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2002.11.20[水]更新
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PowerBook G4/400(M7952L/A)
その34:早くも二ヶ月目のMac OS X 10.2.1
PowerBook G4, Macintosh
結局、アドビが一式がないと話になりませぬ

PowerBook G4を全面的にMac OS X(正確にはMac OS X 10.2 → Mac OS X 10.2.1)に移行してから早くも2ヶ月が経過した。二ヶ月前の直感的な決断は正しかったようで、もう二度とMac OS 9.nに戻る気はない。それほどに現在のMac OS X 10.2.1の完成度は高い。
そこで、この二ヶ月間でPowerBook G4の更なる環境改善の目標としたのは、可能な限り全てのアプリケーションをMac OS Xネイティブ(CARBON or COCOAアプリケーション)に移行させることである。
Mac OS Xのクラシック環境はPowerMacが出たときの68kエミュレータに匹敵するAppleならではの見事な仕掛けではあるが、過渡的で便宜的なものであることに違いはない。しかも来年以降に発売される全てのMacintoshはMac OS Xでしか起動できない。
だからMacintoshのヘビーユーザーとしては可能な限り早く速くMac OS Xへの本当の意味での全面移行=Mac OS 9.n環境を必要とする全てのソフトウエアからの完全な決別=をするに越したことはないのである。
それではカテゴリー別に何をどうしたかを見てみよう。

Adobe Photoshop 7:前回書いたように、Mac OS X環境ではEPSON PM-780Cの肝心要の四辺縁なし印刷が出来ないことと、IMAGIO(PostScriptレベル3プリンター複合機)のネットワーク越しのスキャンが出来ないことの2点から、せっかくのAdobe Photoshop 7をわざわざクラシック環境で使っていたのだが、発想を変えてMac OS Xで使うことにした。この結果、ActionMenuによる独自のショートカットも使えなくなったが、すっぱりと諦めた。
では四辺縁なし印刷とスキャンはどうするかと言うと、GraphicConverterのPPC版を別途インストールして対応することにしたのだった。最初はAdobe Photoshop 6(こっちはMac OS 9.n=クラシック環境でしか動かない)を再インストールしたのだが、これだとアプリケーション・サイズが馬鹿でかい。やることは印刷とスキャンだけだからPhotoshopである必要はない。だったらGraphicConverterで良いというわけである。

Webオーサリングツール(Claris HomePage 2.0JからAdobe GoLive 6へ変更):WYSIWYGなHomePage制作環境について、筆者は今までは極めて変則的な使い方なのだった。他のところで書いているように1994年で開発が止まっているClaris HomePage 2.0Jをメインに、それを補完する幾つかのユーティリティを組み合わせるという方法を採ってきたのだ。その理由は上記を参照して貰うとして、流石にここへ来て幾つかの問題点がネックになり出した。
  1. 新しいタグにまるで未対応
  2. JavaScriptなどにも当然、未対応なのでスクリプトを勝手に書き換えてしまう場合がある(従来はユーティリティでその都度、修正)
  3. プログレッシブJPEGに未対応(レイアウトは可能だが「不明な画像」になってしまう)
  4. クラシック環境なのでATOK15の辞書が使えない
この中で最大の問題は「4. クラシック環境なのでATOK15の辞書が使えない」ことである。ATOKは15になってから14までとの互換性を捨てた。ATOK15のMac OS 9.n版は発売されない。
ところが筆者がPowerBook G4で一番長い文章を書くのは自分のHomePage掲載用の文章を書くときなのである。それはつまり「Claris HomePage 2.0J+ATOK14」を意味する。ユーザー辞書は毎日更新されるものだからこれは非常に困るのである。

となるとMac OS Xネイティブなアプリケーションに移行するしかないのだが、選択肢は事実上ふたつしかない。Adobe GoLiveとMacromedia Dreamweaver MXである。この二つを比べた場合、業界的には後者の方が宜しい。Adobe GoLiveは余計なコードを付加するので極めて評判が悪いのである。しかしMacromedia Dreamweaver MX はAppleStore価格で45,600円もする。これに対してAdobe GoLive 6なら筆者は旧バージョンの正規ユーザーだから12,000円で済む。
また筆者は伝統的にマクロメディアのソフトが嫌いなのである。ゴチャゴチャとまとまりのないフローティング・ウインドウの洪水が堪えられないし、その他の操作系もMacintoshの流儀から逸脱している。実際にMacromedia Dreamweaver MX のデモ版をDownloadして試用してみたが、やっぱり堪えられない。
かくて価格に負けてAdobe GoLive 6をAppleStoreで購入。二日後に到着。

さて。以前のAdobe GoLive(クラシック版Adobe GoLive 6を含む)には下記の欠点があった。
  • 起動に異常に時間が掛かる(Adobe Photoshopの倍と言えば判るだろう)
  • HTMLファイルを開くのにも異常に時間が掛かる
  • 全体の動作が目茶苦茶重い
  • Claris HomePage 2.0Jで作製したHTMLファイルを開くとまるで違った状態になる
Mac OS X対応製品版のAdobe GoLive 6はどうか?
  • 起動時間の長さは従来通り(T_T)
  • HTMLファイルは普通の速度で開く♪
  • 操作は充分に軽快♪
  • Claris HomePage 2.0Jで作製したHTMLファイルを開くと相変わらず行間などがまるで違う(T_T)
起動時間は大きな問題ではない。一度起動すれば落ちない限り関係ないからである。ファイル・オープンと操作中の速度は全く問題なくなった。
となると後はClaris HomePage 2.0Jが生成したHTMLコードとの互換性である。それを解決しないとおいそれとは移行できないのだ。

では何がどう言う風に問題なのか?
下図はClaris HomePage 2.0Jで作製したページをClaris HomePage 2.0J(クラシック環境)で見たところである。行間他、MS Internet Explorerで見た時と大きくは違わないのでレイアウトがしやすい。
PowerBook G4, Macintosh
Claris HomePage 2.0J at クラシック環境
ブラウザーで見たときに割りと近い状態
(操作上必要なテーブルの枠の表示を除く)

ところがこれをそのままAdobe GoLive 6で開くと下図のように有り得ないはずの行間が空いてしまうのである。これではMS Internet Explorerの表示と違いすぎるから感覚的に違和感があり、レイアウトがやりづらい。
PowerBook G4, Macintosh
Adobe GoLive 6でそのまま開いた状態
不要な行間が空いて見苦しい

不要な行間を気にしなければよいと言うものではない。それではWYSIWYGなオーサリング・ツールを使う意味がない。
そこで、上図の不要な行間をAdobe GoLive 6上で削除するとどうなるかと言うと、今度はそれをMS Internet Explorerで見たときに変なことになるのである。かくて、いよいよWYSIWYGから遊離してしまう。つまりClaris HomePage 2.0Jで作製したHTMLファイルをAdobe GoLive 6のレイアウト・ウインドウで気楽にホイホイと修正してはいけないと言うことなのだ。これは困った。

そこでClaris HomePage 2.0JとAdobe GoLive 6が生成するソースコードをそれぞれチェックしてみた。この結果、Claris HomePage 2.0Jはやたらめたらあちゃこちゃに「<P>タグ」を挿入しまくっていることが判った。Adobe GoLive 6で新規作成した場合は「<P>タグ」は全くない。試しに上図のHTMLファイルから「<P>タグ」(と「</P>」)を(ソースコードエディター上で)全て削除してからレイアウト・ウインドウで開いたら下図のように全く問題なくWYSIWYGに表示されたのである。下図の状態はClaris HomePage 2.0J以上にMS Internet Explorerで見たときと一致する。これこそ正にWYSIWYG環境である。
但しAdobe GoLive 6上では枠線=0のテーブルもレイアウトの必然から「当たり罫」が表示される点だけが異なるが、こればっかりはどうしようもない。
PowerBook G4, Macintosh
<P>を削除したものをAdobe GoLive 6で見た状態
ほぼ完璧なWYSIWYGになる
(テーブルの枠を除く)

原因がはっきりしたので、これならHomePage作りは完全にAdobe GoLive 6に移行できると判断。そこで、下記のシーケンスでHardDisk上の全てのHTMLファイルをAdobe GoLive 6用に変換処理した。
  1. テキスト操作系のツール(ProofReader(PPC) 1.2.1)で「<P> → ブランク(要するに「削除」を意味する)」「</P> → ブランク」と言う変換辞書を作る
  2. 全てのHTMLファイルをこのツールにDrag&Drop
  3. この結果、テキスト本文=ソースコード中の全ての「<P>と</P>」が一発で削除される(念の為に「p」と「/p」=小文字=についても実施)
  4. 次にファイル操作系のツール(File Buddy 7.2.3J)を使って、Claris HomePage 2.0Jで作製した全てのファイルを検索=抽出
  5. その全てのクリエータをClarisHomePageのもの(「BlWd」)からAdobe GoLive 6のもの(「GoMk」)に変換
これでPowerBook G4のHardDisk上の全てのHTMLファイルがAdobe GoLive 6で作製したものになる。もっと判りやすく言えば、HTMLファイルをダブルクリックすれば必ずAdobe GoLive 6で開くわけである。勿論、ファイルのアイコンもAdobe GoLive 6のものになる。

既にこのページはAdobe GoLive 6で作製しているわけだが、Claris HomePage 2.0J時代のトリッキーな使い方が不要なので快適である。最初の数時間は操作の違いに若干戸惑ったがもう大丈夫。最近の技術トレンドに全て対応しているので、色々とお遊びも出来そうである。
また環境設定を厳密に行うとほぼ完全にWYSIWYG=MS Internet Explorerで見ているのと全く同じ状態での編集が可能なのは素晴らしい。またAdobe GoLive 6上の画像をダブルクリックすると、それを作製したAdobe Photoshopで開かれるなど、アドビのソフト同志の連携もバッチリである。

但し、Adobe GoLive 6を使う場合は「Adobe GoLive 6が想定する使い方をしてはいけない」と言う(実に矛盾した)テーゼを守るべきだと筆者は思う。
これはいったいどう言う事かを一応、説明しておこう。

「Adobe GoLive 6の想定する使い方」とは何か?
Adobe GoLive 6のマニュアルを見ると判るのだが、Adobe GoLive 6を使ったWeb構築の基本は「サイト(Adobe GoLive 6で生成するデータベース環境みたいなもの」を構築し、そこに素材(画像やテキスト)を登録し、Adobe GoLive 6上では「レイアウトグリッド」や「フローティングボックス」を使ってDTP感覚で自由自在にデザインする……と言うものである。以上を守りちゃんと設定するとFTP操作の差分Uploadまで全てAdobe GoLive 6にお任せでやってくれることになる。

前者の「サイト(データベース)」はイチからWeb構築するには便利かも知れないが、既に構造的な環境をFinder上で構築している筆者のような場合は不要である。但しLink切れなどをチェックしてくれるので、たまにそう言う点を調べるときにだけ使えばよい。FTP機能もWebの知識が無い人には便利だろうが筆者には関係ない。FTPは相変わらずFetchを使う。
それより何より問題なのは「レイアウトグリッド」だろう。これは要するに「テーブルのお化け自動生成機能」である。
例えばWeb画面の中央に画像がひとつレイアウトされているという非常にシンプルなデザインのWebを作るとする。
この場合、従来の方法論なら画像をインラインで配置し、センタリングし、高さは画像の前に<BR>を幾つか入れればよい。後は各自のWebオーサリング環境に任せて「相対的なレイアウト」を指向する。
テーブルを使う場合なら二行のテーブルを作り、上の行の行の高さをピクセル指定して、下の行に画像を配置すれば良い。いずれの場合もソースコードは短いもので済む。
しかし「レイアウトグリッド」を使えば、デザイナーは「ブラウザーの上から何cm下(何mmでも良い)」と言うようにAdobe Illustratorを使うような感覚でレイアウト・デザインをすることが出来る。
ところが、これを実現するためにAdobe GoLive 6は「レイアウトグリッド=デザイナーの意図に合わせて超ぉ〜複雑なテーブルタグを生成する仕掛け」によって、とんでもなく冗長なタグを生成するのである。
コンピュータの世界ではおよそ「コード」と言うものは短いほど美しいのだが、Adobe GoLive 6流儀で生成されるHTMLコードは異常なほどに長くなる可能性大なのである。

ここから先は価値観の問題であるし、一般的デザイナーはソースコードのことなんか何も判らないから書くだけ無駄なのでやめておこう。
とにかく、筆者としてはAdobe GoLive 6を使っても「ノーマルなこと」しかしないからWeb的な問題は起きないはずである。

Jedit 4:Adobe GoLive 6に踏み来る遙か前に、同じくしょっちゅう日本語を入力するJeditをMac OS Xネイティブ版のJedit 4にした。シェアウエアフィー2,500円を払う価値があるMacintoshでの超定番テキスト・エディターである。

FileBuddy 7:Adobe GoLive 6への移行の時にも大活躍した、これまたMacintoshでの超定番ファイル操作ユーティリティの最新版。これで主要なユーティリティ類は全てMac OS X版になったことになる。

Norton SystemWorks 2:Mac OS X用に購入したNorton SystemWorks 2はMac OS X 10.2上でドライブを認識しないと言う馬鹿みたいな状態だったことは前に書いたが、予定通りのアップグレード(LiveUpdate経由)でちゃんと修正された。下図の通り、これでMac OS Xネイティブ環境でのディスク・メンテナンスが可能になる。
ドライブ診断中の画面
診断結果が「重大な問題を発見」と出たときはレポートに「全てのエラーは修復しました」と記載されていても、しつこく診断を繰り返すと良い。数回繰り返せば「問題はありません」になる。精神衛生上すっきりすべきであると思うからだ
SpeedDiskはたまにやればよい
PowerBook G4, Macintosh
なんとiPod専用のデフラグ・メニューまであったりする

と言うわけで、WebオーサリングルーツをAdobe GoLive 6に乗り換えた結果、日本語(長文)を入力する必要のあるアプリケーションは全てMac OS Xネイティブ・ソフトになった。つまりATOK15 for Mac OS Xで全てまかなえるわけである。
例外はAdobe PageMaker 7.0Jだが、これはDTPレイアウトソフトだから、もしも長文を扱う場合は事前にテキスト・エディターなどで作製しておくのが常識なので、特には問題がない。そもそも最近は自分から使うことは滅多にないし。

以上の結果、それでも残るクラシック環境のアプリケーションは下記にまで集約された。Adobe PageMakerを除けば全てMac OS Xに移行済みと言うことが判る。別の言い方をすれば、それ以外は殆どがいわゆるユーティリティ系の小物ソフトであるからマメに探せば殆どはMac OS X版があるだろう。どうでもいいものも多々あるが【苦笑】。
  • Adobe PageMaker
    前述通り、唯一残るクラシック環境で動かさざるを得ないメジャーなソフト
  • ATM Deluxe
    PageMakerに必要だから仕方がない。アドビのDTPキラーアプリケーションがAdobe InDesignに移行した今、PageMakerがカーボン版になると言う可能性はあるのだろうか??
  • GraphicConverter US PPC
    前述のごとく、 Adobe Photoshop 7をMac OS Xネイティブで使うことにしたので、出来なくなっちゃった「EPSON PM-780Cでの四辺縁なし印刷」と「IMAGIOからのネットワーク越しのスキャン」をするためだけに再インストール。カーボン版のGraphicConverterもインストールしてある。バージョンはどちらも最新版の4.4.4……と書いて、このページを掲載した直後に4.5が出た。GraphicConverterほどマメにアップデートするソフトを筆者は寡聞にして知らない。流石にドイツ人は真面目である。そう、GraphicConverterは珍しくドイツ製のソフトなのだ
  • 駅すぱあと
    開発元のヴァル研究所からMac OS X版発売の発表があったので、それが来るまでの使用となる
  • ClarisHomePage2.0J
    一応念の為に残してあるだけ。年末までには削除されるだろう
  • FileMakerPro3.0Jv4
    バージョンが古すぎるが正規ユーザーだから残してある。使う機会は全くないので、最新版へのアップデートの今のところは予定はない
  • SimpleText-J1-1.4
    クラシック環境で立ち上げたときに一応、必要だからあるだけ
  • MailKanjiFixer
    まず使うことはないが、一年に一回ぐらい文字化けしたメールが来ることがあるので残してあるだけ
  • KanaKiller1.6.1
    かなり強力なテキストツール。機種依存文字を一発で修正してくれる。これに該当するMac OS X版のソフトがあれば不要となるが、まだ探していない
  • ProofReader(PPC)
    先ほども出てきたが、何かと重宝するテキストツール。自分で辞書が作れるのが便利。Mac OS X版はすでにあるので近日中に乗り換え予定
  • ノートパッド
    Mac OS 8までのApple純正メモソフト。Mac OS 9.nからはおまけになって標準ではインストールすらされない。しかし使いやすいので未だに使っている。他が全てMac OS XになったらFreeWare/ShareWareから適当なものを探そう
  • MaxReaderJ
    大分前に家族用の超低価格の台湾製のスキャナーを買ったときにおまけで付いてきたOCRソフト。動作することを確認した以外、まともに使ったことはないが邪魔じゃないので削除せず
  • Disk First Aid
  • ドライブ設定
  • NortonWorks
    これらは全てアプリケーションの特性上、Mac OS Xのクラシック環境では動かないがMac OS 9.nで起動したときのメンテには必要なので残してあると言うだけの存在に成り下がってしまった
  • Fiery_F28_Tools
    RICHO IMAGIO Color2800Fをコントロールするアプリケーション群。Mac OS X版になることはないだろうが、使うことも滅多にないので何の支障もない
  • 両両矢印
    Mac OS 9.nのアピアランス・コントロールパネルの隠れ機能を使ってウインドウのスクロール・アローを両端に上下に二つずつ出すAppleScript。同種のもっと多機能なもののMac OS X版が「TinkerTool(Preference Pane」である。もう不要ではある
  • MV Scaler 1.0
    何かのソフトにおまけで付いてた度量衡年号換算変換ソフト。意外と便利で捨てられない
  • dp_AppleScript
    自分で作ったEntourageを直接コールしてメール受信状態をチェックするAppleScript。同じものをMac OS X版にすると動作が異常に遅くなるので今暫くはMac OS 9.n版を使わなければならないのだった
  • ResEdit2.13+dp
    今や懐かしいApple純正リソース・エディター。Mac OS 9.n以降では殆どものの役に立たないので入れてあるだけ
  • Speedometer
    これまた古すぎるほど古いMacintoshの速度計測ソフト。未だにクラシック環境で動くのが不思議。全く不要だが何となく残っている
  • PadOff
    筆者にとっては邪魔でしかないトラックパッドの動作を殺すソフトだが、我がPowerBook G4のトラックパッドは機械的に壊れていて動作しないので用がない。しかし直っちゃった場合には必要だから残してある
  • LCD Tester 1.0
    液晶パネルのドット落ちテスター。新しいPowerBook G4を買ったときにしか用がないのだが……
  • ReNa 1.12
    最も使いやすく多機能なファイル名称変更バッチ処理ソフト。Mac OS X版が欲しいのだが無い
  • YA-Base64v1.29
    パソコン通信時代にBase64エンコードされた添付書類をエンコードするために必要だったユーティリティ。当然、全く不要なのだが、たまに自作メールソフトのバイナリーデータ送信のテストでBase64エンコード・データを本文にそのままぶち込んで送ってくる馬鹿が居るので仕方がないから残してある。あたしゃβテスターらしいが迷惑なだけである。
  • MacLHA 2.24
    Windows相手にMacBinaryヘッダー無しに圧縮したデータを送るときだけに必要。この場合の相手とはクライアントだから捨てるわけにはいかない。Mac OS X版があるのかどうなのかは調べていない
  • Disk Copy6.33J
  • StuffIt Expander
    Apple純正ディスクイメージ管理ソフトと定番解凍ソフト。Mac OS 9.nで起動してアップデートなんて場合には必要だから捨てるわけにはいかない
  • Disc Burner
    Apple純正CD-R焼きソフトのMac OS 9.n版。本来は全く不要
  • ViewViewPlay2.0
    QuickTimeで開けるムービーファイルを複数連続再生するソフトの非常に古いバージョン。殆ど使わない
  • KPTQShowLT1.22
    Adobe PhotoshopのKPTプラグインのおまけソフトだったはず。簡単にスライドショーが楽しめる。殆ど使わない
  • Mail Siphon 1.1 US PPC
    メールサーバーに直接アクセスして不要なメールを削除するソフト。極まれにメールヘッダーなどに異常があり、普通のメーラーでは拾えないメールがあるときに使うユーティリティ
  • eFax Messenger
    FAXを画像にしてメールで送られた場合に、それを閲覧するソフト。筆者には関係ないのだが、うちの父親にたまにこの形式でデータが送られてくるのである
  • StreamWorks 2.0.4
  • VivoActive PowerPlayer
  • VDOLive Player 3
    いずれもRealPlayerやWindows Media Playerに敗れ去ったストリーミング・テクノロジーのビデオ閲覧ソフト。非常に古いアダルト系データを見るために必要になる場合がないとは言えないので捨てるわけにはいかないのだったのだった【苦笑】
  • AirMac
    Mac OS 9.n環境でAirMacの設定をする幾つかのソフト群
  • iTunes2
    5GBの方のiPodを管理する関係で今のところは捨てられない
  • デスクトップ・プリンタ Utility
    PostScriptプリンターの設定のために必要なので捨てられない
  • HyperCardプレーヤー
    完全に過去の存在となったHyperCardをブラウズするApple純正おまけソフト。記憶を辿ってみても、ここ数年、一度も起動する必要を感じたことはないのだった
かくて、重要度と言うことから見れば既に90%以上(実質95%)のソフトがMac OS Xに移行できたことになる。これは予想以上に高い比率である。
なお現在、TVではAppleが「リアル・ピープル広告(WindowsからMacintoshに乗り換えた一般人が実名で登場する米国Appleに倣ったキャンペーン)」を流しているが、その中のひとつで「Mac OS XにしてからOSが落ちたことは一回もありません」は全く正しい。アプリケーションが落ちることはあっても、Mac OS X 10.2.1は全く安定しているのである。時代は変わったのだ。

おまけ
PowerBook G4, Macintosh
バックアップ用の80GB-HardDiskを繋ぎ、Norton SystemWorks CDを挿入した状態でMac OS 9.2.2の方で起動してからMac OS 9.2.2の「起動ディスク(コントロールパネル)を開くと物凄いことになる。上の通りなら12種類の起動状態を選べるわけだが、Mac OS Xはルートにないと起動しないので実際には8通りの起動状態を選べることになる。ちなみにMac OS Xの「起動ディスク(Preference Pane)」で見ると、ちゃんと起動できるシステムフォルダーだけが表示される

追記:
  • 11月12日にリリースされたMac OS X 10.2.2に早速アップデート。マイナーアップデートなので使用感は全く変わらない
  • GraphicConverterはAdobe Photoshopに比べると印刷設定の機能が大幅に劣るので、結局、PPC版は削除。Adobe PhotoshopからEPSON PM-780Cにプリントすることはたまにしかないので、その都度、Adobe Photoshop 7をクラシック環境で起動することにした
  • Mac OS XにしてからWindowsで作成したCD-Rが読めないと書いてきたが、得意先から送られてきたCD-Rは間違いなくちゃんと認識された。とにかく、これは朗報
PowerBook G4, Macintosh
Windowsで作成したISO 9660フォーマットのCD-Rを間違いなく読めることが証明されたの図

  • ProofReaderは既にMac OS X版に変更した
  • MacLHA 2.24はMac OS X版の「DropLHa」と「DropUnLHa」の組合せに変更した。名前の通り、Drag&Dropで解凍したり圧縮したり出来る。最初からMacBinaryヘッダーは削除されるので便利。なんたってWindowsな相手に送るときにしか使わないんだから
  • 物凄く沢山の全置換をする場合はやっぱりYooEdit(PPC版)が圧倒的に早くて確実であることを確認したので復活。50数万個のカンマを全部一発でタブに置き換えようとしたらJedit4は全然終わらないので頭に来て強制終了したのだが、YooEditは1分弱で完了したのである
  • iTunes2は削除した。またしてもパーティションを切り直して、予備パーティションにiPod(5GB)のデータが入るようにして、そちらで起動してMac OS XとiTunes3で管理するように変更したのだ
  • Mac OS Xには今のところF1からF6及びF12に割り当てられた特殊機能(液晶の輝度、音量、num lockのON/OFF、ミュート、メディアのイジェクト)を殺す設定(正確には「fn」キーを押しながら作動させるように変更すること)が見あたらない。Mac OS 9.nではキーボード(コントロールパネル)の「ファンクションキー(ボタン)」で設定できるが、このボタンはクラシック環境では表示されない。Mac OS X 10.2.2にアップデートしたら設定が戻っちゃったので仕方がないからMac OS 9.2.2で単独起動して切り替えたのだが、これは困る。Mac OS 9.nで起動したときにしか変更できないと言うのは将来的にまずいのだ。それともMac OS Xには「ホットファンクションキー」と言うものがないのだろうか?
  • それにしてもMac OS Xの安定性は素晴らしい。前記のどうしてもMac OS 9.nで起動しなくちゃならないなんてことが無い限り、あるいはソフトのインストール後とか以外、普通に使う限りMac OS Xを再起動することは全くないのだ
参考:Mac OS X 10.2(Jaguar)にしてから、これまでにソフトウエア・アップデートでインストールされた内容(ソフトウエア・アップデートのログより)
  • "AirMac ソフトウェア"(2.1.1)
  • "Security Update 2002-09-20"(1.0)
  • "Internet Explorer 5.2 セキュリティアップデート"(5.2.2)
  • "StuffIt Expander セキュリティアップデート"(7.0)
  • "イタリア語用アップデート"(1.0)
  • "QuickTime"(6.0.2)
  • "iTunes"(3.0.1)
  • "Mac OS X 10.2.1"(10.2.1)
  • "Mac OS X アップデート"(10.2.2)
追起その2:Mac OS X 10.2.2にしたら、またしてもNorton SystemWorksのNorton Disk DoctorとSpeedDiskがHardDiskなどを認識しなくなった。かくて前と同じくNorton SystemWorksのバージョンアップ待ちである。
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