話はガラッと変わって(^^;;
最近のF1は本当ぉ〜につまらない。シューマッハが復帰したって関係ない。前から書いている通り、抜きつ抜かれつのないレースなんてものは鑑賞に値しない。まるで筆者が大嫌いなサッカーで1時間半無得点の状態と同じである。リザルトは予選結果とピットのタイミングで99%が決まってしまうから面白いわけがない。
しかも、それを解消するためと称してFIAが導入する新ルールや規定の全てが的外れ。筆者に言わせれば……
- レース中の燃料供給の禁止:抜きつ抜かれつが無いレースの唯一の楽しみに近いピット・ワークの優劣争いすら無くなる
- 2種類のタイアの使用義務:どのタイアを使うかも戦略なのだから、強制的に全てのタイアを何回取り替えろと規定する意味が判らない
- KERSの導入:鳴り物入りで導入されたが今年は全てのチームが使用していないんじゃ意味がない
- ボディー・ワークの変更:追い越しがし易いように、後方乱流を少なくするという触れ込みのリア・ウイングを強制的に導入したはずだが、その効果は無く、結局、従来通り、追い越しは出来ないまま
……なのであり、状況は何も改善されていない。
さらに、ここ数年で何度も物議を醸しているのが「チーム・オーダーの禁止」。直近のドイツGPでフェラーリがこれを行い罰金を食らったが失格などの裁定は(今のところは)無し。フェラーリの監督的立場の人間はチーム・オーダーでは無いと言い張り、社長はチーム・オーダー禁止と言うルールがおかしいと公言し、他チームはフェラーリは汚いと罵っている。
この「事件」は明らかにおかしい。何がおかしいかと言えば、もしも「チーム・オーダーの禁止」が本当にルール化されているのであれば、フェラーリのやったことは罰金で済まされる問題では無い筈であり、リザルトは取り消しにならなければおかしいからである。何しろ、マッサに順位を譲れと暗に示唆したピットからの無線は世界中に放送されていたのだから。その内容=表現が直接的ではないと言ったって、その意味するところがチーム・オーダーの遵守であることは明白なのである。
しかし、この事件は別の意味でもおかしい。それはフェラーリの社長の主張と同じで、つまり、チーム・オーダーの禁止というルールそのものがおかしいんじゃない?と言うことである。
F1は第一義的には世界で一番早いドライバーを選ぶ戦いである。しかし、同時に世界で一番早いメーカー=コンストラクターを選ぶ戦いでもある。そして、ドライバー(F1レーサー)に給料を払っているのはチームなのである。
とは言え、勿論、やり過ぎはいけない。その昔の(F1とは関係のない)日本GPにおいて、劣勢の日産は複数台のR380で(マシン的にはR380より遙かに速い)プライベート参加の滝進太郎のポルシェ・カレラ6をブロックして優勝するという汚い手を使った。これはまるで、阪神のバースに対して、対戦チームの全てのピッチャーが一団となって四球の連続で三冠王あるいはホームラン王になることを妨害したのと同じぐらいに情けない国辱的あるいはスポーツマンシップのカケラもない戦法である。こんなことが許されるならイチロー他の日本人選手はMLBでは活躍できないことになってしまう(が、こう言う点では実に理想的なアメリカでは、こんな馬鹿なことは決して起きない※)。
※とは言え、女子プロゴルフツアーで韓国人選手が強すぎてツアー全体の人気が低下し、スポンサー離れが起きて問題になっているらしいが
しかし、数年前にバリチェロが露骨な減速でシューマッハに1位を譲ったのも、今回のドイツGPの件も、日産のせこい戦術や四球によるバース忌避作戦とは全然違う、ごく普通の戦い方であると筆者は思う。程度の差と言ってしまえばそれまでだが、許容範囲内であると感じられると言うことだ。
とにかく、あれやこれや、今のF1には問題が多すぎる。裏の話も多過ぎる。来年以降導入予定の新ルールにも期待できるものは何も無い。結局はバーニー・エクレストンが居なくなら無い限り、事態は改善されないに違いない。
*追記はこちら
筆者的には「総理ぃ〜、そぉ〜りぃ〜」ぐらいしか記憶にない辻元衆院議員が社民党を離脱した。本人のWebサイトに色々と書いてあるが、しかし、そんなことは建前論。本音は「社民党に見切りを付けた」と言うだけのことだ。沈みそうな船から脱出するのは余りにも当たり前の行動である。また、逆に言えば、未だに社民党にしがみついている連中は沈み掛けの船をそうであると認識できない物凄い感性の持ち主の皆さんであると言うことになる。
死刑反対論者であり参院選で落選したのにそのまま民主党の方針とやらで(一応、合法的ではあるが事実上は)居座っている(と言う表現がピッタリの)千葉法相が何とも微妙なタイミングで二名の死刑執行にサインし、前例のない執行の立ち会いまで行った。
これは解すの勘ぐり以前に民主党執行部によるあからさまなパフォーマンスであることは明白至極である。無理繰り法相を続行させる必然性として、ちゃんと仕事してます的な行動を千葉法相に押し付けたのである。つまり、死刑囚であるとは言え、民主党は人の命を党利党略に利用したわけであるし、千葉法相の死刑反対論者としての信念は相当にいい加減なものであると言うことも明らかになったわけで、つまり、民主党の裏の一面を自ら見事に証明してくれたわけである。いやはや、酷い政党だ。
同じような意味で前ページで触れた金賢姫元死刑囚の来日騒動で予想通り何の成果もなく(当たり前だ)、中川担当相の逆ギレパフォーマンスだけが目立つ結果となったんだから、民主党は正に馬鹿丸出しの政党であるとしか言いようがない。いやはやいやはやいやはやいやはや。。。
追記@2010.08.03[火]:超久々に地デジでF1ハンガリーGPを観た。レッドブルの2台の速さとアロンソの上手さ、ピットでの低レベルの事故、相変わらずの団子状態、アナウンサーのしつこい絶叫など、基本は何も変わらない。つまり、わざわざテレビで観る必要がないことを再確認。
しかし、ひとつだけ筆者的には大きな事件有り。それは終盤のバリチェロとシューマッハのバトル。最後の最後にバリチェロが1コーナーで理想的な追い越しをかけた際のシューマッハの幅寄せ行為のことである。あれは、あらゆる基準に照らして危険行為そのものであり、F1における(いわゆる)バトルの範囲を逸脱している。次レースでの10グリッド降格で済まされるようなもんじゃない。そうであることはレース中のリプレイ(特に前方からの映像)で明らかである。
F1において史上最高の実績を残し皇帝とまで呼ばれた男は復活すべきではなかった。チャンピオンになるためには手段を選ばなかったセナの裏の顔(詳細省略)が大嫌いだった筆者だが、この事件の「犯人」であるシューマッハは筆者の頭の中で、いきなりセナと同じ分類にカテゴライズされてしまった。筆者の頭の中はとても単純でカテゴリーはたったの3つしかない。それは「好き」と「嫌い」と「どうでもいい」だけである。いやはや。
かくして、もう二度とF1を観ることはないだろう。インターネットなどでリザルトを調べることも、もう、やぁ〜めたっと【きっぱり】。
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