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2010.08.10[火]
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ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
■ dpGuitarSystem3 その9 ブラッシュアップ
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 1.7
Lovepedal amp50は、わざと斜めになっている(本文参照)

George L'sは音は良いのだが、特徴である勘合式プラグは余程うまく組み立てないと導通不良を起こしやすい。完全な導通不良なら分かりやすいが半端な状態が起きやすいのも困る。このような状態の場合、例えばペダル・ボードを粗雑に床に置く(例えば、どすんと落とす)と、エフェクターのどれかの音だけ小さくなるなんてことが起きる場合がある。

もうひとつ。
別稿の通り、Peavey HP EXPの内部配線を大幅に変更=改良したので、dpGuitarSystem3のパラメータを見直す必要がある。

なんてなわけで、あるいは夏休み期間でクライアントからメールや電話が入ってこないのを幸い、久々にdpGuitarSystem3のブラッシュアップ作業を実施した。

まずはElectro Harmonix Small CloneとBOSS NS-2 Noise SuppressorとSamson AirLine以外の全てのペダルを一端、ボードからベリベリと引き剥がし、全ての配線=George L'sの自作パッチケーブルと9Vの給電ケーブル=を引っこ抜く。
そして「精神衛生上の観点」から、全てのGeorge L'sの自作パッチケーブルを分解する。

次に、Peavey HP EXPの改造の関係で、既に筆者の頭の中ではXotic RC-BoosterとLovepedal ETERNITYは常時ONになることが決定しているので、その2つはなるべく奥に、反対にON/OFF操作のあるamp50を手前に配置するにはどうしたら良いかを検討。

そしてそして、その状態で最適=最短距離のパッチケーブルの長さを割り出し、改めてケーブルの自作作業を行う。
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超ぉ〜短い【爆】
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こう言う接続に最適

でだ。George L'sの通電不良(アース不良)の原因について色々と実験してみた結果、そうなる確率をゼロにするにはひと工夫要るという結論になった。

George L'sは組込み時に蓋となる部分のネジがシールドのシース(外皮)に食い込んで切り裂き、結果、その内側にある網線に金属製の蓋(のねじ山)が接触して通電=アースされるという仕組みになっている。ところが、一度組み立てたものを分解してシースの裂け目を確認すると、ざっくり割れて網線がしっかり見えているものと、そうでも無いものが存在するのである。そうでも無いものとは、網線の上に(目視状態で)裂けかけのシースがまだ多少は被っているように見える状態を意味する。

だったら「裂け目」を強制的に切り開いちゃえばいいわけだろう……と言うことで、一度、蓋を締め込み、裂け目の位置が分かる状態にしてから蓋を外し、裂け目の部分にカッターでちょこんと傷を付けて切り開いてから組み込んだのが下の写真の状態。
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試行錯誤の末、この部分をカッターで少しだけ強制的に切り開くようにした

こうしておいてから蓋を閉め込めば100%導通するのは確実なわけだ。ほいでもって、どうせだから、上の写真の状態で開口部にKURE 5-56(CRC)をブシュッとぶっかけてから蓋を閉めることにした。こうしておけば経年変化にも強いはずだからである。

通電チェッカーは持っていないので、以上の作業でパッチケーブルを1セット作る度にエフェクターに繋いでヘッドフォンでチェックしてって作業を繰り返すこと8回。つまり8本の最適な長さのパッチケーブルを制作して組み上げ直したのが下の写真の最新版dpGuitarSystem3 Ver. 1.7であーる♪
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微妙に斜めっているLovepedal amp50がチャームポイント【苦笑】

amp50が右に傾いているのはRC-BoosterとETERNITYを上にずらして間隔を狭めた場合に、amp50を含めた入出力端子の位置とGeorge L'sのプラグの出っ張りの干渉を避ける関係から発生した必然である。斜めにしない場合はETERNITYをもう少し右にする必要があり、そうするとKORG Pitchblackも右にずれるわけだが、amp50が斜めになっているのも悪くないなぁと思って上の状態で固定したと言うこと。視覚的に(ペダル・ボードは筆者の立ち位置の右側に置くので)amp50が踏みやすい感じがするから◎なのである。
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amp50が手前にある状態でRC-BoosterとETERNITYの間隔を狭くするには、個々の端子の位置の関係から、amp50を斜めに倒すしかないのである

今回の設定&パラメータ変更では、演奏中にはRC-BoosterとETERNITYは100%常時ONなので、この配置が最適なのだ。KORG Pitchblackは30分程度のライブなら本番中に踏むことは通常は有り得ない。Small Cloneは曲によってON/OFFあり。BOSS NS-2は当然、常時ON。そしてLovepedal Echo Babyも常時ON。だから、この状態が理想的なのである。
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ON/OFFするペダル=Small Clone、amp50、KORG Pitchblack=は手前に配置。常時ONのペダルは全て奥

いずれにせよ、ON/OFF状態とパラメータが変わるだけで配線は同じ。筆者の超個人的潔癖主義の関係から実体配線図を修正したが、amp50が傾いただけである【爆】。
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趣味の実体配線図♪

前述のように、ブラッシュアップしたdpGuitarSystem3 Ver. 1.7は改良したPeavey HP EXPとの組合せで(のみ)効果があるようにセッティングする。なので、今までとはON/OFF状態とパラメータがかなり異なるのだが、結果的に演奏中の切り替えによる組合せはとってもとってもシンプルになった(って、そのためにPeavey HP EXPを改造・改良したのだから当たり前なんだが)。
接続順と組合せ(BOSS NS-2 Noise Suppressorは省略して表記)
組合せ/エフェクター
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
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ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
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M
Mute/Tuning = Sound Off
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
1
Crunch / Overdrive
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
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Lovepedal ETERNITYとXotic RC-Boosterの2段ブーストによって、Peavey HP EXP側のダイレクト・スイッチがOFF=2つのパッシブ・ボリュームを通った状態であっても充分なゲインが稼げるようにセッティングするのが肝。この結果、ダイレクト・スイッチがONの場合にはフル・ブースト状態になるので音圧もサステイン充分以上となる♪
2
Crunch / Overdrive with Chorus
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ダイレクト・スイッチ=OFF、ネック側がタップ=シングルコイル=状態で、ボリュームも絞り気味=クランチーでハイ上がりなトーンで使用するのが前提の歌バンのバッキング用のサウンド♪
3
Overdrive / Distortion
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ハードロック専用。オーバードライブと言うよりはエッジの効いたディストーション・サウンドと言う感じのサウンド。ETERNITYの出力レベルを上げすぎると、それより後に接続されたamp50が飽和して音圧が稼げないので、そのバランスを取るのが大事♪
4
Overdrive / Distortion with Chorus
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ジミヘンなどを演る時に最適なモジュレーション系のディストーション・サウンド♪

以上のように、基本の組合せはたったの4通りしかない。しかも、ひとつの曲の中でペダルを操作することは滅多にない。少なくとも、このアーティクルを書いている時点のうちのバンドのレパートリーでは、そのような面倒な曲は幸いにして存在しない。

これでリード・ギター兼リード・ボーカルである筆者にとって最強のウエポン=Peavey HP EXPとdpGuitarSystem3のコンビが完成したわけである♪


おまけ:
実は今回のGeorge L'sのケーブルの通電不良の抜本的解決作業をする前にサウンドハウスでCLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / P12Rと言う超安価=単価80円【!!】=のL字型プラグを見付けたので、これを20個注文して、そのうちの16個を使ってdpGuitarSystem3に必要な8本のパッチケーブルを作成したのである。
ところが、ちゃんと出来上がったのはわずか1組【!!】。他の7組は全てゲイン落ち&ハイ落ちする不良品状態。半田付け他の作成方法は全て全く同じ。過去に筆者が作成した何10本というケーブルでこんなことが起きたことは只の一度もない。不良品発生率はなななな何と87.5%【!!】。念の為に不良のうちの1組を作り直しても結果は同じ。使わなかった4個も不良だと仮定すれば不良品発生率は90%【!!】。
かくして呆れ果て、20個全部は即座に調布市指定の燃えないゴミ専用の青い袋に直行。安物買いの銭失いの典型をやらかしてしまった。
サウンドハウスは名のある製品を最安値で購入するには最適だが、オリジナル商品は絶対に買ってはいけません【きっぱり】。

後日談:
上のトラブルについてサウンドハウスの当該商品のページにレビューを書いた。要旨は「使えない」と言うこと。点数はゼロにしたいがゼロはないから仕方がないので1。
すると翌日にサウンドハウスからメール。内容は「ご迷惑をお掛けしました。どう言う状況でしょう?」と言うもの。なので「通電はするがゲイン落ち&ハイ落ちで使えない。御社の営業上の迷惑になるなら当方のレビューは削除して結構です」と返事。筆者としては変なトラブルに巻き込まれる気は無い。
これに対しては土日を挟んで月曜日に再度、サウンドハウスから以下の内容のメールが来た。

「音質面での問題ということで了解致しました。通電しない、との記載ですと、16個中15個が不良品で音が出なかったという意味合いに捉えてしまうお客様もいらっしゃるかと思いますので、音質面に問題があったということであらためて投稿いただければ幸いです。該当レビューは削除させていただきます」

これはおかしい。明らかにおかしい。通電してもゲイン落ち&ハイ落ちじゃ商品としては不良品だろう。
だから最終の返信は下記。

「削除了解です。通電不良ではなく音質劣化でも使えないことに変わりはなく、つまり評価は1になりますから再投稿は致しません。悪しからず」

だがまぁ、今更どうでもいい。
筆者の結論は変わらず。買っちゃ駄目なのだ。
通電しないなら不良品だが通電不良や音質劣化は主観の範囲(あるいは購入者の工作技術の優劣の問題)と考えているのであろう会社の製品を買う馬鹿は居ない。

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