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2000.10.18[水]
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■ 蘊蓄&Tips@2000:Mac OS X 受け入れ準備完了
あれよあれよと言う間に時代はMac OS Xである。来年からはMacは大きく分ければUNIXの世界へ行っちゃうのである。従来のMac OSはMac OS 9で打ち止めになるらしいのであるのである。となると、君子たるものは豹変しなければならない。いつまでも従来のMac環境に固執していると時代に乗り遅れるわけである。そして実際に日本語版Mac OS Xパブリック・ベータは10月21日[土]からAppleStoreで買えるようになるし、新宿高島屋ならこの土日だけは店頭でも手に入るのである。
そして日経MACの最新号には早くも日本語版Mac OS Xパブリック・ベータをインストールする場合の蘊蓄かんちくまで掲載されているではないか。こうなるとMac OSおたくの僕ちゃんとしては何らかの対応を考えざるを得ない。しかし問題も滅茶滅茶多い。一番大きな問題は筆者が使っているPowerMac 8500 + The Sonnet Crescendo G3/300MHzはMac OS Xパブリック・ベータのサポート機種外と言うことだ。つまり、3,500円出して日本語版Mac OS Xパブリック・ベータを買って来ても、まるっきりインストールできないか、またはインストールできても動かない可能性が高いと言うことである。
だからと言って、サポートが保証される新型G4に買い換える気はないし、そもそもそんなお金は無い。
しかししかし、Sonnet Technologies, IncのHomePageには、少なくとも正式版Mac OS Xの発売までには必ずちゃんと動くようにすると明記してあるし、パブリック・ベータの場合もインストールできる場合があると書いてある。但し肝心要のバックサイドキャッシュが効かないとも書いてあるけど。次なる問題は日本語版Mac OS Xパブリック・ベータが良くも悪くも本当にβ版であることに尽きる。要するに公開テスト版だから次の二点以外、実用上の意味は皆無なのである。
  • 次世代Mac OSの雰囲気を一足早く味わえる
  • 従来との操作感覚の違いを事前に修得できる
これ以外、動作が不安定だろうが遅かろうが手持ちソフトが動かなかろうがデータがぶっ壊れようが何がどうなろうが一切、何の保証もないのである。当たり前である。だからこその日本語版Mac OS Xパブリック・ベータなんだから。でも、いいのだ。趣味は無駄の追求なのだから。そこで先のことを考えると、少なくとも筆者のようなタイプの人間の場合は少なくとも下記は準備しておかなければならない。
  • 正式版Mac OS Xのインストールが出来る環境
  • しかも従来のMac OS 9もちゃんと単独で動作する環境
前者は主としてSonnet Technologies, Inc社の技量にかかっている。後者は主としてHardDiskのパーティションの切り方の問題である。そこで筆者にすぐ出来ること、つまりHardDisk環境の再構築を実施した。これについて前述の日経MACを参考にしたのは言うまでもない。

Finderさて。まずはCD-RとMOを使ってHardDiskの中身のバックアップを取り、それからおもむろにHardDiskの初期化である。従来は9GBを5つのパーティションに分けて使っていたが、今度は7つに切り分けた。
  1. Mac:常用領域(約3.2GB)
    Mac OS 9.0.4に自分が使いやすくするための色々なソフト(機能拡張やコントロールパネル類などなど)やフォントを放り込んだカスタム版とApplication、そして各種のデータが入っている。
  2. ExHD:メンテ用領域(約1GB強)
    上記の「Mac(パーティション)」のメンテナンスをするときに起動ディスクを切り替えて使う。これがあるのと無いのとでは大違い。システムCD-ROMから起動したのでは遅いし、普段と環境が変わってしまうからである。
  3. MacX(約1.5GB):Mac OS Xインストール専用
    実際にはMac OS XとMac OS 9.0.4がインストールされることになる。何故ならMac OS Xの「クラシック環境」はMac OS 9.0.4を使うからであり、そのMac OS 9.0.4は常用のMac OS 9.0.4つまりSystem Folderとは分けた方が良いと日経MACに書いてあるからである。
  4. CD-R(650MB):CD-R焼き専用その1
    常用のバックアップ領域。一杯になるとCD-Rを焼く。Apple他各社やFreeWareなどのアップデータ、仕事関係のバックアップ、E-Mailデータなどなど。
  5. CD-R2(650MB):CD-R焼き専用その2
    こちらは予備。急に何か他の物をCD-Rに焼く場合の領域。これがないと、上記の「CD-R(パーティション)」を一度、空にしなくてはいけなくなる。以前はこれが無くて不便な思いを何度かしたので新設したわけ。
  6. ExCD-R(650MB):CD-R焼き専用その3
    アダルトなデータ専用のバックアップ領域【笑】。何故か分からないが概ね2週間ぐらいで一杯になっちゃう。実に不思議である。
  7. Scratch:仮想記憶領域(約1GB)
    システムの仮想記憶並びにAdobe Photoshopのスクラッチ・ディスク(要するにこちらも仮想記憶領域)専用。Finderから普通に見るといつも空っぽ。
このように切り分けて、CD-RとMOからデータを元に戻して作業完了。DeskTopの再構築、Norton Disk Doctorでのチェックなどを済ませて一切の問題がないことを確認して、かくてMac OS X受け入れ準備態勢完了。ついでにメモリーも従来は192MBだったのを64MB-DIMMを一枚増やして256MBにした。筆者の普段のMacの使い方だと、常時200MBちょっとは使っていることになるので、この256MB(仮想記憶ONで257MB)が最低限必要な実行環境なのだ。

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