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2010.08.29[日]
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ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
■ dpGuitarSystem3 その10 いきなし原点回帰 (^^;;
日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 1.8

前ページの通りにブラッシュアップしたdpGuitarSystem3 Ver. 1.7は所定の働きをした。それはいいのだが、しかし、人間、歳は取り無くないものである【苦笑】。
何の話かと言えば、それは毎回、バンドの練習の度に持ち運ぶ機材=ギター+ペダルボード=の重量が身体に応えると言うこと。まして、この猛暑の中。。。いやはや。。。

もうひとつ。
パラメータ=変数はペダルが増えるごとに幾何級数的に増加する。時間が無限大に思える若い頃はありとあらゆる組合せを試すことが可能だが、還暦が近い世代ともなると、あれこれ悩んでいる暇がない。何しろ、あと何年、明るく楽しく元気にロックできるのかを誰も保証はしてくれないのだ【爆】。

さらに。
ブースター/オーバードライブ系ペダルを3台も使う上にワイアレス・システムを組み込んでいると、どうしてもノイズの問題が発生する。これを解消するためにノイズ・ゲートを噛ませる必要があるわけだが、それは、その分のペダルが増えていることを意味する。

以上の三つの命題の抜本的解決策は何かと言えば、それは勿論、ペダル・ボードから(泣く泣く)不要なペダルを除去すること=言い方を変えれば、本当に必要なペダルだけで構成されたペダル・ボードにすることであーる。
ペダルの数が少なければセッティングのパラメータは単純化される。
ペダルの数が少なければノイズのリスクが減り、つまりノイズ・ゲート(筆者の場合はBOSS NS-2 Noise Suppressor)を搭載する必要が無くなる。
以上の結果、ペダルの数が少なくなれば総重量は間違いなく大幅に減少する。つまり、老体に優しくなる【苦笑】。

では、現在、dpGuitarSystem3 Ver. 1.7にマウントされているペダルの「必然性」を再検証してみよう【大袈裟】。順番は信号の流れと同じ。
  • Samson AirLine:ワイアレスに慣れると本当に楽。足元をのたくるシールド・ケーブルが無いというのは実に爽快である。しかし、ギター・サウンドが間違いなく劣化するのも確か。特に高域は明らかにペラペラあるいはチリチリあるいは神経質になる。ノイズに関してはSamson AirLineはかなり優秀だが、使用するギターアンプとの相性があり、ヒス・ノイズが気になる場合もある(が、BOSS NS-2をONにすれば実用上は問題なくなる)。と言うわけで、ギター・サウンドの質を最優先するなら外すべきである
  • KORG Pitchblack:ペダル・ボードにチューナーは必須である。ペダル・ボード全体のMUTEスイッチとしても便利
  • BOSS NS-2 Noise Suppressor:存在としては必要悪。無くて済めばそれに越したことはない。それにBOSSのペダルは重い
  • Lovepedal ETERNITY:手の届く範囲のブティック系オーバドライブ・ペダルの中ではベストな選択のひとつであると筆者は思う。基本的にクランチ〜オーバードライブで使うのが正しい。ギター側のボリュームへの反応が特に素晴らしい。必須
  • Lovepedal amp50:位置付けの難しいペダル。50年代のMarshallのサウンドをどのアンプでも再現できるというのが売り。確かにそれに近い動作をするのだが、コントロールがひとつだけなので融通が効かないのが問題。これを完璧に使いこなす手間を掛けるかどうかが選択の分かれ目。つまり、amp50に填るか否かと言うこと。筆者の選択は後者。つまり無くても別に困らない
  • Xotic RC-Booster:クリーン系ブースターの定番。完全なクリーン・ブーストが可能な珍しいペダル。つまり素性がよいと言うこと。トレブルとベースのトーン・コントロールの効きも絶妙。Lovepedal ETERNITYの後段でブーストして歪み量を足し、更に(歪みが増えて音が引っ込むのをカバーするために)音圧を上げることも可能。つまり必須
  • Electro Harmonix Small Clone:定番中の定番というか、コーラス・エフェクトのひとつの金字塔みたいな製品。この音が好きなら手放せない。パラメータが極端に少ないのも◎。必須
  • Lovepedal Echo Baby:ONにすると音に厚みが出てディレイ音がどうのこうの以前にサウンドそのものが良くなると言う魔法のようなペダル(であると筆者は思う)。操作上はフィードバック量と回数を内部トリマーで調整するのが非常に面倒ではあるのだが、一度セッティングが決まってしまえば大きな問題ではない。とにかく必須

つまり、発想を変えて徹底的にダイエットすると

  • KORG Pitchblack(チューナー)
  • Lovepedal ETERNITY(オーバードライブ)
  • Xotic RC-Booster(ブースター)
  • Electro Harmonix Small Clone(コーラス)
  • Lovepedal Echo Baby(ディレイ)

以上の5つのペダルだけでことは済むのである。
物理的にこれらをもっともコンパクトに配列すると下図のようになる。

日々雑感 - DoromPATIO
dpGuitarSystem3 Ver. 1.8β

Lovepedal ETERNITY(とLovepedal Echo Baby)は常時ONだから奥側で良いので、配線の引き回しを最短にするためにLovepedal ETERNITYとKORG Pitchblackの順番を入れ替える。しかし、これだとギターからのシールドケーブルがボードの後ろに回ることになる。

そこで、ワイアレスをやめて使わなくなったRadial TONEBONE DRAGSTERを一種のジャンクション・ボックス代わりにボードの右手前に置くことにした。RADIAL社の主張=ギターからの出力をロス無くペダル・ボードに送り込むことが出来る=を信じればサウンド的にも良いはずである。ちなみに、RADIAL社のペダルの入力段にはこのRadial TONEBONE DRAGSTERと同じ回路が組み込まれているのがひとつの売りになっている。
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dpGuitarSystem3 Ver. 1.8正式版実体配線図

勿論、このように並べずに、単純に左から「Small Clone / RC-Booster / ETERNITY / KORG Pitchblack」と並べれば済むという話もあるが、そうすると今度はEcho Babyだけが左上に飛び出てしまってバランスが悪い。かくして、それなり(筆者なり)のバランス取りをした結果が下の写真というわけだ。
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シンプル・イズ・ベター・ザン・コンプレックス♪
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電源供給ケーブルもやたらと単純

と言うわけで、いつもの順列組合せであるが、当然のように、やたらめたら単純になってしまった。基本的にLovepedal ETERNITYとLovepedal Echo Babyが常時ONであり、この状態で大抵の曲はカバーできちゃう。Xotic RC-Boosterの設定はライブのセット(その時に演奏する演目)によって柔軟に考える。別稿の通り、Peavey HP EXP君がダイレクト・スイッチ付きになり、更にミニ・スイッチを増やしてサウンド・バリエーションが増えたので、ペダル・ボード側は「いかに基本となる良い音を出すか」に徹すれば良いのだ。考えるまでもなく、これが本来であり、余りにも当たり前のことではあるのだが(つまり、これまでの試行錯誤は一体何だったんだみたいな……以下、省略【苦笑】)。
接続順と組合せ
組合せ/エフェクター
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
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M
Mute/Tuning = Sound Off
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
1
Crunch / Overdrive
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Lovepedal ETERNITYとEcho Babyだけで作るクランチ/オーバードライブ・サウンド。従来と異なり、場合によってはギターアンプ側は完全にクリーンな設定ではない場合も有り得るかも
2
Crunch / Overdrive with Chorus
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Peavey HP EXPのダイレクト・スイッチ=OFF、ネック側がタップ=シングルコイル=状態で、ボリュームも絞り気味=クランチーでハイ上がりなトーンで使用するのが前提の歌バンのバッキング用の定番サウンド♪
3
Overdrive / Distortion
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
Lovepedal ETERNITYとXotic RC-Boosterの2段ブーストによって、Peavey HP EXP側のダイレクト・スイッチがOFF=2つのパッシブ・ボリュームを通った状態であっても充分なゲインが稼げるようにセッティングするのが肝。この結果、ダイレクト・スイッチがONの場合にはフル・ブースト状態になるので音圧もサステイン充分以上となる♪
4
Overdrive / Distortion with Chorus
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ペダルボード - エフェクター - dpGuitarSystem3
ジミヘンなどを演る時に最適なモジュレーション系のディストーション・サウンド♪

なお、細かいところにも若干の工夫を施した。Lovepedal ETERNITYからRadial TONEBONE DRAGSTERに向けてのたくるパッチケーブルを綺麗に押さえ込むために、ボードと同色・同素材のパーツを作ってカバーした。ケーブルの張力は結構強いので両面テープではなく、こちらは瞬間接着剤で固定した。
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この写真では良く判らないがケーブル止めである
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音質云々よりもジャンクションボックスとして有用。電源も不要。中を開けることは出来ない構造なので詳しくは分からないが、一種の可変型マッチング・トランス。言い方を変えればインピーダンス・コントローラー

あらためて別の構図の写真達。ご覧の通り、無理繰りボードサイズを小さくするのはやめにした。適度に幅=つまりエフェクター同士の間隔がないとライブの最中にフット・スイッチを踏み間違える可能性もあるからである。
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RC-Boosterが引っ込んで見えるのはSmall Cloneと高さを合わせるために嵩上げしているからである
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ノブの位置は実際のセッティングとは全く違う(念の為)

ちなみに改造前の重量は約2.4kg強であるのに対して改造後は1.9kg弱ぐらい。わずか500gの軽量化に過ぎないし、ワイアレスをやめるとシールド・ケーブルが1本増えるのでチャラになるから搬送重量に関しては実はプラス・マイナス≒ゼロである。だが、まぁいい。操作系の単純化と音質の向上は間違いなく達成できたのだから。
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自宅練習時にはこのような配置になる

と言うわけでバッチリ完成ぃ〜♪……と喜んでいたらトラブル【爆】。

完成して、記念撮影【笑】も済んで、上の写真の状態でPeavey HP EXPを繋いで音出しをしたら、何やら今までにないBuz音(「じぃ〜〜」と言うノイズ)がするではないか【涙】。

そこでまず疑ったのが新設したRadial TONEBONE DRAGSTER。ボディを勘合している2ヶ所の丸いアルミ製のかしめ金具に右手の人差し指を触れるとノイズが少し減る。そうしておいて、左手でPeavey HP EXPの弦を押さえるとBuz音が完全に消える。ありゃりゃりゃりゃ。何じゃこりゃ。

試しに、ペダル・ボードを床に置き、立った状態でPeavey HP EXPをストラップに掛け、裸足の親指で件のアルミ・パーツ部分に触れながら、左手でPeavey HP EXPの弦アースを取ればノイズは消える。しかし、これじゃ実用性はゼロ。当たり前だ。だが(電気工学的知識皆無の筆者には詳しいことはまるで分からないが)とにかく、原因さえ分かれば何とかなる。

そこで、多分これで直るはずと当たりを付けて、下の写真のように、アルミ・パーツ部分とGeorge L'sのブラス製のプラグをワイアで繋ぐ=アースを取る=とどうなるかを実験。この時点ではセロハンテープによる仮止めであるが、これでノイズが消えることが確認できれば、この問題は簡単に解決出来るのである。
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ワイアをセロハンテープで止めてアースが取れるかどうかを実験しているの図

結果はバッチシ。Buz音はビタッと止まる♪ それだったら話は簡単。セロハンテープを剥がし、ワイアの両端をそれぞれ直接、アルミ・パーツ部分とプラグに半田付けしちゃえばよいのだ。Radial TONEBONE DRAGSTERは本来はギター側に取り付けることが前提のものだからなのかどうなのか……それにしても普通はこう言うことは起きないと思うのだが……しかし、とにかく解決しちゃったから良しとしよう【爆】。
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Radial TONEBONE DRAGSTERのアルミ・パーツ部分とGeorge L'sのブラス製のプラグにそれぞれ直接、半田付けしてしまえば間違いがない
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プラグ・キャップを被せれば見た目もOK♪

しぃかぁしぃ〜。最初にBuz音を確認した瞬間の筆者の頭の中は超ぉ〜複雑【爆】。
  • をいをい、今回の改造は失敗かよ?
  • BOSS NS-2 Noise Suppressorを復活?
  • Radial TONEBONE DRAGSTERだけを外す?
  • どうする?こうする?ああする?

などなどが一瞬にして浮かんでは消えたのである【苦笑】。いやはや。

まぁいい。
とにかく、一件落着である。
(^^)v


蛇足:dpGuitarSystem3から取り外したSamson AirLineの受信機(レシーバー)はお役ご免とはならずdpBassSystemのレシーバーとスワップした。これには理由がある。毎年暮れのライブ会場である銀座ケントスはワイアレス機器の使用に制限があり、元々dpBassSystemに取り付けていたSamson AirLineの周波数(チャネル)だと、会場設備であるMC用のワイアレス・ハンド・マイクとモロに当たるのである。だから、dpBassSystemがONのままでベースを弾かずにMCが喋るとベース・アンプからドスの効いたMCの音声が鳴り響いてしまうのだ【爆】。だから取り替えたというわけ。これで、今年の暮れからは安心してワイアレスでベースが弾けるわけである。自分のバンド=The SHOTの女性ベーシストちゃまはライブでは筆者のベースとエフェクターボードを使う。また、彼女は毎年、派手でややこしい衣装を着るのでワイアレスは必須なのだ。

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