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■ PowerBook G4/400(M7952L/A)
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その35:iMovieに填った♪
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ノンリニアビデオ編集機材一式
但しDVカメラは筆者のじゃないけど(^^;;
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去年の暮れに某私大同期仲間でクリスマス・ライブ・パーティをやらかした。このライブの模様は全てDVカメラで撮影されていた。全部で80分のDVミニテープ(DVカメラの共通規格テープ)で3本分。
しかし小学校の運動会ではないがビデオというものは編集をしなくちゃ鑑賞に堪えられない。運動会のビデオの場合、何時間録画しようが、見るべき所は撮影している親からしてもせいぜい15分ぐらいしかないのである。赤の他人なら1秒も見たくないのは勿論である。
そこで今回は撮影の前にDVカメラの所有者に筆者がアドバイスをして、会場のミキサーブースの近くに三脚を立てて、そこにデジタル・ビデオ・カメラ(以下、DVカメラ)をセットして「俯瞰気味の固定」(こうしておくとステージ前のお客さんが立ち上がったりしてもちゃんと撮影できる)で録画したから、結果として素人ビデオに付き物【苦笑】の「無用なパン」「無用なズーム」そして「手ぶれ防止メカニズムも無意味になっちゃう画面のぶれ」は無かったのだが、しかし、全部で延べ9つもバンドが出たんだから、メンバーの入れ換え時、チューニング時間などなど無駄なカットが沢山あることに違いはないのである。 |
筆者はDVカメラは持っていないから、結局、機材一式が所有者から貸し出された。編集して頂戴と言うわけである(所有者はマルチメディア系もPC系もまるで弱いタイプ)。
我がPowerBook G4とDVカメラとをFireWireケーブル(民生用ビデオ規格では「i-Link」。これは基本的にFireWireなのだが、バス電源無しの4pinミニ端子を使う)で接続すれば(対応機種であれば)ビデオ・データのノンリニア編集を全てPowerBook G4に標準バンドルされたApple社製iMovieで可能だからである。 |
しぃかぁしぃ〜〜(^^;;
筆者は前述のように元々DVカメラを持っていないのである。
だからつまりノンリニアビデオ編集なんて(ノンリニアじゃなくたって)一回もやったことはないのであーる。
やったことがあるのは30年前の8mmと2tr38の切り貼り細工(文字通りフィルムやテープを切って貼るのだ)だけなのであーる。
しかし恐れることはない。昔と違ってデジタル編集はCommand+Z(操作の取消、やり直し)が利くんだから(^^)v
その昔(と言っても4年前ぐらい)一度も触ったことのないMicrosoft PowrPoint(優れたインターフェースの見本である「Mac流」に慣れた人間としては「マイクロソフト流」のPowrPointは「酷い=目茶苦茶使いにくい」の一言なので必要がなければ触る気になるわけがない)でプレゼン資料を作る羽目になり(仕事となれば仕方がないのだ)提出日の前の晩に徹夜して資料をちゃんとPowrPointで完成させ、結果的にPowrPointの操作に一晩で習熟したのと同じである。もっと酷かったのはAdobe Illustratorのベジエ曲線のコントロールなんて全然知らなかったのにロゴデザインの仕事を受けて、それも提出日の前の晩の徹夜で完成させて、その結果、ベジエ曲線のアンカー操作に一晩で習熟しちゃったのと同じ事。新しいソフトウエアの操作を憶えるかどうかは全て『モチベーションのあるなし』に掛かっているのだ【きっぱり】。 |
そこで最大の問題となるのは、まず貸し出されたDVカメラ(パナソニック製NV-GX7K)がiMovie対応かどうかである。これは繋げば判る。但し「4-pin ⇔ 6-pinのFireWireケーブル」なんて持ってないのでビックカメラでこのために買って来た。と、お利口さんなiMovieは何の問題もなく「パナソニック製NV-GX7K」を認識した。
これでDVカメラの操作は全てiMovieから行えるのである(^^)v
但し、流石にテープの交換までは出来ません。 |
ここから先は本来なら一度も触ったことのないiMovieを(マニュアルや解説本なんて絶対に読まない買わない触らない人なので)トライ&エラーで触りまくることになるのだが、何の偶然か、幸いにして先月珍しく買った「雑誌MacPower」(何で買ったかと言えば得意先との待ち合わせが向こうの都合で直前に1時間半も遅くなり待ち合わせ場所で暇をもてあましまくったからである)の付録の「ま〜ぱのトリセツ」(Apple純正「iApplication=iTunes, iPhoto, iMovie, iDVD, iCal, iSync, iChat」をまとめて解説した小冊子。上の写真の右上に写っている)に要領よくiMovieの基本操作がまとめて書いてあったのである。
そのほんの数ページの記事だけで後の操作は全て判っちゃったのである。ほんとApple社のソフトは良くできているのだ。 |
と言うわけで手順はどうなるかと言うことなのだが、まずは一応、接続から。
- ノンリニア編集は膨大な量のHardDisk領域を消費することが「ま〜ぱのトリセツ」で判っているので、手持ちのFireWire接続の外付けHardDisk(80GB)を最初からPowerBook G4に接続する
- DVカメラの電源が切れていることを確認
- i-Linkケーブル(4-pin ⇔ 6-pinのFireWireケーブル)で、DVカメラとFireWire接続の外付けHardDisk(80GB)のもう一つのFireWire端子に接続(PowerBook G4にはFireWire端子は一個しかない)
- DVカメラの電源を入れる
- DVカメラに編集対象のDVミニテープを入れる
(勿論、最初から入れておいても良い)
(危険が危ないのでオリジナル/テープの誤消去防止スイッチは必ず「SAVE」側にしておくこと!!)
- iMovieを起動する
- するとiMovieの操作画面の左上1/4弱を占める「プレビュー画面」に「ビデオカメラは接続されています」という表示が最初から出ているのだ
- ちゃんと右上にはテープ・カウンターも表示されている
- このプレビュー画面の下中央の右向き三角矢印をクリックすればDVカメラが動作を開始して、元データ=DVカメラに装填されたDVミニテープの画像がちゃんとPowerBook G4上に表示(再生)される
- 勿論、早送り・巻戻しやピクチャーサーチなど全ての操作がコントロールできる
これで編集作業の準備完了である(^^)v |
次はいよいよ「取り込み」である。
- まずはビデオ全体の何処に何があるかをざっと把握しておく
※但しノンリニア編集は幾らでもやり直しが利くので余り厳密・精確に把握する必要はない
- 必要なシーンを取り込むには、その少々前から「取り込み」ボタンを押すだけ
- するとDVカメラからFireWire経由でデジタルデータそのものがiMovie(と言うか、実際には外付けHardDiskに)取り込まれる
- 必要なシーンを少々過ぎたところでもう一度「取り込み」ボタンを押すと取り込みが終了する
- 後はこの作業を必要なシーンだけ繰り返す
- 頭やお尻が切れることを避けるために次の取り込みは少々巻き戻してオーバーラップさせればよい(後で幾らでも削除などの編集が出来るのだから)
こうやって全てを取り込むと編集作業になるわけだがポイントは下記の通り。
- 取り込んだ結果は(↓下図の右の)「クリップ棚」に別々のクリップとして格納される
- クリップの名前は判りやすいように変更できる
- 任意のクリップを下の方の横長のウインドウにDrag&Dropすればクリップを好きな順番に並べられる
- もちろん気が変わったらクリップ棚に戻すのもDrag&Dropで簡単に出来る
- 個々のクリップを選択するとプレビューウインドウはそのクリップだけの編集状態になるから前後の余計な部分を削除したりとかが簡単に出来る
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シーンごとに取り込むとクリップになる(右上)
クリップを並べるとその順番で再生される(下)
複数のクリップで構成されていることはプレビュー画面の下の水色のバーの区切り線でも判る(左上)
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今回は複数のバンドのライブ演奏のビデオだから演奏の前後のMC(司会)、バンドの入れ換え、楽器の準備、マイクセッティングの変更などの余計なシーンを適宜削除する必要がある。パーティ盛り上げの抽選会の模様なども後で見ても無意味なので大胆に丸ごとカットする。順番はパーティ進行順だからまったくシーケンシャル=そのままで良い。
後はタイトルを入れたり、クレジット・ロールを入れたり、クリップとクリップをスムーズに繋ぐ作業。これも参考画面を見れば判るように物凄く合理的で簡単。殆どDrag&Drop操作で完了しちゃうのである。
あと必要なのはセンスぐらい(これが一番大事なのは言うまでもないが)。 |
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シーンとシーンを繋ぐトランジション
こちらはタイムラインウインドウで精密にチェックしているところ
タイムラインは最大700倍ぐらいに拡大標示できるので(やろうと思えば)1/100秒単位の精密編集も可能
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こちらはクリップ別でのチェック
アイコン表示で一目で「フェードイン → クリップ → フェードアウト」などが判る
クリップ名称は自分に判りやすいように変更してある
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ところでノンリニア編集で実際に物理的に一番必要なのは、いや絶対に必要なのはHardDiskの広大な空き容量である。
何故ならノンリニア編集の場合、元データ1分間をHardDiskに取り込むとなな何と約220MB(!!)になるからなのだ。10年前のApple社の最高機種PowerMac 8100/100の標準HardDiskが230MBだったことを思い出すと隔世の感があるなんて生やさしい言葉じゃ表現できないぐらい、世の中は変わっているのだ。
とにかく1分=220MBってのはどう考えても強烈な量である。例えば60分なら約13GBだってことなんだから。
しかも今回は80分のDVミニテープが3本。全てに80分フルに入っているわけではなかったが、実際に必要なシーンを全てクリップしたところ、総データは約36GBになったのである。 |
今回は更にややこしい要素があった。
それはオリジナルのDVミニテープの不良である。具体的には3本のオリジナルのうち、2本目が不良品で音声が殆ど駄目だったのである。この結果、そのテープの前半に入っていたバンドはまるっきり音声が使えない。つまり映像も使えないのと同じ事。こりゃ困った。何故なら、このバンドは今回がステージ・デビューの「中年初心者バンド」なのだ。一生の記念なのだ。さぁ困った(実はこの大問題があったからビデオの所有者=撮影者から「何とかして」と言うことで機材とオリジナル/テープ一式が筆者の所に半強制的に貸し出されちゃったのだ)涙。。。 |
だがしかし。捨てる神あれば拾う神あり。そのバンドのメンバーの一人の友人が当日の同じシーンを別のデジカメの動画機能で録画していたのだ(^^)v
そこでまず、その全データをCD-Rにて入手。中身は色々なサイズの素人ビデオの集大成みたいな状態。デジカメの制約からなのか、三曲の演奏が細切れに色々な画像サイズで入っている。重複もある。データ形式も色々。「.mov」「.mpg」「.wmv」混在。音声は全てクリップ=こっちはオーディオ用語のクリップ=飽和。つまり全てグシャグシャに歪んでいる。
つまりつまりこのままでは使えないのだ(T_T) |
そこで仕方がないから以下の作業を実施。結構滅茶滅茶面倒。
- 各ビデオデータを元データの画像サイズに関わらずQuickTime Proを使って全てDVストリーミング形式に変換
- こうすると全ての画像は画質にかかわらず720 x 480 pixelになる
- これをiMovieに読み込む(逆に言うとiMovieは動画についてはDVストリーミング形式以外を扱えないことを意味する)
- 次にiMovieの「高度な機能(メニュー)」を使って、各DVストリーミングから音声データを分離してから削除
- これで画像(動画)だけになる
- 以上の作業とは別に、各ビデオデータをQuickTime Proを使ってAIFFに変換
- そのAIFFデータをサウンド・ユーティリティ(使ったのは「Amadeus II 3.5.4」)を使ってレベルダウン(完全なクリップだったので50%にマイナス・アンプリファイド)
- このレベル補正後のAIFFデータを動画部とは別データとしてiMovieに取り込む(iMovieには動画とは別の音声トラックが2つある。これはMCや効果音あるいはアテレコやアフレコを入れるためのトラックなのである)
- 動画と音声は元データが一緒だから、つまり長さは合っているわけだからプレビューウインドウとタイムラインウインドウを見ながら両者を同期させる
- 同期されたら「再生ヘッドの位置でサウンドをロックする」を実施
- これで他のクリップをいじっても音がずれちゃうことが無くなる
以上で「初心者バンド」の部分だけ、別のデジカメの動画とサウンド・レベルを補正した音声データに置き換わったことになるわけだ。 |
ここから先は編集のフィニッシュ作業。
- 一通り完成したら、全体を前半と後半(第一部と第二部)に分ける
- 分けるためには一度、仮編集済みのデータをもう一つ複写コピーするのが一番簡単だが、てぇことはHardDiskの容量に余程の余裕がなければならないと言うことは、いよいよもって明らかなのだ
- 分けたら、それぞれのデータから余計な部分を削除
- それぞれにタイトルとエンディング・タイトルを付ける
- それぞれを最初からチェックし直して無駄な映像を極力カットする
- クレジット・ロール(出演者他全員)を作成する(こう言うものはなくても良いわけだが、入れると非常にそれらしくなるわけだ)
- 再度、再々度、頭から終わりまでをチェック
- 不自然な流れ、不自然な繋がりなどがないかを入念にチェックしまくる
- かくて編集完了
なお、こう言う編集作業をスムーズにクリエイティブに行うには常日頃、ハリウッド映画を見まくっていることなどの基礎知識が非常に大事なのは言うまでもない。 |
ここから先は保存作業である。
- DVカメラに新品のDVミニテープを入れる
- またしてもテープトラブルなんてことがないように、ビデオテープをちゃんと自社生産しているSONY製のビデオテープを使用
- iMovieの書き出し機能で「カメラ」を選ぶ
- するとiMovieからDVカメラへFireWire経由で完全なデジタルデータ(DVストリーミング形式)によるデジタル・コピーが行われる
- これは当然、当速コピーだから二本で1時間50分少々掛かる
デジタル・コピーが終わったらDVカメラの電源を切ってFireWireケーブルを外し、今度はAVケーブルで我が家の36型HDTVに接続して再生テスト。
ビックリしたのはタイトルやクレジット・ロールの画質の良さ。ジャギーも何にもない。まるでPhotoshopで見ているのと同じような完全なアンチエイリアスの世界。つまりまるっきり市販DVDソフトと同等。動画部分も劣化は一切無し。音声は音楽CD規格そのまんま。
単純素朴に「すげっ」と声を出してしまった。
全く時代は進歩したものである。 |
ここから先は配布メディアの問題。
言うまでもないがDVD-Rに焼いてしまうのがベストだが我が家のPowerBook G4は最初期型であるからその機能はない。また、DVD-Rは今のところは二倍速規格しか無いからデジタル・ダビングをやるにしても偉い時間が掛かることになる。ブランクメディアもCD-Rに比べれば高価である(と言っても500円未満だが)。
単純素朴にDVカメラをRCAケーブルで我が家のVHSデッキに繋いでビデオテープへのダビングもしてみたが画質はもろに落ちる。メリットはT120(2時間テープ)1本に収まることぐらい。
またVHSを家庭用低価格機でダビングするとトラッキングの関係で他のビデオで再生するとノイズが乗ることも多い。実際、今回テストでダビングしたVHSテープを実家に持って行って再生したらトラッキング調整をしてもノイズが取り切れなかったのである。 |
となると汎用性があって画質も音質も中庸と言うことで「ビデオCD」にするのがベターという結論になる。「ま〜ぱのトリセツ」にもそう書いてある。
そして更に「ま〜ぱのトリセツ」によれば「Roxio Toast Titanium 5」を持っている場合、iMovieから「QuickTimeへの書き出し」を選ぶと書き出しメニューに「Toast VideoCD(NTSC or PAL)」が追加されており、「iMovieとRoxio Toast Titanium 5が連動」して「簡単にビデオCDが作成できる」と書いてある。 |
ところがこれは半分嘘であった。何が嘘かと言えばMac OS Xでは動作しないのだ。最初はそれで散々悩んだ。
そこで仕方がないからiMovieから「高画質ビデオ(これは本来はDVD用の形式)」で書き出し、そのデータをRoxio Toast Titanium 5でビデオCDにすると言う方法を採ってみた。
ところがこれだと結果は滅茶滅茶画質が悪いのである(音声は音楽CD品質)。まるで程度の悪いJPEGみたいなブロックノイズだらけの画質なのだ。
何でこう言うことになるかというと、DVカメラは全て何らかのMPEG規格で圧縮をしており、iMovie → 高画質ビデオ用データ → Toast VideoCDデータと言う二段階の変換プロセスでは、つまりMPEGルーチンの圧縮が二度行われるわけだから画質ががっくりと落ち込むのだ(と言うことを色々実験した結果、理解したのだが、これだけで丸一日潰れたに等しい。勉強にはなったけど)。 |
そこで仕方がないからMac OS Xを諦めて超・久々にMac OS 9.2.2を起動。iMovieはカーボン・アプリケーションだからMac OS 9.2.2でも起動する……筈が「言語リソースが足りません」なんてエラーで立ち上がらない【涙】。
これまた仕方がないから外付けHardDiskの10GBの別パーティションにPowerBook G4のリストアCD-ROMを使ってすっぴんのPowerBook G4の中身一式をインストール。そこからiMovieを引っ張り出して起動。今度は大丈夫。
さぁやっとこさiMovieとRoxio Toast Titanium 5の連携によるToast VideoCDデータの書き出しである……が……。。。 |
これがとんでも無く時間がかかるのである。
どれぐらいとんでもないかと言うと、50分のDVストリームを50分のToast VideoCDデータに書き出すには、ななななななな何と7時間近く掛かるのだ!!
今回のビデオは前後編それぞれ約50分だからビデオCD二枚分だと、なななななななななななななな何と書き出し作業に合計で15時間ぐらい掛かるのだ(号泣)。
もっと言えば、前述の大失敗した画質の悪い方法(iMovie → 高画質ビデオ用データ → Toast VideoCDデータ)でも同じだけの時間が掛かっちゃっていたのだ。かくて大晦日は潰れ、年越し時点のPowerBook G4は使えなかったのだ【涙】。 |
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Mac OS 9.n版のiMovieからToast VideoCD(NTSC)に書き出しているところ
目茶苦茶時間が掛かることが判明(T_T)
上のプロセスバーの状態で残り26分の標示だから想像が付くことでしょう(T_T)
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閑話休題。短いデータを別に作ってテスト焼きを実施してちゃんと高画質のビデオCDが作れることを確認してからいよいよ7時間以上(しつこいが二枚分だと15時間弱)のデータ変換作業に入るわけである。
ところがこう言う場合、我が家固有の大問題がある。
それは猫ちゃんである。我が家の来喜は寒がりなのでPowerBook G4の上が大好きなのだ。何故ならPowerBook G4はキーボードの真下にCPUがあり、その辺りがポカポカと暖かいからなのである【苦笑】。 |
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ん?@来喜
……と、こうなっちゃこまるのであるのであるのである
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こっちが熟睡 or 外出中の連続した7時間強のデータ変換作業中に来喜が余計なことをしてエラーでも起きたら目も当てられないのである。だからと言って、液晶画面を閉じるとPowerBook G4は強制スリープ・モードに移行するので、それじゃ何の意味もない。
そこで急遽作成したのが下の写真の「特製猫除けボード」である【苦笑】
こうして、更にマウスケーブルを引っこ抜いておけば、仮に夜中に来喜がPowerBook G4の上で熟睡していても変換作業は問題なく継続しちゃんと完了するはずなのだ。 |
かくてここまでに書いたこと全てで色々と楽しみながら苦労すること一週間(2002年12月27日から1月2日まで)。生まれて初めてのノンリニアビデオ編集は一件落着した。かくてノンリニアビデオ編集ノウ・ハウはきっちり身に付いた。かくて正月休みはどっかへ行っちゃった【苦笑】。元データはちゃんと保存してあるから将来的にDVD-Rにすることは可能。
なお一度、ビデオCD用の元データ(これはCD-Rに焼くのであるから絶対に700MB以下である)を作成してしまえば、実際にビデオCDを焼くのは1枚がざっと6分ちょっとだから大した作業ではない。この辺がDVD-RやDVストリームあるいはVHSへのダビングに対するビデオCDの最大のメリットでもある。 |
それにしても途中で何度か書いたようにノンリニアビデオ編集で一番重要なのは超特大容量の高速HardDiskである。これが無ければ話にならない。作業がまるで不可能なのである。
そして勿論、高速のCPUも不可欠。ビデオCDデータを書き出すのに7時間じゃ話にならない。最新型のPowerBook G4/1GBなら単純計算で我がPowerBook G4/400MHzの2.5倍の速度だから7時間強なら3時間弱で済むことになる。液晶も相当に進歩性能向上している。
しかし二枚分で6時間弱掛かることに変わりはない。
と言うことは、もしもノンリニアビデオ編集に本気で凝るなら最低限、次の条件が必要になると言うことを意味する。
- ノンリニア編集専用のMacintoshをもう1台用意
- 性能はその時点のMacのラインアップ中の最高峰であること
- 外付け or 内蔵に関わらず160GBとかそう言うとんでも無いサイズの高速HardDiskを出来れば複数装備
- 出来るだけ高性能&大画面の液晶モニター(複数)
- iMovie対応の走行メカが信頼できるDVカメラ(となるとSONYの高級機しかない)
言わずもがなだがMacに関する次善の策はPowerBook G4/1GB+ノンリニア編集専用のHardDiskである。要するにどっちに転んでもDVカメラ込みでざっと70〜80万円の投資と言うことになる。
しかしもうひとつ大事な要素がある。
それは「時間」である。ノンリニアビデオ編集は凝れば凝るほど時間が掛かるのだ。240分の素材の編集に1週間かかったのだ。今回で慣れたから次回以降は効率化されるとは言え、絶対に2400分は掛かるに違いないのだ。2400分は1日半丸々なのだ。そんな時間を普段は確保できないのだ、幾ら暇人の筆者とは言え。
幸いにして筆者は普段、ビデオで撮影したいものが全くないのでノンリニア編集に填る恐れはない。今年の暮れにまた「某私大同期ライブ 2003」をやるのであれば、今度は最初から録画ミスが起きないようにどっかからSONYのそれなりの機種とSONYのテープを使い、最終配布形態がDVD-Rに出来るようにはするだろうが、そう言う素材をいじることで充分なのだ。
だがまぁしかしノンリニア編集作業が面白いことだけは良く判ったけど。 |
なお編集済みのiMovieデータは今回の場合でざっと22GBである。これをまとめて保存できるメディアは今のところ事実上はHardDiskしかない。DVテープに保存したのはDVストリームデータであり、再編集は出来ない(前後編の二本にまとまってしまっている)のである。DVD-Rに焼いても同じ事である。プロやマニアはどうやっているのかを知らないが、DATと言う手もあるのかも知れない……と思ってGoogleで調べたらDATなんてもう過去の規格でDLTとか色々な規格があるらしい。それだと1本のテープに20GBとか40GBとか(あるいは500GBとか)記録できるようである。
このことでも判るとおり、本気でノンリニアビデオ編集なんかに凝ったら金と時間が無限に掛かるのである。
ああ良かった、元々ビデオ撮影の趣味が無くて(^^)v |
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これが出来上がりの半分
「Media」がiMovieデータの本体
「xmasparty2002vcd_1.mov」はVideoCD用の変換済みデータ
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「Media」の中身
「クリップ」が個々のシーンのデータ
サイズ順に並べると如何にデータが大きいか良く判る
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ところでせっかく作成したビデオCDであるから、ジャケットにも凝ってみた。ビデオCDのケースはビックカメラでエレコム製の超薄型なのに二枚きちっと収納できるものを見つけてきた。うちのEPSON PM-780CはCDラベルの印刷が出来ないので、その点はマーカーペンの誤魔化したが、まぁ全体としては充分すぎる出来上がりだろう(と自画自賛)。
それにしても、ほんと、便利な時代になったものである。自宅にある機材で一昔前ならうん千万の機材と同じ事が出来ちゃうのである。後は使いこなせるかどうかだけの問題なのだ。条件は誰でも同じである。 |
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完成ぃ〜♪
ジャケットに凝ったのでまるで市販DVDっぽい(^^)v
手前はDVミニテープの自分用の編集済みDVストリームバックアップ
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