と言うことは、つまり「如何にして手元だけでソロとバッキングを切り替えるか?」と言う命題を解決しなければならないと言うことになるわけであーる。
この問題の解決策は勿論、世の中に幾つも知られている。
- クラプトンの最近のストラトのミッド・ブースト回路のように、アクティブなブースターをギターに組み込む
- バッキング用のネック・ピックアップに低出力のものを、ソロ用のブリッジ・ピックアップになるべく大出力のものを搭載=SSHのストラトのような考え方
- アリーナ会場でのバン・ヘイレンのように、エフェクターの切り替えは本人が行わず、ギター・テクニシャンが行う
- ソロ時の信号ロスを最小とするためにダイレクト・スイッチを取り付ける
最初のアクティブなブースター回路の組込みは筆者的には却下である。その理由は幾つもあるが、箇条書きにすれば以下の通り。
- アクティブ・ピックアップもそうだが、ギターに電池を内蔵したくない(性格的に電池の消耗が気になって仕方がないのだ)
- アクティブ回路によってサウンドが決定されてしまい、ペダル・ボードによる音作りの自由度が阻害される(ペダルならとっかえひっかえも出来るが、ギター内蔵となるとそうは行かない)
そもそも、最近のクラプトンのソロ=ミッド・ブースト回路を通したサウンドを筆者が好きじゃないってのが多分、最大の理由である【爆】。
ちなみに、クラプトン・モデルのストラトはミッド・ブースト回路の関係で、ストラト本来の生音は出ないのだそうな。
SSH的なバランス取りは余り効果的ではない。何しろ、我がPeavey HP EXPのネック・ピックアップは大抵はタップしてシングル・コイルとして使っており、ブリッジ・ピックアップは大出力の代表格であるDiMarzio DP100 SuperDistortionなのに、それでも音量差はじぇんじぇんまるっきり充分ではないのだから。
勿論、ギターテックに任せる云々はアマチュアの筆者にはまるで関係ない世界である。
そして、ダイレクト・スイッチを付けたって問題が解決しないのは明らかである。ダイレクト・スイッチと言うのは、スイッチひとつでピックアップからの信号を(ボリュームやトーンの回路を飛ばして)ダイレクトに出力するわけだが、つまり、ボリュームやトーン回路のわずかな信号ロスが無くなるだけであり、神経質なギタリストがこだわる世界なのであって、筆者のニーズとは別の問題の解決策だからである。
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