗装もボディの塗装も手間は大して変わらないんですよねぇ。だから全部で6万円でいいですよ」と来たもんだ。
らっき〜♪
話は聞いてみるもんだ相談はしてみるもんだぞっと(^^)v
調子に乗ってさらにひとつだけお願いをして、とにかくSG君はフジゲンの手に委ねられた。納期はざっと2ヶ月。来年の1月末か2月の頭には事実上ボディ全塗装完全リフィニッシュ状態で戻ってくるわけである。
ところで「サークル・フレット・システム」である。理屈はフジゲンのHomePageで理解して貰うとして、実際にサークル・フレット・システム化したLes Paulをちょこっと触ってみたのだが、確かに12フレットから上のピッチが異常に正確。(普通はそんなことはしないが)15フレットでGを大バレーで押さえて弾くと、妙にシャキ〜〜〜ンと綺麗に鳴り響く。しかもそれが押さえやすい。実に不思議。
実際にはLes Paulのようなミディアム・スケールのギターよりもストラトのようなロング・スケールやベースなどにより効果が顕著だそうである。確かに筆者の
Fenderジャパンストラト君
は幾らハーモニックス・チューニングをしてもハイポジションで5度のリフなんかを弾くとフレット音痴っぽいもんねと妙に納得してしまったのだった。
続報:
図々しくも「リペア中の写真を撮っていただけるとありがたいです」とE-Mailでお願いしたら早速、届きました。まずはSGから全てのパーツを外した状態である。
SGを手にしているのはカスタムハウスのチーフの内藤さん。後ろに見えるのはリペア工房。素人の筆者が無理矢理穴開け加工した部分を見られるのは恥ずかしいぞっと。
ここが折れてますね
派手にザグってますね(^^;;