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2007.04.10[火]
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■ 石原慎太郎以外に選択枝がない
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ウォールデコレーション

表題と全く関係ない写真で始まるこのページだが、上の写真で重要なのは鏡の上のウォールデコレーション。これ、ニーマンマーカスの海外通販型録に出ているもの。ところが海外輸出は出来ないとのこと。そこで後輩繋がりの伝手で米国に居る別の後輩に頼んだらちゃんと手に入った。しかもかなり安かった。持つべきものは友達と後輩である。

インテリア・デコレーションが趣味のワイフのチョイスだが、この手の物は日本には殆ど皆無だから仕方がない。そして下の写真は、これまた同じくニーマンマーカスの金属製のツリー型スタンド。スワロフスキーのクリスタル製の雪の結晶デザインのクリスマス・オーナメント(一年ごとに限定発売)をぶら下げるためのもの。これも輸出不可で一緒に頼んで入手したのである。
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季節外れ的シチュエーション

但し、上の写真ではワイフ自作のクリスマス・オーナメント(型紙を設計したのは何故か筆者。メルカトール図法みたいな型紙が必要なのだ)をぶら下げている。今は4月だがワイフはクリスマスおたくなので、季節は関係ないのである【爆】。なお、上記の2点が輸出できない理由は壊れやすいからだそうだ。

なんてことはさて置き、殆ど都会に出掛けない最近の筆者にはまるでやっているのかやっていないのかすら意識の外だった統一地方選第一弾の東京都知事選挙が終わった。東京都世田谷区なのにまるで田舎のような我が家の辺りでは選挙カーの騒音なんて全く無いからイメージが沸かないのである。そして、開票速報番組が始まった次の瞬間には石原慎太郎当確。当たり前だ。前ページに書いたように、対抗すべき有力候補が他に全く居ないのだから。

身内びいきだ暴言だ何だかんだと言われても、ディーゼル排ガス規制、花粉対策、中学まで医療費免除、警察力強化、自衛隊はおろか米軍まで協力させての災害訓練と、やることはやっているんだから現役都知事の評価はやっぱり◎なのである。

これに対して、対立候補と言われる連中は相変わらず昔の社会党を彷彿とさせる「何でも反対」のオンパレード。つまり「五輪招致反対」「築地市場移転反対」であり、じゃあ昨今のトレンド=マニフェストはと言うと「福祉」「弱者救済」だけであって、それら金の掛かることの財源はと言うと甚だはっきりしない体たらく。つまり「実現性」に欠ける。つまり「実行力」を感じない。てぇことは「リーダーシップ性」が無いことに通じる。しかも、見るからに、どいつもこいつもカリズマ性がない。つまり「任せて安心」と言うイメージが全く無いのである。だから一週間前に書いた予想と分析の通りになったのは正に当たり前のことだったのだ。

それに付け加えれば、今の実働年齢の人々はみんなモラトリアム世代なんて呼ばれて以降の人達だから大きく分けて(分けなくても)自主性に欠ける。故に余計にリーダーシップを発揮するタイプにくっついて行きやすいはずなのである。小泉君だって同じ理由で人気があった。時代が合わなければ只の変人だったのが、近年最も個性的で主導的な首相として歴史に名を残すことになっちゃったのである。

そう言う意味では、とにかく安部君は弱い。弱すぎる。何とか還元水で有名になった大臣【爆】を切ることすら出来ない。官房長官も似たようなタイプだから人気的には最初から失速している。つまり離陸失敗である。

ところで親戚を送りに羽田空港に行ったら滅茶滅茶目立つ陣旗だらけの売店に大変な人だかり。遠目にも判るその黄色い陣旗には、そのまんま東こと東国原宮崎県知事のイラストが。これがタレントパワーなのか知名度なのか勢いなのか、とにかく筆者も店に入ってしまう。別にその店は宮崎県のパイロットショップではなく、各地の産品を売る店なのだが、売れているのは宮崎県産の地鶏の炭火焼きの真空パックばっかり。これは美味しいので筆者も迷わず買っちゃった。
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思わず買ってしまった【苦笑】

宮崎県を企業だとして東国原知事をコマーシャルタレントだとすると、一体、広告効果は金額換算で幾らになるのだろうか? とにかくありとあらゆるメディアが取り上げ、実際に地鶏の真空パックが飛ぶように売れる。こんなことは従来型の知事では絶対に出来ないことだ。しかも、ちゃんと勉強してきているので考え方はまともだし、真剣過ぎて、かとうれいこがついて行けなくなって別れたぐらいにやる気満々。たまに失言はするが、元々宮崎県ネイティブの人だから収まりも良く地元の評判だっていい。県議会との丁々発止はこれからだが、かつての田中康夫のようなことになるはずがない。お笑いタレント上がりとして考えても横山ノックとは大違い【爆】。

となると、これから政治家を目指す人はいよいよ大変である。今や二言目には(いや、一言目には)マニフェストって時代だが、それと同時に抜群の知名度と個性が必須になる。テレビに出て、はっきりと、分かり易く言いたいことが言えなければいけない。人はいいけど訥弁でとかは通用しない。しかもタレントと同じで、任期中はずっと新しいネタ……じゃなかった、政策と主張を出し続けなければいけない。テレビは消費型メディアだから話題を提供できなくなったら取り上げてくれないからである。その上、ドジを踏んだりスキャンダルを起こしたら徹底的に叩かれて潰される。山本モナは今はバラエティ番組で大活躍だが、不倫相手の民主党議員は二度と浮かび上がれないのだ。

と言うような時代であるから、従来型の政治家がどんなに偉そうに振る舞っても腹芸を使っても金をばらまいても今や民意は(少なくとも都市部では)踊らない。地方だって、「東国原効果」が発揮できるような場所なら同じ事になる。つまり、もう小沢や亀井や管直人(この人は見た目で得をしているがまるっきり従来型の政治家である)の時代じゃない。そう言う事がまるで見えていない連中は、「そのまんま東当選!!」にびっくりし、あるいは嫌な顔をする。筆者の世代だと、多分、そっちの方が多い。つまりトレンドが見えてない。

全然話は違うが、発売から5年とちょっとでiPodの販売累計台数が1億台を突破した。iTunes Storeのダウンロード販売曲数は既に25億曲超だそうな。筆者はこの5年の間に7台のiPodを入手し(馬鹿だ)、既に全ての音楽CDは処分済みであり、僅かに残していたアナログレコード(LP)も全てデジタイズしてしまった。処分に困っている真空管式ピュアオーディオはあることにはあるが知人友人に聴かせるとき以外、自分で聴くことはない。これまで大変なスペースを喰っていたアナログ音源やCDは全て換金され、わずかなスペース(=HardDisk)にデジタルデータとして収納されており、レガシーなソフトでは考えられないほど簡単便利にいつでも呼び出せる。楽曲情報やジャケットのアートワークも全て付帯している。音質的な問題は全く無い。スティーブ・ジョブスには足を向けて寝られない。

なのに未だにCDを買い続ける同期仲間がいる。なのに未だにCDウオークマンを使う同期仲間がいる。なのになのにCDを買い続ける一名が今、一番興味があるのは環境問題であるという。ところがどっこい。CDはポリカーボネイトで出来ているのだ。つまり石油製品じゃないのか? こう言うのをマッチポンプと言う。

ところで、我々の世代だとiPodにしろiTunesにしろ、あるいはインターネットにしろメールにしろ、根本的根源的苦手意識を払拭出来ない連中が存在する。つまり最初っから脳が拒絶しているのだ。

その連中はいざとなれば未だに電話をしてくるし、大事な連絡は手書きのFAXを送るという。そう明言する若干一名は最近は国連でも有名な「もったいない運動」を率先標榜する人間であるが、FAXをばらまくのは割り箸の使用と同じく森林資源の浪費ではないのか? なのにメールは良くない、FAXなら真意が伝わるなどと言う。

これ、今から20数年前に日本語ワープロが発売されてから暫く、一部の作家や新聞記者がワープロじゃ名文は書けないとか日本語が破壊されるとか喚いていたのと同じことなのである。じゃあ100年前からタイプライターがある英語圏(アルファベット表記言語圏)はどうなるんだ? こう言うのは全部、言い訳なのである。理解できないもの、自分が使えないものは拒絶する。そのための屁理屈をこねているだけなのである。そのことが自分だけの問題なら良いが、例えば部下が居るような立場であれば、下で働く連中は堪らない。

テレビのバラエティー番組で「日本のソウルフードを探る」ってのをやっていたが、いつから日本はブラック・ソサエティーになったんだ? ソウルフードって言葉はアメリカの黒人のスラングだろう(筆者は人種差別主義者ではないし、そう言う意味で書いているのではない)。しかもソウルフードという言葉には黒人の反骨精神のような文化的背景が込められているのだ。だから「日本のソウルフードを探る」ってのは「アメリカのわびさびを探る」と同じ事で、つまりそんなものあるわけないのだよ。

そこで急に話を選挙に戻すのであるが、マニフェストって外来語も良く分からない。何が判らないって、なんで「選挙公約」じゃいけないの?ってことである。ピザはケータリングで蕎麦は出前という使い分けなら理解できる。アイスクリームはトッピングで御飯なら振り掛け、これも当然。だったら選挙は選挙公約でしょ。

大抵のコンピュータ用語やアイデンティティ、コンセプト、マーケティング、デリバティブなど直訳できる(該当する)日本語がない用語はカタカナ語(カタカナ表記)で良いと思う。しかし立派な日本語が昔からあるのに急に妙な英語を使うのはどうも良く分からないのである。最近の流行で言えばコンプライアンスもそう。法令遵守と何が違うんだ?

蛇足:前述の宮崎県産炭焼き地鶏を買った店で同時に買った「聘珍樓の肉まん」はお土産として最高である。いや、自分で食べるのにも最高である。とにかく美味しい。コンビニなんかで売っているのとは段違い平行棒。羽田に寄ったら買いましょう。同じく同じ日に羽田で勝ったヒロタの生シューは△。確かに生クリーム=100%ではあったが、その生クリームがイマイチだし、皮が厚すぎる。やっぱり、高円寺駅前のル・トリアノンの生シューの方が100倍、美味しい。
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