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「2003年最初のMacworld Expoでは目新しいハードウエアは出ない」と言う事前予想は見事に外れて、とんでもないスペックの新型PowerBook G4が登場してびっくり。なな何とノート型としては世界初の17inch液晶搭載、54Mbps@AirMac Extremeカード標準装備、FireWire400&800装備、HardDiskはATA/100の60GB搭載、メモリーは最大1GB、VRAMは64MB、勿論SuperDrive搭載、iLife(iApplications群は今後こう呼ばれて全てがリンクして動作)一式バンドル等々など……至れり尽くせりの正に言葉通りのフルスペック。 |
横幅は392mmと今までより51mmも幅広くなったが液晶パネルのヒンジをiBookのように内蔵型にしたので奥行は18mmしか増えていない。厚みは今まで通りの約1inch(26mm)のまま。筐体は従来のチタニウムからアルミ合金に変更。回りの明るさに合わせて液晶の輝度が調整され、さらに暗ければキーボードが光ファイバーで浮かび上がるなどのハイテクギミックもある。これはスライド投影でプレゼンテーションするのには便利だろう。
そこで早速AppleStoreにログインして、メモリーを1GBにしてAppleCare Protection Planに入ってAirMac Extremeを加えると消費税込み540,330円になると言うことはすぐにやってみたのだが(Appleローンだと@16,400円/月)我が最初期型PowerBook G4/400MHz(のすっぴん状態=標準スペック)と代表的な数値項目を比べると……
- CPU速度が2.5倍(400MHz vs 1GHz)
- 標準メモリーが2倍(256MB vs 512MB)
- VRAMが8倍!!(8MB vs 64MB)
- HardDisk容量が3倍(20GB vs 60GB)
- ワイアレスのスループットが5倍!!(11Mbps vs 54Mbps)
- 液晶サイズ(標示ピクセル数)が1.5倍!!(1152 x 768 vs 1440 x 900)
もちろんこう言った単純比較だけでなく、内部回路の洗練度の向上、I/Oやバスの速度向上など、この2年のコンピュータの世界の進歩の結果が全てぶち込まれているんだからPowerBook G4/400MHzには少々重いMac OS X 10.2.3がさくさく動くことは容易に想像できる。
つまり我がPowerBook G4の二年前の35万円弱ぐらいの1.5倍の値段で(体感的に、そして使い勝手や実用性能の差、拡張性、DVD-Rが焼けちゃうとかそう言うことを全部含めた快適性のトータルで)多分、ざっと4〜5倍の性能と機能が手に入ると言うことなのだ。
つまりバリュー・フォー・マネーは極めて高いすぐれものと言うこと。 |
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New PowerBook G4 17inch
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(c) 2003 Apple Computer, Inc. All rights reserved.
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この新型PowerBook G4(まるでiBookみたいなPowerBook G4 12inchモデルも含めて)からは、いよいよMac OS 9.nでは起動しない。クラシック環境は使えるが、起動OSはMac OS Xだけになる(去年の暮れにモデルチェンジしたばかりの15inchモデルは継続販売機種だからMac OS 9.nでも起動できるけど、例えばAirMac Extreme用のスロットがないとか、既に明らかに仕様が古いから今更購入する理由は価格的メリット以外は無いってことになる)。
しかし既に5ヶ月ぐらいMac OS Xを使っているわけだが、Mac OS 9.2.2を単独起動しなければいけなかったのはつい最近のVideoCDのデータ書き出しと焼き上がったVideoCDの動作確認の時だけだったってぐらいだから実は殆ど問題はないのだ(だって、もしもDVD-Rが焼けるPowerBook G4ならどうせVideoCDにはしないんだから)。 |
と言うわけで、ついさっきもAppleStoreでの価格シミュレーションのついでに「(購入決定の)送信ボタン」を押しそうになったのだが、そこをなんとか理性を総動員して押しとどめた筆者(^^;;
だいいち、このPowerBook G4 17inchは3月出荷だからまだ充分に悩む時間があるのだ。
しぃかぁしぃ〜〜、我がPowerBook G4が来たのが2001年3月4日なのである。コンピュータの世界で2年間は余りにも長いのであーる。クルマで言えば三回ぐらいフルモデルチェンジ(つまり8年〜10年の時の経過を)したのに等しい時間が過ぎ去っているのであるのであーる。
う〜〜む、困った(T_T) 嬉しい悩みがまたひとつ増えた(T_T) |
そう言えば去年の暮れに長年親しんだiij4uを解約した。iij4uは最近はあくまでISDN(同期64Kbps)接続の予備回線で、メインで使っているJ-COM Broadbandがメンテなどで接続できないときのためのバックアップであった。だから毎月の支払は基本料金の840円だけ。だからそのまま残してあったわけである。
ところが11月のアメックスの支払明細を見たら何故かiij4uが5,000円弱となっているではあーりませんか。そんな馬鹿な。全く使っていないのに。
となると考えられることは4つ。
- 悪意の第三者のハッキング
- いつのまにかDownloadされた自動発信ソフトの成せる技
- Mac OS Xの誤動作
- MN128-SOHO SL10(ダイアルアップルーター)の誤動作
しかし2は常識的には有り得ない。何故ならMac OS XのTCP/IPの設定はAirMac経由J-COM Broadbandなんだから。3は判らない。4も判らないが念の為に自動接続できない設定にすぐ変更。1は何とも言えない。
でだ。こう言うことが起きるのは気持ちが悪いわけだ。
しかも、ここ2年ぐらいでiij4uに自分から意図的に接続したのはかなり以前にたったの2回だけ。いずれもJ-COM Broadbandのメンテ時にE-Mailをチェックするため。しかしここ1年半、J-COM Broadbandがメンテやトラブルで長時間止まったことはない。
だったらiij4uの必要なもうないわけだ。 |
しかも。実は去年の11月に「有線ブロードゲート」がうちのマンションの接続許可を取り、新年間もなく工事が完了すればいよいよFTTH=100Mbpsベストエフォート・サービスを享受できそうなのである。
(だからこそ新型PowerBook G4のAirMac Extreme=54Mbps無線LANが欲しいのだ)
しかも、有線ブロードゲートは最初の三ヶ月はお試し期間で無料。つまり本当に目茶苦茶速いかどうかをただで確認できるのだ。
と言うことは間もなくケーブルモデムとVDSLモデムを両方使えるのだ。だったらいよいよもってiij4uは不要なのだ。
と言うわけで12/31を持ってiij4uは解約した。 |
ところでMac OS Xが2002年暮れにまたバージョンアップしてMac OS X 10.2.3に進化した。どこがどう改良されたかなどの細かいことは知らないが、とにかくどんどん完成度を高くして貰いたい。 |
筆者的には2002年8月28日のMac OS X 10.2.1完全移行以降(ややこしい日本語)可能な限り全てをMac OS X環境で動かすべく、ソフトウエアのアップデートと探索を続けているが、2003年1月3日現在、以下のものはクラシック環境またはMac OS 9.n環境が必要である。
●クラシック環境必須:
- EPSON PM-780Cで「四辺縁なし印刷」をする場合:これは前から書いているようにエプソンのドライバーの問題。仕方がないからPhotoshop7は50%以上の割合でクラシック環境から起動している
- RICHO IMAGIO Color2800FをTWAINドライバーを使ってネットワーク越しのスキャナーとして使う場合:これも同じく前から書いているように専用のTWAINドライバーがMac OS XネイティブじゃないのでPhotoshop7をクラシック環境で立ち上げるしかない。これについても原因はリコー(とFiery社)の怠慢としか言いようがない。RICHO IMAGIO Color2800Fは既に旧機種なので期待できそうにないのも悲しいところ
- ReNa 1.12:今のところMac用で最も高機能なファイル名変更ユーティリティ。名称変更、連番付加など何でも出来る。これのMac OS X版は出ないのか? → ページ末尾参照
- Adobe PageMaker:AdobeのDTPキラーアプリケーションがAdobe InDesignになっちゃったのでカーボン版が出るかどうかが全く判らないのが困ると言う状態が続いている。精密なレイアウトものはAdobe PageMakerが一番使い慣れている筆者なので非常に困るのだった
●Mac OS 9.n環境必須:
- iMovieからToast VideoCDフォーマットデータを直接書き出す場合:色々と調べた結果、Mac OS X並びにMac OS X環境のQuickTime(QuickTime6)はどうやら今のところVideoCDフォーマットに対応していないようなのだ。一度書き出してしまえば後はMac OS Xで良いのだが※
- PowerBook G4でのVideoCDの鑑賞。上記と同じ理由でMac OS 9.n環境が必要になる。但しPCでの動作チェック以外意味のないことなので、このこと自体はどうでも良い
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※どうしてもMac OS X環境でVideoCDを見たいという場合は下記のシェアウエアなどを使えば可能であるという指摘がこのDoromPATIOの読者の方からE-Mailで届いた。
www.mireth.com/pub/mxme.html
この件については、さっさとMac OS X版のQuickTimeがVCDに対応すればよいことで、どう考えてもAppleの怠慢としか思えない。ちなみに、つい先日QuickTimeは6.1になったが未だにMac OS X上でのVCDには対応していないことは確認済み。 |
しかし逆に言えば、以上の7つのシチュエーション以外は全てをMac OS Xでこなせる。余程特殊な事情(プロフェッショナルDTPでQuarkXpress必須の場合など。ちなみにQuarkXpressは未だにMac OS X版をいつリリースするかを公式発表していないとんでもない会社である)が無い限り、さっさとMac OS Xに乗り換えるべきである。 |
なお、別の所に書いたNorton SystemWorksがMac OS X 10.2.1に対応していない件はNorton SystemWorksのアップデートでMac OS X 10.2.3まで完全対応であることが確認された。 |
ところでAppleの「デジタル・ハブ戦略」はハードウエアとソフトウエアの両面で着実に進歩・進化しているようである。今回のMacworld Expoで発表された「iLife」は「iTunes3」「iPhoto2」「iMovie3」「iDVD3」を有機的に統合したパッケージで、これだけあれば音楽(MP3)、デジカメ画像、DVカメラのデジタルムービー、そして最終形態のDVD-R制作が全部リンクするのだな。
やっぱりジョブズはたいしたもんである。コンセプト・メーカーとしては天才と言っていいだろう。 |
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(c) 2003 Apple Computer, Inc. All rights reserved.
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そして、それら全ての土台がMac OS Xなのだ。話の筋立てがちゃんとしているのだな。脚本の良い映画みたいなもんである。コンピュータ開発的に言えばロードマップがかなり先まで見えているわけだ。屋上屋を重ねるみたいないい加減な戦略ではないのだ。
と言うわけで今年も市場シェアは5%しかなくても、我々、毒林檎ユーザーは安心してコンピュータ・ライフを楽しめるのである。
しぃかぁしぃ。本当に毒林檎生活を快適に楽しむためにはやっぱり最新型のPowerBook G4が必要であるのは確か。しかししかし幾らなんでもPowerBook G4 17inchは食堂テーブルの上で使うにはでかすぎる。しかししかしししかし継続販売のPowerBook G4 15inch(液晶モニター回り以外の基本性能は17inchモデルと同等))はAirMac Exteremeに対応していない。
となると恐らく3月頃に予想されるPowerBook G4シリーズの次の改良を待つのがベストだろう。その時にPowerBook G4 15inchモデルも12inch/17inchと同じ筐体になればいいのだ。もっと理想を言えば、この時点でデュアルCPUになればもっと良いのだが。 |
追記:クラシック環境必須ソフトが一個減った(^^)v
今まで愛用していた「ReNa 1.12」に変わってAppleScript実行専用スクリプトの「Renamer.scpt(フリーウエア)」である。但し、これを使うにはちょっと手順が必要。
- Mac OS Xの「アプリケーション(ディレクトリ=フォルダ)」の中の「AppleScript」のそのまた中の「Script Menu.menu」と言う妙な名前のフォルダーアイコンをダブルクリック
- これはフォルダーアイコンだが実はユーティリティ(正確にはAppleScriptの実行環境)である
- するとメニューバーにAppleScriptのアイコンが現れる
- それと同時に下記のいずれかのディレクトリに「Renamer.scpt」をインストールする(と書くと難しそうだが、そこに入れるだけのこと)
/Users/yourname/Library/Scripts/
/Library/Scripts/
- そうすると下図のように「Renamer.scpt」をいつでも利用できるようになる
- 実際にリネームをするときは、リネームしたいファイルを先に選択しておいてから「Renamer.scpt」をメニューバーから選び、後はダイアログの指示通りにすればよい
実際のリネーム処理は思ったよりもかなり速い。この「Renamer.scpt」は連番処理だけは出来ないが、それをすることは滅多にないので問題はない。 |
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このようにメニューに出てくるのだ
名前の前に「|」を付けているのは一番上に表示されるようにするため
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