前ページの改造=ダイレクト・スイッチと直列接続の2組のボリューム・ポッドと言う超変則配線=でバンドの練習を行った結果は悪くない。使える。
しかし、今度は前から気になっている別のことが気になりだした【苦笑】。
それはDiMarzioのDual Sound Switchのことである。
DiMarzio Dual Sound Switchとは、DiMarzioが推奨するタップ・スイッチのバリエーションのことで、通常のタップ・スイッチが「ハムバッカー ⇔ シングル・コイル(コイル・タップ)」の切り替えをするのに対して「ハムバッカー(シリーズ接続) ⇔ シングル・コイル(コイル・タップ) ⇔ ハムバッカー(パラレル接続)」の切り替えが出来るようにする一種のアイデア配線である※。
※以前はDiMarzioの日本版サイトにそれやこれやの詳細がイラスト入りで判りやすく記述されたPDFが掲載されていたが代理店が神田商会になってWebサイトがリニュアルされてからは見当たらない。筆者はその昔にDownloadしてちゃんと保存してあるが
DiMarzio社曰く「コイル・タップはハム・キャンセルが出来なくなりノイズが増えるが、ハムバッカー・ピックアップのパラレル接続はコイル・タップに近いトーンでありながらノイズの心配がないからお薦め」と言うことなのだが、しかし、パラレル接続のトーンはコイル・タップのトーンとは似て非なるものである。確かに(ノーマル状態の)シリーズ接続よりはハイ上がりになり出力も下がるが、しかし決して、シングル・コイル・ピックアップならではのシャキーンとしたサウンドにはならないのである。
だから、選択肢は3つあっても、筆者は実際の演奏でパラレル接続を使うことはない。ところが、トグル・スイッチは動きやすいので不用意にパラレル接続になっていることがある。あるいはシリーズ接続からタップに戻す時にはデリケートな操作が必要になるのが非常に面倒くさい。タップはセンターだから、戻しすぎるとパラレル接続になっちゃうからである。さらに具合の良くないことに、DiMarzio製の3ポジション・スイッチはスイッチに触れるとノイズが出る。
つぅまぁりぃ。使いもしないパラレル接続は不要なのである。
つぅまぁりぃ。そもそも、Dual Sound Switchは不要で、普通のタップ・スイッチで良いのである。
と言うわけで、Dual Sound Switchをやめて単純なタップ・スイッチに変更した配線図が下記。
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